注目調教師
2025/11/03
親父さんはナリタブライアンを管理しとったんや
大久保龍志調教師(栗東)
主な管理馬:
ディープボンド(2022年阪神大賞典など)
チュウワウィザード(2020年チャンピオンズCなど)
ダノンシャーク(2014年マイルCSなど)
アサクサキングス(2007年菊花賞など)
今週の主な登録馬:
アウトレンジ(みやこS)
ダブルハートボンド(みやこS)
エイシンワンド(みちのくS)
ゴールドサーベル(キビタキS)
ハンベルジャイト(キビタキS・貴船S)
担当者:調教師情報部 元調教師T
皆さんもよう知っとる通り、大久保龍志君は、ナリタブライアンやナリタタイシンやメジロパーマーやエリモジョージとかで、重賞50勝を含む597勝っちゅう素晴らしい実績を残して2006年の2月に定年で調教師を引退しとって、一昨年の1月21日(土)に亡くなった大久保正陽さんの次男で、メジロドーベルやショウナンカンプやショウナンパントルとかで、重賞42勝を含む878勝っちゅう実績を残して、2015年の2月に定年で調教師を引退した美浦の大久保洋吉さんは親戚ですな。
そうそう、大久保龍志厩舎で調教助手をやっとる大久保裕章君は、龍志君の弟で、2022年の3月に、池添学厩舎から乗り役としてデビューしとる大久保友雅(ゆうが)君は、裕章君の息子なんですわ。
栗東高校から京都産業大学に進んで、馬術部に入っとった龍志君は、1988年の9月に競馬学校の厩務員課程に入ると、次の年から親父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2001年に調教師の試験に受かっとりました。
それから、2003年に自分の厩舎を開業した龍志君は、その年に、「23勝・獲得賞金3億4892万円」っちゅう、1年目としてはかなりエエ成績を残しとったし、その後も順調に勝ち星を増やしとって、2007年には、アサクサキングスを使った菊花賞で初めてGIを勝っとって、他にも、ダノンシャークを使った2014年のマイルCSや、チュウワウィザードを使った2020年のチャンピオンズCとか、今までにJRAの重賞を27回も勝っとります。
初めてGIを勝った2007年に、龍志君の厩舎は、31勝を上げて、「8億7617万円」の賞金を稼いどりました。
次の年からは賞金が伸び悩んどったんやけど、2018年からの4年間は、
2018年→獲得賞金5億6745万円
2019年→獲得賞金6億1567万円
2020年→獲得賞金6億8902万円
2021年→獲得賞金7億1985万円
と書けば分かる通り、右肩上がりで数字を増やしとって、特に2021年は、ディープボンドを使った阪神大賞典を勝つなど、26勝を上げて、14年振りに賞金が7億円を超えとったし、この馬でフランスに遠征して、G2のフォワ賞を勝っとったんですわ。
それに、2022年も勢いが続いとって、ディープボンドで前の年に続いて阪神大賞典を勝つなど、JRAで「31勝・獲得賞金7億9089万円」っちゅう好成績を残しとったし、川崎記念で1着、ドバイワールドカップで3着、帝王賞で2着やったチュウワウィザードとかの活躍で、地方と海外を入れた獲得賞金が、「10億7611万円」っちゅう素晴らしい数字やったんや。
そんで、一昨年は、「31勝・獲得賞金7億1563万円」と、2022年の成績を下回っとったけど、去年は、地方で、アウトレンジを使った浦和記念を勝って、「4000万円」の賞金を稼いどったし、JRAでは、エイシンワンドで小倉2歳Sを勝つなど、41勝を上げて、稼いだ賞金が「7億8217万円」と、一昨年を上回って、巻き返しに成功しとりました。
ただ、今年は勢いが止まっとって、先週までに31勝を上げとるんやけど、平安Sを勝ったアウトレンジと、函館2歳Sを勝ったエイシンディード以外の馬があまり活躍できとらんこともあって、稼いだ賞金が「5億5610万円」と、去年の同じ時期(11月3日【日】まで)の「6億7755万円」を大きく下回っとるから、今の龍志君は、「大きいレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円のみやこSにアウトレンジとダブルハートボンド、1着賞金が2300万円のみちのくSにエイシンワンド、1着賞金が1840万円のキビタキSにゴールドサーベルとハンベルジャイト(貴船Sにも登録)を登録してきましたんで、ワシが龍志君やったら、どれもメイチに仕上げますわ。
主な管理馬:
ディープボンド(2022年阪神大賞典など)
チュウワウィザード(2020年チャンピオンズCなど)
ダノンシャーク(2014年マイルCSなど)
アサクサキングス(2007年菊花賞など)
今週の主な登録馬:
アウトレンジ(みやこS)
ダブルハートボンド(みやこS)
エイシンワンド(みちのくS)
ゴールドサーベル(キビタキS)
