「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2026/01/06
中学生の時に「びわこ国体」の強化選手に選ばれとったんですわ
野中賢二調教師(栗東)

主な管理馬:
シヴァージ(2021年シルクロードS)
インティ(2019年フェブラリーSなど)
グリム(2018年レパードSなど)
トウカイトリック(2010年阪神大賞典など)

今週の主な登録馬:
アルトラムス(シンザン記念)
ピースオブザライフ(ポルックスS)
マテンロウブラボー(初凪賞)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

野中賢二君は、親父さんが厩務員をやっとって、子供の頃から毎日のように馬を見とったから、乗り役を目指すようになって、10歳の頃に乗馬を始めたんや。

けど、中学3年の頃に身長が伸びてきたんで、乗り役になるのを諦めて、馬術に集中することにしたんですわ。

そうしたら、県内でたったひとり、中学生で「びわこ国体」の強化選手に選ばれるほどの腕になっとったし、高校でも馬術部に入っとったんや。

ただ、ワシが聞いた話によると、高校の馬術部は、先輩と意見が合わんで辞めてしもうたそうで、その後は、まだ17歳やった1982年の10月から藤岡範士(のりひと)厩舎で厩務員をやって、次の年の4月から調教助手をやって経験を積んで、2007年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。

野中君は、厩舎を開業した時に、トウカイテイオーやフラワーパークやスティルインラブとかを管理しとって、定年を待たんで2008年の2月に引退した松元省一さんの厩舎から20頭を引き継いどって、その中にはトウカイトリックがいましたな。

トウカイトリックは、2010年の阪神大賞典で、野中君が初めての重賞勝ちを飾った馬やし、その年の秋には、この馬でオーストラリアのコーフィールドCとメルボルンCに挑戦できたんやから、彼は、この馬を引き継がせてくれた松元さんに心の底から感謝しとるんやろ。

その後は、エーシンメンフィスを使った2012年の愛知杯、エイシンブルズアイを使った2016年のオーシャンS、グリムを使った2018年のレパードS、インティを使った2019年の東海SとフェブラリーS、シヴァージを使った2021年のシルクロードSとかを勝っとって、他も入れたら、今までにJRAで、重賞を11勝、通算368勝を上げとりますな。

2012年の野中厩舎は、トウカイトリックやエーシンメンフィスの活躍などで、「23勝・獲得賞金4億6079万円」っちゅう成績を残しとって、次の年から2018年までは成績が伸び悩んどったんやけど、その後は、さっき名前を挙げたインティとかがよう走ったんで、

2019年:22勝・獲得賞金5億3669万円
2020年:30勝・獲得賞金5億2383万円
2021年:22勝・獲得賞金5億2105万円

と、3年続けて5億円以上の賞金を稼いどりました。

ただ、その後は、

2022年:25勝・獲得賞金4億0294万円
2023年:17勝・獲得賞金4億7944万円
2024年:27勝・獲得賞金4億4645万円
2025年:16勝・獲得賞金2億8289万円

っちゅう成績で、2021年までの数字を大きく下回ってしもうたんや。

もちろん、今年を迎えるにあたって、野中君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろうし、そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のシンザン記念にアルトラムスなど、3頭を特別レースに登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。

2026/01/06
ツインターボに乗っていましたね
中舘英二調教師(美浦)

主な管理馬:
ノットゥルノ(2022年ジャパンダートダービーなど)
オールアットワンス(2021年アイビスSDなど)
コウソクストレート(2017年ファルコンS)
ビービーバーレル(2016年フェアリーS)

今週の主な登録馬:
ヴァリスマリネリス(フェアリーS)
ノーザンタイタン(フェアリーS)
アスクナイスショー(迎春S)
ブレイクフォース(ポルックスS)

担当者:調教師情報部 元調教師O

誰でもよく知っているようなことですが、中舘英二君は、1984年の3月に、加藤修甫厩舎から乗り役としてデビューしていますね。

加藤修甫厩舎と言えば、1990年のダービーを勝ったアイネスフウジンや、1998年の天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップなどを管理していたことでお馴染みでした。

ブランドアートに乗っていた、1992年のフラワーCで初めて重賞を勝った中舘君は、その後も、ツインターボに乗っていた1993年のオールカマー、ヒシアマゾンに乗っていた1993年の阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)と1994年のエリザベス女王杯、アストンマーチャンに乗っていた2007年のスプリンターズSなどを勝っていますし、他も入れたら、2014年の12月に調教師の試験に受かって、2015年の2月に引退するまで、重賞を30勝、通算で1823勝という素晴らしい実績を残していましたね。

