注目調教師
2026/10/26
2022年の香港ヴァーズが「初めての海外G1勝ち」ですね
手塚貴久調教師(美浦)
主な管理馬:
マスカレードボール(2025年天皇賞・秋など)
ユーバーレーベン(2021年オークス)
シュネルマイスター(2021年NHKマイルCなど)
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
今週の主な登録馬:
マスカレードボール(天皇賞・秋)
リアライズシリウス(天皇賞・秋)
マクリール(紅葉S)
担当者:調教師情報部 元調教師M
栃木県出身の手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2005年3月に廃止)で調教師をやっていた手塚佳彦さんの長男で、佳彦さんは、足利競馬場と宇都宮競馬場で29連勝したドージマファイターを管理していたことでお馴染みですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学(本部所在地:東京都港区三田2-15-45)の商学部を卒業する前には、大手飲料メーカーなど、いくつかの会社から内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになったそうです。
そして、手塚君の伯父にあたる、ライスシャワーの調教師としてお馴染みの飯塚好次(よしじ)さんに相談したところ、「それならJRAでやった方がいい」と言われて気持ちが決まったそうで、就職の内定を断って、当時、鵡川にあった西山牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏(さとし)さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていたんですよ。
そうそう、手塚君には、二人の息子さんがいて、次男は、2011年の「東日本大震災」で多くの方が被害を受けてしまったのを見て、「復興に関わりたい」と思い、「建築関係の仕事に就く」と決めたそうで、大学院を出て、2019年の4月から東京の会社で働いているそうですよ。
長男の貴徳君は、立教大学に進んでから、「競馬の世界で働きたい」と考えて、馬術部に入ったんですが、経験者ばかりが揃っていた馬術部では、最後までレギュラーになれなかったそうですし、この頃には、診断した医師が、「足を切断しなければならないかも」と考えるほどの大ケガをしてしまったそうです。
それに、貴徳君は、立教大学を卒業して、「ノーザンファーム」で働いてから、競馬学校の厩務員過程に入ったんですが、その在学中にも大ケガをして、卒業が半年遅れになってしまいました。
ただ、それからずっと相沢郁厩舎で調教助手をやっていた貴徳君は、一昨年の12月、めでたく調教師の試験に受かって、今年の3月に同じ美浦で厩舎を開業していますし、このことについて、前に手塚君は、
「私だったら、競馬の世界で働くことを諦めていると思いますが、そういう意味では、本当によく頑張っていると思います」
という話をしていましたよ。
話を本人のことに戻しますと、競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も、2010年が19勝だった以外は、毎年20勝以上しています。
それに、手塚君の厩舎は、開業1年目だった1999年に、ベルグチケットを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていて、その後も、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSや、フィエールマンを使った2018年の菊花賞と2019年と2020年の天皇賞・春など、今までにJRAで、GIの10勝を含めて重賞を44勝もしていますし、2022年には、ウインマリリンを使った香港ヴァースで、「初めての海外G1勝ち」を飾っているんですよ。
2021年は、シュネルマイスターでNHKマイルC、ユーバーレーベンでオークスを勝つなど、「重賞7勝を含む45勝・獲得賞金13億3529万円」という素晴らしい成績を記録していましたし、2023年は、ソールオリエンスを使った皐月賞など、重賞を3勝、他も入れたら33勝を上げて、「11億7308万円」の賞金を稼いでいました。
ただ、一昨年は流れが悪くなっていて、34勝を上げましたけど、アルテミスSを勝ったブラウンラチェット以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、稼いだ賞金が「7億7520万円」と、2023年を大きく下回ってしまったんですよ。
もちろん、去年の手塚君は、巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、去年は、マスカレードボールを使った天皇賞・秋など、重賞を3勝、他も入れたら34勝を上げて、稼いだ賞金が「13億4170万円」という開業してから一番の数字でした。
