「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2024/04/22
海外のG1を6勝もしています
堀宣行調教師(美浦)

主な管理馬:
カフェファラオ(2022年フェブラリーSなど)
サリオス(2019年朝日杯FSなど)
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)

今週の主な登録馬:
タスティエーラ(天皇賞・春)
チャックネイト(天皇賞・春)
デュアルウィルダー(青葉賞)
ダノンラスター(ブリリアントS)
メイプルリッジ(是政S)

担当者:調教師情報部 元調教師M

千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。

大学を出た後は、電気設備工事などをやっていることで有名な「関電工」(本社所在地:東京都港区芝浦)で、経理の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。

競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。

初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、ずっと20勝以上をキープしていますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めて重賞を勝った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてGIを勝っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までにJRAで、「GIの15勝を含めて重賞を72勝」という実績を残しています。

それに海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。

2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどがよく走りましたから、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。

でも、その後は、

2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)
2020年→48勝・獲得賞金12億0988万円(同3位)
2021年→35勝・獲得賞金8億2426万円(同14位)
2022年→34勝・獲得賞金11億3958万円(同18位)

と書けば分かる通り、「リーディング1位」を逃し続けていますし、特に2021年と一昨年は、「リーディングのトップ10」にも入れなかったんですよ。

もちろん、去年の堀君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、タスティエーラでダービーを勝つなど、重賞を4勝、他も入れたら38勝を上げて、稼いだ賞金が「14億1416万円」と、一昨年の数字を大きく上回っていましたし、調教師リーディングも9位になっていました。

そして今年もいい流れが続いていて、チャックネイトを使ったアメリカJCCを勝つなど、先週までに重賞を3勝していますし、他も入れたら18勝を上げていて、稼いだ賞金が「4億3177万円」と、去年の同じ時期(4月23日【日】まで)の「4億2530万円」を上回っています。

もちろん、今の堀君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうし、そんな中、今週は、1着賞金が2億2000万円の天皇賞・春にタスティエーラとチャックネイト、1着賞金が5400万円の青葉賞にデュアルウィルダーなど、特別レースに5頭を登録してきましたので、どの馬もメイチに仕上げてくるでしょうね。

2024/04/22
帯広畜産大学を出てから「ノーザンファーム空港」で働いとりましたな
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
ナミュール(2023年マイルCSなど)
レイパパレ(2021年大阪杯など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
シャイニングレイ(2014年ホープフルSなど)

今週の主な登録馬:
ショウナンラプンタ(青葉賞)
ハギノモーリス(ライスシャワーC)
ハギノサステナブル(是政S)
ディサイド(六波羅特別・五泉特別)
チルカーノ(矢車賞)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。

そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。

大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。

そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。

高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。

それから、彼の厩舎は2015年までに、

2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円

っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとるんや。

こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。

次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ってしもうたんやけど、それから一昨年までは、

2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
2022年→28勝・獲得賞金10億0095万円

っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、去年は、ナミュールを使ったマイルCSと、ジャンタルマンタルを使った朝日杯FSを勝つなど、重賞を5勝、全部で36勝を上げて、稼いだ賞金は「10億6857万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。

そんで今年は、ナミュールがドバイターフで2着に入って、100万ドル(約1億4900万円)の賞金を稼いどるし、JRAでは、先週までに13勝を上げて、稼いだ賞金が「2億8310万円」と、去年の同じ時期(4月23日【日】まで)の「2億8821万円」とほぼ変わらん数字になっとるんで、今の高野君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の青葉賞にショウナンラプンタなど、5頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どれも気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2024/04/22
去年のドバイワールドCを勝っていますね
高木登調教師(美浦)

主な管理馬:
ウシュバテソーロ(2023年ドバイワールドCなど)
ニシノデイジー(2022年中山大障害など)
サウンドトゥルー(2016年チャンピオンズCなど)
スノードラゴン(2014年スプリンターズS)

今週の主な登録馬:
ワープスピード(天皇賞・春)
ニューステソーロ(スイートピーS)
マイネルモーント(府中市市制施行70周年記念)

担当者:調教師情報部 元調教師N

お祖父さんが馬主さんという、競馬が身近な環境で育った高木登君は、麻布獣医大学(現在の麻布大学)まで馬術を続けた後、1988年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、2019年の2月に定年で引退した伊藤正徳さんの厩舎で厩務員をやって、それからは、野平好男さんと山崎彰義さんと加藤征弘君と浅野洋一郎君の厩舎で調教助手をやっていました。

ちなみに、高木君のお祖父さんは、神奈川県の厚木市に「高木競走馬育成牧場」という外厩施設を作っていて、今は、高木君の叔父にあたる高木秀男さんが代表をやっているんですよ。

2006年、調教師の試験に受かった高木君は、次の年に自分の厩舎を開業して、初めの年こそ、レースに使った頭数が少なかったので「5勝・獲得賞金1億1252万円」という成績でしたが、その後は、2年目に15勝、3年目に17勝と、順調に数字を伸ばしていましたし、2014年は、マイネルフロストを使った毎日杯で初めて重賞を勝つと、その後も、ウインマーレライを使ったラジオNIKKEI賞を勝って、スノードラゴンを使ったスプリンターズSで初めてGIを勝つなど、17勝を上げて、「5億4643万円」の賞金を稼いでいました。

