「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2025/12/22
調教助手やった時にロードカナロアを担当しとりましたな
安田翔伍調教師(栗東)

主な管理馬:
ダノンデサイル(2024年ダービーなど)
ピューロマジック(2024年北九州記念など)
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念など)

今週の主な登録馬:
ダノンデサイル(有馬記念)
ミッキーゴージャス(阪神C)
コーチェラバレー(グッドラックHC)

担当者:調教師情報部 元調教師I

誰でもよう知っとる通り、安田翔伍君は、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の3月5日(火)に定年で引退した安田隆行君の次男ですな。

隆行君は、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、全部で680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートの重賞を6勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、重賞を9勝したロードカナロアとか、よう走る馬を何頭も管理しとったから、競馬ファンなら誰でも、彼のことをよう知っとるんやろ。

それに隆行君は、2019年に、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。

翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っとるうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。

せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、北海道の新冠にある「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入ったんですわ

2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。

そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、

2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円

ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとったし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんやろ。

そんで一昨年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、27勝を上げたんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させたことが響いて、稼いだ賞金は「5億7671万円」と、2022年を下回っとったんですわ。

せやから、去年の翔伍君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、去年は、ダノンデサイルでダービーと京成杯、ピューロマジックで葵Sと北九州記念、デシエルトで中日新聞杯を勝つなど、21勝を上げとって、稼いだ賞金が「9億9846万円」と、今までで一番の数字になっとりました。

ただ、今年は、ロードフォンスで地方交流重賞のかきつばた記念を勝って、「3000万円」の賞金を稼いどって、ダノンデサイルでドバイシーマクラシックを勝って「348万ドル」(約5億2200万円)の賞金を稼いどるし、JRAでは、重賞の3勝を入れて、先週までに22勝を上げとるんやけど、GIを勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「7億0894万円」と、まだ去年の7割ぐらいなんですわ。

もちろん、今の翔伍君は、「JRAのレースでもっと稼がなアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が5億円の有馬記念にダノンデサイル、1着賞金が6700万円の阪神Cにミッキーゴージャスとか、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、ワシが翔伍君やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。

2025/12/22
長男が「2019年の最多勝利新人騎手」ですね
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
シャドウディーヴァ(2021年府中牝馬S)
トーキングドラム(2017年阪急杯)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
オルフセン(ホープフルS)
ジーネキング(ホープフルS)
タマカヅラ(ベストウィッシュC)
デファイ(フォーチュンC)

担当者:調教師情報部 元調教師N

千葉県出身の斎藤誠君は、実家が酒屋という、競馬とは縁のない家庭で生まれ育ったんですけど、お父さんと中山競馬場に行った時に、目の前で馬が走っている姿を見て、「騎手になりたい」と思ったそうで、その後は、二度、競馬学校・騎手課程の試験を受けたのですが、どちらも落ちてしまいました。

でも、競馬の世界で働くことを諦め切れなかった斎藤君は、千葉県では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、3年くらい生産牧場で働いていたんですよ。

そして、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていました。

そうそう、皆さんもよく知っている通り、2019年の「最多勝利新人騎手」だった斎藤新(あらた)君は、斎藤誠君の長男です。

斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別(現在の京都新聞杯)を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、その時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょうね。

でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまって、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。

最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していました。

それに、2017年までの5年間も、

2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円

という形で順調に実績を積み重ねていて、特に2017年は、賞金が開業してから一番の数字だったんですよ。

その後の4年間は、

2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
2020年→27勝・獲得賞金5億1797万円
2021年→30勝・獲得賞金5億1317万円

と書けば分かる通り、数字が伸び悩んでいましたけど、2022年は、フルデプスリーダーでエルムSを勝つなど、今までで一番多い42勝を上げて、稼いだ賞金は「7億3195万円」と、2017年の次にいい数字でした。

