注目調教師
2025/01/14
ルーラーシップの香港遠征に帯同しとりましたな
中内田充正調教師(栗東)
主な管理馬:
リバティアイランド(2023年オークスなど)
セリフォス(2022年マイルCSなど)
ダノンファンタジー(2018年阪神ジュベナイルFなど)
ダノンプレミアム(2017年朝日杯FSなど)
今週の主な登録馬:
ロードデルレイ(日経新春杯)
ポルカリズム(若潮S)
ミッキーツインクル(西尾特別)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
栗東トレセンから車で40分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、少し前まで牧場の代表をやっとった中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の副会長理事もやっとります。
「信楽牧場」は、できたのが1970年っちゅう、関西では一番長くやっとる外厩施設で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を構えとるんや。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパには競馬のことを教えてくれる学校があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとったんですわ。
それから、イギリスの「ウェストオックスフォードシャーカレッジ」で馬学と経済学を学んどって、在学中には、フランスに渡って、クリスティア・ヘッド厩舎で研修を受けとりました。
卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやった、アメリカのロバート・フランケル厩舎で調教助手をやって、その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
結局、10年くらい海外で勉強しとった充正君は、日本に戻ってから、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2011年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満厩舎で調教助手をやっとりました。
橋田厩舎は、1998年の宝塚記念を勝ったサイレンススズカや、1999年のダービーを勝ったアドマイヤベガや、2003年と2004年のエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴや、2005年の天皇賞・春を勝ったスズカマンボとかでお馴染みですな。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、中内田君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとって、藤原厩舎では、2012年の天皇賞・秋を勝ったエイシンフラッシュや、2013年のマイルCSを勝ったトーセンラーの調教を担当しとったし、角居厩舎では、ルーラーシップが2012年に香港のクイーンエリザベス2世Cを勝った時の遠征に同行しとったんや。
そんで、中内田君の厩舎は、開業した2014年が「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、その後は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円(調教師リーディング48位)
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円(同20位)
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円(同8位)
2018年→45勝・獲得賞金8億8644万円(同9位)
2019年→48勝・獲得賞金12億8505万円(同4位)
2020年→36勝・獲得賞金7億7341万円(同12位)
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとって、2021年は、54勝を上げて、初めて「調教師リーディングの1位」になっとったし、賞金も、2019年の次に多い「11億3628万円」を稼いどったんやから、ホンマに大したもんやで。
ただ、2022年は、セリフォスを使ったマイルCS、リバティアイランドを使った阪神ジュベナイルFと、GIを2勝したこともあって、賞金は「12億1215万円」と、2021年を上回ったんやけど、勝利数は「48」で、リーディングは、59勝で1位やった矢作芳人厩舎に11勝の差を付けられた3位やったし、一昨年は、リバティアイランドで牝馬三冠を勝って、プログノーシスで札幌記念と金鯱賞を勝つなど、48勝を上げて、今までで一番多い「17億4265万円」の賞金を稼いどったんやけど、リーディングは、55勝で1位の杉山晴紀厩舎に7勝の差を付けられた3位やったんですわ。
そんでもって去年は、クイーンズウォークでクイーンCとローズS、プログノーシスで金鯱賞を勝つなど、重賞を5勝して、他も入れたら42勝を上げたんやけど、リーディングは、55勝を上げて1位の矢作芳人厩舎に13勝の差を付けられた10位やったし、GIを勝てんかったこともあって、稼いだ賞金が「10億3610万円」と、一昨年を大きく下回っとったんや。
もちろん、今年の中内田君は、「リーディング1位に返り咲くために、早い内から多くのレースを勝ちたい」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5700万円の日経新春杯にロードデルレイなど、3頭を特別レースに登録しとるんで、「どれも勝負懸かり」と見ておくべきやろ。
主な管理馬:
リバティアイランド(2023年オークスなど)
セリフォス(2022年マイルCSなど)
ダノンファンタジー(2018年阪神ジュベナイルFなど)
ダノンプレミアム(2017年朝日杯FSなど)
今週の主な登録馬:
ロードデルレイ(日経新春杯)
ポルカリズム(若潮S)
ミッキーツインクル(西尾特別)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
栗東トレセンから車で40分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、少し前まで牧場の代表をやっとった中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の副会長理事もやっとります。
「信楽牧場」は、できたのが1970年っちゅう、関西では一番長くやっとる外厩施設で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を構えとるんや。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパには競馬のことを教えてくれる学校があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとったんですわ。
