注目調教師
2024/12/23
「全日本学生馬術会」で優勝しているんですよ
上原佑紀調教師(美浦)
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
ピコチャンブラック(ホープフルS)
デフィニティーボ(コントレイルC)
担当者:調教師情報部 元調教師N
上原佑紀君は、同じ美浦に厩舎を構えていて、2006年の天皇賞・秋など、GIを5勝したダイワメジャーや、2017年の高松宮記念を勝ったセイウンコウセイなどの調教師としてよく知られている、上原博之君の次男ですね。
お父さんの仕事を考えれば当然ですが、佑紀君は、小学3年生の頃から馬術をやっていて、高校時代には「全日本ジュニア選手権」で優勝していましたし、その頃から、「将来は馬に携わる仕事をしたい」と考えていて、そのために、今は神奈川県の藤沢市に校舎がある日本大学の獣医学科に進学して、そこではもちろん馬術部に入っていましたし、「全日本学生馬術会」で優勝するほどの腕前だったんですよ。
大学を卒業した後は、美浦トレセンの診療所で獣医として働いていたんですけど、「自分の経験が調教師として活かせるんじゃないか」と思って、2016年から「ノーザンファーム空港」(住所:北海道苫小牧市美沢114-2)で働いていましたし、競馬学校に入学する前には、2021年のクイーンエリザベス2世Sなど、G1を6勝もしたバーイードを管理していたことでよく知られているイギリスのウィリアム・ハガス厩舎や、フランスの小林智厩舎で、1年間ぐらい馬のことを学んでいました。
帰国してからは、2017年に競馬学校の厩務員課程に入って、2018年からは池上昌和厩舎で厩務員と調教助手をやって、2019年からは堀宣行厩舎で調教助手をやって、3回目の挑戦だった2021年に、調教師の試験に合格しています。
ちなみに、佑紀君は1990年の生まれで、平成生まれが調教師になったのは、彼が初めてだったんですよ。
試験に合格した後は、開業するまでに時間があったので、藤沢和雄厩舎と国枝栄厩舎と矢作芳人厩舎と中内田充正厩舎で研修を受けていましたし、武幸四郎厩舎のセキフウがサウジアラビアとドバイに遠征した時と、新谷功一厩舎のクラウンプライドがアメリカに遠征した時は、技術調教師として帯同していました。
そして、2023年の3月に厩舎を開業していて、同期の調教師には、小栗実君と緒方努君と西園翔太君がいます。
2023年の佑紀君は、年末までに「16勝・獲得賞金2億1110万円」という、最初の年としてはまずまずの成績を残していましたし、勝利数が、同期の中では一番だったんですよ。
こうやっていいスタートを切れたのは、調教助手をやっていた時と、自分の厩舎を開業する前に、色々な厩舎で学んだことをしっかりと活かせているからなのでしょうね。
そして2024年は、12月22日(日)までに26勝を上げていて、その他にも、スプリングSに使ったアレグロブリランテが2着に入るなど、稼いだ賞金が「5億0593万円」と、2023年の2倍以上になっていますから、今の佑紀君は、「この勢いを止めたくない」と考えている筈です。
そんな中、12月28日(土)のレースには、1着賞金が7000万円のホープフルSにピコチャンブラック、1着賞金が1550万円のコントレイルCにデフィニティーボを登録してきましたので、どっちもメイチに仕上げてくるでしょうね。
それに、佑紀君の厩舎は、2023年の3月に開業したばかりということもあって、まだ重賞を勝てていませんから、ホープフルSのピコチャンブラックには、「初めての重賞勝ちをGIのここで」という思いも込められていると私は見ています。
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
ピコチャンブラック(ホープフルS)
デフィニティーボ(コントレイルC)
担当者:調教師情報部 元調教師N
上原佑紀君は、同じ美浦に厩舎を構えていて、2006年の天皇賞・秋など、GIを5勝したダイワメジャーや、2017年の高松宮記念を勝ったセイウンコウセイなどの調教師としてよく知られている、上原博之君の次男ですね。
お父さんの仕事を考えれば当然ですが、佑紀君は、小学3年生の頃から馬術をやっていて、高校時代には「全日本ジュニア選手権」で優勝していましたし、その頃から、「将来は馬に携わる仕事をしたい」と考えていて、そのために、今は神奈川県の藤沢市に校舎がある日本大学の獣医学科に進学して、そこではもちろん馬術部に入っていましたし、「全日本学生馬術会」で優勝するほどの腕前だったんですよ。
大学を卒業した後は、美浦トレセンの診療所で獣医として働いていたんですけど、「自分の経験が調教師として活かせるんじゃないか」と思って、2016年から「ノーザンファーム空港」(住所:北海道苫小牧市美沢114-2)で働いていましたし、競馬学校に入学する前には、2021年のクイーンエリザベス2世Sなど、G1を6勝もしたバーイードを管理していたことでよく知られているイギリスのウィリアム・ハガス厩舎や、フランスの小林智厩舎で、1年間ぐらい馬のことを学んでいました。
帰国してからは、2017年に競馬学校の厩務員課程に入って、2018年からは池上昌和厩舎で厩務員と調教助手をやって、2019年からは堀宣行厩舎で調教助手をやって、3回目の挑戦だった2021年に、調教師の試験に合格しています。
