「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/04/24
「何が何でもここを勝つ」という思いで
中川公成調教師(美浦)

主な管理馬:
ゴールドアクター(2015年有馬記念など)
マジックタイム(2016年ターコイズSなど)


今週の主な登録馬:
ゴールドアクター(天皇賞・春)

担当者:調教師情報部 山田要一

知っている方も多いと思いますが、中川公成(ただしげ)君は、1989年の5月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の9月から、藤沢和雄君の厩舎で厩務員をやっていましたね。
その後は、1991年の4月から石毛善衛さんの厩舎で、1998年の3月からは萱野浩二君の厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かったのが2005年です。
2006年に自分の厩舎を開業した中川君は、この年は5勝で、賞金を8730万円しか稼げませんでしたが、2007年は「10勝・獲得賞金1億3815万円」という成績で、前の年より5000万円以上も多く稼いでいましたし、2008年は「14勝・獲得賞金2億0503万円」という形で、順調に成績を伸ばしていました。
こういう結果を残せたのは、中川君がいた頃、石毛さんの厩舎には、1992年のフラワーCを勝ったブランドアートがいましたし、萱野君の厩舎には、2002年のフローラSを勝ったニシノハナグルマがいましたから、それぞれの厩舎で走る馬を間近で見て、そこで学んだことをしっかり活かせているからなのでしょうね。
一昨年の中川君は、ゴールドアクターを使ったアルゼンチン共和国杯で初めて重賞を勝つと、この馬で有馬記念も勝って、「17勝・獲得賞金5億1932万円」と、一気に数字を伸ばしていましたし、去年は、ゴールドアクターを使った日経賞とオールカマー、マジックタイムを使ったダービー卿CTとターコイズSと、重賞を4つも勝つなど、今までで一番の「19勝・獲得賞金6億1121万円」という成績を残しましたから、この結果を彼はとても嬉しく思ったでしょうね。
でも、今年の中川君は、先週までの成績が「4勝・獲得賞金7860万円」で、去年の同じ時期(4月の4週目まで)の「6勝・獲得賞金1億9549万円」を大きく下回っていますので、きっと彼は、「このままではマズイ」と考えている筈です。
それに、去年、重賞を2つ勝って、「2億1953万円」を稼いだマジックタイムが、3月15日(水)に競走馬登録を抹消されて繁殖入りしていますから、「マジックタイムの分を、他の馬で稼がなければ」とも考えているでしょうね。
そして今週は、1着賞金1億5000万円の天皇賞・春にゴールドアクターを登録してきましたから、中川君が、「何が何でもここを勝つ」という思いでメイチに仕上げてくると私は見ています。


2017/04/24
彼が満足できない理由は
奥村武調教師(美浦)

主な管理馬:
ライジングリーズン(2016年フェアリーS)

今週の主な登録馬:
イブキ(青葉賞)
ウエスタンメルシー(晩春S)


担当者:調教師情報部 元調教師N

東京都板橋区出身の奥村武君は、周りに競馬関係者はいなかったそうですが、13歳の時、オグリキャップとホーリックスが叩き合った1989年のジャパンCを見て、競馬に興味を持ったそうですね。
次の年のダービー(勝ち馬はアイネスフウジン)は、お母さんと一緒に見ていたそうで、その時、心の底から競馬が好きになって、中学2年生の頃には、騎手を目指していたそうですが、身長が伸びてしまったため、騎手になることを諦めたそうです。
その後は、1999年に芝浦工業大学の工学部金属工学科を卒業してから、「やっぱり馬に関わりたい」と育成牧場の「ディアレストクラブ」で働いて、2001年、競馬学校の厩務員課程に入り、次の年に高橋義博君の厩舎の厩務員になって、2003年には、国枝君の厩舎の調教助手をしていました。
奥村君が、国枝厩舎にいた時には、2010年の牝馬三冠など、GIを5つも勝ったアパパネを担当していて、彼自身、「その時の経験は自分にとって大きな財産だ」と言っていましたし、国枝君の教えはとても勉強になったとも言っていましたね。
そして彼は、三度目の挑戦だった2013年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業して、この年は、最終的に「8勝・獲得賞金1億3762万円」という成績でしたが、2015年は、「16勝・獲得賞金2億2577万円」と一気に数字を伸ばしています。
ただ去年は、「16勝・獲得賞金2億3643万円」という「ほぼ横ばい」の数字でしたから、きっと今年の奥村君は、「勝ち星と賞金をもっと伸ばしたい」と考えているのでしょう。
実際、今年に入ってから先週までは、ライジングリーズンを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝つなど、「12勝・獲得賞金1億5585万円」という、去年を大きく上回るペースで勝ち星と賞金を積み重ねていますね。
でも、奥村君は、この成績に満足していない筈です。
と言うのも、彼と同じ年に開業した調教師は全部で6人いて、その中で、栗東の中内田充正君は、去年が「31勝・獲得賞金5億0983万円」、今年に入ってから先週までが「17勝・獲得賞金2億4356万円」と、奥村厩舎よりいい成績を残していますので。
きっと今の奥村君は、「同期の中で一番になりたい」と思っているのでしょう。
そのためには、賞金の高い特別レースを勝つことが近道で、実際に今週は、1着賞金5400万円の青葉賞にイブキ、1820万円の晩春Sにウエスタンメルシーを登録していますので、どっちも全力で仕上げてくると私は見ています。


2017/04/24
「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈や
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)
サクセスブロッケン(2009年フェブラリーS)