ハンベルジャイト(キビタキS・貴船S)
担当者:調教師情報部 元調教師T
皆さんもよう知っとる通り、大久保龍志君は、ナリタブライアンやナリタタイシンやメジロパーマーやエリモジョージとかで、重賞50勝を含む597勝っちゅう素晴らしい実績を残して2006年の2月に定年で調教師を引退しとって、一昨年の1月21日(土)に亡くなった大久保正陽さんの次男で、メジロドーベルやショウナンカンプやショウナンパントルとかで、重賞42勝を含む878勝っちゅう実績を残して、2015年の2月に定年で調教師を引退した美浦の大久保洋吉さんは親戚ですな。
そうそう、大久保龍志厩舎で調教助手をやっとる大久保裕章君は、龍志君の弟で、2022年の3月に、池添学厩舎から乗り役としてデビューしとる大久保友雅(ゆうが)君は、裕章君の息子なんですわ。
栗東高校から京都産業大学に進んで、馬術部に入っとった龍志君は、1988年の9月に競馬学校の厩務員課程に入ると、次の年から親父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2001年に調教師の試験に受かっとりました。
それから、2003年に自分の厩舎を開業した龍志君は、その年に、「23勝・獲得賞金3億4892万円」っちゅう、1年目としてはかなりエエ成績を残しとったし、その後も順調に勝ち星を増やしとって、2007年には、アサクサキングスを使った菊花賞で初めてGIを勝っとって、他にも、ダノンシャークを使った2014年のマイルCSや、チュウワウィザードを使った2020年のチャンピオンズCとか、今までにJRAの重賞を27回も勝っとります。
初めてGIを勝った2007年に、龍志君の厩舎は、31勝を上げて、「8億7617万円」の賞金を稼いどりました。
次の年からは賞金が伸び悩んどったんやけど、2018年からの4年間は、
2018年→獲得賞金5億6745万円
2019年→獲得賞金6億1567万円
2020年→獲得賞金6億8902万円
2021年→獲得賞金7億1985万円
と書けば分かる通り、右肩上がりで数字を増やしとって、特に2021年は、ディープボンドを使った阪神大賞典を勝つなど、26勝を上げて、14年振りに賞金が7億円を超えとったし、この馬でフランスに遠征して、G2のフォワ賞を勝っとったんですわ。
それに、2022年も勢いが続いとって、ディープボンドで前の年に続いて阪神大賞典を勝つなど、JRAで「31勝・獲得賞金7億9089万円」っちゅう好成績を残しとったし、川崎記念で1着、ドバイワールドカップで3着、帝王賞で2着やったチュウワウィザードとかの活躍で、地方と海外を入れた獲得賞金が、「10億7611万円」っちゅう素晴らしい数字やったんや。
そんで、一昨年は、「31勝・獲得賞金7億1563万円」と、2022年の成績を下回っとったけど、去年は、地方で、アウトレンジを使った浦和記念を勝って、「4000万円」の賞金を稼いどったし、JRAでは、エイシンワンドで小倉2歳Sを勝つなど、41勝を上げて、稼いだ賞金が「7億8217万円」と、一昨年を上回って、巻き返しに成功しとりました。
ただ、今年は勢いが止まっとって、先週までに31勝を上げとるんやけど、平安Sを勝ったアウトレンジと、函館2歳Sを勝ったエイシンディード以外の馬があまり活躍できとらんこともあって、稼いだ賞金が「5億5610万円」と、去年の同じ時期(11月3日【日】まで)の「6億7755万円」を大きく下回っとるから、今の龍志君は、「大きいレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円のみやこSにアウトレンジとダブルハートボンド、1着賞金が2300万円のみちのくSにエイシンワンド、1着賞金が1840万円のキビタキSにゴールドサーベルとハンベルジャイト(貴船Sにも登録)を登録してきましたんで、ワシが龍志君やったら、どれもメイチに仕上げますわ。
2025/11/03
日本獣医畜産大学の卒業生です
黒岩陽一調教師(美浦)
主な管理馬:
アスコリピチェーノ(2025年ヴィクトリアマイルなど)
パッシングスルー(2019年紫苑S)
リッカルド(2016年エルムS)
ミュゼエイリアン(2015年毎日杯)
今週の主な登録馬:
ペリエール(みやこS)
マイネルブリックス(イクイノックスM)
担当者:調教師情報部 元調教師M
黒岩陽一君は、早稲田高校を出た後、日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)を卒業しています。
この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、
1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みだった高松邦男さん