それから、イギリスの「ウェストオックスフォードシャーカレッジ」で馬学と経済学を学んどって、在学中には、フランスに渡って、クリスティア・ヘッド厩舎で研修を受けとりました。
卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやった、アメリカのロバート・フランケル厩舎で調教助手をやって、その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
結局、10年くらい海外で勉強しとった充正君は、日本に戻ってから、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2011年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満厩舎で調教助手をやっとりました。
橋田厩舎は、1998年の宝塚記念を勝ったサイレンススズカや、1999年のダービーを勝ったアドマイヤベガや、2003年と2004年のエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴや、2005年の天皇賞・春を勝ったスズカマンボとかでお馴染みですな。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、中内田君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとって、藤原厩舎では、2012年の天皇賞・秋を勝ったエイシンフラッシュや、2013年のマイルCSを勝ったトーセンラーの調教を担当しとったし、角居厩舎では、ルーラーシップが2012年に香港のクイーンエリザベス2世Cを勝った時の遠征に同行しとったんや。
そんで、中内田君の厩舎は、開業した2014年が「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、その後は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円(調教師リーディング48位)
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円(同20位)
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円(同8位)
2018年→45勝・獲得賞金8億8644万円(同9位)
2019年→48勝・獲得賞金12億8505万円(同4位)
2020年→36勝・獲得賞金7億7341万円(同12位)
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとって、2021年は、54勝を上げて、初めて「調教師リーディングの1位」になっとったし、賞金も、2019年の次に多い「11億3628万円」を稼いどったんやから、ホンマに大したもんやで。
ただ、2022年は、セリフォスを使ったマイルCS、リバティアイランドを使った阪神ジュベナイルFと、GIを2勝したこともあって、賞金は「12億1215万円」と、2021年を上回ったんやけど、勝利数は「48」で、リーディングは、59勝で1位やった矢作芳人厩舎に11勝の差を付けられた3位やったし、一昨年は、リバティアイランドで牝馬三冠を勝って、プログノーシスで札幌記念と金鯱賞を勝つなど、48勝を上げて、今までで一番多い「17億4265万円」の賞金を稼いどったんやけど、リーディングは、55勝で1位の杉山晴紀厩舎に7勝の差を付けられた3位やったんですわ。
そんでもって去年は、クイーンズウォークでクイーンCとローズS、プログノーシスで金鯱賞を勝つなど、重賞を5勝して、他も入れたら42勝を上げたんやけど、リーディングは、55勝を上げて1位の矢作芳人厩舎に13勝の差を付けられた10位やったし、GIを勝てんかったこともあって、稼いだ賞金が「10億3610万円」と、一昨年を大きく下回っとったんや。
もちろん、今年の中内田君は、「リーディング1位に返り咲くために、早い内から多くのレースを勝ちたい」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5700万円の日経新春杯にロードデルレイなど、3頭を特別レースに登録しとるんで、「どれも勝負懸かり」と見ておくべきやろ。
2025/01/14
調教助手時代にクロフネを担当しとったんや
友道康夫調教師(栗東)
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
サトノグランツ(日経新春杯)
パーティハーン(京成杯)
ジャスティンスカイ(カーバンクルS)
ヴィゴラスダンサー(西尾特別)
フレミングフープ(西尾特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを22回も勝っとるし、他も入れたら重賞を71勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったんや。
そんで、去年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで皐月賞、ドウデュースで天皇賞・秋とジャパンC、アドマイヤズームで朝日杯FSを勝つなど、重賞を8勝もして、他も入れたら53勝を上げて、「調教師リーディング4位」になっとったし、稼いだ賞金が「22億9614万円」と、今までで一番の数字やったんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。
それに、友道君は、17億5347万円の賞金を稼いどったドウデュースを、去年のジャパンCを最後に引退させたんで、今は、「その分を他の馬で稼ぎたい」とも考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5700万円の日経新春杯にサトノグランツ、1着賞金が4100万円の京成杯にクーヴェルチュール、1着賞金が2300万円のカーバンクルSにジャスティンスカイとか、特別レースに5頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
サトノグランツ(日経新春杯)
パーティハーン(京成杯)
ジャスティンスカイ(カーバンクルS)
ヴィゴラスダンサー(西尾特別)
フレミングフープ(西尾特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを22回も勝っとるし、他も入れたら重賞を71勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったんや。
