「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2024/09/09
2017年のNHKマイルCが初めてのGI勝ちです
菊沢隆徳調教師(美浦)

主な管理馬:
ダイワキャグニー(2020年エプソムC)
ミッキースワロー(2020年日経賞など)
アエロリット(2017年NHKマイルCなど)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)

今週の主な登録馬:
カニキュル(ローズS)
ダノンブレット(アニバーサリーS)
ギャラクシーナイト(レインボーS)
パトリックハンサム(レインボーS)
アイズ(浦安特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、1983年の朝日杯3歳Sを勝ったハーディービジョンなどを管理していたことでお馴染みだった柄崎義信厩舎から、1988年に乗り役としてデビューしています。

乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、調教師の試験に受かって2010年に引退するまで、重賞を10勝、全部で639勝を上げていました。

そうそう、2016年に長男の一樹君が乗り役としてデビューしていますね。

2011年に厩舎を開業した菊沢君は、引退した郷原洋行さん(故人)から引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングジャンプを勝つなど、1年目から「10勝・獲得賞金1億9475万円」という成績を残していましたし、その後も、

2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円

という右肩上がりの成績を残していて、2013年には、デビュー前から自分で手掛けてきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っていました。

それに、2017年からの4年間は、

2017年→20勝・獲得賞金5億3351万円
2018年→24勝・獲得賞金5億7168万円
2019年→20勝・獲得賞金5億7628万円
2020年→17勝・獲得賞金5億2738万円

と書けば分かる通り、4年続けて5億円以上の賞金を稼いでいて、2017年にはアエロリットを使ったNHKマイルCで初めてのGI勝ちを飾っていましたし、2019年は、フィリアプーラでフェアリーSを勝って、一樹君を乗せたミッキースワローで七夕賞を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいたんですよ。

ただ、去年までの3年間は、

2021年→17勝・獲得賞金3億3578万円
2022年→23勝・獲得賞金3億6596万円
2023年→23勝・獲得賞金3億7445万円

と、いい頃に比べたら物足りない数字が続いていましたから、今年を迎えるにあたって、菊沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうね。

実際、今年はコガネノソラでクイーンSを勝つなど、先週までに23勝を上げていて、稼いだ賞金が「3億8272万円」と、もう去年を上回っています。

そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のローズSにカニキュル、1着賞金が1840万円のアニバーサリーSにダノンブレットなど、全部で5頭を特別レースに登録してきましたので、私が菊沢君でしたら、「この勢いを止めたくない」と考えて、どの馬もメイチに仕上げるのは間違いありません。

2024/09/09
乗り役時代に2007年と2008年のダービーを勝っとるんや
四位洋文調教師(栗東)

主な管理馬:
トゥードジボン(2024年関屋記念)
カルチャーデイ(2023年ファンタジーS)
ハギノアレグリアス(2023年シリウスS)

今週の主な登録馬:
セキトバイースト(ローズS)
エンファサイズ(桑名特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

誰でもよう知っとる通り、四位洋文君は、1991年に古川平厩舎から乗り役としてデビューしとって、競馬学校の同期には、馬に蹴られて大ケガしたことが原因で2016年に調教師を勇退した日吉正和君、調教師をやっとる水野貴広君、古賀慎明厩舎の調教助手をやっとる土谷智紀君、2015年に乗り役を引退した藤田伸二君とかがいますな。

1994年、ゴールデンジャックに乗った報知杯4歳牝馬特別(現在のフィリーズレビュー)で初めて重賞を勝った四位君は、1996年、イシノサンデーに乗った皐月賞で初めてGIを勝つと、この年の秋には、ダンスパートナーに乗ったエリザベス女王杯も勝っとりました。

その後も、アグネスデジタルに乗った2001年の天皇賞・秋、ウオッカに乗った2007年のダービー、ディープスカイに乗った2008年のNHKマイルCとダービー、レッドディザイアに乗った2009年の秋華賞などを勝っとって、他も入れたら、GIの15勝を含めて重賞を76勝もしとりましたな。

2019年の12月、2度目の挑戦で調教師の試験に合格した四位君は、2020年の2月に乗り役を引退するまで、JRA通算1586勝っちゅう実績を残しとります。

それから1年間、藤沢和雄厩舎と千田輝彦厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わっとったんや。

そんで、2021年の3月1日(月)、18馬房で自分の厩舎を開業した四位君は、3月7日(日)、サマービートを使った小倉8Rの4歳上1勝クラスで、調教師としての初勝利を上げとりました。

このレースが管理馬を使い始めて2戦目で、同じ3月1日付けで開業した調教師は、四位君の他に、小林真也君、杉山佳明君、鈴木慎太郎君、田中克典君、茶木太樹君、辻哲英君、辻野泰之君、畑端省吾君の8人がおるんやけど、四位君が同期の中で一番乗りの勝利だったんですわ。

せやけど、2021年の成績は、「10勝・獲得賞金1億7825万円」っちゅうもんで、勝ち星は、15勝やった辻野君と、14勝やった杉山君と田中君に負けてしもうたし、賞金も、「4億1143万円」やった辻野君と、「2億4429万円」やった杉山君と、「2億1935万円」やった田中君に負けてしもうたんや。

もちろん、一昨年の四位君は、「同期の中で一番になりたい」と燃えとったんやろうし、実際、一昨年は「20勝・獲得賞金3億2641万円」っちゅう成績で、2021年を大きく上回ったんですわ。

