「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2024/08/26
大阪府立大学の馬術部に入っとったんや
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
セレシオン(新潟記念)
レッドラディエンス(新潟記念)
ロードフォアエース(長篠S)
ミスフィガロ(アジア競馬連盟T)
シヴァース(有松特別)
ジュンツバメガエシ(赤倉特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。

ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。

友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。

2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。

しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを19回も勝っとるし、他も入れたら重賞を67回も勝っとりますな。

2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、

2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円

と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんですわ。

それに、今年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで共同通信杯と皐月賞を勝つなど、重賞を4勝して、他も入れたら、先週までに38勝を上げて、「調教師リーディング1位」になっとるし、稼いだ賞金が「11億2383万円」と、去年の同じ時期(8月27日【日】まで)の「8億4140万円」を大きく上回っとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が4300万円の新潟記念にセレシオンとレッドラディエンスなど、6頭を特別レースに登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。

2024/08/26
お父さんはダイワメジャーを管理していましたね
上原佑紀調教師(美浦)

主な管理馬:
特になし

今週の主な登録馬:
エンドレスサマー(小倉2歳S)
ニューノーマル(アジア競馬連盟T)
ポッドベイダー(シンガポールTC賞)
ルクスパラディ(雷光特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

上原佑紀君は、同じ美浦に厩舎を構えていて、2006年の天皇賞・秋など、GIを5勝したダイワメジャーや、2017年の高松宮記念を勝ったセイウンコウセイなどを管理していたことでよく知られている、上原博之君の次男ですね。

お父さんの仕事を考えれば当然ですが、佑紀君は、小学3年生の頃から馬術をやっていて、高校時代には「全日本ジュニア選手権」で優勝していましたし、その頃から、「将来は馬に携わる仕事をしたい」と考えていて、そのために、日本大学の獣医学部に進学して、そこではもちろん馬術部に入っていましたし、「全日本学生馬術会」で優勝するほどの腕前だったんですよ。

大学を卒業した後は、美浦トレセンの診療所で獣医として働いていたんですけど、「自分の経験が調教師として活かせるんじゃないか」と思って、2016年から「ノーザンファーム空港」で働いていましたし、競馬学校に入学する前には、2021年のクイーンエリザベス2世Sなど、G1を6勝もしたバーイードを管理していたことでよく知られているイギリスのウィリアム・ハガス厩舎や、フランスの小林智厩舎で、1年間ぐらい馬のことを学んでいました。

帰国してからは、2017年に競馬学校の厩務員課程に入って、2018年からは池上昌和厩舎で厩務員と調教助手をやって、2019年からは堀宣行厩舎で調教助手をやって、3回目の挑戦だった2021年に、調教師の試験に合格しています。

ちなみに、佑紀君は1990年の生まれで、平成生まれが調教師になったのは、彼が初めてだったんですよ。

試験に合格した後は、開業するまでに時間があったので、藤沢和雄厩舎と国枝栄厩舎と矢作芳人厩舎と中内田充正厩舎で研修を受けていましたし、武幸四郎厩舎のセキフウがサウジアラビアとドバイに遠征した時と、新谷功一厩舎のクラウンプライドがアメリカに遠征した時は、技術調教師として帯同していました。

そして、去年の3月に厩舎を開業して、同期の調教師には、小栗実君と緒方努君と西園翔太君がいます。

去年の佑紀君は、年末までに「16勝・獲得賞金2億1110万円」という、最初の年としてはまずまずの成績を残していましたし、勝利数が、同期の中では一番だったんですよ。

こうやっていいスタートを切れたのは、調教助手をやっていた時と、自分の厩舎を開業する前に、色々な厩舎で学んだことをしっかりと活かせているからなのでしょうね。

そして今年は、先週までに14勝を上げていて、その他にも、スプリングSに使ったアレグロブリランテが2着に入ったことなどにより、稼いだ賞金が「3億2246万円」と、もう去年の数字を上回っています。

もちろん、今の佑紀君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうし、そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の小倉2歳Sにエンドレスサマーなど、4頭を特別レースに登録してきましたので、どれもメイチに仕上げてくるでしょうね。

そうそう、佑紀君の厩舎は、去年の3月に開業したばかりということもあって、まだ重賞を勝てていませんから、小倉2歳Sのエンドレスサマーには、「初めての重賞勝ちをこの馬で」という思いも込められていると私は見ています。

2024/08/26
2019年に「JRA全10場重賞制覇」を達成しとりますな
中竹和也調教師(栗東)

主な管理馬:
アカイイト(2021年エリザベス女王杯)
サートゥルナーリア(2018年ホープフルS)
ジョーカプチーノ(2009年NHKマイルカップなど)
カデナ(2017年弥生賞など)

今週の主な登録馬:
アリスヴェリテ(新潟記念)
レイピア(小倉2歳S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

滋賀県出身の中竹和也君は、1980年の4月に吉田三郎さんの厩舎で騎手候補生になって、1984年に試験に受かって、その年の3月に乗り役としてデビューしとりましたな。