そんで、去年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで皐月賞、ドウデュースで天皇賞・秋とジャパンC、アドマイヤズームで朝日杯FSを勝つなど、重賞を8勝もして、他も入れたら53勝を上げて、「調教師リーディング4位」になっとったし、稼いだ賞金が「22億9614万円」と、今までで一番の数字やったんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。
それに、友道君は、17億5347万円の賞金を稼いどったドウデュースを、去年のジャパンCを最後に引退させたんで、今は、「その分を他の馬で稼ぎたい」とも考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5700万円の日経新春杯にサトノグランツ、1着賞金が4100万円の京成杯にクーヴェルチュール、1着賞金が2300万円のカーバンクルSにジャスティンスカイとか、特別レースに5頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
2025/01/14
岐阜農林高校を出てからアイルランドの厩舎で経験を積んだんや
小栗実調教師(栗東)
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
タイセイリコルド(京成杯)
ナナオ(カーバンクルS)
担当者:調教師情報部 元調教師T
1987年に岐阜県で生まれた小栗実君は、周りに競馬関係者がおった訳やないんやけど、周りが「ダービースタリオン」をやっとったことと、中学生の時、グラスワンダーが勝った1999年の有馬記念を見て、競馬の世界に興味を持ったそうですな。
最初は乗り役になることも考えとったそうなんやけど、そん時に売られとった競馬辞典で厩務員の仕事を知って、厩務員になりたいと思ったそうなんですわ。
そんで、中学を出てからは、馬のことを勉強するために、動物科学科がある県立の岐阜農林高校に入って、卒業してからは、アイルランドのマイケル・ハルフォード厩舎で研修を受けて経験を積んで、帰国してからは、北海道の浦河にある「武田ステーブル」で3年半くらい働いて、2010年の1月、JRA競馬学校の厩務員課程に入ったんや。
競馬学校を出てからは、鈴木孝志厩舎で厩務員と調教助手をやって、元々、調教師になるつもりは無かったんやけど、仲良くしとる松下武士君が楽しそうに自分の厩舎を開業する準備をしとったの見て、自分も調教師になりたいと思ったそうですな。
それからは、2021年の12月に、7回目の挑戦でめでたく調教師の試験に受かって、一昨年の3月に自分の厩舎を開業しとって、それから暮れまでに、「15勝・獲得賞金2億3194万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとりました。
そんで去年は、全部で23勝を上げて、稼いだ賞金が「3億9240万円」と、一昨年を大きく上回っとったし、今年は、13日(月)までに2勝を上げて、「2430万円」の賞金を稼ぐっちゅう、幸先のエエスタートを切っとるんですわ。
もちろん、今の小栗君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の京成杯にタイセイリコルド、1着賞金が2300万円のカーバンクルSにナナオを登録しとるんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
それと、小栗君の厩舎は、さっき書いた通り、一昨年の3月に開業したばかりっちゅうこともあって、まだ重賞を勝てとらんから、京成杯に登録しとるタイセイリコルドには、「この馬で初めての重賞勝ちを」っちゅう思いも込められとるとワシは見とります。
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
タイセイリコルド(京成杯)
ナナオ(カーバンクルS)
担当者:調教師情報部 元調教師T
1987年に岐阜県で生まれた小栗実君は、周りに競馬関係者がおった訳やないんやけど、周りが「ダービースタリオン」をやっとったことと、中学生の時、グラスワンダーが勝った1999年の有馬記念を見て、競馬の世界に興味を持ったそうですな。
最初は乗り役になることも考えとったそうなんやけど、そん時に売られとった競馬辞典で厩務員の仕事を知って、厩務員になりたいと思ったそうなんですわ。
そんで、中学を出てからは、馬のことを勉強するために、動物科学科がある県立の岐阜農林高校に入って、卒業してからは、アイルランドのマイケル・ハルフォード厩舎で研修を受けて経験を積んで、帰国してからは、北海道の浦河にある「武田ステーブル」で3年半くらい働いて、2010年の1月、JRA競馬学校の厩務員課程に入ったんや。
競馬学校を出てからは、鈴木孝志厩舎で厩務員と調教助手をやって、元々、調教師になるつもりは無かったんやけど、仲良くしとる松下武士君が楽しそうに自分の厩舎を開業する準備をしとったの見て、自分も調教師になりたいと思ったそうですな。
それからは、2021年の12月に、7回目の挑戦でめでたく調教師の試験に受かって、一昨年の3月に自分の厩舎を開業しとって、それから暮れまでに、「15勝・獲得賞金2億3194万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとりました。
そんで去年は、全部で23勝を上げて、稼いだ賞金が「3億9240万円」と、一昨年を大きく上回っとったし、今年は、13日(月)までに2勝を上げて、「2430万円」の賞金を稼ぐっちゅう、幸先のエエスタートを切っとるんですわ。
もちろん、今の小栗君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の京成杯にタイセイリコルド、1着賞金が2300万円のカーバンクルSにナナオを登録しとるんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
それと、小栗君の厩舎は、さっき書いた通り、一昨年の3月に開業したばかりっちゅうこともあって、まだ重賞を勝てとらんから、京成杯に登録しとるタイセイリコルドには、「この馬で初めての重賞勝ちを」っちゅう思いも込められとるとワシは見とります。
2025/01/14
「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていたんですよ
戸田博文調教師(美浦)
主な管理馬:
ラストドラフト(2019年京成杯)
グランシルク(2017年京成杯AH)
フェノーメノ(2014年天皇賞・春など)
キストゥヘヴン(2006年桜花賞など)
今週の主な登録馬:
キングズパレス(日経新春杯)
クロシェットノエル(西尾特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
戸田博文君は、お父さんの仕事の関係で、中学生の頃に、東京競馬場のある府中市から美浦に引っ越していて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、3年生の時に「滋賀国体」で優勝して、茨城県から表彰されていましたね。
