注目調教師
2025/11/10
乗り役時代に2008年のスプリンターズSを勝っとりますな
上村洋行調教師(栗東)
主な管理馬:
ベラジオオペラ(2025年大阪杯など)
アルマヴェローチェ(2024年阪神ジュベナイルF)
ウィリアムバローズ(2024年東海Sなど)
アイアンバローズ(2023年ステイヤーズS)
今週の主な登録馬:
ココナッツブラウン(エリザベス女王杯)
マイケルバローズ(デイリー杯2歳S)
ガロンヌ(オーロC)
ダンテバローズ(福島民友C)
レーウィン(銀嶺S)
トリポリタニア(天橋立S)
ギマール(西郷特別)
担当者:調教師情報部 元調教師T
親父さんが厩務員をやっとった上村洋行君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯などを勝ったインターグロリアや、1995年のセントウルSなどを勝ったビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男厩舎から、1992年に乗り役としてデビューしとって、この年に、トシグリーンに乗った京王杯AHで初めて重賞を勝っとったし、全部で40勝を上げて、「最多勝利新人騎手」を受賞しとりましたな。
その後も、ナムラコクオーに乗った1993年のラジオたんぱ杯3歳Sと1994年のシンザン記念と1996年のプロキオンSを勝つとか、順調に実績を積み重ねとったんやけど、「黄斑上ぶどう膜炎」っちゅう目の病気にかかってしもうて、そん時は乗り役を引退することも考えたそうや。
2004年に4回も手術を受けた上村君は、その後、めでたく病気が治って、また順調に実績を積み重ねとったし、2008年には、スリープレスナイトに乗ったスプリンターズSで、初めてGIを勝っとりましたな。
そんで、重賞を10勝、通算で570勝っちゅう実績を残して、2014年に乗り役を引退しとります。
引退した時の上村君は40歳と、まだまだ乗り役としてバリバリ活躍できる年齢やったけど、前の年に受けた調教師試験に落ちてしもうて、「本気で調教師を目指すには、乗り役との両立は難しい」と考えたそうや。
それからは、池添兼雄厩舎で調教助手をやりながら、毎日8時間くらいの勉強を続けて、5回目の挑戦やった2017年の12月に、めでたく調教師の試験に合格しとります。
試験に受かってからは、技術調教師として、2021年の2月に引退した角居勝彦君の厩舎で、色んなことを学んどりましたな。
2019年の3月に自分の厩舎を開業した上村君は、それから年末までに、「10勝・獲得賞金1億9691万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとったし、その後の5年間も、
2020年→19勝・獲得賞金2億2195万円
2021年→25勝・獲得賞金4億2467万円
2022年→32勝・獲得賞金4億8978万円
2023年→40勝・獲得賞金8億6367万円
2024年→43勝・獲得賞金12億5577万円
っちゅう形で、成績が完全に「右肩上がり」になっとって、特に去年は、ベラジオオペラを使った大阪杯で、調教師としては初めてGIを勝つと、アルマヴェローチェで阪神ジュベナイルFも勝っとるんですわ。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ヤンキーバローズでファルコンSを、ベラジオオペラで大阪杯を勝つなど、先週までに34勝を上げとるし、その他にも、アルマヴェローチェが桜花賞とオークスで、ベラジオオペラが宝塚記念で2着やったこともあって、稼いだ賞金が「13億1209万円」と、もう去年を上回っとるから、今の上村君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、
1着賞金が1億3000万円のエリザベス女王杯
ココナッツブラウン
1着賞金が3800万円のデイリー杯2歳S
マイケルバローズ
1着賞金が2700万円のオーロC
ガロンヌ
1着賞金が2400万円の福島民友C
ダンテバローズ
など、7頭を特別レースに登録しとるんで、「どれも勝負懸かり」と考えておくべきやろ。
主な管理馬:
ベラジオオペラ(2025年大阪杯など)
アルマヴェローチェ(2024年阪神ジュベナイルF)
ウィリアムバローズ(2024年東海Sなど)
アイアンバローズ(2023年ステイヤーズS)
今週の主な登録馬:
ココナッツブラウン(エリザベス女王杯)
マイケルバローズ(デイリー杯2歳S)
ガロンヌ(オーロC)
ダンテバローズ(福島民友C)
レーウィン(銀嶺S)
トリポリタニア(天橋立S)
ギマール(西郷特別)
担当者:調教師情報部 元調教師T
