注目調教師
2023/10/02
フランスでも重賞を勝っとるんですわ
大久保龍志調教師(栗東)
主な管理馬:
ディープボンド(2022年阪神大賞典など)
チュウワウィザード(2020年チャンピオンズCなど)
ダノンシャーク(2014年マイルCSなど)
アサクサキングス(2007年菊花賞など)
今週の主な登録馬:
アドマイヤハダル(毎日王冠)
ノースザワールド(毎日王冠)
ディープボンド(京都大賞典)
グリューヴルム(昇仙峡特別)
担当者:調教師情報部 元調教師T
大久保龍志君は、ナリタブライアンやナリタタイシンやメジロパーマーやエリモジョージとかで、重賞50勝を含む597勝っちゅう素晴らしい実績を残して2006年の2月に定年で調教師を引退しとって、今年の1月21日(土)に亡くなった大久保正陽さんの次男で、メジロドーベルやショウナンカンプやショウナンパントルとかで、重賞42勝を含む878勝っちゅう実績を残して、2015年の2月に定年で調教師を引退した美浦の大久保洋吉さんは親戚ですな。
そうそう、大久保龍志厩舎で調教助手をやっとる大久保裕章君は、龍志君の弟で、去年の3月に、池添学君の厩舎から乗り役としてデビューしとる大久保友雅(ゆうが)君は、裕章君の息子なんですわ。
栗東高校から京都産業大学に進んで、馬術部に入っとった龍志君は、1988年の9月に競馬学校の厩務員課程に入ると、次の年から親父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2001年に調教師の試験に受かっとりました。
それから、2003年に自分の厩舎を開業した龍志君は、その年に、「23勝・獲得賞金3億4892万円」っちゅう、1年目としてはかなりエエ成績を残しとったし、その後も順調に勝ち星を増やしとって、2007年には、アサクサキングスを使った菊花賞で初めてGIを勝っとって、他にも、ダノンシャークを使った2014年のマイルCSや、チュウワウィザードを使った2020年のチャンピオンズCとか、今までに重賞を24回も勝っとります。
初めてGIを勝った2007年に、龍志君の厩舎は、31勝を上げて、「8億7617万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
次の年からは賞金が伸び悩んどったんやけど、2018年からの4年間は、
2018年→獲得賞金5億6745万円
2019年→獲得賞金6億1567万円
2020年→獲得賞金6億8902万円
2021年→獲得賞金7億1985万円
と書けば分かる通り、右肩上がりで数字を増やしとって、特に一昨年は、ディープボンドを使った阪神大賞典を勝つなど、26勝を上げて、14年振りに賞金が7億円を超えとったし、この馬でフランスに遠征して、G2のフォワ賞を勝っとったんですわ。
それに、去年も勢いは続いとって、ディープボンドで前の年に続いて阪神大賞典を勝つなど、JRAで「31勝・獲得賞金7億9089万円」っちゅう好成績を残しとったし、川崎記念で1着、ドバイワールドカップで3着、帝王賞で2着やったチュウワウィザードとかの活躍で、地方と海外を入れた獲得賞金が、「10億7611万円」っちゅう素晴らしい数字やったんや。
そんで今年は、グロリアムンディで平安Sを勝つなど、先週までにJRAで25勝を上げとるんやけど、他の重賞を勝っとらんこともあって、稼いだ賞金は「5億7122万円」と、去年の同じ時期(10月2日【日】まで)の「6億0684万円」を下回っとるんですわ。
もちろん、今の龍志君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にアドマイヤハダルとノースザワールド、同じく1着賞金が6700万円の京都大賞典にディープボンドなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、龍志君がどれもメイチに仕上げてくるとワシは見とります。
主な管理馬:
ディープボンド(2022年阪神大賞典など)
チュウワウィザード(2020年チャンピオンズCなど)
ダノンシャーク(2014年マイルCSなど)
アサクサキングス(2007年菊花賞など)
今週の主な登録馬:
アドマイヤハダル(毎日王冠)
ノースザワールド(毎日王冠)
ディープボンド(京都大賞典)
グリューヴルム(昇仙峡特別)
担当者:調教師情報部 元調教師T
大久保龍志君は、ナリタブライアンやナリタタイシンやメジロパーマーやエリモジョージとかで、重賞50勝を含む597勝っちゅう素晴らしい実績を残して2006年の2月に定年で調教師を引退しとって、今年の1月21日(土)に亡くなった大久保正陽さんの次男で、メジロドーベルやショウナンカンプやショウナンパントルとかで、重賞42勝を含む878勝っちゅう実績を残して、2015年の2月に定年で調教師を引退した美浦の大久保洋吉さんは親戚ですな。
そうそう、大久保龍志厩舎で調教助手をやっとる大久保裕章君は、龍志君の弟で、去年の3月に、池添学君の厩舎から乗り役としてデビューしとる大久保友雅(ゆうが)君は、裕章君の息子なんですわ。
栗東高校から京都産業大学に進んで、馬術部に入っとった龍志君は、1988年の9月に競馬学校の厩務員課程に入ると、次の年から親父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2001年に調教師の試験に受かっとりました。
それから、2003年に自分の厩舎を開業した龍志君は、その年に、「23勝・獲得賞金3億4892万円」っちゅう、1年目としてはかなりエエ成績を残しとったし、その後も順調に勝ち星を増やしとって、2007年には、アサクサキングスを使った菊花賞で初めてGIを勝っとって、他にも、ダノンシャークを使った2014年のマイルCSや、チュウワウィザードを使った2020年のチャンピオンズCとか、今までに重賞を24回も勝っとります。