それに、専修大学に進んでからも馬術部に入って、4年生の時には、「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていましたし、「全日本学生馬術大会」の団体優勝に貢献していました。
大学を卒業してからの戸田君は、京成杯など重賞を3勝したヒシスピードや、ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを管理していた高木嘉夫厩舎で、1991年の9月から厩務員をやって、その年の11月からは、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、フラワーCを勝ったフラッシュシャワーなどを管理していた、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
1995年からは、大久保洋吉厩舎で調教助手をやって、その頃は、1997年のオークスを勝って、1998年と1999年のエリザベス女王杯を連覇するなど、GIを5つも勝ったメジロドーベルや、1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。
2000年の2月、調教師の試験に受かった戸田君は、次の年の6月に自分の厩舎を開業していて、それから今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春という、GIの3勝を入れて、JRAの重賞を全部で20勝しています。
2012年には、フェノーメノで青葉賞とセントライト記念を勝つなど、25勝を上げて、「6億4097万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、それからは数字が伸び悩んでいて、一昨年までの5年間も、
2019年→17勝・獲得賞金4億6510万円
2020年→24勝・獲得賞金4億5298万円
2021年→14勝・獲得賞金3億2307万円
2022年→7勝・獲得賞金2億4728万円
2023年→10勝・獲得賞金2億6732万円
という、いい頃の戸田厩舎を知っている者としては、「物足りない」と言わざるを得ない数字だったんですよ。
もちろん、去年の戸田君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えていたのでしょうし、実際、去年は、15勝を上げて、その他にも、キングズパレスが新潟大賞典と七夕賞で2着に入って、タイムトゥヘヴンが京成杯AHで2着に入ったことなどから、稼いだ賞金が「3億6451万円」と、一昨年を大きく上回っていましたから、今の戸田君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が5700万円の日経新春杯にキングズパレス、1着賞金が1550万円の西尾特別にクロシェットノエルを登録してきましたので、私が戸田君でしたら、どっちも全力で仕上げますし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。
主な管理馬:
ラストドラフト(2019年京成杯)
グランシルク(2017年京成杯AH)
フェノーメノ(2014年天皇賞・春など)
キストゥヘヴン(2006年桜花賞など)
今週の主な登録馬:
キングズパレス(日経新春杯)
クロシェットノエル(西尾特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
戸田博文君は、お父さんの仕事の関係で、中学生の頃に、東京競馬場のある府中市から美浦に引っ越していて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、3年生の時に「滋賀国体」で優勝して、茨城県から表彰されていましたね。
それに、専修大学に進んでからも馬術部に入って、4年生の時には、「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていましたし、「全日本学生馬術大会」の団体優勝に貢献していました。
大学を卒業してからの戸田君は、京成杯など重賞を3勝したヒシスピードや、ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを管理していた高木嘉夫厩舎で、1991年の9月から厩務員をやって、その年の11月からは、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、フラワーCを勝ったフラッシュシャワーなどを管理していた、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
1995年からは、大久保洋吉厩舎で調教助手をやって、その頃は、1997年のオークスを勝って、1998年と1999年のエリザベス女王杯を連覇するなど、GIを5つも勝ったメジロドーベルや、1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。
2000年の2月、調教師の試験に受かった戸田君は、次の年の6月に自分の厩舎を開業していて、それから今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春という、GIの3勝を入れて、JRAの重賞を全部で20勝しています。
2012年には、フェノーメノで青葉賞とセントライト記念を勝つなど、25勝を上げて、「6億4097万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、それからは数字が伸び悩んでいて、一昨年までの5年間も、
2019年→17勝・獲得賞金4億6510万円
2020年→24勝・獲得賞金4億5298万円
2021年→14勝・獲得賞金3億2307万円
2022年→7勝・獲得賞金2億4728万円
2023年→10勝・獲得賞金2億6732万円
という、いい頃の戸田厩舎を知っている者としては、「物足りない」と言わざるを得ない数字だったんですよ。
もちろん、去年の戸田君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えていたのでしょうし、実際、去年は、15勝を上げて、その他にも、キングズパレスが新潟大賞典と七夕賞で2着に入って、タイムトゥヘヴンが京成杯AHで2着に入ったことなどから、稼いだ賞金が「3億6451万円」と、一昨年を大きく上回っていましたから、今の戸田君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が5700万円の日経新春杯にキングズパレス、1着賞金が1550万円の西尾特別にクロシェットノエルを登録してきましたので、私が戸田君でしたら、どっちも全力で仕上げますし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。