それに、去年もエエ流れが続いとって、地方では、ハギノアレグリアスで名古屋大賞典を勝っとるし、JRAでは、ハギノアレグリアスでシリウスS、カルチャーデイでファンタジーSを勝つなど、全部で24勝を上げて、稼いだ賞金は「4億5377万円」と、一昨年を大きく上回っとりました。

そんで今年は、トゥードジボンで関屋記念を勝つなど、先週までに15勝を上げとって、稼いだ賞金が「3億1980万円」と、去年の同じ時期(9月10日【日】まで)の「2億7707万円」を上回っとるんで、今の四位君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のローズSにセキトバイースト、1着賞金が1550万円の桑名特別にエンファサイズを登録しとるんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろ。

2024/09/09
オーストラリアの学校で英語と馬のことを教わったんや
中村直也調教師(栗東)

主な管理馬:
ライオットガール(2023年レパードSなど)
ヤマニンサルバム(2023年中日新聞杯など)

今週の主な登録馬:
ラヴァンダ(ローズS)
ヘニータイフーン(アニバーサリーS)
レディステディゴー(阪神ジャンプS)
ロゼフレア(御宿特別・桑名特別)
グルーヴビート(長良川特別)
ラスク(長良川特別)

担当者:調教師情報部  元調教師H

1978年の8月生まれで、大阪出身の中村直也君は、競馬とは関係のない普通の家庭で育ったんやけど、人気漫画やった「風のシルフィード」を読んだことと、ゲームの「ダービースタリオン」をやったことがきっかけで、この世界に興味を持つようになって、高校を出てからは、英語と馬のことを教えてくれるオーストラリアの学校に行って、その後は、アイルランドに行って、エイダン・オブライエン厩舎で働いとったんですわ。

エイダン・オブライエン君は、皆さんもよう知っとる通りで、ガリレオ、ディラントーマス、デザートキングとか、数え切れんほど多くの馬でGIを勝っとって、世界中でよう知られとる調教師やな。

日本に帰ってきてからの中村君は、2004年の1月、JRA競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは湯浅三郎厩舎で厩務員をやって、2005年の2月からは調教助手をやって、2007年に定年で湯浅厩舎が解散してからは、小崎憲厩舎で調教助手をやっとりました。

2020年、めでたく調教師の試験に受かった中村君は、定年で引退した浅見秀一君の厩舎を引き継ぐ形で、一昨年の3月に開業しとって、それから年末までに、「17勝・獲得賞金2億9654万円」っちゅう、初めの年としては優秀な成績を残しとったんですわ。

それに、去年もエエ流れが続いとって、ライオットガールを使ったレパードSで初めて重賞を勝つと、ヤマニンサルバムを使った中日新聞杯も勝つなど、全部で24勝を上げて、稼いだ賞金は「5億1019万円」と、一昨年を大きく上回っとりました。

そんで今年は、ライオットガールで地方交流重賞の兵庫女王盃を勝って、3000万円の賞金を稼いどるし、JRAでは、ヤマニンサルバムで新潟大賞典を勝っとるんやけど、先週までに11勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「3億1337万円」と、まだ去年の6割ぐらいなんですわ。

もちろん、今の中村君は、「去年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろうし、そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のローズSにラヴァンダ、1着賞金が1840万円のアニバーサリーSにヘニータイフーンとか、6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どれも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。

2024/09/09
横山典弘君と競馬学校の同期やな
松永幹夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ラッキーライラック(2020年大阪杯など)
リオンリオン(2019年セントライト記念など)
アウォーディー(2016年JBCクラシックなど)
レッドディザイア(2009年秋華賞など)

今週の主な登録馬:
ログラール(セントライト記念)
ハワイアンティアレ(ローズS)
ピラティス(桑名特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

松永幹夫君は、まだ現役で乗り役をやっとる横山典弘君と同じ、競馬学校騎手課程の「第2期生」で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとりますし、全部で1400勝を上げとります。

1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、GIレースを牝馬で勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。

松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかでお馴染みやった山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。

それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝して、全部で26勝を上げとったし、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。

2019年の松永君は、ラッキーライラックでエリザベス女王杯を勝つなど、「42勝・獲得賞金9億6447万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとったし、2020年も、ラッキーライラックを使った大阪杯とエリザベス女王杯とか、全部で27勝を上げて、2019年の次に多い「8億6446万円」の賞金を稼いどったんですわ。

ただ、2021年は、2012年から2020年まで9年続いとった重賞勝ちが途切れてしもうたし、賞金も「5億8542万円」と、2020年の7割くらいしか稼げなかったんや。

そんで、一昨年は40勝を上げて、稼いだ賞金は「7億2663万円」と、2021年を大きく上回っとったんやけど、去年は、「31勝・獲得賞金6億2713万円」っちゅう成績で、一昨年を大きく下回ってしもうたんですわ。

もちろん、今年を迎えるにあたって松永君は、「一昨年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、今年はマテンロウスカイを使った中山記念を勝つなど、先週までに31勝を上げて、稼いだ賞金が「5億6687万円」と、もう去年の9割ぐらいになっとるんで、今の松永先生は「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のセントライト記念にログラール、1着賞金が5200万円のローズSにハワイアンティアレとか、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、それぞれをどう仕上げてくるんか、最後まで注目せなアカンやろ。