1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みだった栗田博憲さん(2019年の2月一杯で引退)
2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを勝ったウインブライトなどでお馴染みの畠山吉宏君
2010年の中山牝馬Sを勝ったニシノブルームーンなどでお馴染みの鈴木伸尋君
2017年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールなどでお馴染みの金成貴史君
2020年の有馬記念などを勝ったクロノジェネシスなどでお馴染みの斉藤崇史君
2022年の天皇賞・春と宝塚記念などを勝ったタイトルホルダーなどでお馴染みの栗田徹君
といった顔触れで、その他、今年の3月に開業して、カナルビーグルを使ったユニコーンSで初めての重賞勝ちを飾った佐藤悠太君も、日本獣医畜産大学の卒業生です。
大学の頃、黒岩君は馬術部に入っていて、部の監督に藤沢和雄君を紹介してもらったことがきっかけで、卒業した後は、藤沢君が昔からよく使っている、美浦トレセンから車で10分ほどのところにある外厩施設の「ミホ分場」で2年ほど働いて、その間に、藤沢君から馬の扱い方をしっかり教わったそうで、最後は場長をやっていました。
2007年の4月に、競馬学校の厩務員課程に入った黒岩君は、その後、勢司和浩厩舎と加藤和宏厩舎で厩務員をやって、2008年の4月からは、鹿戸雄一厩舎で調教助手をやって、2011年の12月に、30歳の若さで調教師の試験に受かっています。
それからは、厩舎を開業する時の12馬房を埋めるためと、多くの関係者に顔を覚えてもらう挨拶回りのため、9000円くらいの格安航空券を買って、毎週のように北海道に通っていたんですよ。
そして、2012年の3月に自分の厩舎を開業していて、この年は、レースに使った頭数が少なかったので、1勝しかできなかったんですが、その後は、次の年が3勝、2014年が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2015年には、ミュゼエイリアンを使った毎日杯で初めて重賞を勝つなど、15勝を上げて、「2億9534万円」の賞金を稼いでいました。
その後も、2017年が「8勝・獲得賞金1億8353万円」という成績だった以外は、毎年、2ケタの勝ち星を上げて、2億円以上の賞金を稼いでいて、去年までの5年間も、
2020年→15勝・獲得賞金2億4125万円
2021年→25勝・獲得賞金3億4176万円
2022年→26勝・獲得賞金4億6703万円
2023年→22勝・獲得賞金5億5946万円
2024年→13勝・獲得賞金5億1543万円
という形で、順調に実績を積み重ねていますし、特に一昨年は、アスコリピチェーノを使った阪神ジュベナイルFで初めてのGI勝ちを飾るなど、開業してから一番の賞金を稼いでいたんですよ。
そして、今年もいい流れが続いていて、海外で、アスコリピチェーノを使った1351ターフスプリント(サウジアラビアのG2)を勝って、120万ドル(約1億8000万円)の賞金を稼いでいますし、JRAでは、アスコリピチェーノでヴィクトリアマイル、ペリエ―ルでエルムSを勝つなど、先週までに27勝を上げて、稼いだ賞金が「4億8702万円」と、もう去年の9割以上になっています。
もちろん、今の黒岩君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円のみやこSにペリエ―ル、1着賞金が1840万円のイクイノックスMにマイネルブリックスを登録していますので、私が黒岩君でしたら、間違いなくどっちもメイチに仕上げますね。
主な管理馬:
アスコリピチェーノ(2025年ヴィクトリアマイルなど)
パッシングスルー(2019年紫苑S)
リッカルド(2016年エルムS)
ミュゼエイリアン(2015年毎日杯)
今週の主な登録馬:
ペリエール(みやこS)
マイネルブリックス(イクイノックスM)
担当者:調教師情報部 元調教師M
黒岩陽一君は、早稲田高校を出た後、日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)を卒業しています。
この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、
1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みだった高松邦男さん
1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みだった栗田博憲さん(2019年の2月一杯で引退)