ちなみに、佑紀君は1990年の生まれで、平成生まれが調教師になったのは、彼が初めてだったんですよ。
試験に合格した後は、開業するまでに時間があったので、藤沢和雄厩舎と国枝栄厩舎と矢作芳人厩舎と中内田充正厩舎で研修を受けていましたし、武幸四郎厩舎のセキフウがサウジアラビアとドバイに遠征した時と、新谷功一厩舎のクラウンプライドがアメリカに遠征した時は、技術調教師として帯同していました。
そして、2023年の3月に厩舎を開業していて、同期の調教師には、小栗実君と緒方努君と西園翔太君がいます。
2023年の佑紀君は、年末までに「16勝・獲得賞金2億1110万円」という、最初の年としてはまずまずの成績を残していましたし、勝利数が、同期の中では一番だったんですよ。
こうやっていいスタートを切れたのは、調教助手をやっていた時と、自分の厩舎を開業する前に、色々な厩舎で学んだことをしっかりと活かせているからなのでしょうね。
そして2024年は、12月22日(日)までに26勝を上げていて、その他にも、スプリングSに使ったアレグロブリランテが2着に入るなど、稼いだ賞金が「5億0593万円」と、2023年の2倍以上になっていますから、今の佑紀君は、「この勢いを止めたくない」と考えている筈です。
そんな中、12月28日(土)のレースには、1着賞金が7000万円のホープフルSにピコチャンブラック、1着賞金が1550万円のコントレイルCにデフィニティーボを登録してきましたので、どっちもメイチに仕上げてくるでしょうね。
それに、佑紀君の厩舎は、2023年の3月に開業したばかりということもあって、まだ重賞を勝てていませんから、ホープフルSのピコチャンブラックには、「初めての重賞勝ちをGIのここで」という思いも込められていると私は見ています。
2024/12/23
乗り役時代に重賞を54勝もしとるんですわ
松永幹夫調教師(栗東)
主な管理馬:
ラッキーライラック(2020年大阪杯など)
リオンリオン(2019年セントライト記念など)
アウォーディー(2016年JBCクラシックなど)
レッドディザイア(2009年秋華賞など)
今週の主な登録馬:
デルアヴァー(ホープフルS)
ヤマニンブークリエ(ホープフルS)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
誰でもよう知っとる通り、松永幹夫君は、まだ現役で乗り役をやっとる横山典弘君と同じ、競馬学校騎手課程の「第2期生」で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとるし、全部で1400勝を上げとります。
1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、GIレースを牝馬で勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。
松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかでお馴染みやった山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。
それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝して、全部で26勝を上げとったし、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。
2019年の松永君は、ラッキーライラックでエリザベス女王杯を勝つなど、「42勝・獲得賞金9億6447万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとったし、2020年も、ラッキーライラックを使った大阪杯とエリザベス女王杯とか、全部で27勝を上げて、2019年の次に多い「8億6446万円」の賞金を稼いどったんですわ。
ただ、2021年は、2012年から2020年まで9年続いとった重賞勝ちが途切れてしもうたし、賞金も「5億8542万円」と、2020年の7割くらいしか稼げなかったんや。
そんで、2022年は40勝を上げて、稼いだ賞金は「7億2663万円」と、2021年を大きく上回っとったんやけど、2023年は、「31勝・獲得賞金6億2713万円」っちゅう成績で、2022年を大きく下回ってしもうたんですわ。
もちろん、2024年を迎えるにあたって松永君は、「2022年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、2024年は、地方で、アンモシエラを使ったJBCレディクラシックを勝って、「6000万円」の賞金を稼いどるし、JRAでは、マテンロウスカイを使った中山記念を勝つなど、12月22日(日)までに42勝を上げて、稼いだ賞金が「7億5977万円」と、2023年を上回っとるんで、今の松永君は「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、12月28日(土)に行われる、1着賞金が7000万円のホープフルSには、デルアヴァーとヤマニンブークリエを登録してきましたんで、それぞれをどう仕上げてくるんか、最後まで注目せなアカンやろ。
主な管理馬:
ラッキーライラック(2020年大阪杯など)
リオンリオン(2019年セントライト記念など)
アウォーディー(2016年JBCクラシックなど)
