「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2025/12/08
親父さんが薬品関係の仕事をしとったんですわ
小林真也調教師(栗東)

主な管理馬:
ミステリーウェイ(2025年アルゼンチン共和国杯)
ゼノヴァース(2022年東京ハイジャンプ)

今週の主な登録馬:
マーゴットラヴミー(阪神ジュベナイルF)
サンライズアムール(カペラS)
タガノエスコート(師走S)

担当者:調教師情報部 元調教師S

1981年に富山県の射水郡大門町(現在の射水市)で生まれた小林真也君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、親父さんが薬品関係の仕事をしとった普通の家庭で育ったんや。

小林君は、中学3年生の頃、競馬が好きな同級生と、毎週、予想の勝負をしとって、マヤノトップガンが勝った1995年の有馬記念を見て、競馬が心の底から好きになったんですわ。

それと、その頃に流行っとったゲームのダービースタリオンも、小林君が競馬に興味を持つきっかけの一つやったっちゅう話を聞いとります。

中学校を卒業した後、地元にある「富山工業高等専門学校」(現在の富山高等専門学校)の物質工学科に進んだ小林君は、元々、親父さんと同じように、「薬品関係の仕事に就きたい」って考えとったそうやけど、毎週、レースの中継を見とる内に、「競馬の世界で働きたい」っちゅう思いがどんどん強くなったそうやな。

そんで、「少しでも早く競馬に関わりたい」と考えた小林君は、5年制の「富山工業高等専門学校」を3年で中退してから、北海道にあった「早田牧場新冠支場」と福島県にあった「天栄ホースパーク」(現在のノーザンファーム天栄)で働いた後、2004年7月に「競馬学校」の厩務員課程に入って、次の年の3月から大橋勇樹厩舎で厩務員をやって、その年の5月から調教助手をやっとったんですわ。

2006年の12月、平田修厩舎に移った小林君は、ここで、2012年のNHKマイルCを勝ったカレンブラックヒルとかを担当しとって、調教師の試験に受かった2020年まで、ずっと平田厩舎で腕を磨いとったんや。

2021年の3月に自分の厩舎を開業した小林君は、それから年末までに、「10勝・獲得賞金1億4139万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとったし、その後の3年間は、

2022年→11勝・獲得賞金2億5847万円
2023年→19勝・獲得賞金3億2180万円
2024年→18勝・獲得賞金4億3932万円

っちゅう形で、「右肩上がり」の成績になっとって、2022年には、ゼノヴァースを使った東京ハイジャンプで、初めての重賞勝ちを飾っとりました。

そんで、今年もエエ流れが続いとって、サンライズアムールで地方交流重賞のクラスターCを勝って、「3000万円」の賞金を稼いどるし、JRAでは、ミステリーウェイでアルゼンチン共和国杯を勝つなど、先週までに32勝を上げて、稼いだ賞金が「5億8684万円」と、開業してから一番の数字になっとるんで、今の小林君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにマーゴットラヴミー、1着賞金が3800万円のカペラSにサンライズアムールなど、3頭を特別レースに登録しとるんで、どれも気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

それに、小林君は、さっき書いた通り、重賞は勝っとるんやけど、まだGIを勝てとらんので、阪神ジュベナイルFのマーゴットラブミーには、「初めてのGI勝ちをこの馬で」っちゅう思いも込められとるんやろ。

2025/12/08
2019年のドバイターフが初めての「海外重賞勝ち」です
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アカイトリノムスメ(2021年秋華賞など)
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
ヒズマスターピース(阪神ジュベナイルF)
シンハナーダ(中日新聞杯)
ショウナンラピダス(常総S)

担当者:調教師情報部 元調教師M

国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。

高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、それから調教師になって、去年の3月に定年で引退した高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎で調教助手をやることになったんですよ。

ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。

国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。

最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。

それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを22勝、重賞を70勝もしていて、2022年の7月2日(土)には、節目の「JRA通算1000勝」を達成していましたし、2019年には、アーモンドアイを使ったドバイターフ(G1)で初めて海外の重賞を勝ちましたね。

2018年、アーモンドアイなどの活躍により、「45勝・獲得賞金16億0611万円」という好成績を残した国枝君は、2021年までの3年間も、

2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
2020年→44勝・獲得賞金15億9603万円
2021年→48勝・獲得賞金13億5194万円

と書けば分かる通り、賞金が10億円を超えていたんですよ。

その後の2年間は、

2022年→39勝・獲得賞金8億8881万円
2023年→41勝・獲得賞金8億0741万円

という形で、物足りない成績が続いていましたけど、去年は、ステレンボッシュで桜花賞を勝つなど、重賞を5勝、他も入れたら30勝を上げて、稼いだ賞金が「10億5736万円」と、前の2年を大きく上回って、巻き返しに成功していました。

ただ、今年は、先週までに29勝を上げていますけど、中山記念を勝ったシックスペンス以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「5億4864万円」と、まだ去年の半分くらいですから、今の国枝君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。

それに、国枝君は、今年の4月14日(月)に「70歳の誕生日」を迎えていて、来年の2月で定年で引退になりますから、今は、「現役でいられる内になるべく多く稼ぎたい」とも考えている筈です。