ただ、今年は、アウダーシアを使ったスプリングSなど、重賞を3勝、他も入れたら先週までに33勝を上げているんですけど、GIを勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「7億8896万円」と、まだ去年の6割にも達していませんから、今の手塚君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が3億円の天皇賞・秋にマスカレードボールとリアライズシリウスなど、3頭を特別レースに登録していますので、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。
主な管理馬:
マスカレードボール(2025年天皇賞・秋など)
ユーバーレーベン(2021年オークス)
シュネルマイスター(2021年NHKマイルCなど)
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
今週の主な登録馬:
マスカレードボール(天皇賞・秋)
リアライズシリウス(天皇賞・秋)
マクリール(紅葉S)
担当者:調教師情報部 元調教師M
栃木県出身の手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2005年3月に廃止)で調教師をやっていた手塚佳彦さんの長男で、佳彦さんは、足利競馬場と宇都宮競馬場で29連勝したドージマファイターを管理していたことでお馴染みですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学(本部所在地:東京都港区三田2-15-45)の商学部を卒業する前には、大手飲料メーカーなど、いくつかの会社から内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになったそうです。
そして、手塚君の伯父にあたる、ライスシャワーの調教師としてお馴染みの飯塚好次(よしじ)さんに相談したところ、「それならJRAでやった方がいい」と言われて気持ちが決まったそうで、就職の内定を断って、当時、鵡川にあった西山牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏(さとし)さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていたんですよ。
そうそう、手塚君には、二人の息子さんがいて、次男は、2011年の「東日本大震災」で多くの方が被害を受けてしまったのを見て、「復興に関わりたい」と思い、「建築関係の仕事に就く」と決めたそうで、大学院を出て、2019年の4月から東京の会社で働いているそうですよ。
長男の貴徳君は、立教大学に進んでから、「競馬の世界で働きたい」と考えて、馬術部に入ったんですが、経験者ばかりが揃っていた馬術部では、最後までレギュラーになれなかったそうですし、この頃には、診断した医師が、「足を切断しなければならないかも」と考えるほどの大ケガをしてしまったそうです。
それに、貴徳君は、立教大学を卒業して、「ノーザンファーム」で働いてから、競馬学校の厩務員過程に入ったんですが、その在学中にも大ケガをして、卒業が半年遅れになってしまいました。
ただ、それからずっと相沢郁厩舎で調教助手をやっていた貴徳君は、一昨年の12月、めでたく調教師の試験に受かって、今年の3月に同じ美浦で厩舎を開業していますし、このことについて、前に手塚君は、
「私だったら、競馬の世界で働くことを諦めていると思いますが、そういう意味では、本当によく頑張っていると思います」
という話をしていましたよ。
話を本人のことに戻しますと、競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も、2010年が19勝だった以外は、毎年20勝以上しています。
それに、手塚君の厩舎は、開業1年目だった1999年に、ベルグチケットを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていて、その後も、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSや、フィエールマンを使った2018年の菊花賞と2019年と2020年の天皇賞・春など、今までにJRAで、GIの10勝を含めて重賞を44勝もしていますし、2022年には、ウインマリリンを使った香港ヴァースで、「初めての海外G1勝ち」を飾っているんですよ。
2021年は、シュネルマイスターでNHKマイルC、ユーバーレーベンでオークスを勝つなど、「重賞7勝を含む45勝・獲得賞金13億3529万円」という素晴らしい成績を記録していましたし、2023年は、ソールオリエンスを使った皐月賞など、重賞を3勝、他も入れたら33勝を上げて、「11億7308万円」の賞金を稼いでいました。