親父さんが厩務員をやっとった上村洋行君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯などを勝ったインターグロリアや、1995年のセントウルSなどを勝ったビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男厩舎から、1992年に乗り役としてデビューしとって、この年に、トシグリーンに乗った京王杯AHで初めて重賞を勝っとったし、全部で40勝を上げて、「最多勝利新人騎手」を受賞しとりましたな。
その後も、ナムラコクオーに乗った1993年のラジオたんぱ杯3歳Sと1994年のシンザン記念と1996年のプロキオンSを勝つとか、順調に実績を積み重ねとったんやけど、「黄斑上ぶどう膜炎」っちゅう目の病気にかかってしもうて、そん時は乗り役を引退することも考えたそうや。
2004年に4回も手術を受けた上村君は、その後、めでたく病気が治って、また順調に実績を積み重ねとったし、2008年には、スリープレスナイトに乗ったスプリンターズSで、初めてGIを勝っとりましたな。
そんで、重賞を10勝、通算で570勝っちゅう実績を残して、2014年に乗り役を引退しとります。
引退した時の上村君は40歳と、まだまだ乗り役としてバリバリ活躍できる年齢やったけど、前の年に受けた調教師試験に落ちてしもうて、「本気で調教師を目指すには、乗り役との両立は難しい」と考えたそうや。
それからは、池添兼雄厩舎で調教助手をやりながら、毎日8時間くらいの勉強を続けて、5回目の挑戦やった2017年の12月に、めでたく調教師の試験に合格しとります。
試験に受かってからは、技術調教師として、2021年の2月に引退した角居勝彦君の厩舎で、色んなことを学んどりましたな。
2019年の3月に自分の厩舎を開業した上村君は、それから年末までに、「10勝・獲得賞金1億9691万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとったし、その後の5年間も、
2020年→19勝・獲得賞金2億2195万円
2021年→25勝・獲得賞金4億2467万円
2022年→32勝・獲得賞金4億8978万円
2023年→40勝・獲得賞金8億6367万円
2024年→43勝・獲得賞金12億5577万円
っちゅう形で、成績が完全に「右肩上がり」になっとって、特に去年は、ベラジオオペラを使った大阪杯で、調教師としては初めてGIを勝つと、アルマヴェローチェで阪神ジュベナイルFも勝っとるんですわ。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ヤンキーバローズでファルコンSを、ベラジオオペラで大阪杯を勝つなど、先週までに34勝を上げとるし、その他にも、アルマヴェローチェが桜花賞とオークスで、ベラジオオペラが宝塚記念で2着やったこともあって、稼いだ賞金が「13億1209万円」と、もう去年を上回っとるから、今の上村君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、
1着賞金が1億3000万円のエリザベス女王杯
ココナッツブラウン
1着賞金が3800万円のデイリー杯2歳S
マイケルバローズ
1着賞金が2700万円のオーロC
ガロンヌ
1着賞金が2400万円の福島民友C
ダンテバローズ
など、7頭を特別レースに登録しとるんで、「どれも勝負懸かり」と考えておくべきやろ。
2025/11/10
デビューする前のアーモンドアイに乗っていたそうですよ
宮田敬介調教師(美浦)
主な管理馬:
ブレイディヴェーグ(2023年エリザベス女王杯など)
エピファニー(2024年小倉大賞典)
インダストリア(2023年ダービー卿CT)
ダンシングプリンス(2021年カペラSなど)
今週の主な登録馬:
アドマイヤマツリ(エリザベス女王杯)
グレノークス(銀嶺S)
グロッシェン(ドンカスターC・天橋立S)
担当者:調教師情報部 元調教師M
宮田敬介君は、茨城県日立市の出身で、家族や親戚に競馬関係者がいた訳ではなくて、お父さんが旅行会社のJTBに務めているサラリーマン家庭で、3人兄弟の長男として育ちました。
そのお父さんが大の競馬好きで、「サンデーレーシング」や「社台レースホース」といった一口馬主クラブの会員になっていて、幼稚園の頃から何度もお父さんと中山競馬場に行っていて、出資していた馬を応援するために、家族で新潟競馬場まで行ったこともあったそうですよ。
こういう環境で育った宮田君が競馬を大好きになったのは、小学生の頃、福島県のいわき市にある「JRA競走馬総合研究所」のリハビリテーションセンターに行った時、そこで休養していたオグリキャップと会えたことがきっかけで、その後、オグリキャップの引退レースを見て、「調教師になりたい」と考えるようになったそうです。