レッドディザイア(2009年秋華賞など)
今週の主な登録馬:
デルアヴァー(ホープフルS)
ヤマニンブークリエ(ホープフルS)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
誰でもよう知っとる通り、松永幹夫君は、まだ現役で乗り役をやっとる横山典弘君と同じ、競馬学校騎手課程の「第2期生」で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとるし、全部で1400勝を上げとります。
1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、GIレースを牝馬で勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。
松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかでお馴染みやった山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。
それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝して、全部で26勝を上げとったし、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。
2019年の松永君は、ラッキーライラックでエリザベス女王杯を勝つなど、「42勝・獲得賞金9億6447万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとったし、2020年も、ラッキーライラックを使った大阪杯とエリザベス女王杯とか、全部で27勝を上げて、2019年の次に多い「8億6446万円」の賞金を稼いどったんですわ。
ただ、2021年は、2012年から2020年まで9年続いとった重賞勝ちが途切れてしもうたし、賞金も「5億8542万円」と、2020年の7割くらいしか稼げなかったんや。
そんで、2022年は40勝を上げて、稼いだ賞金は「7億2663万円」と、2021年を大きく上回っとったんやけど、2023年は、「31勝・獲得賞金6億2713万円」っちゅう成績で、2022年を大きく下回ってしもうたんですわ。
もちろん、2024年を迎えるにあたって松永君は、「2022年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、2024年は、地方で、アンモシエラを使ったJBCレディクラシックを勝って、「6000万円」の賞金を稼いどるし、JRAでは、マテンロウスカイを使った中山記念を勝つなど、12月22日(日)までに42勝を上げて、稼いだ賞金が「7億5977万円」と、2023年を上回っとるんで、今の松永君は「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、12月28日(土)に行われる、1着賞金が7000万円のホープフルSには、デルアヴァーとヤマニンブークリエを登録してきましたんで、それぞれをどう仕上げてくるんか、最後まで注目せなアカンやろ。
2024/12/23
東京農工大学の馬術部に入っていました
国枝栄調教師(美浦)
主な管理馬:
アカイトリノムスメ(2021年秋華賞など)
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)
今週の主な登録馬:
アマキヒ(ホープフルS)
パラレルヴィジョン(中山金杯)
担当者:調教師情報部 元調教師M
国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、2024年の3月5日(火)に調教師を引退した高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを22勝、重賞を69勝もしていますし、2019年には、アーモンドアイを使ったドバイターフで、初めて海外のG1を勝ちましたね。
2018年、アーモンドアイなどの活躍で、「45勝・獲得賞金16億0611万円」という素晴らしい成績を残した国枝君は、2021年までの3年間も、
2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
2020年→44勝・獲得賞金15億9603万円
2021年→48勝・獲得賞金13億5194万円
と書けば分かる通り、毎年、10億円以上の賞金を稼いでいました。
そして2022年は、7月2日(土)に節目の「JRA通算1000勝」を達成しましたけど、全体では「39勝・獲得賞金8億8881万円」という成績で、勝利数と賞金のどちらも2021年までを大きく下回ってしまいましたし、2023年も、サクセッションで新潟ジャンプSを、フィアスプライドでターコイズSを勝つなど、全部で41勝を上げましたけど、GIに2回しか馬を使えなかったことなどから、稼いだ賞金は「8億0741万円」と、やはり2021年までの数字を大きく下回ってしまったんですよ。