2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを勝ったウインブライトなどでお馴染みの畠山吉宏君
2010年の中山牝馬Sを勝ったニシノブルームーンなどでお馴染みの鈴木伸尋君
2017年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールなどでお馴染みの金成貴史君
2020年の有馬記念などを勝ったクロノジェネシスなどでお馴染みの斉藤崇史君
2022年の天皇賞・春と宝塚記念などを勝ったタイトルホルダーなどでお馴染みの栗田徹君
といった顔触れで、その他、今年の3月に開業して、カナルビーグルを使ったユニコーンSで初めての重賞勝ちを飾った佐藤悠太君も、日本獣医畜産大学の卒業生です。
大学の頃、黒岩君は馬術部に入っていて、部の監督に藤沢和雄君を紹介してもらったことがきっかけで、卒業した後は、藤沢君が昔からよく使っている、美浦トレセンから車で10分ほどのところにある外厩施設の「ミホ分場」で2年ほど働いて、その間に、藤沢君から馬の扱い方をしっかり教わったそうで、最後は場長をやっていました。
2007年の4月に、競馬学校の厩務員課程に入った黒岩君は、その後、勢司和浩厩舎と加藤和宏厩舎で厩務員をやって、2008年の4月からは、鹿戸雄一厩舎で調教助手をやって、2011年の12月に、30歳の若さで調教師の試験に受かっています。
それからは、厩舎を開業する時の12馬房を埋めるためと、多くの関係者に顔を覚えてもらう挨拶回りのため、9000円くらいの格安航空券を買って、毎週のように北海道に通っていたんですよ。
そして、2012年の3月に自分の厩舎を開業していて、この年は、レースに使った頭数が少なかったので、1勝しかできなかったんですが、その後は、次の年が3勝、2014年が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2015年には、ミュゼエイリアンを使った毎日杯で初めて重賞を勝つなど、15勝を上げて、「2億9534万円」の賞金を稼いでいました。
その後も、2017年が「8勝・獲得賞金1億8353万円」という成績だった以外は、毎年、2ケタの勝ち星を上げて、2億円以上の賞金を稼いでいて、去年までの5年間も、
2020年→15勝・獲得賞金2億4125万円
2021年→25勝・獲得賞金3億4176万円
2022年→26勝・獲得賞金4億6703万円
2023年→22勝・獲得賞金5億5946万円
2024年→13勝・獲得賞金5億1543万円
という形で、順調に実績を積み重ねていますし、特に一昨年は、アスコリピチェーノを使った阪神ジュベナイルFで初めてのGI勝ちを飾るなど、開業してから一番の賞金を稼いでいたんですよ。
そして、今年もいい流れが続いていて、海外で、アスコリピチェーノを使った1351ターフスプリント(サウジアラビアのG2)を勝って、120万ドル(約1億8000万円)の賞金を稼いでいますし、JRAでは、アスコリピチェーノでヴィクトリアマイル、ペリエ―ルでエルムSを勝つなど、先週までに27勝を上げて、稼いだ賞金が「4億8702万円」と、もう去年の9割以上になっています。
もちろん、今の黒岩君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円のみやこSにペリエ―ル、1着賞金が1840万円のイクイノックスMにマイネルブリックスを登録していますので、私が黒岩君でしたら、間違いなくどっちもメイチに仕上げますね。
2025/11/03
オーギュストロダンの厩舎で働いとりましたな
中村直也調教師(栗東)
主な管理馬:
ラヴァンダ(2025年アイルランドT)
ライオットガール(2023年レパードSなど)
ヤマニンサルバム(2023年中日新聞杯など)
今週の主な登録馬:
ミルトベスト(京王杯2歳S)
担当者:調教師情報部 元調教師H
1978年の8月生まれで、大阪出身の中村直也君は、競馬とは関係のない普通の家庭で育ったんやけど、人気漫画やった「風のシルフィード」を読んだことと、ゲームの「ダービースタリオン」をやったことがきっかけで、この世界に興味を持つようになって、高校を出てからは、英語と馬のことを教えてくれるオーストラリアの学校に行って、その後は、アイルランドに行って、エイダン・オブライエン厩舎で働いとったんですわ。
エイダン・オブライエン君は、皆さんもよう知っとる通りで、ガリレオ、ディラントーマス、デザートキング、オーギュストロダンとか、数え切れんほど多くの馬でG1を勝っとる調教師やな。
日本に帰ってきてからの中村君は、2004年の1月、JRA競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは湯浅三郎厩舎で厩務員をやって、2005年の2月からは調教助手をやって、2007年に定年で湯浅厩舎が解散してからは、小崎憲厩舎で調教助手をやっとりました。