地元の茨城高校を卒業した後、麻布大学獣医学部の動物応用学科に進んだ宮田君は、馬術部に入って、ここで馬乗りを覚えたそうで、大学を卒業した後は、2003年の4月から、お父さんの縁で大学時代に研修したことがあった「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で働いて、ここにいた2年半の間に、まだデビューしていなかったディープインパクトの調教を担当したそうですよ。
ちなみに宮田君は、今、「ノーザンファーム天栄」(住所:福島県岩瀬郡天栄村小川字中曽根1)の場長をやっている木實谷(きみや)雄太君と、「ノーザンファーム」の同期です。
2005年の10月に競馬学校の厩務員課程に入った宮田君は、次の年の4月から栗田博憲厩舎で厩務員をやって、2009年の7月からは田島俊明厩舎で調教助手をやっていました。
2014年の3月に国枝栄厩舎に移ると、それから、2018年に調教師の試験に受かるまでずっとここにいましたし、技術調教師になってから、自分の厩舎を開業するまでの間も、国枝厩舎で色んなことを学んでいたんですよ。
国枝厩舎では、2014年の朝日杯FSと2015年の富士Sを勝ったダノンプラチナを担当していましたし、アーモンドアイがデビューする前の調教にも乗っていて、この馬がドバイターフに出た時も現地に帯同していました。
2020年の3月に自分の厩舎を開業した宮田君は、それから年末までに、「16勝・獲得賞金1億7797万円」という、1年目としてはまずまずの成績を残していましたし、こうやっていいスタートを切れたのは、国枝厩舎で学んだことをしっかりと活かせているからなのでしょうね。
開業2年目だった2021年は、ダンシングプリンスを使ったカペラSで初めて重賞を勝つなど、全部で14勝を上げて、稼いだ賞金は「3億5418万円」と、前の年を大きく上回っていましたし、2022年は、JRAで残した成績が、「31勝・獲得賞金4億6852万円」という、開業3年目としては文句ナシの数字だったんですよ。
それに2022年は、海外と地方でも、ダンシングプリンスを使ったリヤドダートスプリント(サウジアラビアのG3)と北海道スプリントCとJBCスプリントを勝っていて、この3戦で2億円以上の賞金を稼いでいます。
そして一昨年は、インダストリアを使ったダービー卿CTを勝って、ブレイディヴェーグを使ったエリザベス女王杯で初めてJRAのGIを勝つなど、全部で28勝を上げて、稼いだ賞金が「6億2737万円」と、2022年の数字を大きく上回っていたんですよ。
ただ、去年は、29勝を上げましたけど、小倉大賞典を勝ったエピファニーと、府中牝馬Sを勝ったブレイディヴェーグ以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、稼いだ賞金が「5億5212万円」と、一昨年を下回ってしまいました。
もちろん、今年を迎えるにあたって、宮田君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、アドマイヤマツリを使った福島牝馬Sを勝つなど、先週までに26勝を上げていて、稼いだ賞金が「5億8184万円」と、もう去年を上回っていますから、今の宮田君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のエリザベス女王杯にアドマイヤマツリなど、3頭を特別レースに登録していますから、私が彼でしたら、どれも全力で仕上げますね。
主な管理馬:
ブレイディヴェーグ(2023年エリザベス女王杯など)
エピファニー(2024年小倉大賞典)
インダストリア(2023年ダービー卿CT)
ダンシングプリンス(2021年カペラSなど)
今週の主な登録馬:
アドマイヤマツリ(エリザベス女王杯)
グレノークス(銀嶺S)
グロッシェン(ドンカスターC・天橋立S)
担当者:調教師情報部 元調教師M
宮田敬介君は、茨城県日立市の出身で、家族や親戚に競馬関係者がいた訳ではなくて、お父さんが旅行会社のJTBに務めているサラリーマン家庭で、3人兄弟の長男として育ちました。
そのお父さんが大の競馬好きで、「サンデーレーシング」や「社台レースホース」といった一口馬主クラブの会員になっていて、幼稚園の頃から何度もお父さんと中山競馬場に行っていて、出資していた馬を応援するために、家族で新潟競馬場まで行ったこともあったそうですよ。
こういう環境で育った宮田君が競馬を大好きになったのは、小学生の頃、福島県のいわき市にある「JRA競走馬総合研究所」のリハビリテーションセンターに行った時、そこで休養していたオグリキャップと会えたことがきっかけで、その後、オグリキャップの引退レースを見て、「調教師になりたい」と考えるようになったそうです。