ただ、一昨年は流れが悪くなっていて、34勝を上げましたけど、アルテミスSを勝ったブラウンラチェット以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、稼いだ賞金が「7億7520万円」と、2023年を大きく下回ってしまったんですよ。
もちろん、去年の手塚君は、巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、去年は、マスカレードボールを使った天皇賞・秋など、重賞を3勝、他も入れたら34勝を上げて、稼いだ賞金が「13億4170万円」という開業してから一番の数字でした。
ただ、今年は、アウダーシアを使ったスプリングSなど、重賞を3勝、他も入れたら先週までに33勝を上げているんですけど、GIを勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「7億8896万円」と、まだ去年の6割にも達していませんから、今の手塚君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が3億円の天皇賞・秋にマスカレードボールとリアライズシリウスなど、3頭を特別レースに登録していますので、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。
2026/10/26
開業した年に阪神3歳牝馬Sを勝っとるし、その後も…
宮徹調教師(栗東)
主な管理馬:
コパノリチャード(2014年高松宮記念)
コスモファントム(2011年中日新聞杯など)
コパノジングー(2010年目黒記念)
アインブライド(1997年阪神3歳牝馬S)
今週の主な登録馬:
シェイクユアハート(天皇賞・秋)
タガノデュード(天皇賞・秋)
タガノエルー(愛宕特別)
担当者:調教師情報部 元調教師S
宮徹君は、1981年に、馬事公苑の長期騎手課程を終えてから、田中四郎厩舎の所属騎手としてデビューしとりましたな。
乗り役としての宮君は、1982年の宝塚記念に出たグットパレードや、1986年の菊花賞に出たアラオスイセイなど、重賞に全部で10回乗ったんやけど、カシワズハンターに乗った1992年の小倉記念で4着やったんが最高やったし、通算の勝ち星は136勝と、それほど目立った活躍ができず、調教師の試験に受かった1996年に乗り役を引退したんですわ。
せやけど、調教師になってからは、厩舎を開業した1997年にいきなり、乗り役時代には全く縁がなかったGIの阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)をアインブライドで勝っとるし、それからも、マイネルブライアンを使った2000年のシリウスSや、コスモフォーチュンを使った2006年の北九州記念や、コパノジングーを使った2010年の目黒記念や、コパノリチャードを使った2014年の高松宮記念など、今までにJRAの重賞を16勝しとります。
それに、彼の厩舎は、1999年に16勝を上げると、その後は順調に勝ち星を積み重ねとって、2008年には、「29勝・獲得賞金5億3073万円」っちゅう成績を残しとったし、2013年は、勝ち星こそ2008年より6つ少ない23勝やったけど、稼いだ賞金は「5億3017万円」と、2008年と同じくらいやったんや。
せやけど、2022年までの5年間は、
2018年→19勝・獲得賞金3億7486万円
2019年→15勝・獲得賞金2億9849万円
2020年→19勝・獲得賞金3億0935万円
2021年→16勝・獲得賞金3億3703万円
2022年→11勝・獲得賞金2億7703万円
と書けば分かる通り、賞金が伸び悩んどったんですわ。
もちろん、2023年の宮君は、巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、この年からの3年間は、
2023年→13勝・獲得賞金4億2194万円
2024年→13勝・獲得賞金4億0720万円
2025年→20勝・獲得賞金5億6392万円
ちゅう形で2022年までの数字を大きく上回っとりました。
そんで、今年もエエ流れが続いとって、タガノデュードで小倉大賞典、シェイクユアハートで金鯱賞と札幌記念を勝つなど、先週までに15勝を上げて、稼いだ賞金が「5億9236万円」と、もう開業してから一番の数字になっとるから、今の宮君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3億円の天皇賞・秋にシェイクユアハートとタガノデュードなど、3頭を特別レースに登録しとるんで、ワシが宮君やったら、どれもメイチに仕上げますわ。
主な管理馬:
コパノリチャード(2014年高松宮記念)
コスモファントム(2011年中日新聞杯など)
コパノジングー(2010年目黒記念)
アインブライド(1997年阪神3歳牝馬S)
今週の主な登録馬:
シェイクユアハート(天皇賞・秋)
タガノデュード(天皇賞・秋)
タガノエルー(愛宕特別)
担当者:調教師情報部 元調教師S