今週の主な登録馬:
トーセンバジル(天皇賞・春)
ベストアプローチ(青葉賞)
ラベンダーヴァレイ(晩春S)
アッフィラート(糺の森特別)
ルックトゥワイス(春日山特別)
ヴェネト(五泉特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとると思いますけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2000年に調教師の星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で2001年に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとりましたから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と二人で、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役をしとったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽さんの厩舎で厩務員になって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は幼い頃から、その仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は、調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におって、厩舎の屋台骨を支えとるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」という話をしとって、その言葉通り、勝率がえらい高いもんで、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
そんで2013年は、トーセンラーを使ったマイルCSや、エイシンフラッシュを使った毎日王冠など、4つ重賞を勝っとるし、それを入れて「53勝・獲得賞金11億4333万円」(リーディング2位・勝率1割9分3厘)っちゅう、今までで一番の数字を残しとりました。
せやけど去年は、ストレイトガールを使ったヴィクトリアマイルなど、重賞を4つ勝ったんやけど、「41勝・獲得賞金9億9438万円」(リーディング7位・勝率1割4分4厘)っちゅう数字やったんで、今年の藤原先生は、「必ず巻き返したい」と考えとるんでしょうな。
ただ、先週までの数字は、「14勝・獲得賞金3億1729万円」(リーディング8位・勝率が1割4分6厘)っちゅうもんで、これが他の厩舎やったら、「順調そのもの」と言えるんやけど、このままやと、2013年の数字に届かんので、きっと彼は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈やで。
そんで、こういった状況の中、今週は、1着賞金が1億5000万円の天皇賞・春にトーセンバジル、5400万円の青葉賞にベストアプローチ、1820万円の晩春Sにラベンダーヴァレイ、1500万円の糺の森特別にアッフィラート、1050万円の春日山特別にルックトゥワイス、1050万円の五泉特別にヴェネトと、賞金の高い特別レースに6頭を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくるやろ。
でもって、藤原君は、ガリバルディで去年の中京記念を勝ってから、「重賞で31連敗中」なんで、天皇賞・春のトーセンバジルと、青葉賞のベストアプローチには、「ここで連敗を止めたる」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。


2017/04/24
去年を大きく下回っとるんで…
浅見秀一調教師(栗東)

主な管理馬:
レジネッタ(2008年桜花賞など)
ソングオブウインド(2006年菊花賞)
ヤマニンシュクル(2003年阪神ジュベナイルFなど)
メジロブライト(1998年天皇賞・春など)


今週の主な登録馬:
レインボーライン(天皇賞・春)
スマートカルロス(晩春S)
スーパーモリオン(端午S)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、浅見秀一君は、親父さんが1997年まで調教師やった浅見国一さんで、国一さんは、乗り役やった時に、ハイレコードに乗った1950年の菊花賞や、コマヒカリに乗った1958年の菊花賞などを勝っとって、二度、関西リーディングになっとりましたし、調教師になってからも、ヤマピットを使った1967年のオークスや、ケイキロクを使った1980年のオークスや、ヤマニンパラダイスを使った1995年の阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)など、重賞を42勝もしとりましたな。
そんで秀一君は、1973年に浅見国一厩舎で騎手候補になったんやけど、結局、乗り役にはならんで、1977年に調教助手になって、1992年に自分の厩舎を開業するまでの15年間、親父さんの厩舎で経験を積んどったんですわ。
国一さんが定年で引退した1997年の2月には、開業してから6年目やった秀一君が、共同通信杯4歳Sなどを勝っとったメジロブライトを引き継いで、この馬を使った1998年の天皇賞・春が、彼にとって初めてのGI勝ちになって、この年は、今までで一番の「9億1419万円」(25勝)っちゅう賞金を稼いどったんや。
それからも秀一君は、ヤマニンシュクルを使った2003年の阪神ジュベナイルFや、ソングオブウインドを使った2006年の菊花賞や、レジネッタを使った2008年の桜花賞と、GIを全部で4勝しとって、今までに、重賞を21勝しとりますな。
で、レジネッタの活躍などで、2008年には、2番目に多い「6億8887万円」(21勝)の賞金を稼いどったんやけど、その後は、賞金が伸び悩んどって、一昨年までの5年間は、
2011年→「37勝・獲得賞金5億6315万円」
2012年→「24勝・獲得賞金5億3039万円」
2013年→「27勝・獲得賞金5億5484万円」
2014年→「24勝・獲得賞金4億7973万円」
2015年→「25勝・獲得賞金4億2694万円」
と、ずっと1998年の数字を下回っとりましたんで、去年の秀一君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんでしょうな。
実際、去年は、レインボーラインを使ったアーリントンCで2年振りに重賞を勝つなど、「23勝・獲得賞金6億2912万円」と、久々に6億円を超えられたんやけど、それでも、1998年と比べたら3億円ほど少ないんやから、今年の秀一君は、「何が何でも1998年の数字を超えたい」と考えとる筈や。
ただ、先週までの数字は「6勝・獲得賞金1億3908万円」で、去年の同じ時期(4月の4週目まで)の「10勝・獲得賞金2億4565万円」を大きく下回っとるんやから、今の彼は、「このままではアカン」と思っとるでしょうな。
せやから、秀一君は、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとる筈で、1着賞金1億5000万円の天皇賞・春にレインボーライン、1820万円の晩春Sにスマートカルロス、1800万円の端午Sにスーパーモリオンと、特別レースに3頭を登録しとる今週は、どの馬も全力で仕上げてくるんやろ。