地元の茨城高校を卒業した後、麻布大学獣医学部の動物応用学科に進んだ宮田君は、馬術部に入って、ここで馬乗りを覚えたそうで、大学を卒業した後は、2003年の4月から、お父さんの縁で大学時代に研修したことがあった「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で働いて、ここにいた2年半の間に、まだデビューしていなかったディープインパクトの調教を担当したそうですよ。
ちなみに宮田君は、今、「ノーザンファーム天栄」(住所:福島県岩瀬郡天栄村小川字中曽根1)の場長をやっている木實谷(きみや)雄太君と、「ノーザンファーム」の同期です。
2005年の10月に競馬学校の厩務員課程に入った宮田君は、次の年の4月から栗田博憲厩舎で厩務員をやって、2009年の7月からは田島俊明厩舎で調教助手をやっていました。
2014年の3月に国枝栄厩舎に移ると、それから、2018年に調教師の試験に受かるまでずっとここにいましたし、技術調教師になってから、自分の厩舎を開業するまでの間も、国枝厩舎で色んなことを学んでいたんですよ。
国枝厩舎では、2014年の朝日杯FSと2015年の富士Sを勝ったダノンプラチナを担当していましたし、アーモンドアイがデビューする前の調教にも乗っていて、この馬がドバイターフに出た時も現地に帯同していました。
2020年の3月に自分の厩舎を開業した宮田君は、それから年末までに、「16勝・獲得賞金1億7797万円」という、1年目としてはまずまずの成績を残していましたし、こうやっていいスタートを切れたのは、国枝厩舎で学んだことをしっかりと活かせているからなのでしょうね。
開業2年目だった2021年は、ダンシングプリンスを使ったカペラSで初めて重賞を勝つなど、全部で14勝を上げて、稼いだ賞金は「3億5418万円」と、前の年を大きく上回っていましたし、2022年は、JRAで残した成績が、「31勝・獲得賞金4億6852万円」という、開業3年目としては文句ナシの数字だったんですよ。
それに2022年は、海外と地方でも、ダンシングプリンスを使ったリヤドダートスプリント(サウジアラビアのG3)と北海道スプリントCとJBCスプリントを勝っていて、この3戦で2億円以上の賞金を稼いでいます。
そして一昨年は、インダストリアを使ったダービー卿CTを勝って、ブレイディヴェーグを使ったエリザベス女王杯で初めてJRAのGIを勝つなど、全部で28勝を上げて、稼いだ賞金が「6億2737万円」と、2022年の数字を大きく上回っていたんですよ。
ただ、去年は、29勝を上げましたけど、小倉大賞典を勝ったエピファニーと、府中牝馬Sを勝ったブレイディヴェーグ以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、稼いだ賞金が「5億5212万円」と、一昨年を下回ってしまいました。
もちろん、今年を迎えるにあたって、宮田君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、アドマイヤマツリを使った福島牝馬Sを勝つなど、先週までに26勝を上げていて、稼いだ賞金が「5億8184万円」と、もう去年を上回っていますから、今の宮田君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のエリザベス女王杯にアドマイヤマツリなど、3頭を特別レースに登録していますから、私が彼でしたら、どれも全力で仕上げますね。
2025/11/10
今年はシャマルとかがよう走っとるんですわ
松下武士調教師(栗東)
主な管理馬:
ショウナンバルディ(2021年中日新聞杯)
ジョーカナチャン(2020年アイビスSD)
レシステンシア(2019年阪神ジュベナイルFなど)
カラクレナイ(2017年フィリーズレビュー)
今週の主な登録馬:
キャンディード(デイリー杯2歳S)
担当者:調教師情報部 元調教師S
大阪出身の松下武士君は、中学生の時から、実家の近くにあった乗馬クラブに通っとって、高校生になった頃には、「競馬の世界で働きたい」と考えとったそうや。
そんで、高校を出てからは牧場で働いて、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から安田伊佐夫厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、2008年のジャパンCダートで2着やったメイショウトウコンなどを担当しとりました。
その後は、武田博厩舎と清水久詞厩舎で調教助手をやって、5回目の挑戦やった2013年の12月に、32歳の若さで調教師の試験に受かっとります。
