「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2025/01/07
勝浦正樹君とかが乗り役やった時の同期やな
武幸四郎調教師(栗東)

主な管理馬:
ライトクオンタム(2023年シンザン記念)
セキフウ(2021年兵庫ジュニアグランプリ)
ウォーターナビレラ(2021年ファンタジーS)
ハッピーアワー(2019年ファルコンS)

今週の主な登録馬:
リラエンブレム(シンザン記念)

担当者:調教師情報部 元調教師I

誰でもよう知っとる通り、武幸四郎君は、武豊君の弟で、同期には、

秋山真一郎君→現在は技術調教師
江田勇亮(ゆうすけ)君→現役
勝浦正樹君→去年の4月に引退
武士沢友治君→現在は競馬学校の教官
松田大作君→一昨年の12月に引退
村田一誠君→現在は調教師

とかがおって、1997年に、親父さんの武邦彦厩舎からデビューしとったし、初勝利が重賞のマイラーズCっちゅう、派手なデビュー週でしたな。

その後も、ティコティコタックに乗った2000年の秋華賞や、ウインクリューガーに乗った2003年のNHKマイルCや、ソングオブウインドに乗った2006年の菊花賞や、メイショウマンボに乗った2013年のオークスとかを勝っとって、2016年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の2月に乗り役を引退するまでに、6つのGIを含めて重賞を28勝、全部で693勝っちゅう実績を残しとったんや。

乗り役を引退してからの幸四郎君は、藤沢和雄さんの厩舎で技術調教師をやって、馬の仕上げ方や、厩舎をやりくりする方法とか、色んなことを教わっとりました。

で、幸四郎君は、2018年の3月に自分の厩舎を開業しとって、調教師としての同期は、高柳大輔君、武英智(ひでのり)君、田中博康君、林徹君、安田翔伍君、和田勇介君の6人ですな。

結局、2018年の幸四郎君は、「16勝・獲得賞金2億7735万円」っちゅう成績を残しとって、これは、同期の中で一番の数字やったし、2019年は、ハッピーアワーを使ったファルコンSで初めての重賞勝ちを飾るなど、「14勝・獲得賞金2億9222万円」っちゅう、2年目としてはまあまあの成績を残しとりました。

そんで、開業3年目やった2020年は、「28勝・獲得賞金4億6492万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも大きく伸ばしとったし、2021年は、ウォーターナビレラを使ったファンタジーSを勝つなど、「34勝・獲得賞金5億9270万円」っちゅう素晴らしい成績を残しとったんですわ。

せやけど2022年は、「29勝・獲得賞金4億9897万円」っちゅう成績で、2021年を下回ってしもうたんやから、一昨年の幸四郎君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際に一昨年は、ライトクオンタムを使ったシンザン記念を勝つなど、全部で32勝を上げとって、稼いだ賞金は「6億7887万円」と、今までで一番の数字やったんや。

ただ、去年は、全部で25勝しかできとらんし、重賞を勝てんかったこともあって、稼いだ賞金が「5億0634万円」と、一昨年を大きく下回っとったんで、今の幸四郎君は、「一昨年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろうな。

そんな中、1月11日(土)~13日(月)の三日間開催となる今週は、1着賞金が4100万円のシンザン記念にリラエンブレムを登録しとるんで、ワシが幸四郎君やったら、この馬を気合いを入れて仕上げますわ。

2025/01/07
グルメフロンティアの生産牧場で働いていましたね
大竹正博調教師(美浦)

主な管理馬:
ザダル(2022年京都金杯など)
ブラストワンピース(2018年有馬記念など)
ルージュバック(2017年オールカマーなど)
フレンチカクタス(2011年フィリーズレビュー)

今週の主な登録馬:
ホウオウガイア(フェアリーS・シンザン記念)
ザローズハーツ(フェアリーS)
ジョリーレーヌ(フェアリーS)
ショウナンライシン(すばるS・ポルックスS)
ナイトインロンドン(迎春S)
アコークロー(成田特別)
ストキャスティーク(初咲賞)
スナッピードレッサ(黒竹賞)
タイキラフター(渥美特別)
ララマセラシオン(鳥羽特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

