「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2026/10/13
タケホープの生産牧場で働いとったんですわ
吉岡辰弥調教師(栗東)

主な管理馬:
カヴァレリッツォ(2025年朝日杯FS)
ブローザホーン(2024年宝塚記念など)
ディスペランツァ(2024年アーリントンC)
ノーブルロジャー(2024年シンザン記念)

今週の主な登録馬:
エンネ(秋華賞)

担当者:調教師情報部 元調教師T

京都府京都市の伏見区向島(むかいじま)出身の吉岡辰弥君は、競馬好きのお父さんと京都競馬場に行ったのがきっかけで「騎手になりたい」と思うようになって、小学校6年生から競馬場の乗馬センターに通っとりました。

せやから、中学校3年生の時に競馬学校の騎手課程を受けたんやけど、そん時にはだいぶ身長が伸びとったし、試験に落ちてしもうたんで、目標を厩務員課程に切り替えて、中学校を卒業してすぐ、1973年のダービーと菊花賞を勝ったタケホープとかを生産したことでよう知られとる、北海道の浦河にある谷川牧場で働いとったんですわ。

そんで、まだ16歳やった、1993年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、同じ年の7月から藤岡範士(のりひと)厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやっとりました。

その後、2008年の3年に角居勝彦厩舎に移って、そこで10年くらい調教助手をやって、2018年の7月から、調教師の試験に受かった12月までは、中竹和也厩舎で調教助手をやっとったんですわ。

吉岡君が角居厩舎と中竹厩舎におった時には、走る馬を何頭も担当しとって、調教師の試験に受かったすぐ後、2018年のホープフルSを勝ったサートゥルナーリアも彼の担当馬でしたな。

試験に受かってから厩舎を開業するまでの間は、技術調教師として中内田充正厩舎に所属して、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなどを教わっとったし、角居厩舎のキセキがフランスに遠征した時に帯同して、海外経験も積んどったんですわ。

2020年の3月に自分の厩舎を開業した吉岡君は、トゥインクルリーフを使った3月15日(日)の中京6Rで、「JRA初出走・初勝利」を飾っとって、他も入れたら、年末までに「14勝・獲得賞金2億4590万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとりました。

2年目やった2021年は、スマッシャーを使ったユニコーンSで初めての重賞勝ちを飾ると、ジャスティンロックを使った京都2歳Sも勝つなど、「27勝・獲得賞金4億7586万円」っちゅう、前の年を大きく上回る成績を残しとったんですわ。

そんでもって2022年は、「22勝・獲得賞金3億7274万円」っちゅう成績で、2021年を大きく下回ってしもうたんやけど、2023年は、「38勝・獲得賞金5億6780万円」っちゅう素晴らしい成績を残して、巻き返しに成功しとります。

それに、一昨年もエエ流れが続いとって、地方では、ディクテオンを使った白山大賞典を勝って、「3000万円」の賞金を稼いどったし、JRAでは、ブローザホーンを使った宝塚記念で「初のGI勝ち」を飾るなど、重賞を3勝して、他も入れたら32勝を上げて、稼いだ賞金が「9億1891万円」と、開業してから一番の数字になっとったんですわ。

ただ、去年は、29勝を上げたんやけど、朝日杯FSを勝ったカヴァレリッツォと、京都2歳Sを勝ったジャスティンビスタ以外の馬があまり活躍できんかったこともあって、稼いだ賞金が「6億7073万円」と、一昨年を大きく下回ってしもうたんや。

それに、今年も悪い流れが続いとって、先週までに18勝を上げとるんやけど、重賞を勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「4億5789万円」と、まだ一昨年の半分にも達しとらんから、今の吉岡君は、「エエ頃の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円の秋華賞にエンネを登録してきましたんで、ワシが吉岡君やったら、この馬を気合いを入れて仕上げるやろうな。

2026/10/13
アイルランドで馬のことを学んだんですよ
木村哲也調教師(美浦)

主な管理馬:
レガレイラ(2024年有馬記念など)
チェルヴィニア(2024年オークスなど)
イクイノックス(2023ジャパンCなど)
ステルヴィオ(2018年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
アンパドゥ(富士S)

担当者:調教師情報部 元調教師M

木村哲也君は、神奈川県の出身で、家族や親戚に関係者がいた訳ではなく、お父さんがサラリーマンだったので、元々、競馬の世界に進むつもりはなくて、横浜市にある神奈川大学の工学部建築学科を出ていますし、馬に乗った経験も全くなかったそうです。

でも、急に馬と関わる仕事がしたくなって、一人で北海道に行って牧場で働いて、その後は、アイルランドに行って馬のことを学んでいたんですよ。

2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った彼は、その年の10月から、1980年の中山記念を勝ったヨシノスキーや、1985年のクイーンSを勝ったアサクサスケールなどを管理していた、佐藤征助厩舎で厩務員をやって、次の年の5月からは、高橋裕(ゆたか)厩舎で調教助手をやっていました。