2015年の3月に厩舎を開業するまでの間、松下君は、矢作芳人厩舎で技術調教師をやって、矢作君と一緒に、アメリカの「キーンランド・セプテンバーセール」に行って馬の見方を教わったり、実際に厩舎をどうやって回したらエエんかなどを教わっとったんですわ。
ちなみに矢作君は、松下君の調教師試験に向けて、面接の練習を手伝っとったそうで、松下君はそのことを今でも感謝しとるし、「矢作先生を目標に頑張りたい」と話しとりましたな。
2015年の松下君は、小野幸治厩舎から引き継いだオースミムーンで6月の東京ジャンプSを勝って、早くも「初めての重賞勝ち」を飾っとったし、9月にもこの馬で阪神ジャンプSを勝つなど、全体で「14勝・獲得賞金2億4965万円」っちゅう数字を残しとって、2016年は、「27勝・獲得賞金3億7711万円」と、一気に数字を伸ばしとったんですわ。
それに、2021年までの5年間も、
2017年→16勝・獲得賞金3億6178万円
2018年→22勝・獲得賞金3億7402万円
2019年→20勝・獲得賞金5億0551万円
2020年→22勝・獲得賞金4億8365万円
2021年→21勝・獲得賞金5億8492万円
っちゅう安定した成績を残しとって、特に2019年は、レシステンシアを使った阪神ジュベナイルFで初めてのGI勝ちを飾っとったし、2021年は、阪急杯とセントウルSを勝ったレシステンシアや、中日新聞杯を勝ったショウナンバルディなどの活躍で、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
ただ、去年までの3年間は、
2022年→19勝・獲得賞金4億1209万円
2023年→25勝・獲得賞金3億5793万円
2024年→23勝・獲得賞金4億0804万円
っちゅう形で数字が伸び悩んどったから、今年を迎えるにあたって、松下君は巻き返しに燃えとったんやろうな。
実際、今年は、シャマルで、地方交流重賞の黒船賞と、地方交流G1のかしわ記念とさきたま杯を勝って、この3レースで「1億9000万円」の賞金を稼いどるし、JRAでは、ショウナンザナドゥでフィリーズレビュー、キャンディードで中京2歳Sを勝つなど、先週までに16勝を上げて、稼いだ賞金が「3億7356万円」と、もう去年の9割以上になっとるんですわ。
もちろん、今の松下君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のデイリー杯2歳Sにキャンディードを登録してきましたんで、「勝負懸かり」とワシは見とります。
主な管理馬:
ショウナンバルディ(2021年中日新聞杯)
ジョーカナチャン(2020年アイビスSD)
レシステンシア(2019年阪神ジュベナイルFなど)
カラクレナイ(2017年フィリーズレビュー)
今週の主な登録馬:
キャンディード(デイリー杯2歳S)
担当者:調教師情報部 元調教師S
大阪出身の松下武士君は、中学生の時から、実家の近くにあった乗馬クラブに通っとって、高校生になった頃には、「競馬の世界で働きたい」と考えとったそうや。
そんで、高校を出てからは牧場で働いて、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から安田伊佐夫厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、2008年のジャパンCダートで2着やったメイショウトウコンなどを担当しとりました。
その後は、武田博厩舎と清水久詞厩舎で調教助手をやって、5回目の挑戦やった2013年の12月に、32歳の若さで調教師の試験に受かっとります。
2015年の3月に厩舎を開業するまでの間、松下君は、矢作芳人厩舎で技術調教師をやって、矢作君と一緒に、アメリカの「キーンランド・セプテンバーセール」に行って馬の見方を教わったり、実際に厩舎をどうやって回したらエエんかなどを教わっとったんですわ。
ちなみに矢作君は、松下君の調教師試験に向けて、面接の練習を手伝っとったそうで、松下君はそのことを今でも感謝しとるし、「矢作先生を目標に頑張りたい」と話しとりましたな。
2015年の松下君は、小野幸治厩舎から引き継いだオースミムーンで6月の東京ジャンプSを勝って、早くも「初めての重賞勝ち」を飾っとったし、9月にもこの馬で阪神ジャンプSを勝つなど、全体で「14勝・獲得賞金2億4965万円」っちゅう数字を残しとって、2016年は、「27勝・獲得賞金3億7711万円」と、一気に数字を伸ばしとったんですわ。
それに、2021年までの5年間も、
2017年→16勝・獲得賞金3億6178万円
2018年→22勝・獲得賞金3億7402万円
2019年→20勝・獲得賞金5億0551万円
2020年→22勝・獲得賞金4億8365万円
