注目調教師
2024/12/09
親父さんはダンスインザダークを管理しとりましたな
橋口慎介調教師(栗東)
主な管理馬:
パンジャタワー(2024年京王杯2歳S)
セイウンハーデス(2023年七夕賞)
レーヌブランシュ(2021年レディスプレリュードなど)
グレイスフルリープ(2018年JBCスプリントなど)
今週の主な登録馬:
パンジャタワー(朝日杯FS)
ビヨンドザヴァレー(ターコイズS)
レプンカムイ(尾頭橋S)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
橋口慎介君は、2016年の2月に定年で調教師を引退した橋口弘次郎さんの長男ですな。
橋口弘次郎厩舎っちゅうたら、誰でもよう知っとる通りで、ダンスインザダークを使った1996年の菊花賞や、ハーツクライを使った2005年の有馬記念や、ワンアンドオンリーを使った2014年のダービーとか、GIを10勝、他も入れたら重賞を96回も勝っとって、JRAで通算991勝を上げとりました。
そんな弘次郎さんを、子供の頃からずっと見てきた慎介君が、「調教師になりたい」と思うようになったんは、まあ当たり前なんやろうし、慎介君は、高校を卒業する前に、「競馬の世界に進みたい」と親父さんに相談したそうですわ。
そしたら、弘次郎さんに、「これからは競馬の世界も英語が必要になるんで、外国で勉強してこい」と言われて、慎介君は、アイルランドのリムリック大学にある競馬専門の学科で、4年間、馬のことを勉強しとりました。
日本に戻ってからの慎介君は、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から池添兼雄厩舎で厩務員と調教助手をやって、2015年に調教師の試験に受かるまでの15年間、ずっと池添厩舎で経験を積んどったんや。
慎介君は、「何としても、父の定年より前に調教師の試験に受かりたい」と思っとったそうやし、見事に2回目の挑戦で受かっとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
試験に受かった後は、技術調教師として、角居勝彦厩舎と弘次郎さんの厩舎で、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとりました。
そんで、2016年の3月に、弘次郎さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業した慎介君は、最初の年に、「14勝・獲得賞金3億0655万円」っちゅう、幸先のいいスタートを切っとったんや。
その後の2年間は、
2017年→15勝・獲得賞金2億9892万円
2018年→15勝・獲得賞金2億8985万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんやけど、それからは、
2019年→24勝・獲得賞金3億7435万円
2020年→22勝・獲得賞金3億8605万円
2021年→27勝・獲得賞金4億0323万円
2022年→27勝・獲得賞金4億9528万円
2023年→33勝・獲得賞金6億0452万円
と書けば分かる通り、賞金が右肩上がりになっとったし、特に去年は、勝ち星と賞金のどっちも今までで一番の数字やったんや。
そんで今年は、アーテルアストレアが地方で「8000万円」の賞金を稼いどるし、JRAでは、アルナシームで中京記念、パンジャタワーで京王杯2歳Sを勝っとるんやけど、先週までに25勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「4億7699万円」と、まだ去年の8割くらいで、このままのペースやったら、去年の数字を超えられるかどうかが微妙なところなんで、今の慎介君は、「年末までになるべく多く稼ぎたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が7000万円の朝日杯FSにパンジャタワー、1着賞金が3800万円のターコイズSにビヨンドザヴァレーなど、3頭を賞金の高いメインレースに登録してきましたんで、慎介君がどの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。
それに、慎介君は、2018年に、グレイスフルリープで地方交流G1のJBCスプリントを勝っとるんやけど、JRAではまだGIを勝てとらんので、朝日杯FSのパンジャタワーには、「初めてのJRAのGI勝ちをこの馬で」っちゅう思いも込められとるんやろ。
主な管理馬:
パンジャタワー(2024年京王杯2歳S)