その後は、勢司和浩厩舎で調教助手と厩務員をやって、中川公成(ただしげ)厩舎で調教助手をやって、2010年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に自分の厩舎を開業しています。

初めの年は、「6勝・獲得賞金5941万円」という成績でしたけど、その後は、2年目が9勝、3年目が16勝と順調に数字を伸ばしていて、2018年までの5年間も、

2014年→14勝・獲得賞金2億2627万円
2015年→31勝・獲得賞金4億8362万円
2016年→37勝・獲得賞金5億4819万円
2017年→33勝・獲得賞金5億8982万円
2018年→48勝・獲得賞金9億3209万円

という形で順調に実績を積み重ねていましたし、特に2018年は、プリモシーンでフェアリーSと関屋記念を勝って、ステルヴィオでスプリングSとマイルCSを勝つなど、JRA賞の「最高勝率調教師」を受賞していたんですよ。

その後の3年間は、

2019年→36勝・獲得賞金6億4672万円
2020年→34勝・獲得賞金7億1030万円
2021年→28勝・獲得賞金7億5700万円

と書けば分かる通りで、成績が伸び悩んでしまいましたけど、2022年は、ジオグリフで皐月賞を勝って、イクイノックスで天皇賞・秋と有馬記念を勝つなど、重賞を4勝、他も入れたら34勝を上げて、「16億4896万円」という、前の年までを大きく上回る賞金を稼いでいました。

それに、2023年もいい流れが続いて、イクイノックスでドバイシーマクラシックを勝って、348万ドル(約4億5889万円)の賞金を稼いでいましたし、JRAでは、イクイノックスでジャパンCを勝つなど、重賞を8勝、他も入れたら44勝を上げて、稼いだ賞金が「18億6413万円」という開業してから一番の数字で、2018年に続いて二度目の「最高勝率調教師」を受賞しています。

ただ、一昨年と去年は、イクイノックスの引退などが響いて、

2024年→36勝・獲得賞金16億3281万円
2025年→44勝・獲得賞金14億0148万円

という成績で、2023年を下回ってしまいましたし、今年は更に流れが悪くなっていて、コスタノヴァでフェブラリーSを勝つなど、重賞を3勝していますけど、先週までに16勝しかできていないこともあって、稼いだ賞金が「6億7653万円」と、まだ去年の半分にも達していませんから、今の木村君は、「大きいレースを勝って一気に巻き返したい」と考えているのでしょうね。

そういった中、今週は、1着賞金が5900万円の富士Sにアンパドゥを登録していますので、私が木村君でしたら、この馬を全力で仕上げるのは間違いありません。

2026/10/13
1992年に「最多勝利新人騎手」を受賞しとりましたな
上村洋行調教師(栗東)

主な管理馬:
ベラジオオペラ(2025年大阪杯など)
アルマヴェローチェ(2024年阪神ジュベナイルF)
ウィリアムバローズ(2024年東海Sなど)
アイアンバローズ(2023年ステイヤーズS)

今週の主な登録馬:
モンローウォーク(秋華賞)
デビットバローズ(富士S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

親父さんが厩務員をやっとった上村洋行君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯などを勝ったインターグロリアや、1995年のセントウルSなどを勝ったビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男厩舎から、1992年に乗り役としてデビューしとって、この年に、トシグリーンに乗った京王杯AHで初めて重賞を勝っとったし、全部で40勝を上げて、「最多勝利新人騎手」を受賞しとりましたな。

その後も、ナムラコクオーに乗った1993年のラジオたんぱ杯3歳Sと1994年のシンザン記念と1996年のプロキオンSを勝つとか、順調に実績を積み重ねとったんやけど、「黄斑上ぶどう膜炎」っちゅう目の病気にかかってしもうて、そん時は乗り役を引退することも考えたそうや。

2004年に4回も手術を受けた上村君は、その後、めでたく病気が治って、また順調に実績を積み重ねとったし、2008年には、スリープレスナイトに乗ったスプリンターズSで、初めてGIを勝っとりましたな。

そんで、重賞を10勝、通算で570勝っちゅう実績を残して、2014年に乗り役を引退しとります。

引退した時の上村君は40歳と、まだまだ乗り役としてバリバリ活躍できる年齢やったけど、前の年に受けた調教師試験に落ちてしもうて、「本気で調教師を目指すには、乗り役との両立は難しい」と考えたそうや。

それからは、池添兼雄厩舎で調教助手をやりながら、毎日8時間くらいの勉強を続けて、5回目の挑戦やった2017年の12月に、めでたく調教師の試験に合格しとります。

試験に受かってからは、技術調教師として、2021年の2月に引退した角居勝彦君の厩舎で、色んなことを学んどりましたな。

2019年の3月に厩舎を開業した上村君は、それから年末までに、「10勝・獲得賞金1億9691万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとったし、その後の5年間も、