初めてGIを勝った2007年に、龍志君の厩舎は、31勝を上げて、「8億7617万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
次の年からは賞金が伸び悩んどったんやけど、2018年からの4年間は、
2018年→獲得賞金5億6745万円
2019年→獲得賞金6億1567万円
2020年→獲得賞金6億8902万円
2021年→獲得賞金7億1985万円
と書けば分かる通り、右肩上がりで数字を増やしとって、特に一昨年は、ディープボンドを使った阪神大賞典を勝つなど、26勝を上げて、14年振りに賞金が7億円を超えとったし、この馬でフランスに遠征して、G2のフォワ賞を勝っとったんですわ。
それに、去年も勢いは続いとって、ディープボンドで前の年に続いて阪神大賞典を勝つなど、JRAで「31勝・獲得賞金7億9089万円」っちゅう好成績を残しとったし、川崎記念で1着、ドバイワールドカップで3着、帝王賞で2着やったチュウワウィザードとかの活躍で、地方と海外を入れた獲得賞金が、「10億7611万円」っちゅう素晴らしい数字やったんや。
そんで今年は、グロリアムンディで平安Sを勝つなど、先週までにJRAで25勝を上げとるんやけど、他の重賞を勝っとらんこともあって、稼いだ賞金は「5億7122万円」と、去年の同じ時期(10月2日【日】まで)の「6億0684万円」を下回っとるんですわ。
もちろん、今の龍志君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にアドマイヤハダルとノースザワールド、同じく1着賞金が6700万円の京都大賞典にディープボンドなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、龍志君がどれもメイチに仕上げてくるとワシは見とります。
2023/10/02
大阪府立大学で馬術部に入っとったんや
友道康夫調教師(栗東)
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ヒートオンビート(京都大賞典)
アイザックバローズ(清滝特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを17回も勝っとるし、他も入れたら重賞を61回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの5年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
と書けば分かる通りで、毎年10億円以上の賞金を稼いどったし、一昨年も勢いは続いとって、ワールドプレミアを使った天皇賞・春や、ドウデュースを使った朝日杯FSなど、重賞の6勝を含めて48勝を上げて、前の年を大きく上回る「14億2059万円」の賞金を稼いどったんですわ。
去年は全部で40勝と、一昨年よりも勝ち鞍は減ってしもうたんやけど、ドウデュースでダービーを勝ったこともあって、賞金は「15億9590万円」っちゅう、今までで一番の数字やったんや。
そんで今年は、ドウデュースを使った京都記念とか、サトノグランツを使った神戸新聞杯と、重賞の5勝を含めて先週までに27勝を上げとるんやけど、GIを勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「9億6669万円」と、まだ去年の6割くらいなんですわ。
もちろん、今の友道君は、「大きいレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の京都大賞典にヒートオンビート、一着賞金が1550万円の清滝特別にアイザックバローズを登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」と考えとった方がエエやろ。
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ヒートオンビート(京都大賞典)
アイザックバローズ(清滝特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを17回も勝っとるし、他も入れたら重賞を61回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの5年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
と書けば分かる通りで、毎年10億円以上の賞金を稼いどったし、一昨年も勢いは続いとって、ワールドプレミアを使った天皇賞・春や、ドウデュースを使った朝日杯FSなど、重賞の6勝を含めて48勝を上げて、前の年を大きく上回る「14億2059万円」の賞金を稼いどったんですわ。
去年は全部で40勝と、一昨年よりも勝ち鞍は減ってしもうたんやけど、ドウデュースでダービーを勝ったこともあって、賞金は「15億9590万円」っちゅう、今までで一番の数字やったんや。
そんで今年は、ドウデュースを使った京都記念とか、サトノグランツを使った神戸新聞杯と、重賞の5勝を含めて先週までに27勝を上げとるんやけど、GIを勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「9億6669万円」と、まだ去年の6割くらいなんですわ。