セイウンハーデス(2023年七夕賞)
レーヌブランシュ(2021年レディスプレリュードなど)
グレイスフルリープ(2018年JBCスプリントなど)
今週の主な登録馬:
パンジャタワー(朝日杯FS)
ビヨンドザヴァレー(ターコイズS)
レプンカムイ(尾頭橋S)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
橋口慎介君は、2016年の2月に定年で調教師を引退した橋口弘次郎さんの長男ですな。
橋口弘次郎厩舎っちゅうたら、誰でもよう知っとる通りで、ダンスインザダークを使った1996年の菊花賞や、ハーツクライを使った2005年の有馬記念や、ワンアンドオンリーを使った2014年のダービーとか、GIを10勝、他も入れたら重賞を96回も勝っとって、JRAで通算991勝を上げとりました。
そんな弘次郎さんを、子供の頃からずっと見てきた慎介君が、「調教師になりたい」と思うようになったんは、まあ当たり前なんやろうし、慎介君は、高校を卒業する前に、「競馬の世界に進みたい」と親父さんに相談したそうですわ。
そしたら、弘次郎さんに、「これからは競馬の世界も英語が必要になるんで、外国で勉強してこい」と言われて、慎介君は、アイルランドのリムリック大学にある競馬専門の学科で、4年間、馬のことを勉強しとりました。
日本に戻ってからの慎介君は、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から池添兼雄厩舎で厩務員と調教助手をやって、2015年に調教師の試験に受かるまでの15年間、ずっと池添厩舎で経験を積んどったんや。
慎介君は、「何としても、父の定年より前に調教師の試験に受かりたい」と思っとったそうやし、見事に2回目の挑戦で受かっとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
試験に受かった後は、技術調教師として、角居勝彦厩舎と弘次郎さんの厩舎で、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとりました。
そんで、2016年の3月に、弘次郎さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業した慎介君は、最初の年に、「14勝・獲得賞金3億0655万円」っちゅう、幸先のいいスタートを切っとったんや。
その後の2年間は、
2017年→15勝・獲得賞金2億9892万円
2018年→15勝・獲得賞金2億8985万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんやけど、それからは、
2019年→24勝・獲得賞金3億7435万円
2020年→22勝・獲得賞金3億8605万円
2021年→27勝・獲得賞金4億0323万円
2022年→27勝・獲得賞金4億9528万円
2023年→33勝・獲得賞金6億0452万円
と書けば分かる通り、賞金が右肩上がりになっとったし、特に去年は、勝ち星と賞金のどっちも今までで一番の数字やったんや。
そんで今年は、アーテルアストレアが地方で「8000万円」の賞金を稼いどるし、JRAでは、アルナシームで中京記念、パンジャタワーで京王杯2歳Sを勝っとるんやけど、先週までに25勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「4億7699万円」と、まだ去年の8割くらいで、このままのペースやったら、去年の数字を超えられるかどうかが微妙なところなんで、今の慎介君は、「年末までになるべく多く稼ぎたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が7000万円の朝日杯FSにパンジャタワー、1着賞金が3800万円のターコイズSにビヨンドザヴァレーなど、3頭を賞金の高いメインレースに登録してきましたんで、慎介君がどの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。
それに、慎介君は、2018年に、グレイスフルリープで地方交流G1のJBCスプリントを勝っとるんやけど、JRAではまだGIを勝てとらんので、朝日杯FSのパンジャタワーには、「初めてのJRAのGI勝ちをこの馬で」っちゅう思いも込められとるんやろ。
2024/12/09
開成高校と東京大学を卒業しているんですよ
林徹調教師(美浦)
主な管理馬:
ミアネーロ(2024年フラワーC)
ソングライン(2022年安田記念など)
アナザーリリック(2022年福島牝馬S)