2021年→21勝・獲得賞金5億8492万円
っちゅう安定した成績を残しとって、特に2019年は、レシステンシアを使った阪神ジュベナイルFで初めてのGI勝ちを飾っとったし、2021年は、阪急杯とセントウルSを勝ったレシステンシアや、中日新聞杯を勝ったショウナンバルディなどの活躍で、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
ただ、去年までの3年間は、
2022年→19勝・獲得賞金4億1209万円
2023年→25勝・獲得賞金3億5793万円
2024年→23勝・獲得賞金4億0804万円
っちゅう形で数字が伸び悩んどったから、今年を迎えるにあたって、松下君は巻き返しに燃えとったんやろうな。
実際、今年は、シャマルで、地方交流重賞の黒船賞と、地方交流G1のかしわ記念とさきたま杯を勝って、この3レースで「1億9000万円」の賞金を稼いどるし、JRAでは、ショウナンザナドゥでフィリーズレビュー、キャンディードで中京2歳Sを勝つなど、先週までに16勝を上げて、稼いだ賞金が「3億7356万円」と、もう去年の9割以上になっとるんですわ。
もちろん、今の松下君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のデイリー杯2歳Sにキャンディードを登録してきましたんで、「勝負懸かり」とワシは見とります。
2025/11/10
海外で「348万ドル」の賞金を稼いどるんやけど…
安田翔伍調教師(栗東)
主な管理馬:
ダノンデサイル(2024年ダービーなど)
ピューロマジック(2024年北九州記念など)
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念など)
今週の主な登録馬:
オメガギネス(武蔵野S)
ロードフォンス(武蔵野S)
カエルム(三陸特別)
担当者:調教師情報部 元調教師I
誰でもよう知っとる通り、安田翔伍君は、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の3月5日(火)に定年で引退した安田隆行君の次男ですな。
隆行君は、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、全部で680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートの重賞を6勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、重賞を9勝したロードカナロアとか、よう走る馬を何頭も管理しとったから、競馬ファンなら誰でも、彼のことをよう知っとるんやろ。
それに隆行君は、2019年に、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っとるうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、北海道の新冠にある「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入ったんですわ
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、
2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円
ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとったし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんやろ。
そんで一昨年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、27勝を上げたんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させたことが響いて、稼いだ賞金は「5億7671万円」と、2022年を下回っとったんですわ。
せやから、去年の翔伍君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、去年は、ダノンデサイルでダービーと京成杯、ピューロマジックで葵Sと北九州記念、デシエルトで中日新聞杯を勝つなど、21勝を上げとって、稼いだ賞金が「9億9846万円」と、今までで一番の数字になっとりました。
ただ、今年は、ロードフォンスで地方交流重賞のかきつばた記念を勝って、「3000万円」の賞金を稼いどって、ダノンデサイルでドバイシーマクラシックを勝って「348万ドル」(約5億2200万円)の賞金を稼いどるし、JRAでは、重賞の3勝を入れて、先週までに20勝を上げとるんやけど、GIを勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「5億2581万円」と、まだ去年の半分ぐらいなんですわ。