そんでもって、ニイキに乗った1985年の阪神障害S・秋で初めて重賞を勝つと、ハッピールイスに乗った1986年の京都大障害・春と中山大障害・秋、ダイカツストームに乗った1995年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)と、障害の重賞を4つ勝っとって、調教師の試験に受かって引退した1998年までに、通算で176勝を上げとったんですわ。

ちなみに、1993年には、障害レースで12勝を上げて、障害リーディングになっとりましたな。

で、1999年に自分の厩舎を開業した中竹君は、最初の年こそ5勝止まりやったけど、2000年に10勝を上げると、その後はずっと2ケタに乗せとります。

初めの頃、中竹君はなかなか重賞を勝てなかったんやけど、2009年に、ジョーカプチーノを使ったファルコンSで初めて重賞を勝つと、その勢いで、この馬を使ったNHKマイルCで初めてGIを勝っとったし、2018年は、アスターペガサスを使った函館2歳Sと、ヨカグラを使った小倉サマージャンプを勝つなど、「56勝・獲得賞金13億6822万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字を残しとりましたな。

しかも中竹君は、2018年から「日本調教師会」の副会長をやっとって、この仕事をこなしながら、調教師としてもエエ成績を残しとったし、今は会長をやっとるんやから、ホンマに大したもんやで。

2019年の中竹君は、ブレイキングドーンでラジオNIKKEI賞を勝って、「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったんやけど、他の馬がイマイチやったから、「26勝・獲得賞金5億9074万円」っちゅう成績で、2018年を大きく下回ってしもうたし、その後も、

2020年→22勝・獲得賞金5億3331万円
2021年→30勝・獲得賞金6億6162万円
2022年→26勝・獲得賞金5億4590万円
2023年→28勝・獲得賞金6億1196万円

っちゅう形で成績が伸び悩んどります。

もちろん、今年を迎えるにあたって中竹君は、「エエ頃の勢いを取り戻したい」と考えとったんやろうし、実際、今年はコレペティトールを使った京都金杯を勝って、幸先のエエスタートを切っとるし、その他にも、アリスヴェリテを使ったマーメイドSを勝つなど、先週までに27勝を上げて、稼いだ賞金が「5億2480万円」と、去年の同じ時期(8月27日【日】まで)の「3億7477万円」を大きく上回っとるんですわ。

そんな中、今週は、1着賞金が4300万円の新潟記念にアリスヴェリテ、1着賞金が3100万円の小倉2歳Sにレイピアを登録しとりますんで、中竹君は、「先週までの勢いを止めたらアカン」と考えて、どっちもキッチリ仕上げてくるやろ。

2024/08/26
北村友一君などが競馬学校の同期です
千葉直人調教師(美浦)

主な管理馬:
特になし

今週の主な登録馬:
モンドデラモーレ(札幌2歳S)
タイランドC(セイウンプラチナ)
ルーパステソーロ(鳥羽特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

北海道出身の千葉直人君は、2003年に「第22期生」として競馬学校の騎手課程に入学して、2006年に、成島英春厩舎から乗り役としてデビューしました。

競馬学校の同期には、現役の乗り役では、北村友一君と田村太雅君と的場勇人君と黛弘人君がいて、調教師になっている田中克典君と田中博康君も同期ですね。

乗り役としての千葉君は、最初の年に1勝しか上げられなかったんですけど、2年目は3勝、3年目は20勝と順調に勝ち星を増やしていました。

ただ、4年目からは、減量が無くなってしまったこともあって、2012年の11月に引退するまで1勝も挙げられなかったんですよ。

千葉君は、乗り役をやっていた頃からずっと調教師になることに憧れていて、乗り役を引退した後は、藤原辰雄厩舎と鈴木伸尋厩舎で調教助手をしながら何度も調教師の試験を受験して、8回目の挑戦だった一昨年、めでたく調教師の試験に合格して、今年の3月に厩舎を開業しました。

そうそう、千葉君は、厩舎を開業するまでの間に、高木登厩舎で技術調教師をやっていて、ウシュバテソーロがドバイとアメリカに遠征する時に帯同していましたね。

今年の3月に厩舎を開業した千葉君は、セイウンプラチナを使った4月14日(日)のドゥラメンテCで、初勝利を上げていて、これは、同期の中で一番遅い初勝利だったんですよ。

その後も入れたら、千葉君の厩舎は、先週までに、「5勝・獲得賞金6960万円」という、初めの年としてはかなり優秀な成績を残していますけど、千葉君は、この結果に満足していないでしょうね。

と言いますのも、今年の3月に開業した調教師は、全部で7人いて、千葉君の厩舎は、先週までに8勝を上げて、「2億5819万円」の賞金を稼いでいる福永祐一厩舎に負けていますので。

もちろん、今の千葉君は、「勝利数と賞金のどっちも、同期の中で一番になりたい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が3100万円の小倉2歳Sにモンドデラモーレ、1着賞金が2400万円のタイランドCにセイウンプラチナなど、3頭を賞金の高い特別レースに登録していますので、私が彼でしたら、間違いなくどの馬もメイチに仕上げますね。

そうそう、千葉君の厩舎は、開業したばかりということもあって、まだ重賞を勝てていませんから、小倉2歳Sのモンドデラモーレには、「初の重賞勝ちをこの馬で」という思いも込められているのでしょう。