もちろん、2024年を迎えるにあたって国枝君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えていたのでしょうし、実際、2024年は、ステレンボッシュで桜花賞を勝つなど、重賞を5勝していて、他も入れたら、12月22日(日)までに30勝を上げて、稼いだ賞金が「10億5736万円」と、2023年を大きく上回っていますから、もちろん、今の国枝君は、「2024年の勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、12月28日(日)に行われる、1着賞金が7000万円のホープフルSにはアマキヒを登録していて、1月5日(日)に行われる、1着賞金が4300万円の中山金杯にはパラレルヴィジョンを使う予定ですから、どっちも「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に国枝君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
主な管理馬:
アカイトリノムスメ(2021年秋華賞など)
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)
今週の主な登録馬:
アマキヒ(ホープフルS)
パラレルヴィジョン(中山金杯)
担当者:調教師情報部 元調教師M
国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、2024年の3月5日(火)に調教師を引退した高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを22勝、重賞を69勝もしていますし、2019年には、アーモンドアイを使ったドバイターフで、初めて海外のG1を勝ちましたね。
2018年、アーモンドアイなどの活躍で、「45勝・獲得賞金16億0611万円」という素晴らしい成績を残した国枝君は、2021年までの3年間も、
2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
2020年→44勝・獲得賞金15億9603万円
2021年→48勝・獲得賞金13億5194万円
と書けば分かる通り、毎年、10億円以上の賞金を稼いでいました。
そして2022年は、7月2日(土)に節目の「JRA通算1000勝」を達成しましたけど、全体では「39勝・獲得賞金8億8881万円」という成績で、勝利数と賞金のどちらも2021年までを大きく下回ってしまいましたし、2023年も、サクセッションで新潟ジャンプSを、フィアスプライドでターコイズSを勝つなど、全部で41勝を上げましたけど、GIに2回しか馬を使えなかったことなどから、稼いだ賞金は「8億0741万円」と、やはり2021年までの数字を大きく下回ってしまったんですよ。
もちろん、2024年を迎えるにあたって国枝君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えていたのでしょうし、実際、2024年は、ステレンボッシュで桜花賞を勝つなど、重賞を5勝していて、他も入れたら、12月22日(日)までに30勝を上げて、稼いだ賞金が「10億5736万円」と、2023年を大きく上回っていますから、もちろん、今の国枝君は、「2024年の勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そんな中、12月28日(日)に行われる、1着賞金が7000万円のホープフルSにはアマキヒを登録していて、1月5日(日)に行われる、1着賞金が4300万円の中山金杯にはパラレルヴィジョンを使う予定ですから、どっちも「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に国枝君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
2024/12/23
エスポワールシチーを管理しとりましたな
安達昭夫調教師(栗東)
主な管理馬:
サウンドキアラ(2020年阪神牝馬Sなど)
デスペラード(2014年ステイヤーズSなど)
エスポワールシチー(2010年フェブラリーSなど)
バンブーエール(2008年JBCスプリントなど)
今週の主な登録馬:
ジェットマグナム(ホープフルS)
マリオロード(ベテルギウスS)
担当者:調教師情報部 元調教師H
安達昭夫君は、親父さんがカイバを扱っとる会社で働いとったんで、自分も競馬の世界に進もうと考えたそうですな。
そんで、1975年に馬事公苑の長期騎手課程に入って、ボストニアンとテイトオーでダービーを勝っとった増本勇厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1994年に引退するまで、通算125勝っちゅう成績を残しとりました。
引退した後は、最後に所属しとった梅内忍厩舎で調教助手をやって、1999年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
最初の年やった2000年は、「6勝・獲得賞金9455万円」っちゅう成績やったけど、次の年には、「9勝・獲得賞金1億2724万円」と数字を伸ばしとったし、その後も、2002年は「13勝」、2003年は「14勝」、2004年は「18勝」っちゅう形で、順調に勝ち星を増やしとりました。