2020年、めでたく調教師の試験に受かった中村君は、定年で解散になった浅見秀一厩舎を引き継ぐ形で、2022年の3月に開業しとって、それから年末までに、「17勝・獲得賞金2億9654万円」っちゅう、初めの年としては優秀な成績を残しとったんですわ。
そんで、開業2年目やった一昨年は、ライオットガールを使ったレパードSで初めて重賞を勝つと、ヤマニンサルバムを使った中日新聞杯も勝つなど、全部で24勝を上げて、稼いだ賞金は「5億1019万円」と、一気に数字を伸ばしとりました。
ただ、去年は、ライオットガールで地方交流重賞の兵庫女王盃を勝って、「3000万円」の賞金を稼いだんやけど、JRAでは、新潟大賞典を勝ったヤマニンサルバム以外の馬がイマイチやったこともあって、「15勝・獲得賞金4億2027万円」っちゅう成績で、一昨年を下回ってしもうたんや。
もちろん、今年を迎えるにあたって、中村君は巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、今年は、ヤマニンチェルキで地方交流重賞を3勝して、「9400万円」の賞金を稼いとるし、JRAでは、ラヴァンダを使ったアイルランドTを勝つなど、先週までに24勝を上げて、稼いだ賞金が「4億8541万円」と、もう去年を上回っとります。
もちろん、今の中村君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうし、そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の京王杯2歳Sにミルトベストを登録してきましたんで、「勝負懸かり」とワシは見とるんや。
主な管理馬:
ラヴァンダ(2025年アイルランドT)
ライオットガール(2023年レパードSなど)
ヤマニンサルバム(2023年中日新聞杯など)
今週の主な登録馬:
ミルトベスト(京王杯2歳S)
担当者:調教師情報部 元調教師H
1978年の8月生まれで、大阪出身の中村直也君は、競馬とは関係のない普通の家庭で育ったんやけど、人気漫画やった「風のシルフィード」を読んだことと、ゲームの「ダービースタリオン」をやったことがきっかけで、この世界に興味を持つようになって、高校を出てからは、英語と馬のことを教えてくれるオーストラリアの学校に行って、その後は、アイルランドに行って、エイダン・オブライエン厩舎で働いとったんですわ。
エイダン・オブライエン君は、皆さんもよう知っとる通りで、ガリレオ、ディラントーマス、デザートキング、オーギュストロダンとか、数え切れんほど多くの馬でG1を勝っとる調教師やな。
日本に帰ってきてからの中村君は、2004年の1月、JRA競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは湯浅三郎厩舎で厩務員をやって、2005年の2月からは調教助手をやって、2007年に定年で湯浅厩舎が解散してからは、小崎憲厩舎で調教助手をやっとりました。
2020年、めでたく調教師の試験に受かった中村君は、定年で解散になった浅見秀一厩舎を引き継ぐ形で、2022年の3月に開業しとって、それから年末までに、「17勝・獲得賞金2億9654万円」っちゅう、初めの年としては優秀な成績を残しとったんですわ。
そんで、開業2年目やった一昨年は、ライオットガールを使ったレパードSで初めて重賞を勝つと、ヤマニンサルバムを使った中日新聞杯も勝つなど、全部で24勝を上げて、稼いだ賞金は「5億1019万円」と、一気に数字を伸ばしとりました。
ただ、去年は、ライオットガールで地方交流重賞の兵庫女王盃を勝って、「3000万円」の賞金を稼いだんやけど、JRAでは、新潟大賞典を勝ったヤマニンサルバム以外の馬がイマイチやったこともあって、「15勝・獲得賞金4億2027万円」っちゅう成績で、一昨年を下回ってしもうたんや。
もちろん、今年を迎えるにあたって、中村君は巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、今年は、ヤマニンチェルキで地方交流重賞を3勝して、「9400万円」の賞金を稼いとるし、JRAでは、ラヴァンダを使ったアイルランドTを勝つなど、先週までに24勝を上げて、稼いだ賞金が「4億8541万円」と、もう去年を上回っとります。
もちろん、今の中村君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうし、そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の京王杯2歳Sにミルトベストを登録してきましたんで、「勝負懸かり」とワシは見とるんや。