もちろん、今の翔伍君は、「JRAのレースでもっと稼がなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円の武蔵野Sにオメガギネスとロードフォンスとか、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、ワシが翔伍君やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
主な管理馬:
ダノンデサイル(2024年ダービーなど)
ピューロマジック(2024年北九州記念など)
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念など)
今週の主な登録馬:
オメガギネス(武蔵野S)
ロードフォンス(武蔵野S)
カエルム(三陸特別)
担当者:調教師情報部 元調教師I
誰でもよう知っとる通り、安田翔伍君は、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の3月5日(火)に定年で引退した安田隆行君の次男ですな。
隆行君は、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、全部で680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートの重賞を6勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、重賞を9勝したロードカナロアとか、よう走る馬を何頭も管理しとったから、競馬ファンなら誰でも、彼のことをよう知っとるんやろ。
それに隆行君は、2019年に、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っとるうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、北海道の新冠にある「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入ったんですわ
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、
2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円
ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとったし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんやろ。
そんで一昨年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、27勝を上げたんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させたことが響いて、稼いだ賞金は「5億7671万円」と、2022年を下回っとったんですわ。
せやから、去年の翔伍君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、去年は、ダノンデサイルでダービーと京成杯、ピューロマジックで葵Sと北九州記念、デシエルトで中日新聞杯を勝つなど、21勝を上げとって、稼いだ賞金が「9億9846万円」と、今までで一番の数字になっとりました。
ただ、今年は、ロードフォンスで地方交流重賞のかきつばた記念を勝って、「3000万円」の賞金を稼いどって、ダノンデサイルでドバイシーマクラシックを勝って「348万ドル」(約5億2200万円)の賞金を稼いどるし、JRAでは、重賞の3勝を入れて、先週までに20勝を上げとるんやけど、GIを勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「5億2581万円」と、まだ去年の半分ぐらいなんですわ。
もちろん、今の翔伍君は、「JRAのレースでもっと稼がなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円の武蔵野Sにオメガギネスとロードフォンスとか、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、ワシが翔伍君やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