それに、その後の5年間も、

2015年→23勝・獲得賞金4億3545万円
2016年→20勝・獲得賞金4億4114万円
2017年→30勝・獲得賞金4億8852万円
2018年→27勝・獲得賞金5億3874万円
2019年→28勝・獲得賞金5億9607万円

という形で順調に実績を積み重ねていたんですよ。

でも、その後は、

2020年→21勝・獲得賞金3億4968万円
2021年→21勝・獲得賞金4億2351万円

と書けば分かる通り、2019年の数字を大きく下回っていましたから、一昨年の高木君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、一昨年は、ニシノデイジーで中山大障害を勝つなど、今までで一番の「37勝」を上げて、稼いだ賞金も「6億1873万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。

去年は、ウシュバテソーロがドバイワールドカップを勝って、696万ドル(約9億0480万円)の賞金を稼いだんですけど、JRAでは、全部で26勝と、一昨年を大きく下回ってしまいましたし、重賞を勝てなかったこともあって、稼いだ賞金は「5億5184万円」と、やはり一昨年を下回ってしまいました。

そして今年は、ウシュバテソーロがサウジカップとドバイワールドCで2着に入って、590万ドル(約8億3427万円)の賞金を稼いでいますし、JRAでは、ヴァルツァーシャルでマーチSを勝っていますけど、それを含めても、先週までに4勝しかできていなくて、稼いだ賞金が「2億0544万円」と、去年の同じ時期(4月23日【日】まで)の「2億0152万円」とあまり変わらない数字ですから、今の高木君は、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が2億2000万円の天皇賞・春にワープスピード、1着賞金2000万円のスイートピーSにニューステソーロなど、特別レースに3頭を登録していますので、「どれも勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。

2024/04/22
マヤノトップガンがきっかけで調教師になったんですわ
斉藤崇史調教師(栗東)

主な管理馬:
ジェラルディーナ(2022年エリザベス女王杯など)
キラーアビリティ(2021年ホープフルSなど)
クロノジェネシス(2021年宝塚記念など)
ラウダシオン(2020年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
ヒンドゥタイムズ(天皇賞・春)
マルチャレアル(ユニコーンS)
ムルソー(ユニコーンS)
ダンシングニードル(邁進特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

神奈川県出身の斉藤崇史君は、中学生の時に、マヤノトップガンが勝った1995年の有馬記念を見たことがきっかけで競馬が大好きになって、高校生の時に、夏休みを使って北海道の牧場で1ヶ月くらい住み込みで働いて、そん時に、「調教師を目指す」と決めたそうですな。

せやから、進学先に日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)を選んで、もちろん馬術部に入っとったし、在学中は、「小松温泉牧場」(住所:石川県小松市埴田町21)でアルバイトをしとって、四年生の時には、もっと馬のことを勉強するために、半年くらいアイルランドに留学しとって、卒業した後は、2年くらい「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で働いとったんですわ。

それから、2007年の6月に競馬学校の厩務員課程に入っとって、次の年の2月からは松永幹夫厩舎で厩務員を、7月からは調教助手をやっとったんや。

松永厩舎に入ってから1年くらいの時に斉藤君は、レッドディザイアの担当になって、この馬が2009年の秋華賞を勝っとるし、ドバイとアメリカに遠征した時も帯同しとったんですわ。

2014年の12月、調教師の試験に受かった斉藤君は、2016年の3月に自分の厩舎を開業しとって、この年は「7勝・獲得賞金1億4086万円」っちゅう成績を残しとりました。

でもって、その後の3年間は、

2017年→17勝・獲得賞金2億9929万円
2018年→25勝・獲得賞金3億9086万円
2019年→24勝・獲得賞金5億9503万円

と書けば分かる通りで、賞金が「完全に右肩上がり」やったし、特に2019年は、クロノジェネシスを使ったクイーンCで初めて重賞を勝つと、この馬を使った秋華賞で、初めてGIを勝ったんですわ。

この後も、斉藤君の厩舎はエエ流れが続いて、2020年は、ラウダシオンを使ったNHKマイルC、クロノジェネシスを使った宝塚記念と有馬記念を勝つなど、重賞を5勝、全部で34勝を上げて、稼いだ賞金は「13億5145万円」と、今までで一番の数字やったし、2021年も、クロノジェネシスを使った宝塚記念、キラーアビリティを使ったホープフルSを勝つなど、今まで一番多い44勝を上げとって、2020年の次に多い「11億6956万円」の賞金を稼いどりました。

ただ、その後は、ジェラルディーナで一昨年のエリザベス女王杯を勝つなど、重賞を7勝しとるんやけど、全体では、

2022年→37勝・獲得賞金11億0689万円
2023年→29勝・7億7421万円

っちゅう形で2021年までを大きく下回っとったし、今年も悪い流れが続いとって、先週までに9勝を上げとるんやけど、重賞を勝っとらんこともあって、稼いだ賞金が「1億7525万円」と、去年の同じ時期(4月23日【日】まで)の「3億1862万円」を大きく下回っとるんですわ。

もちろん、今の斉藤君は、「エエ頃の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろうし、そんな中、今週は、1着賞金が2億2000万円の天皇賞・春にヒンドゥタイムズ、1着賞金が3700万円のユニコーンSにマルチャレアルとムルソーなど、特別レースに4頭を登録してきましたんで、どれも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。