2025/11/03
ブリーダーズCクラシックを勝っとるんやけど…
矢作芳人調教師(栗東)
主な管理馬:
パンサラッサ(2023年サウジCなど)
ラヴズオンリーユー(2021年ブリーダーズCフィリー&メアターフなど)
コントレイル(2020年ダービーなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
今週の主な登録馬:
レヴォントゥレット(みやこS)
モズナナスター(キビタキS・貴船S)
ナヴォーナ(イクイノックスM・清水S)
ミスタージーティー(イクイノックスM)
タイセイカレント(木更津特別)
担当者:調教師情報部 元調教師S
地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東京大学に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それからは、皆さんもよう知っとるように、菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目やった2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとったし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」、「馬を語り、馬に学ぶ」っちゅう3冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は、JRAだけで「474戦」もしとって、2番目に多い清水久詞厩舎は「449戦」と、かなり近い数字やったけど、3番目に多い美浦の斎藤誠厩舎が「409戦」やったんやから、どれだけ多かったんがよう分かりますな。
しかも、矢作君は、レースに馬を使う数が多いだけやなくて、
2011年のNHKマイルCなど、重賞を4勝したグランプリボス
2016年のドバイターフなど、重賞を3勝したリアルスティール
2018年の安田記念と2020年のフェブラリーSなど、重賞を3勝したモズアスコット
2019年の有馬記念など、重賞を6勝したリスグラシュー
2020年の牡馬三冠など、重賞を7勝したコントレイル
2021年のブリーダーズCフィリーズ&メアターフなど、重賞を5勝したラヴズオンリーユー
2021年のブリーダーズCディスタフなど、重賞を5勝したマルシュロレーヌ
2022年のドバイターフと2023年のサウジCなど、重賞を4勝したパンサラッサ
とか、国内だけやなくて海外でも活躍する馬を何頭も管理しとって、JRAでは、今までにGIを14勝もしとるし、他も入れたら、重賞を59回も勝っとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は「57勝」を上げて、また1位になっとりました。
それに、去年までの6年間も、JRAで、
2019年→54勝・獲得賞金19億1331万円(調教師リーディング2位)
2020年→53勝・獲得賞金20億3556万円(同1位)
2021年→52勝・獲得賞金16億5818万円(同2位)
2022年→59勝・獲得賞金12億7726万円(同1位)
2023年→51勝・獲得賞金11億0206万円(同2位)
2024年→55勝・獲得賞金13億2907万円(同1位)
と書けば分かる通り、ずっとリーディングの上位に入っとって、特に去年は、海外で、フォーエバーヤングを使ったサウジダービー(G3)とUAEダービー(G2)を勝って、148万ドル(約2億2200万円)の賞金を稼いどったし、地方でも、ジャパンダートクラシック(JpnI)を勝って、7000万円の賞金を稼いどって、JRAでは、「5回目の調教師リーディング1位」になっとりましたな。
そんで今年は、海外で、シンエンペラーを使ったネオムターフC(G2)と、フォーエバーヤングを使ったサウジC(G1)とブリーダーズCクラシック(G1)を勝って、この3レースで「約23億2000万円」の賞金を稼いどるんやけど、JRAでは、重賞を勝っとらんこともあって、先週までに稼いだ賞金が「8億2390万円」と、去年の同じ時期(11月3日【日】まで)の「8億5242万円」を下回っとるし、38勝しかできとらんこともあって、「調教師リーディング」では、48勝を上げて1位の杉山晴紀厩舎に10勝差を付けられとるんですわ。
もちろん、今の矢作君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円のみやこSにレヴォントゥレット、1着賞金が1840万円のキビタキSにモズナナスター(貴船Sにも登録)など、全部で5頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬にも注目しとった方がエエやろうな。