大竹正博君は、母方の姓を名乗っていますが、彼のお父さんは、カツトップエースで1981年の皐月賞とダービーを勝つなど、GIを8勝、重賞を36勝、JRA通算で970勝を上げた元乗り役の大崎昭一君です。

大竹君は、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部に通っていて、最初は獣医を目指していましたけど、大崎君がレッツゴーターキンで勝った1991年の天皇賞・秋を見て、競馬の世界で働くことを決めたそうですよ。

麻布大学と言えば、現役の調教師では、1999年のオークスを勝ったウメノファイバーなどでお馴染みの相沢郁君や、一昨年のニュージーランドTを勝ったエエヤンなどでお馴染みの伊藤大士君などが、引退した調教師で言えば、ミスターシービーやジェニュインなどを管理していた松山康久さんや、マイネルマックスやビートブラックなどを管理していた中村均さんなどが通っていたところです。

大学を出た後、大竹君は、1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアを生産したことや、1999年の菊花賞など、重賞を7勝したナリタトップロードの育成を手掛けていたことでよく知られている、北海道の門別にある「白井牧場」で働いて馬のことを勉強していました。

大竹君が「白井牧場」にいた頃には、1995年の目黒記念と1996年の日経新春杯を勝ったハギノリアルキングなどが調整のために来ていたそうです。

そして、1997年の1月に競馬学校の厩務員課程に入った大竹君は、その年の7月からは鈴木清さんの厩舎で厩務員をやって、その後、高橋祥泰君の厩舎や萩原清君の厩舎などで調教助手をやって、2008年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しています。

そうそう、大竹君は、試験に受かってから開業するまでの間も、技術調教師として萩原君の厩舎にいて、その時は、2009年のダービーなど、重賞を4つ勝ったロジユニヴァースを担当していたんですよ。

開業した年の大竹君は、「11勝・獲得賞金1億3155万円」という成績でしたけど、2年目は「26勝・獲得賞金3億2879万円」と、大きく数字を伸ばしていましたし、3年目には、フレンチカクタスを使ったフィリーズレビューで初めての重賞勝ちを飾っています。

2018年は、ブラストワンピースを使った有馬記念で初めてGIを勝つなど、25勝を上げて、「7億9792万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。

でも、その後は、

2019年→5億0816万円
2020年→4億7448万円
2021年→4億4943万円
2022年→3億1012万円
2023年→4億3677万円
2024年→4億8258万円

と書けば分かる通り、賞金が伸び悩んでいますので、今の大竹君は、「キッチリ巻き返したい」と考えているのでしょう。

こういった中、1月11日(土)~13日(月)の三日間開催となる今週は、

■1着賞金が3800万円のフェアリーS
ホウオウガイア(シンザン記念にも登録)
ザローズハーツ
ジョリーレーヌ

■1着賞金が2400万円のすばるS
ショウナンライシン(ポルックスSにも登録)

■1着賞金が1840万円の迎春S
ナイトインロンドン

など、10頭を特別レースに登録していますので、私が彼でしたら、どの馬もメイチに仕上げますし、実際に大竹君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。

2025/01/07
去年のフェアリーSが初めての重賞勝ちなんですわ
杉山佳明調教師(栗東)

主な管理馬:
コスタボニータ(2024年福島牝馬S)
イフェイオン(2024年フェアリーS)

今週の主な登録馬:
ミニトランザット(シンザン記念)
ネーブルオレンジ(フェアリーS)
イフェイオン(ニューイヤーS)
ムーンリットナイト(新春S)
ブリタニア(渥美特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

兵庫県出身の杉山佳明君は、北海道の浦河にある「軽種馬育成調教センター」(BTC)の研修を受けて馬乗りの勉強をして、千歳の「社台ファーム」で働いた後、2009年の6月に「競馬学校」の厩務員課程に入ったんですわ。

次の年の11月からは、スワーヴリチャードとかでよう知られとる庄野靖志君の厩舎で厩務員をやって、2011年の1月からは調教助手をやって、2013年の6月に、ナリタトップロードとかでよう知られとる沖芳夫厩舎に移ったんや。