宮徹君は、1981年に、馬事公苑の長期騎手課程を終えてから、田中四郎厩舎の所属騎手としてデビューしとりましたな。
乗り役としての宮君は、1982年の宝塚記念に出たグットパレードや、1986年の菊花賞に出たアラオスイセイなど、重賞に全部で10回乗ったんやけど、カシワズハンターに乗った1992年の小倉記念で4着やったんが最高やったし、通算の勝ち星は136勝と、それほど目立った活躍ができず、調教師の試験に受かった1996年に乗り役を引退したんですわ。
せやけど、調教師になってからは、厩舎を開業した1997年にいきなり、乗り役時代には全く縁がなかったGIの阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)をアインブライドで勝っとるし、それからも、マイネルブライアンを使った2000年のシリウスSや、コスモフォーチュンを使った2006年の北九州記念や、コパノジングーを使った2010年の目黒記念や、コパノリチャードを使った2014年の高松宮記念など、今までにJRAの重賞を16勝しとります。
それに、彼の厩舎は、1999年に16勝を上げると、その後は順調に勝ち星を積み重ねとって、2008年には、「29勝・獲得賞金5億3073万円」っちゅう成績を残しとったし、2013年は、勝ち星こそ2008年より6つ少ない23勝やったけど、稼いだ賞金は「5億3017万円」と、2008年と同じくらいやったんや。
せやけど、2022年までの5年間は、
2018年→19勝・獲得賞金3億7486万円
2019年→15勝・獲得賞金2億9849万円
2020年→19勝・獲得賞金3億0935万円
2021年→16勝・獲得賞金3億3703万円
2022年→11勝・獲得賞金2億7703万円
と書けば分かる通り、賞金が伸び悩んどったんですわ。
もちろん、2023年の宮君は、巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、この年からの3年間は、
2023年→13勝・獲得賞金4億2194万円
2024年→13勝・獲得賞金4億0720万円
2025年→20勝・獲得賞金5億6392万円
ちゅう形で2022年までの数字を大きく上回っとりました。
そんで、今年もエエ流れが続いとって、タガノデュードで小倉大賞典、シェイクユアハートで金鯱賞と札幌記念を勝つなど、先週までに15勝を上げて、稼いだ賞金が「5億9236万円」と、もう開業してから一番の数字になっとるから、今の宮君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3億円の天皇賞・秋にシェイクユアハートとタガノデュードなど、3頭を特別レースに登録しとるんで、ワシが宮君やったら、どれもメイチに仕上げますわ。
2026/10/26
芝浦工業大学を卒業しているんですよ
奥村武調教師(美浦)
主な管理馬:
ノースブリッジ(2024年札幌記念など)
ホウオウビスケッツ(2024年函館記念)
キミワクイーン(2023年函館スプリントS)
クールキャット(2021年フローラS)
今週の主な登録馬:
ホウオウビスケッツ(天皇賞・秋)
シャンソンドール(国立特別)
担当者:調教師情報部 元調教師O
奥村武君は、東京都板橋区の出身で、周りに競馬関係者がいた訳ではないんですが、「13歳の時、オグリキャップとホーリックスが叩き合った1989年のジャパンCを見て、競馬に興味を持った」と話しています。
アイネスフウジンが勝った1990年のダービーは、お母さんと一緒に見ていたそうで、その時、心の底から競馬が好きになって、中学2年生の頃には騎手を目指していたそうですが、身長が伸びてしまい、体重を落とせなくなってしまったので、騎手になることを諦めたそうです。
その後は、普通に会社勤めをしようと思って、1999年に芝浦工業大学の工学部金属工学科を卒業したんですが、「やっぱり馬に関わりたい」と思って、北海道の浦河にある育成牧場で、最近は生産もやっている「ディアレストクラブ」で働いて、2001年の10月、競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から高橋義博厩舎で厩務員をやって、2003年の2月から国枝栄厩舎で調教助手をやっていました。
奥村君が国枝厩舎にいた時には、2010年の牝馬三冠など、GIを5つも勝ったアパパネを担当していて、彼自身、「その時の経験は自分にとって大きな財産だ」と言っていましたし、「国枝先生の教えはすごく勉強になった」とも言っていましたね。
三度目の挑戦だった2013年の12月に、調教師の試験に受かった奥村君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、2017年には、ライジングリーズンを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていましたし、2018年には、「25勝・獲得賞金3億8236万円」という成績を残していたんですよ。
その後の2年間は、