クレッシェンドラヴ(2020年七夕賞など)
今週の主な登録馬:
ミアネーロ(ターコイズS)
ローズボウル(北総S)
ウインダミア(YJSFR第2戦)
ネイビースター(霞ケ浦S)
担当者:調教師情報部 元調教師O
林徹君は、お父さんの仕事の関係で、10歳の時、千葉県の佐原市から、美浦の隣にある茨城県の竜ケ崎市に引っ越してきて、中学2年生の時、ウイニングチケットが勝った1993年のダービーを見て、競馬に興味を持ったそうです。
そうそう、彼が通っていた龍ケ崎市立の長山中学校は、元横綱・稀勢の里関の出身校で、林君は、野球部の先輩なんですよ。
進学校として有名な東京の開成高校に通っていた頃、「競馬の世界で働きたい」と思うようになった林君は、東京大学の医学部に進んでから、馬術部に入っていました。
ちなみに、競馬関係者の中で、開成高校の卒業生には、栗東で調教師をやっている矢作芳人君がいますし、東大の卒業生には、美浦で調教師をやっている小笠倫弘(みちひろ)君がいるんですよ。
東大を卒業した後、林君は、美浦トレセンの近くにある外厩施設の「ミホ分場」で4年くらい働いていて、当時、そこには、ゼンノロブロイ、ダンスインザムード、バランスオブゲームなど、走る馬が何頭も調整に来ていましたので、いい経験になったのでしょう。
それから、2006年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から本間忍厩舎で厩務員をやって、11月からは加藤和宏厩舎で調教助手をやって、その後は、田子冬樹厩舎と矢野英一厩舎で、調教師の試験に受かった2016年の12月まで調教助手をやっていました。
試験に受かってからの林君は、技術調教師として、社台ファームやノーザンファームや追分ファームで研修を受けた後、イギリスやアイルランドなど、海外に足を運んでいましたし、帰国してからは、同じ開成高校を出ている矢作君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方や、厩舎をどうやって運営したらいいかなども教わって、2018年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業した年は、「10勝・獲得賞金1億1574万円」という成績でしたけど、2年目だった2019年は、クレッシェンドラヴを使った福島記念で初めて重賞を勝つなど、「18勝・獲得賞金3億1862万円」と大きく数字を伸ばしていました。
2020年は、「14勝・獲得賞金2億3938万円」という成績で、前の年の数字を下回ってしまいましたけど、2021年は、ソングラインを使った富士Sを勝つなど、24勝を上げて、賞金も「4億0467万円」と、大きく数字を伸ばしていたんですよ。
一昨年は、ソングラインを使った1351ターフスプリント(サウジアラビアのG3)で、「初めての海外重賞勝ち」を飾って、1着賞金90万ドル(約1億0400万円)を稼ぎましたし、JRAでは、同じソングラインを使った安田記念で「初めてのGI勝ち」を飾るなど、全部で22勝を上げて、「5億7782万円」の賞金を稼いでいました。
それに、去年もいい流れが続いていて、ソングラインでヴィクトリアマイルと安田記念を勝つなど、今までで一番多い30勝を上げて、稼いだ賞金も「7億3274万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。
ただ、今年は先週までに13勝しかできていませんし、「稼ぎ頭」だったソングラインを引退させたことや、フラワーCを勝ったミアネーロ以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「3億3672万円」と、まだ去年の4割ぐらいです。
もちろん、今の林君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のターコイズSにミアネーロなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、私が林君でしたら、どれも全力で仕上げますね。
主な管理馬:
ミアネーロ(2024年フラワーC)
ソングライン(2022年安田記念など)
アナザーリリック(2022年福島牝馬S)
クレッシェンドラヴ(2020年七夕賞など)
今週の主な登録馬:
ミアネーロ(ターコイズS)
ローズボウル(北総S)
ウインダミア(YJSFR第2戦)
ネイビースター(霞ケ浦S)
担当者:調教師情報部 元調教師O
林徹君は、お父さんの仕事の関係で、10歳の時、千葉県の佐原市から、美浦の隣にある茨城県の竜ケ崎市に引っ越してきて、中学2年生の時、ウイニングチケットが勝った1993年のダービーを見て、競馬に興味を持ったそうです。