2019年の2月に沖さんが定年で引退した後は、上村洋行厩舎で調教助手をやって、この年の12月に、8回目の挑戦で調教師の試験に受かっとります。

それから杉山君は、美浦の加藤征弘厩舎と栗東の中竹和也厩舎で技術調教師をやっとりました。

ちなみに、加藤厩舎で技術調教師をやっとった理由は、杉山君が「社台ファーム」におった2002年に、同じ「社台ファーム」で働いとったことのある加藤君が厩舎を開業して、転厩してきた馬をどんどん勝たせとったのを見て、「いつか加藤征弘厩舎で勉強したい」と思ったからなんですわ。

2021年の3月に自分の厩舎を開業した杉山君は、エピローグを使った3月27日(土)の中京9Rで初勝利を上げとって、他も入れたら、年末までの成績が「14勝・獲得賞金2億4430万円」っちゅう、調教師としてまずまずのスタートを切っとったんや。

それに、開業2年目やった2022年は、「19勝・獲得賞金3億7583万円」っちゅう成績で、2021年を大きく上回っとりました。

そんで一昨年は、全部で18勝を上げたんやけど、稼いだ賞金が「3億6269万円」と、2022年を下回っとったんで、去年を迎えるにあたって、杉山君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとったんやろうな。

実際、去年は、イフェイオンを使ったフェアリーSで初めての重賞勝ちを飾っとるし、その他にも、コスタボニータを使った福島牝馬Sを勝つなど、24勝を上げて、稼いだ賞金が「5億5543万円」と、勝利数と賞金のどっちも、今までで一番の数字やったんや。

もちろん、今の杉山君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、1月11日(土)~13日(月)の三日間開催となる今週は、1着賞金が4100万円のシンザン記念にミニトランザット、1着賞金が3800万円のフェアリーSにネーブルオレンジ、1着賞金が2700万円のニューイヤーSにイフェイオンなど、5頭を特別レースに登録しとりますんで、ワシが杉山君やったら、どれもメイチに仕上げるやろうな。

2025/01/07
長男が「2019年の最多勝利新人騎手」ですね
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
シャドウディーヴァ(2021年府中牝馬S)
トーキングドラム(2017年阪急杯)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
ルージュミレネール(フェアリーS・シンザン記念)
フルオール(雅S)
ラオラシオン(初凪賞・天白川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

千葉県出身の斎藤誠君は、実家が酒屋という、競馬とは縁のない家庭で生まれ育ったんですけど、お父さんと中山競馬場に行った時に、目の前で馬が走っている姿を見て、「騎手になりたい」と思ったそうで、その後は、二度、競馬学校・騎手課程の試験を受けたのですが、どちらも落ちてしまいました。

でも、競馬の世界で働くことを諦め切れなかった斎藤君は、千葉県では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、3年くらい生産牧場で働いていたんですよ。

そして、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていました。

そうそう、皆さんもよく知っている通り、2019年の「最多勝利新人騎手」だった斎藤新(あらた)君は、斎藤誠君の長男です。

斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別(現在の京都新聞杯)を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、その時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょうね。

でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまって、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。

最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していました。

それに、2017年までの5年間も、

2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円

という成績を残していて、特に2017年は、賞金が開業してから一番の数字だったんですよ。

ただ、その後の4年間は、

2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
2020年→27勝・獲得賞金5億1797万円
2021年→30勝・獲得賞金5億1317万円

と書けば分かる通り、数字が伸び悩んでいましたから、2022年の斎藤君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、2022年は、フルデプスリーダーでエルムSを勝つなど、今までで一番多い42勝を上げて、稼いだ賞金は「7億3195万円」と、2017年の次にいい数字でした。

そして、一昨年は、37勝を上げましたけど、重賞を勝てなかったことなどから、稼いだ賞金は「6億9712万円」と、2022年を下回ってしまったんですよ。

それに、去年も悪い流れが続いていて、全部で37勝を上げていますけど、一昨年に10勝していた特別レースを5勝しかできなかったこともあって、稼いだ賞金が、「6億2757万円」と、一昨年を下回っています。

もちろん、今の斎藤君は、「2022年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。

こういった中、1月11日(土)~13日(月)の三日間開催となる今週は、1着賞金が3800万円のフェアリーSにルージュミレネール(シンザン記念にも登録)など、3頭を特別レースに登録していますので、「揃って勝負懸かり」と私は見ています。