2015年の3月に自分の厩舎を開業した中舘君は、最初の年こそ、使った回数が少なかったので「7勝・獲得賞金1億1511万円」という成績でしたけど、2年目は、ビービーバーレルを使ったフェアリーSで初めての重賞勝ちを飾るなど、「17勝・獲得賞金2億4531万円」と、一気に数字を伸ばしていました。

そして、開業3年目だった2017年は、コウソクストレートを使ったファルコンSを勝つなど、全部で19勝を上げて、「3億0412万円」の賞金を稼いでいましたし、その後の3年間も、

2018年→21勝・獲得賞金2億5765万円
2019年→21勝・獲得賞金2億5196万円
2020年→31勝・獲得賞金4億2113万円

と、順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、特に2020年は、勝ち星が今までで一番だったんですよ。

その後の3年間は、

2021年→25勝・獲得賞金3億7503万円
2022年→25勝・獲得賞金3億2229万円
2023年→19勝・獲得賞金3億7406万円

と書けば分かる通り、2020年の数字を大きく下回ってしまいましたけど、一昨年は、23勝を上げて、稼いだ賞金が「4億3344万円」と、巻き返しに成功していました。

ただ、去年は、19勝しか上げられなかったこともあって、稼いだ賞金が「3億8823万円」と、一昨年を大きく下回っていましたから、今年を迎えるにあたって、中舘君は「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。

そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のフェアリーSにヴァリスマリネリスとノーザンタイタン、1870万円の迎春Sにアスクナイスショーなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。

2026/01/06
奥さんは乗り役をやっとりましたな
清水久詞調教師(栗東)

主な管理馬:
メールドグラース(2019年鳴尾記念など)
ジョークリストリ(2017年ニュージーランドT)
キタサンブラック(2016年ジャパンCなど)
トウケイヘイロー(2013年札幌記念など)

今週の主な登録馬:
トミーバローズ(シンザン記念)
フレイムスター(シンザン記念)
ビバップ(初春S)
ジオフロント(牛若丸ジャンプS)
ロードトレゾール(鹿ケ谷特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

清水久詞君は、親父さんの貞光さんが馬主さんで、2004年のスプリンターズSを勝ったカルストンライトオとかを持っとった方やから、もちろん、清水君も馬に関わる機会が多かったんで、子供の頃から「騎手になりたい」と言っとって、幼稚園で七夕の短冊にそう書いとったそうや。

そんで、小5からは乗馬クラブに通っとったんやけど、中3の時、競馬学校の騎手課程に落ちてしもうたんですわ。

それからは、「調教師になる」と目標を切り替えて、栗東高校に通いながら、当時、親父さんがやっとった育成牧場を手伝っとりました。

高校を出た後も親父さんの育成牧場で働いて、24歳だった1997年に競馬学校の厩務員課程に入った清水君は、1993年の菊花賞とかGIを3つ勝ったビワハヤヒデや、1995年の阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)を勝ったビワハイジとかを管理しとった浜田光正厩舎でずっと調教助手をやっとったんや。

この頃に、1998年の桜花賞と秋華賞や、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスを担当しとったことは、皆さんもよう知っとるやろう。

そんで清水君は、1998年の2月まで乗り役をやっとった押田年朗さんの娘さんで、親父さんと同じで乗り役やった純子さんと結婚しとって、清水厩舎で調教助手をやっとる押田道郎君は純子さんのお兄さんですな。

7回目の挑戦やった2009年に、めでたく調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業した清水君は、5年目の2013年に、トウケイヘイローを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝っとったし、その年は、この馬で他に3つも重賞を勝つなど、「23勝・獲得賞金4億8941万円」っちゅう成績を残しとりました。

それに2015年は、キタサンブラックを使った菊花賞で初めてGIを勝つなど、「26勝・獲得賞金7億2208万円」っちゅう成績を残しとったし、2016年は、キタサンブラックで天皇賞・春と京都大賞典とジャパンCを勝つなど、「27勝・獲得賞金11億1410万円」っちゅうエエ成績を残しとりましたな。

そんで2017年は、キタサンブラックを使った大阪杯と天皇賞・春と天皇賞・秋と有馬記念と、ジョーストリクトリを使ったニュージーランドTと、カシアスを使った函館2歳Sと、重賞を6勝、他も入れたら29勝を上げて、「13億8947万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。