もちろん、今の友道君は、「大きいレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の京都大賞典にヒートオンビート、一着賞金が1550万円の清滝特別にアイザックバローズを登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」と考えとった方がエエやろ。
2023/10/02
中村均さんや大竹正博君や松山康久さんが大学の先輩です
伊藤大士調教師(美浦)
主な管理馬:
エエヤン(2023年ニュージーランドT)
ミライヘノツバサ(2020年ダイヤモンドS)
今週の主な登録馬:
エエヤン(毎日王冠)
アマイ(tvk賞)
ゲバラ(三鷹特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
伊藤大士(だいし)君は、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部を出ています。
麻布大学と言えば、1996年の朝日杯3歳Sを勝ったマイネルマックスや、2012年の天皇賞・春を勝ったビートブラックでお馴染みの中村均さんや、2017年のオールカマーを勝ったルージュバックでお馴染みの大竹正博君や、ミスターシービーや、ジェニュインなどを管理していて、2014年に引退した松山康久さんなどが通っていたところです。
大学を出た後、伊藤君は、1996年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、キヨヒダカやヒダカハヤトなどを管理していた森安弘昭さんの厩舎で厩務員をやって、その後は、上原博之厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2009年まで、ずっと上原厩舎にいました。
伊藤君がいた頃の上原厩舎には、2000年の新潟3歳Sを勝って、同じ年の阪神3歳牝馬Sで2着に入ったダイワルージュや、2004年の皐月賞などGIを5つも勝ったダイワメジャーのように、走る馬がたくさんいましたから、こういう風に走る馬を間近で見られたのは、きっといい経験になったのでしょうね。
2009年の3月に厩舎を開業した伊藤君は、準備期間がなくて、レースに使った頭数が少なかったので、その年は5勝止まりでしたけど、2年目は12勝と、一気に数字を伸ばしていましたし、2016年は、「20勝・獲得賞金3億7384万円」という、勝ち星と賞金の両方で開業してから一番の成績を残していました。
そうそう、彼の厩舎は、開業してからずっと重賞を勝てていなかったのですが、2020年には、ミライヘノツバサを使ったダイヤモンドSで初めて重賞を勝つなど、「2億5895万円」の賞金を稼いでいたんですよ。
でも、その後の2年間は、
2021年→11勝・獲得賞金2億0816万円
2022年→12勝・獲得賞金2億0117万円
という形で成績が伸び悩んでしまいました。
もちろん、今年を迎えるにあたって伊藤君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、今年はエエヤンを使ったニュージーランドTを勝つなど、先週までに12勝を上げて、稼いだ賞金は「2億5650万円」と、もう去年を大きく上回ってるんですよ。
もちろん、私が伊藤君でしたら、「この勢いを止めたくない」と考えます。
こういった中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にエエヤンなど、3頭を特別レースに登録していますので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
主な管理馬:
エエヤン(2023年ニュージーランドT)
ミライヘノツバサ(2020年ダイヤモンドS)
今週の主な登録馬:
エエヤン(毎日王冠)
アマイ(tvk賞)
ゲバラ(三鷹特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
伊藤大士(だいし)君は、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部を出ています。
麻布大学と言えば、1996年の朝日杯3歳Sを勝ったマイネルマックスや、2012年の天皇賞・春を勝ったビートブラックでお馴染みの中村均さんや、2017年のオールカマーを勝ったルージュバックでお馴染みの大竹正博君や、ミスターシービーや、ジェニュインなどを管理していて、2014年に引退した松山康久さんなどが通っていたところです。
大学を出た後、伊藤君は、1996年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、キヨヒダカやヒダカハヤトなどを管理していた森安弘昭さんの厩舎で厩務員をやって、その後は、上原博之厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2009年まで、ずっと上原厩舎にいました。
伊藤君がいた頃の上原厩舎には、2000年の新潟3歳Sを勝って、同じ年の阪神3歳牝馬Sで2着に入ったダイワルージュや、2004年の皐月賞などGIを5つも勝ったダイワメジャーのように、走る馬がたくさんいましたから、こういう風に走る馬を間近で見られたのは、きっといい経験になったのでしょうね。
2009年の3月に厩舎を開業した伊藤君は、準備期間がなくて、レースに使った頭数が少なかったので、その年は5勝止まりでしたけど、2年目は12勝と、一気に数字を伸ばしていましたし、2016年は、「20勝・獲得賞金3億7384万円」という、勝ち星と賞金の両方で開業してから一番の成績を残していました。