主な管理馬:
パンサラッサ(2023年サウジCなど)
ラヴズオンリーユー(2021年ブリーダーズCフィリー&メアターフなど)
コントレイル(2020年ダービーなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
今週の主な登録馬:
レヴォントゥレット(みやこS)
モズナナスター(キビタキS・貴船S)
ナヴォーナ(イクイノックスM・清水S)
ミスタージーティー(イクイノックスM)
タイセイカレント(木更津特別)
担当者:調教師情報部 元調教師S
地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東京大学に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それからは、皆さんもよう知っとるように、菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目やった2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとったし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」、「馬を語り、馬に学ぶ」っちゅう3冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は、JRAだけで「474戦」もしとって、2番目に多い清水久詞厩舎は「449戦」と、かなり近い数字やったけど、3番目に多い美浦の斎藤誠厩舎が「409戦」やったんやから、どれだけ多かったんがよう分かりますな。
しかも、矢作君は、レースに馬を使う数が多いだけやなくて、
2011年のNHKマイルCなど、重賞を4勝したグランプリボス
2016年のドバイターフなど、重賞を3勝したリアルスティール
2018年の安田記念と2020年のフェブラリーSなど、重賞を3勝したモズアスコット
2019年の有馬記念など、重賞を6勝したリスグラシュー
2020年の牡馬三冠など、重賞を7勝したコントレイル
2021年のブリーダーズCフィリーズ&メアターフなど、重賞を5勝したラヴズオンリーユー
2021年のブリーダーズCディスタフなど、重賞を5勝したマルシュロレーヌ
2022年のドバイターフと2023年のサウジCなど、重賞を4勝したパンサラッサ
とか、国内だけやなくて海外でも活躍する馬を何頭も管理しとって、JRAでは、今までにGIを14勝もしとるし、他も入れたら、重賞を59回も勝っとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は「57勝」を上げて、また1位になっとりました。
それに、去年までの6年間も、JRAで、
2019年→54勝・獲得賞金19億1331万円(調教師リーディング2位)
2020年→53勝・獲得賞金20億3556万円(同1位)
2021年→52勝・獲得賞金16億5818万円(同2位)
2022年→59勝・獲得賞金12億7726万円(同1位)
2023年→51勝・獲得賞金11億0206万円(同2位)
2024年→55勝・獲得賞金13億2907万円(同1位)
と書けば分かる通り、ずっとリーディングの上位に入っとって、特に去年は、海外で、フォーエバーヤングを使ったサウジダービー(G3)とUAEダービー(G2)を勝って、148万ドル(約2億2200万円)の賞金を稼いどったし、地方でも、ジャパンダートクラシック(JpnI)を勝って、7000万円の賞金を稼いどって、JRAでは、「5回目の調教師リーディング1位」になっとりましたな。
そんで今年は、海外で、シンエンペラーを使ったネオムターフC(G2)と、フォーエバーヤングを使ったサウジC(G1)とブリーダーズCクラシック(G1)を勝って、この3レースで「約23億2000万円」の賞金を稼いどるんやけど、JRAでは、重賞を勝っとらんこともあって、先週までに稼いだ賞金が「8億2390万円」と、去年の同じ時期(11月3日【日】まで)の「8億5242万円」を下回っとるし、38勝しかできとらんこともあって、「調教師リーディング」では、48勝を上げて1位の杉山晴紀厩舎に10勝差を付けられとるんですわ。
もちろん、今の矢作君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円のみやこSにレヴォントゥレット、1着賞金が1840万円のキビタキSにモズナナスター(貴船Sにも登録)など、全部で5頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬にも注目しとった方がエエやろうな。