2019年→10勝・獲得賞金2億1167万円
2020年→19勝・獲得賞金2億6851万円
と書けば分かる通り、物足りない数字でしたけど、次の年からは、
2021年→21勝・獲得賞金3億3100万円
2022年→27勝・獲得賞金4億7575万円
2023年→30勝・獲得賞金6億2091万円
という右肩上がりの成績になっていて、特に2023年は、ノースブリッジでアメリカJCCを勝って、キミワクイーンで函館スプリントSを勝つなど、勝利数と賞金のどちらも開業してから一番の数字だったんですよ。
ただ、その後は、函館記念を勝ったホウオウビスケッツと、札幌記念を勝ったノースブリッジ以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、
2024年→14勝・獲得賞金4億5781万円
2025年→18勝・獲得賞金3億5653万円
と書けば分かる通り、成績が伸び悩んでしまいました。
もちろん、今年を迎えるにあたって、奥村君は、巻き返しに気合いを入れていたのでしょうし、実際、今年は、カラマティアノスで中山金杯を勝つなど、先週までに13勝を上げて、稼いだ賞金が「4億1219万円」と、もう去年を上回っていますから、今の奥村君は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が3億円の天皇賞・秋にホウオウビスケッツ、1着賞金が1580万円の国立特別にシャンソンドールを登録してきましたので、「どっちも勝負懸かり」と私は見ています。
それに、奥村君は、重賞を勝っていますけど、まだGIを勝てていませんから、天皇賞・秋のホウオウビスケッツには、「この馬で初めてのGI勝ちを」という思いも込められているのでしょうね。
主な管理馬:
ノースブリッジ(2024年札幌記念など)
ホウオウビスケッツ(2024年函館記念)
キミワクイーン(2023年函館スプリントS)
クールキャット(2021年フローラS)
今週の主な登録馬:
ホウオウビスケッツ(天皇賞・秋)
シャンソンドール(国立特別)
担当者:調教師情報部 元調教師O
奥村武君は、東京都板橋区の出身で、周りに競馬関係者がいた訳ではないんですが、「13歳の時、オグリキャップとホーリックスが叩き合った1989年のジャパンCを見て、競馬に興味を持った」と話しています。
アイネスフウジンが勝った1990年のダービーは、お母さんと一緒に見ていたそうで、その時、心の底から競馬が好きになって、中学2年生の頃には騎手を目指していたそうですが、身長が伸びてしまい、体重を落とせなくなってしまったので、騎手になることを諦めたそうです。
その後は、普通に会社勤めをしようと思って、1999年に芝浦工業大学の工学部金属工学科を卒業したんですが、「やっぱり馬に関わりたい」と思って、北海道の浦河にある育成牧場で、最近は生産もやっている「ディアレストクラブ」で働いて、2001年の10月、競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から高橋義博厩舎で厩務員をやって、2003年の2月から国枝栄厩舎で調教助手をやっていました。
奥村君が国枝厩舎にいた時には、2010年の牝馬三冠など、GIを5つも勝ったアパパネを担当していて、彼自身、「その時の経験は自分にとって大きな財産だ」と言っていましたし、「国枝先生の教えはすごく勉強になった」とも言っていましたね。
三度目の挑戦だった2013年の12月に、調教師の試験に受かった奥村君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、2017年には、ライジングリーズンを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていましたし、2018年には、「25勝・獲得賞金3億8236万円」という成績を残していたんですよ。
その後の2年間は、
2019年→10勝・獲得賞金2億1167万円
2020年→19勝・獲得賞金2億6851万円
と書けば分かる通り、物足りない数字でしたけど、次の年からは、
2021年→21勝・獲得賞金3億3100万円
2022年→27勝・獲得賞金4億7575万円
2023年→30勝・獲得賞金6億2091万円
という右肩上がりの成績になっていて、特に2023年は、ノースブリッジでアメリカJCCを勝って、キミワクイーンで函館スプリントSを勝つなど、勝利数と賞金のどちらも開業してから一番の数字だったんですよ。
ただ、その後は、函館記念を勝ったホウオウビスケッツと、札幌記念を勝ったノースブリッジ以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、
2024年→14勝・獲得賞金4億5781万円
2025年→18勝・獲得賞金3億5653万円
と書けば分かる通り、成績が伸び悩んでしまいました。