キタサンブラックを引退させた後の3年間は、

2018年→21勝・獲得賞金4億0492万円
2019年→32勝・獲得賞金6億9307万円
2020年→37勝・獲得賞金6億8355万円

と書けば分かる通り、賞金が一気に減ってしもうたんやけど、2021年は「42勝・獲得賞金7億5489万円」っちゅう、前の3年を大きく上回る成績を残しとって、2022年は、今までで一番多い「52勝」を上げて「調教師リーディング2位」になっとったし、ホッコーメヴィウスが障害の重賞を3勝したこともあって、稼いだ賞金が「10億2304万円」っちゅう、2017年と2016年の次に多い数字やったんですわ。

ただ、去年までの3年間は、

2023年→39勝・獲得賞金8億5528万円
2024年→34勝・獲得賞金9億1213万円
2025年→32勝・獲得賞金7億1616万円

っちゅう形で、2022年の成績を下回っとります。

せやから、今年を迎えるにあたって、清水君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のシンザン記念にトミーバローズとフレイムスターなど、5頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どれもメイチに仕上げてくるやろうな。

2026/01/06
一橋大学を中退して牧場で働いていたんですよ
小手川準調教師(美浦)

主な管理馬:
ウィルソンテソーロ(2024年JBCクラシックなど)

今週の主な登録馬:
エゴンウレア(フェアリーS)

担当者:調教師情報部 元調教師M

東京都出身の小手川準(ひとし)君は、競馬とは縁のない環境で育ちましたけど、ミスターシービーが三冠を勝った1983年頃に競馬を見始めていて、その頃の彼は、GIをいくつも勝つような強い馬よりも、1985年のダービーと菊花賞で2着だったスダホークのような馬が好きだったそうです。

駒場東邦高校から一橋大学の社会学部に進んだ小手川君は、大学に通っている時、アルバイトで夕刊紙の競馬記者をやったことがきっかけで、「この世界で働きたい」と思うようになって、結局、大学を中退して、しばらく牧場で働いた後、27歳だった1998年の1月に、競馬学校の厩務員課程に入りました。

その年の7月に、諏訪富三厩舎の厩務員になった彼は、10月に浅野洋一郎厩舎に移って、ここで調教助手と調教厩務員をやって、2001年の1月に小桧山悟厩舎の調教厩務員になって、2011年の3月からここの調教助手をやっていたんですよ。

30代の間は持ち乗りの仕事に夢中だったそうですが、40歳を過ぎたくらいで、師匠の小桧山君から勧められたのがきっかけで、前から憧れていた調教師を目指すことにしたそうです。

そして2018年の12月、5回目の挑戦で調教師の試験に合格した小手川君は、技術調教師として、栗東の武幸四郎厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方や、厩舎をどうやって運営したらいいかなどを教わって、2020年の3月に自分の厩舎を開業しました。

同じ2020年の3月に開業した同期には、新谷功一君と宮田敬介君と吉岡辰弥君の3人がいます。

ちなみに、厩舎を開業した時には、「ゼンノ」の冠名でお馴染みの大迫久美子オーナーや、「テソーロ」の冠名でお馴染みの了徳寺健二オーナーなど、多くの馬主さん達から、お祝いの胡蝶蘭が届いていましたよ。

開業した年の小手川君は、年末までに6勝を上げて、稼いだ賞金は「1億3676万円」と、1年目としてはまずまずの成績を残していましたし、2年目だった2021年は、「13勝・獲得賞金2億6586万円」と、一気に成績を伸ばしていました。

その後は、ウィルソンテソーロで一昨年のJBCクラシック(地方交流G1)を勝つなど、順調に実績を積み重ねているんですけど、JRAでは、

2022年→9勝・獲得賞金2億3659万円
2023年→8勝・獲得賞金2億1287万円
2024年→5勝・獲得賞金1億7351万円
2025年→9勝・獲得賞金1億8748万円

という形で、2021年の成績を下回っていますから、今年を迎えるにあたって、小手川君は、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。

そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のフェアリーSにエゴンウレアを登録していますので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

それに、小手川君の厩舎は、さっき書いた通り、地方交流のG1は勝っていますけど、まだJRAの重賞を勝てていませんので、エゴンウレアには、「この馬でJRAでは初めての重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。