そうそう、彼が通っていた龍ケ崎市立の長山中学校は、元横綱・稀勢の里関の出身校で、林君は、野球部の先輩なんですよ。
進学校として有名な東京の開成高校に通っていた頃、「競馬の世界で働きたい」と思うようになった林君は、東京大学の医学部に進んでから、馬術部に入っていました。
ちなみに、競馬関係者の中で、開成高校の卒業生には、栗東で調教師をやっている矢作芳人君がいますし、東大の卒業生には、美浦で調教師をやっている小笠倫弘(みちひろ)君がいるんですよ。
東大を卒業した後、林君は、美浦トレセンの近くにある外厩施設の「ミホ分場」で4年くらい働いていて、当時、そこには、ゼンノロブロイ、ダンスインザムード、バランスオブゲームなど、走る馬が何頭も調整に来ていましたので、いい経験になったのでしょう。
それから、2006年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から本間忍厩舎で厩務員をやって、11月からは加藤和宏厩舎で調教助手をやって、その後は、田子冬樹厩舎と矢野英一厩舎で、調教師の試験に受かった2016年の12月まで調教助手をやっていました。
試験に受かってからの林君は、技術調教師として、社台ファームやノーザンファームや追分ファームで研修を受けた後、イギリスやアイルランドなど、海外に足を運んでいましたし、帰国してからは、同じ開成高校を出ている矢作君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方や、厩舎をどうやって運営したらいいかなども教わって、2018年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業した年は、「10勝・獲得賞金1億1574万円」という成績でしたけど、2年目だった2019年は、クレッシェンドラヴを使った福島記念で初めて重賞を勝つなど、「18勝・獲得賞金3億1862万円」と大きく数字を伸ばしていました。
2020年は、「14勝・獲得賞金2億3938万円」という成績で、前の年の数字を下回ってしまいましたけど、2021年は、ソングラインを使った富士Sを勝つなど、24勝を上げて、賞金も「4億0467万円」と、大きく数字を伸ばしていたんですよ。
一昨年は、ソングラインを使った1351ターフスプリント(サウジアラビアのG3)で、「初めての海外重賞勝ち」を飾って、1着賞金90万ドル(約1億0400万円)を稼ぎましたし、JRAでは、同じソングラインを使った安田記念で「初めてのGI勝ち」を飾るなど、全部で22勝を上げて、「5億7782万円」の賞金を稼いでいました。
それに、去年もいい流れが続いていて、ソングラインでヴィクトリアマイルと安田記念を勝つなど、今までで一番多い30勝を上げて、稼いだ賞金も「7億3274万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。
ただ、今年は先週までに13勝しかできていませんし、「稼ぎ頭」だったソングラインを引退させたことや、フラワーCを勝ったミアネーロ以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「3億3672万円」と、まだ去年の4割ぐらいです。
もちろん、今の林君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のターコイズSにミアネーロなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、私が林君でしたら、どれも全力で仕上げますね。
2024/12/09
スペシャルウィークでお馴染みやった白井寿昭さんの記事を見て…
友道康夫調教師(栗東)
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
アドマイヤズーム(朝日杯FS)
ジャスティンスカイ(タンザナイトS)
アドマイヤラヴィ(東山S)
ジュンツバメガエシ(一宮特別)
ロードマンハイム(霞ケ浦特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを21回も勝っとるし、他も入れたら重賞を70勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで皐月賞、ドウデュースで天皇賞・秋とジャパンCを勝つなど、重賞を7勝して、他も入れたら先週までに50勝を上げて、「調教師リーディング4位」になっとるし、稼いだ賞金が「21億8213万円」と、もう去年を大きく上回っとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が7000万円の朝日杯FSにアドマイヤズーム、1着賞金が2300万円のタンザナイトSにジャスティンスカイとか、特別レースに5頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