もちろん、今年を迎えるにあたって、奥村君は、巻き返しに気合いを入れていたのでしょうし、実際、今年は、カラマティアノスで中山金杯を勝つなど、先週までに13勝を上げて、稼いだ賞金が「4億1219万円」と、もう去年を上回っていますから、今の奥村君は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が3億円の天皇賞・秋にホウオウビスケッツ、1着賞金が1580万円の国立特別にシャンソンドールを登録してきましたので、「どっちも勝負懸かり」と私は見ています。
それに、奥村君は、重賞を勝っていますけど、まだGIを勝てていませんから、天皇賞・秋のホウオウビスケッツには、「この馬で初めてのGI勝ちを」という思いも込められているのでしょうね。
2026/10/26
去年の「調教師リーディング1位」ですな
杉山晴紀調教師(栗東)
主な管理馬:
ロブチェン(2026年ダービーなど)
ルガル(2024年スプリンターズSなど)
ジャスティンパレス(2023年天皇賞・春など)
デアリングタクト(2020年オークスなど)
今週の主な登録馬:
エルトンバローズ(天皇賞・秋)
ジョバンニ(天皇賞・秋)
担当者:調教師情報部 元調教師T
1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおったから、杉山君もレースを見るようになったそうやな。
中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになった杉山君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって彼は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、ご両親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習しとったそうやな。
高校を卒業してから、すぐに「小松温泉牧場」(石川県小松市・現在の小松トレーニングセンター)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしたんですわ。
その頃は、2000年の武蔵野Sなどを勝ったサンフォードシチーや、2002年の産経大阪杯など重賞を3勝したサンライズペガサスとかが調整に来とって、彼も乗っとったそうやな。
競馬学校を出てからの杉山君は、2004年の7月から武宏平厩舎で厩務員をやって、8月から調教助手をやって、2014年の2月に武さんが定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、調教師になるため、厩舎の仕事をしながら猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年の12月に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、2016年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、2016年は開業が遅かったんで、年末までが「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、2017年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と、一気に数字を伸ばしとりました。
それから、2023年までの6年間は、
2018年→19勝・獲得賞金4億8159万円
2019年→30勝・獲得賞金5億7709万円
2020年→42勝・獲得賞金11億4271万円
2021年→37勝・獲得賞金8億0939万円
2022年→47勝・獲得賞金11億7224万円
2023年→55勝・獲得賞金15億6006万円
っちゅう形で、2021年以外は賞金が「右肩上がり」になっとって、2020年にはデアリングタクトで牝馬三冠を勝っとるし、2023年は、初めて「調教師リーディング1位」になっとったんや。
ただ、一昨年は、53勝を上げたんやけど、調教師リーディングでは、55勝を上げて1位やった矢作芳人厩舎に2勝の差を付けられた3位やったし、根岸Sと武蔵野Sを勝ったエンペラーワケアと、シルクロードSとスプリンターズSを勝ったルガル以外の馬がイマイチやったこともあって、稼いだ賞金が「14億3402万円」と、2023年を下回ってしもうたんですわ。
もちろん、去年の杉山君は巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、去年は、ロブチェンでホープフルSを勝つなど、重賞を5勝して、他も入れたら、全部で61勝を上げて、2回目の「調教師リーディング1位」になっとったし、稼いだ賞金が「18億1795万円」と、一昨年を上回っとったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ロブチェンでGIを2勝するなど、先週までに54勝を上げて、「調教師リーディング」では1位になっとるし、稼いだ賞金が「19億3423万円」と、もう開業してから一番の数字になっとるんですわ。