そうそう、彼の厩舎は、開業してからずっと重賞を勝てていなかったのですが、2020年には、ミライヘノツバサを使ったダイヤモンドSで初めて重賞を勝つなど、「2億5895万円」の賞金を稼いでいたんですよ。
でも、その後の2年間は、
2021年→11勝・獲得賞金2億0816万円
2022年→12勝・獲得賞金2億0117万円
という形で成績が伸び悩んでしまいました。
もちろん、今年を迎えるにあたって伊藤君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、今年はエエヤンを使ったニュージーランドTを勝つなど、先週までに12勝を上げて、稼いだ賞金は「2億5650万円」と、もう去年を大きく上回ってるんですよ。
もちろん、私が伊藤君でしたら、「この勢いを止めたくない」と考えます。
こういった中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にエエヤンなど、3頭を特別レースに登録していますので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
2023/10/02
ノースヒルズで働いてからアイルランドに…
安田翔伍調教師(栗東)
主な管理馬:
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念など)
ワンダーリーデル(2019年武蔵野S)
今週の主な登録馬:
ジャスティンカフェ(毎日王冠)
ハセドン(グリーンチャンネルC)
アルトシュタット(長岡京S)
ルカン(三鷹特別)
担当者:調教師情報部 元調教師S
安田翔伍君の親父さんは、同じ栗東で厩舎を構えとる安田隆行君ですな。
隆行君は、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとか、よう走る馬を何頭も管理しとるから、競馬ファンなら誰でも、彼のことをよう知っとるんやろ。
それに隆行君は、2019年に、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通とるうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入っとりました。
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、
2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円
ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとるし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんやろ。
そんで今年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、先週までに19勝を上げとるんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させとることが響いて、稼いだ賞金は「4億1515万円」と、まだ去年の6割くらいなんですわ。
せやから、今の翔伍君は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にジャスティンカフェなど、特別レースに4頭を登録してきましたんで、どれもキッチリ仕上げてくるやろうな。
主な管理馬:
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念など)
ワンダーリーデル(2019年武蔵野S)
今週の主な登録馬:
ジャスティンカフェ(毎日王冠)
ハセドン(グリーンチャンネルC)
アルトシュタット(長岡京S)
ルカン(三鷹特別)
担当者:調教師情報部 元調教師S
安田翔伍君の親父さんは、同じ栗東で厩舎を構えとる安田隆行君ですな。
隆行君は、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとか、よう走る馬を何頭も管理しとるから、競馬ファンなら誰でも、彼のことをよう知っとるんやろ。
それに隆行君は、2019年に、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通とるうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入っとりました。
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、
2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円
ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとるし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんやろ。
そんで今年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、先週までに19勝を上げとるんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させとることが響いて、稼いだ賞金は「4億1515万円」と、まだ去年の6割くらいなんですわ。
せやから、今の翔伍君は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にジャスティンカフェなど、特別レースに4頭を登録してきましたんで、どれもキッチリ仕上げてくるやろうな。