それに、チャクラを使った2003年のステイヤーズSで初めて重賞を勝つと、その後も、エスポワールシチーを使った2009年のジャパンCダートや2010年のフェブラリーSを勝つなど、今までにJRAで、重賞を17勝もしとるし、地方でも、バンブーエールを使った2008年のJBCスプリントや、エスポワールシチーを使った2009年と2012年と2013年のマイルCS南部杯とか、重賞を13勝もしとるんやから、乗り役より、調教師として馬を仕上げる方が向いとるんでしょうな。
2009年に、安達君の厩舎は、17勝を上げて、「4億5520万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど、その後は伸び悩んどって、2019年までの5年間も、
2015年→獲得賞金2億9638万円
2016年→獲得賞金3億6312万円
2017年→獲得賞金2億4885万円
2018年→獲得賞金2億7997万円
2019年→獲得賞金3億1380万円
っちゅう形で物足りん数字が続いとりました。
もちろん、2020年の安達君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、2020年は18勝を上げて、2009年の次に多い「4億4416万円」の賞金を稼いどったんや。
ただ、その後の3年間は、
2021年→獲得賞金2億9527万円
2022年→獲得賞金1億9841万円
2023年→獲得賞金1億9650万円
と、2020年の数字を大きく下回っとったし、2024年も悪い流れが続いとって、7勝しかできとらんし、稼いだ賞金が「1億6079万円」と、2023年を下回っとるんで、今の安達君は、「大きいレースを勝って一気に巻き返したい」と考えとるんやろうな。
そんな中、12月28日(土)のレースには、1着賞金が7000万円のホープフルSにジェットマグナム、1着賞金が2400万円のベテルギウスSにマリオロードを登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
主な管理馬:
サウンドキアラ(2020年阪神牝馬Sなど)
デスペラード(2014年ステイヤーズSなど)
エスポワールシチー(2010年フェブラリーSなど)
バンブーエール(2008年JBCスプリントなど)
今週の主な登録馬:
ジェットマグナム(ホープフルS)
マリオロード(ベテルギウスS)
担当者:調教師情報部 元調教師H
安達昭夫君は、親父さんがカイバを扱っとる会社で働いとったんで、自分も競馬の世界に進もうと考えたそうですな。
そんで、1975年に馬事公苑の長期騎手課程に入って、ボストニアンとテイトオーでダービーを勝っとった増本勇厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1994年に引退するまで、通算125勝っちゅう成績を残しとりました。
引退した後は、最後に所属しとった梅内忍厩舎で調教助手をやって、1999年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
最初の年やった2000年は、「6勝・獲得賞金9455万円」っちゅう成績やったけど、次の年には、「9勝・獲得賞金1億2724万円」と数字を伸ばしとったし、その後も、2002年は「13勝」、2003年は「14勝」、2004年は「18勝」っちゅう形で、順調に勝ち星を増やしとりました。
それに、チャクラを使った2003年のステイヤーズSで初めて重賞を勝つと、その後も、エスポワールシチーを使った2009年のジャパンCダートや2010年のフェブラリーSを勝つなど、今までにJRAで、重賞を17勝もしとるし、地方でも、バンブーエールを使った2008年のJBCスプリントや、エスポワールシチーを使った2009年と2012年と2013年のマイルCS南部杯とか、重賞を13勝もしとるんやから、乗り役より、調教師として馬を仕上げる方が向いとるんでしょうな。
2009年に、安達君の厩舎は、17勝を上げて、「4億5520万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど、その後は伸び悩んどって、2019年までの5年間も、
2015年→獲得賞金2億9638万円
2016年→獲得賞金3億6312万円
2017年→獲得賞金2億4885万円
2018年→獲得賞金2億7997万円
2019年→獲得賞金3億1380万円
っちゅう形で物足りん数字が続いとりました。
もちろん、2020年の安達君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、2020年は18勝を上げて、2009年の次に多い「4億4416万円」の賞金を稼いどったんや。
ただ、その後の3年間は、
2021年→獲得賞金2億9527万円
2022年→獲得賞金1億9841万円
2023年→獲得賞金1億9650万円
と、2020年の数字を大きく下回っとったし、2024年も悪い流れが続いとって、7勝しかできとらんし、稼いだ賞金が「1億6079万円」と、2023年を下回っとるんで、今の安達君は、「大きいレースを勝って一気に巻き返したい」と考えとるんやろうな。
そんな中、12月28日(土)のレースには、1着賞金が7000万円のホープフルSにジェットマグナム、1着賞金が2400万円のベテルギウスSにマリオロードを登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。