もちろん、今の杉山君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうし、こういった中、今週は、1着賞金が3億円の天皇賞・秋にエルトンバローズとジョバンニを登録しとるんで、「どっちも勝負懸かり」と考えとった方がエエやろ。
主な管理馬:
ロブチェン(2026年ダービーなど)
ルガル(2024年スプリンターズSなど)
ジャスティンパレス(2023年天皇賞・春など)
デアリングタクト(2020年オークスなど)
今週の主な登録馬:
エルトンバローズ(天皇賞・秋)
ジョバンニ(天皇賞・秋)
担当者:調教師情報部 元調教師T
1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおったから、杉山君もレースを見るようになったそうやな。
中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになった杉山君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって彼は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、ご両親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習しとったそうやな。
高校を卒業してから、すぐに「小松温泉牧場」(石川県小松市・現在の小松トレーニングセンター)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしたんですわ。
その頃は、2000年の武蔵野Sなどを勝ったサンフォードシチーや、2002年の産経大阪杯など重賞を3勝したサンライズペガサスとかが調整に来とって、彼も乗っとったそうやな。
競馬学校を出てからの杉山君は、2004年の7月から武宏平厩舎で厩務員をやって、8月から調教助手をやって、2014年の2月に武さんが定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、調教師になるため、厩舎の仕事をしながら猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年の12月に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、2016年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、2016年は開業が遅かったんで、年末までが「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、2017年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と、一気に数字を伸ばしとりました。
それから、2023年までの6年間は、
2018年→19勝・獲得賞金4億8159万円
2019年→30勝・獲得賞金5億7709万円
2020年→42勝・獲得賞金11億4271万円
2021年→37勝・獲得賞金8億0939万円
2022年→47勝・獲得賞金11億7224万円
2023年→55勝・獲得賞金15億6006万円
っちゅう形で、2021年以外は賞金が「右肩上がり」になっとって、2020年にはデアリングタクトで牝馬三冠を勝っとるし、2023年は、初めて「調教師リーディング1位」になっとったんや。
ただ、一昨年は、53勝を上げたんやけど、調教師リーディングでは、55勝を上げて1位やった矢作芳人厩舎に2勝の差を付けられた3位やったし、根岸Sと武蔵野Sを勝ったエンペラーワケアと、シルクロードSとスプリンターズSを勝ったルガル以外の馬がイマイチやったこともあって、稼いだ賞金が「14億3402万円」と、2023年を下回ってしもうたんですわ。
もちろん、去年の杉山君は巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、去年は、ロブチェンでホープフルSを勝つなど、重賞を5勝して、他も入れたら、全部で61勝を上げて、2回目の「調教師リーディング1位」になっとったし、稼いだ賞金が「18億1795万円」と、一昨年を上回っとったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ロブチェンでGIを2勝するなど、先週までに54勝を上げて、「調教師リーディング」では1位になっとるし、稼いだ賞金が「19億3423万円」と、もう開業してから一番の数字になっとるんですわ。
もちろん、今の杉山君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうし、こういった中、今週は、1着賞金が3億円の天皇賞・秋にエルトンバローズとジョバンニを登録しとるんで、「どっちも勝負懸かり」と考えとった方がエエやろ。