2020年→19勝・獲得賞金2億2195万円
2021年→25勝・獲得賞金4億2467万円
2022年→32勝・獲得賞金4億8978万円
2023年→40勝・獲得賞金8億6367万円
2024年→43勝・獲得賞金12億5577万円

っちゅう形で順調に成績を伸ばしとって、特に一昨年は、ベラジオオペラを使った大阪杯で、調教師としては初めてGIを勝つと、アルマヴェローチェを使った阪神ジュベナイルFも勝ったんですわ。

それに、去年もエエ流れが続いとって、ベラジオオペラで大阪杯、デビットバローズで鳴尾記念、ヤンキーバローズでファルコンSを勝つなど、43勝を上げて、稼いだ賞金が「14億9178万円」と、開業してから一番の数字やったんや。

ただ、今年は、モンローウォークでローズSを勝つなど、重賞を3勝して、他も入れたら先週までに26勝を上げとるんやけど、GIを勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「6億7949万円」と、まだ去年の半分にも達しとらんから、今の上村君は、「大きいレースを勝って一気に巻き返したい」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円の秋華賞にモンローウォーク、1着賞金が5900万円の富士Sにデビットバローズを登録しとるんで、「どっちも勝負懸かり」とワシは見とるんや。

2026/10/13
乗り役だった頃にアパパネで牝馬三冠を勝っていましたね
蛯名正義調教師(美浦)

主な管理馬:
マスターソアラ(2026年紫苑S)
レッドモンレーヴ(2023年京王杯SC)

今週の主な登録馬:
マスターソアラ(秋華賞)
ラブリージャブリー(甲斐路S)
ブルージャイアント(岩船特別)
レボルシオン(松浜特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

誰でもよく知っている通りで、蛯名正義君は、1987年の3月に矢野進厩舎から乗り役としてデビューしていて、それから引退するまでに、エルコンドルパサーに乗った1998年のジャパンCや、マンハッタンカフェに乗った2001年の菊花賞や、マツリダゴッホに乗った2007年の有馬記念や、アパパネに乗った2010年の牝馬三冠など、JRAで、GIの26勝を含めて、重賞129勝、通算2541勝という素晴らしい成績を残しています。

ちなみに、蛯名君と競馬学校時代の同期には、武豊君がいて、二人はとても仲がいいんですよ。

2020年の12月、3回目の挑戦で調教師の試験に合格した蛯名君は、2021年の2月に乗り役を引退してから、藤沢和雄厩舎で技術調教師をやっていました。

そして2022年の3月に、定年で引退した藤沢君の厩舎から、33頭の管理馬と9人のスタッフを引き継ぐ形で、自分の厩舎を開業しています。

JRAで、GIの34勝を含めて重賞を126勝、通算1570勝という素晴らしい実績を残していた藤沢君の厩舎を引き継いだのですから、きっと蛯名君は、「早い内から結果を出したい」と気合いを入れていたのでしょう。

でも、2022年の3月に開業した、蛯名君と同期の調教師は、嘉藤貴行君と中村直也君と西田雄一郎君と堀内岳志君の4人がいて、それから年末までは、

■中村直也厩舎
17勝・獲得賞金2億9654万円

■嘉藤貴行厩舎
16勝・獲得賞金2億3528万円

■蛯名正義厩舎
11勝・獲得賞金1億7319万円

■西田雄一郎厩舎
7勝・獲得賞金1億3102万円

■堀内岳志厩舎
2勝・獲得賞金9067万円

と書けば分かる通り、中村君と嘉藤君の2人が蛯名君よりもいい成績を残していましたから、2023年の蛯名君は、「同期の中で一番になりたい」と考えていたのでしょう。

実際、2023年は、レッドモンレーヴを使った京王杯スプリングCを勝って、これが、同期の中で一番乗りの重賞勝ちになりましたし、他も入れたら、全部で18勝を上げて、稼いだ賞金が「3億0276万円」と、2022年を大きく上回っていました。

そして、一昨年と去年は、

2024年→18勝・獲得賞金3億1771万円
2025年→18勝・獲得賞金3億5619万円

という形で順調に実績を積み重ねていましたし、今年もいい流れが続いていて、マスターソアラで紫苑Sを勝つなど、先週までに17勝を上げて、その他にも、レッドモンレーヴが高松宮記念で2着だったこともあって、稼いだ賞金が「4億4244万円」と、もう去年を上回っています。

もちろん、今の蛯名君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。

そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円の秋華賞にマスターソアラなど、特別レースに3頭を登録してきましたので、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。

それに、蛯名君は、さっき書いた通り、重賞は勝っていますけど、まだGIを勝てていませんから、秋華賞のマスターソアラには、「調教師としては初めてのGI勝ちをここで」という思いも込められているのでしょう。