アドマイヤズーム(朝日杯FS)
ジャスティンスカイ(タンザナイトS)
アドマイヤラヴィ(東山S)
ジュンツバメガエシ(一宮特別)
ロードマンハイム(霞ケ浦特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを21回も勝っとるし、他も入れたら重賞を70勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで皐月賞、ドウデュースで天皇賞・秋とジャパンCを勝つなど、重賞を7勝して、他も入れたら先週までに50勝を上げて、「調教師リーディング4位」になっとるし、稼いだ賞金が「21億8213万円」と、もう去年を大きく上回っとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が7000万円の朝日杯FSにアドマイヤズーム、1着賞金が2300万円のタンザナイトSにジャスティンスカイとか、特別レースに5頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
2024/12/09
2007年のシンガポール航空国際Cを勝っています
加藤征弘調教師(美浦)
主な管理馬:
グラティアス(2021年京成杯)
ノンコノユメ(2018年フェブラリーSなど)
グレンツェント(2017年東海Sなど)
シャドウゲイト(2010年中京記念など)
今週の主な登録馬:
アドマイヤベル(ターコイズS)
オセアダイナスティ(コールドムーンS)
ナスティウェザー(サリオスC)
リッキーマジック(サリオスC)
担当者:調教師情報部 元調教師M
加藤征弘(ゆきひろ)君は、お祖父さんとお父さんが馬主さんという、競馬が身近な家庭で育っていて、子供の頃は乗馬のスポーツ少年団に入っていましたし、高校に進んでからは、馬術部に入っていましたから、競馬の世界を目指したのは、自然なことだったのでしょう。
1991年の5月に競馬学校の厩務員課程に入った加藤君は、その年の9月からは、クライムカイザーで1976年のダービーを勝つなど、乗り役として大活躍した加賀武見さんの厩舎で厩務員をやって、同じ年の11月からは、1991年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)を勝ったシンコウアンクレーなどでお馴染みの二本柳俊一さんの厩舎で調教助手をやって、1994年の3月からは、1996年の安田記念を勝ったトロットサンダーなどでお馴染みの相川勝敏さんの厩舎で調教助手をやっていました。
それから、2001年に調教師の試験に受かった加藤君は、栗東の森秀行厩舎で技術調教師をやって経験を積んで、次の年の3月に自分の厩舎を開業しています。
加藤君は、最初の年だった2002年こそ、「12勝・獲得賞金1億5238万円」という成績でしたけど、次の年は「26勝・獲得賞金4億4246万円」と、大きく数字を伸ばしていましたし、3年目だった2004年は、ピットファイターを使った武蔵野Sで初めて重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金4億7382万円」という成績を残していました。
しかも、2007年には、シャドウゲイトを使ったシンガポール航空国際Cで、初めてのG1勝ちを海外で飾っていましたし、2011年には、フィフスペトルで京成杯AHを勝つなど、「39勝・獲得賞金6億9069万円」という、今までで一番いい数字を残していましたから、厩務員や調教助手だった頃に、さっき名前を挙げたトロットサンダーなど、走る馬を間近で見てきた経験をしっかり活かせているのでしょうね。
2015年の加藤君は、ノンコノユメで地方交流G1のジャパンダートダービーを勝って「4500万円」の賞金を稼いでいましたし、JRAでは、この馬でユニコーンSと武蔵野Sを勝つなど、「30勝・獲得賞金6億3629万円」という成績を残していました。
でも、去年までの5年間は、
2019年→33勝・獲得賞金5億4207万円
2020年→31勝・獲得賞金5億8243万円
2021年→29勝・獲得賞金4億3763万円
2022年→29勝・獲得賞金4億8075万円