ただ、一昨年は、37勝を上げたんですけど、重賞を勝てなかったことなどから、稼いだ賞金は「6億9712万円」と、2022年を下回ってしまったんですよ。

それに、去年は、一昨年と同じ37勝を上げましたけど、一昨年に10勝していた特別レースを5勝しかできなかったこともあって、稼いだ賞金が「6億2757万円」と、一昨年の数字を下回ってしまいましたから、今年を迎えるにあたって、斎藤君は巻き返しに燃えていたのでしょうね。

実際、今年は、ブライアンセンスでマーチSを勝つなど、先週までに38勝を上げていますし、稼いだ賞金は「6億5502万円」と、去年を上回っているんですよ。

もちろん、今の齋藤君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうし、こういった中、今週は、1着賞金が7000万円のホープフルSにオルフセンとジーネキングなど、4頭を特別レースに登録していますので、「揃って勝負懸かり」と私は見ています。

2025/12/22
武豊君も入っとった栗東中学の水泳部でキャプテンを…
石橋守調教師(栗東)

主な管理馬:
メイショウタバル(2025年宝塚記念など)

今週の主な登録馬:
メイショウタバル(有馬記念)
ヤブサメ(阪神C)
スマートサニー(ギャラクシーS)
グラフィティアート(フォーチュンC)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとる通り、石橋守君は、親父さんの守義さんが、皐月賞や菊花賞を勝ったダイナナホウシユウや、桜花賞を勝ったホウシユウクインとかを管理しとった上田武司厩舎で厩務員をやっとったんで、子供の頃から栗東で育ったんや。

そんで、元々、身体が弱かった石橋君は、鍛えるために水泳を習っとって、中学生の頃には、県大会に出られるほど泳ぎが上手になっとったんですわ。

ちなみに石橋君は、栗東中学の3年生やった時に水泳部のキャプテンをやっとって、そん時に1年生部員やったんが武豊君なんや。

それから石橋君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる須貝尚介君と武藤善則君と岩戸孝樹君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に境直行厩舎からデビューしとりました。

乗り役時代は、ミスタースペインに乗った1992年の京阪杯で初めての重賞勝ちを飾っとって、その後も、ライブリマウントに乗った1995年のフェブラリーSとか、メイショウサムソンに乗った2006年の皐月賞とダービーとか、JRAの重賞を15勝しとって、通算で473勝を上げとったし、ライブリマウントで第1回のドバイワールドCに出て6着でしたな。

2012年の12月に、2回目の挑戦で調教師の試験に受かった石橋君は、次の年の2月に乗り役を引退して、2014年の3月に自分の厩舎を開業しとります。

乗り役を引退してから自分の厩舎を開業するまでの1年間は、技術調教師として河内洋厩舎に所属して、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどりました。

最初の年に、「6勝・獲得賞金1億2058万円」っちゅう成績を残しとった石橋君は、その後、

2015年→8勝・獲得賞金1億4298万円
2016年→12勝・獲得賞金2億0993万円
2017年→12勝・獲得賞金1億9480万円
2018年→21勝・獲得賞金3億1506万円
2019年→18勝・獲得賞金3億2863万円

っちゅう形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねとったんや。

それから、2022年までの3年間は、

2020年→11勝・獲得賞金2億3272万円
2021年→14勝・獲得賞金2億8396万円
2022年→23勝・獲得賞金3億1649万円

っちゅう成績で、2019年の数字を下回ってしもうたんやけど、一昨年は、「23勝・獲得賞金3億4211万円」ちゅう成績で、前の年までを上回って、巻き返しに成功しとったし、去年は、メイショウタバルを使った毎日杯で初めての重賞勝ちを飾っとって、この馬で神戸新聞杯も勝つなど、全部で23勝を上げて、稼いだ賞金が「5億0400万円」と、一昨年を大きく上回っとったんですわ。

それに、今年もエエ流れが続いとって、メイショウタバルを使った宝塚記念で初めてのGI勝ちを飾るなど、先週までに16勝を上げて、稼いだ賞金が「7億4548万円」と、もう去年を大きく上回って、開業してから一番の数字になっとるんで、今の石橋君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が5億円の有馬記念にメイショウタバル、1着賞金が6700万円の阪神Cにヤブサメ、1着賞金が2200万円のギャラクシーSにスマートサニーなど、4頭を特別レースに登録しとりますんで、「どれも勝負懸かり」と考えとった方がエエやろ。