そんな中、今週は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにヒズマスターピース、1着賞金が4300万円の中日新聞杯にシンハナーダ、1着賞金が1840万円の常総Sにショウナンラピダスを登録していますので、私が彼でしたら、どの馬もメイチに仕上げるのは間違いありません。

2025/12/08
帯広畜産大学を卒業しとりますな
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
ジャンタルマンタル(2024年NHKマイルCなど)
ナミュール(2023年マイルCSなど)
スタニングローズ(2022年秋華賞など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
スターアニス(阪神ジュベナイルF)
ショウナンアデイブ(中日新聞杯)
マイオウンウェイ(黒松賞)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。

そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。

大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。

そんで、2002年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。

高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。

それから、彼の厩舎は2015年までに、

2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円

っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとるんや。

こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。

次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ってしもうたんやけど、それから2022年までは、

2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
2022年→28勝・獲得賞金10億0095万円

っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、一昨年は、ナミュールを使ったマイルCSと、ジャンタルマンタルを使った朝日杯FSを勝つなど、重賞を5勝、全部で36勝を上げて、稼いだ賞金が「10億6857万円」だったんですわ。

ただ、去年は、ナミュールがドバイターフで2着に入って、100万ドル(約1億4900万円)の賞金を稼いどったし、JRAでは、ジャンタルマンタルを使ったNHKマイルCと、スタニングローズを使ったエリザベス女王杯を勝つなど、32勝を上げたんやけど、GI以外の重賞が「33戦0勝」っちゅう結果やったこともあって、稼いだ賞金が「9億9315万円」と、一昨年を下回っとりました。

もちろん、今年を迎えるにあたって、高野君は巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、今年は、ジャンタルマンタルで安田記念とマイルCS、オールナットでチャレンジCを勝つなど、先週までに28勝を上げて、稼いだ賞金が「11億3484万円」と、今までで一番の数字になっとるんで、今の高野君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにスターアニス、1着賞金が4300万円の中日新聞杯にショウナンアデイブなど、3頭を特別レースに登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれも全力で仕上げますわ。

2025/12/08
「ノーザンファーム天栄の場長」が「馬術部の後輩」なんですよ
森一誠調教師(美浦)

主な管理馬:
エンブロイダリー(2025年桜花賞など)
カビーズシスター(2024年カペラS)

今週の主な登録馬:
ヴィンセンシオ(中日新聞杯・師走S)
ガビーズシスター(カペラS)

担当者:調教師情報部 元調教師N

森一誠(もり・かずとも)君は、山形県新庄市の出身で、高校生の時までは地元にいて、1993年、当時、「3強」と言われていた、ウイニングチケットとナリタタイシンとビワハヤヒデのレースを見たことや、その年の有馬記念でトウカイテイオーが勝ったのを見て、「競馬を仕事にしたい」と思ったそうで、実際、その後は、東京農工大学に進学して、馬術部に入っていました。

東京農工大学と言えば、アパパネやアーモンドアイなどでお馴染みの国枝栄君や、スマイルジャックなどを管理していて、去年、定年で引退した小桧山悟君も、ここの卒業生ですね。

ちなみに、今、「ノーザンファーム天栄」(住所:福島県岩瀬郡天栄村小川字中曽根1)で場長をやっている木實谷雄太(きみや・ゆうた)君も、東京農工大学の卒業生で、木實谷君は、森君にとって、「馬術部の後輩」なんですよ。

東京農工大学を卒業した後の森君は、2004年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から、堀宣行厩舎で厩務員と調教助手をやっていました。

森君がいた時の堀厩舎には、2015年の皐月賞とダービーを勝ったドゥラメンテや、2016年の天皇賞・秋などを勝ったモーリスとか、走る馬が何頭もいましたし、森君は、2019年の朝日杯FSを勝ったサリオスを担当していたんですよ。

それに、森君は、厩舎のスポークスマンとして、堀君の代わりにインタビューを受けることが何度もありましたから、森君の顔を知っている競馬ファンは多いのでしょうね。

そして、7回目の挑戦だった2022年の12月に、調教師の試験に受かった森君は、去年の3月に自分の厩舎を開業していて、同期の調教師には、小椋研介君、河嶋宏樹君、高橋一哉君、千葉直人君、福永祐一君、藤野健太君、矢嶋大樹君の7人がいます。

開業1年目だった去年の森君は、中野栄治厩舎から引き継いだガビーズシスターでカペラSを勝って、「初めての重賞勝ち」を飾るなど、全部で15勝を上げて、稼いだ賞金が「2億6318万円」という、最初の年としてはかなりいい成績を残していました。

こうやって、いいスタートを切れたのは、堀厩舎で学んだことをしっかりと活かせているからなのでしょうね。

それに、今年は更に勢いが増していて、エンブロイダリーでクイーンCと桜花賞と秋華賞を勝つなど、先週までに25勝を上げて、稼いだ賞金が「6億2085万円」と、もう去年を大きく上回っていますから、もちろん、今の森君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

そんな中、今週は、1着賞金が4300万円の中日新聞杯にヴィンセンシオ(師走Sにも登録)、1着賞金が3800万円のカペラSにガビーズシスターを登録してきましたので、実際にどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。