2023年→29勝・獲得賞金4億5568万円
という形で数字が伸び悩んでいましたから、今年を迎えるにあたって加藤君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょう。
実際、今年は、エコロブルームでニュージーランドT、アドマイヤベルでフローラSを勝つなど、先週までに34勝を上げていて、稼いだ賞金が「6億1252万円」と、もう去年を大きく上回っていますから、今の加藤君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のターコイズSにアドマイヤベル、1着賞金が2200万円のコールドムーンSにオセアダイナスティなど、特別レースに4頭を登録してきましたので、「どれも勝負懸かり」と考えておくべきです。
主な管理馬:
グラティアス(2021年京成杯)
ノンコノユメ(2018年フェブラリーSなど)
グレンツェント(2017年東海Sなど)
シャドウゲイト(2010年中京記念など)
今週の主な登録馬:
アドマイヤベル(ターコイズS)
オセアダイナスティ(コールドムーンS)
ナスティウェザー(サリオスC)
リッキーマジック(サリオスC)
担当者:調教師情報部 元調教師M
加藤征弘(ゆきひろ)君は、お祖父さんとお父さんが馬主さんという、競馬が身近な家庭で育っていて、子供の頃は乗馬のスポーツ少年団に入っていましたし、高校に進んでからは、馬術部に入っていましたから、競馬の世界を目指したのは、自然なことだったのでしょう。
1991年の5月に競馬学校の厩務員課程に入った加藤君は、その年の9月からは、クライムカイザーで1976年のダービーを勝つなど、乗り役として大活躍した加賀武見さんの厩舎で厩務員をやって、同じ年の11月からは、1991年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)を勝ったシンコウアンクレーなどでお馴染みの二本柳俊一さんの厩舎で調教助手をやって、1994年の3月からは、1996年の安田記念を勝ったトロットサンダーなどでお馴染みの相川勝敏さんの厩舎で調教助手をやっていました。
それから、2001年に調教師の試験に受かった加藤君は、栗東の森秀行厩舎で技術調教師をやって経験を積んで、次の年の3月に自分の厩舎を開業しています。
加藤君は、最初の年だった2002年こそ、「12勝・獲得賞金1億5238万円」という成績でしたけど、次の年は「26勝・獲得賞金4億4246万円」と、大きく数字を伸ばしていましたし、3年目だった2004年は、ピットファイターを使った武蔵野Sで初めて重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金4億7382万円」という成績を残していました。
しかも、2007年には、シャドウゲイトを使ったシンガポール航空国際Cで、初めてのG1勝ちを海外で飾っていましたし、2011年には、フィフスペトルで京成杯AHを勝つなど、「39勝・獲得賞金6億9069万円」という、今までで一番いい数字を残していましたから、厩務員や調教助手だった頃に、さっき名前を挙げたトロットサンダーなど、走る馬を間近で見てきた経験をしっかり活かせているのでしょうね。
2015年の加藤君は、ノンコノユメで地方交流G1のジャパンダートダービーを勝って「4500万円」の賞金を稼いでいましたし、JRAでは、この馬でユニコーンSと武蔵野Sを勝つなど、「30勝・獲得賞金6億3629万円」という成績を残していました。
でも、去年までの5年間は、
2019年→33勝・獲得賞金5億4207万円
2020年→31勝・獲得賞金5億8243万円
2021年→29勝・獲得賞金4億3763万円
2022年→29勝・獲得賞金4億8075万円
2023年→29勝・獲得賞金4億5568万円
という形で数字が伸び悩んでいましたから、今年を迎えるにあたって加藤君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょう。
実際、今年は、エコロブルームでニュージーランドT、アドマイヤベルでフローラSを勝つなど、先週までに34勝を上げていて、稼いだ賞金が「6億1252万円」と、もう去年を大きく上回っていますから、今の加藤君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のターコイズSにアドマイヤベル、1着賞金が2200万円のコールドムーンSにオセアダイナスティなど、特別レースに4頭を登録してきましたので、「どれも勝負懸かり」と考えておくべきです。