2025/12/22
16歳で競馬学校の厩務員課程に入ったんですわ
吉岡辰弥調教師(栗東)

主な管理馬:
ブローザホーン(2024年宝塚記念など)
ディスペランツァ(2024年アーリントンC)
ノーブルロジャー(2024年シンザン記念)
ジャスティンロック(2021年京都2歳S)

今週の主な登録馬:
ジャスティンビスタ(ホープフルS)
フォーチュンタイム(阪神C)
コンクイスタ(ギャラクシーS)
ノーブルロジャー(ギャラクシーS)
グローリーリンク(2025ファイナルS)

担当者:調教師情報部 元調教師T

京都府京都市の伏見区向島(むかいじま)出身の吉岡辰弥君は、競馬好きのお父さんと京都競馬場に行ったのがきっかけで「騎手になりたい」と思うようになって、小学校6年生から競馬場の乗馬センターに通っとりました。

せやから、中学校3年生の時に競馬学校の騎手課程を受けたんやけど、そん時にはだいぶ身長が伸びとったし、試験に落ちてしもうたんで、目標を厩務員課程に切り替えて、中学校を卒業してすぐ、1973年のダービーと菊花賞を勝ったタケホープとかを生産したことでよう知られとる、北海道の浦河にある谷川牧場で働いとったんですわ。

そんで、まだ16歳やった、1993年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、同じ年の7月から藤岡範士(のりひと)厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやっとりました。

その後、2008年の3年に角居勝彦厩舎に移って、そこで10年くらい調教助手をやって、2018年の7月から、調教師の試験に受かった12月までは、中竹和也厩舎で調教助手をやっとったんですわ。

吉岡君が角居厩舎と中竹厩舎におった時には、走る馬を何頭も担当しとって、調教師の試験に受かったすぐ後、2018年のホープフルSを勝ったサートゥルナーリアも彼の担当馬でしたな。

試験に受かってから厩舎を開業するまでの間は、技術調教師として中内田充正厩舎に所属して、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなどを教わっとったし、角居厩舎のキセキがフランスに遠征した時に帯同して、海外経験も積んどったんですわ。

2020年の3月に自分の厩舎を開業した吉岡君は、トゥインクルリーフを使った3月15日(日)の中京6Rで、「JRA初出走・初勝利」を飾っとって、他も入れたら、年末までに「14勝・獲得賞金2億4590万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとりました。

2年目やった2021年は、スマッシャーを使ったユニコーンSで初めての重賞勝ちを飾ると、ジャスティンロックを使った京都2歳Sも勝つなど、「27勝・獲得賞金4億7586万円」っちゅう、前の年を大きく上回る成績を残しとったんですわ。

そんでもって2022年は、「22勝・獲得賞金3億7274万円」っちゅう成績で、2021年を大きく下回ってしもうたんやけど、一昨年は、「38勝・獲得賞金5億6780万円」っちゅう素晴らしい成績を残して、巻き返しに成功しとります。

それに、去年もエエ流れが続いとって、地方では、ディクテオンを使った白山大賞典を勝って、「3000万円」の賞金を稼いどったし、JRAでは、ブローザホーンを使った宝塚記念で「初のGI勝ち」を飾るなど、重賞を3勝して、他も入れたら32勝を上げて、稼いだ賞金が「9億1891万円」と、開業してから一番の数字になっとったんですわ。

ただ、今年は、重賞を2勝しとるんやけど、先週までに27勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「6億1294万円」と、まだ去年の6割ぐらいなんで、今の吉岡君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が7000万円のホープフルSにジャスティンビスタ、1着賞金が6700万円の阪神Cにフォーチュンタイム、1着賞金が2200万円のギャラクシーSにコンクイスタとノーブルロジャーなど、5頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、ワシが吉岡君やったら、どれも気合いを入れて仕上げるやろうな。