「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/05/31
レストランで見習いをやっとった時に競馬が大好きになって…
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
モズスーパーフレア(2020年高松宮記念など)
クリソベリル(2019年チャンピオンズCなど)
インディチャンプ(2019年マイルCSなど)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)

今週の主な登録馬:
インディチャンプ(安田記念)
アメリカズカップ(鳴尾記念)
アードラー(アハルテケS)
イメル(麦秋S)

担当者:調教師情報部 元調教師I

音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃に料理人を目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの長男の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った2018年の宝塚記念、インディチャンプを使った一昨年の安田記念とマイルCS、モズスーパーフレアを使った去年の高松宮記念とか、今までに、GIの13勝を入れて重賞を81回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
2011年から2015年までは、成績が伸び悩んどったんやけど、一昨年までの4年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
と、立て続けにエエ成績を残しとりました。
けど、去年は「38勝・獲得賞金11億9437万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも一昨年までの4年間を下回っとったし、今年に入ってからも悪い流れが続いとって、ピクシーナイトを使ったシンザン記念や、アリストテレスを使ったアメリカJCCを勝つなど、先週までに16勝を上げとるんやけど、稼いだ賞金は「4億7842万円」と、去年の同じ時期(5月31日【日】まで)の「5億54079万円」を下回っとるんやから、今の音無君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返さなアカン」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の安田記念にインディチャンプ、4100万円の鳴尾記念にアメリカズカップ、2200万円のアハルテケSにアードラー、1820万円の麦秋Sにイメルと、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、ワシが音無君やったら、どの馬も気合いを入れて仕上げますわ。

2021/05/31
日大の商学部から1部上場の会社に入りました
堀宣行調教師(美浦)

主な管理馬:
カフェファラオ(2021年フェブラリーSなど)
サリオス(2019年朝日杯FSなど)
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)

今週の主な登録馬:
サリオス(安田記念)
サトノソルタス(鳴尾記念)

担当者:調教師情報部 元調教師N

千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。
大学を出た後は、電気設備工事などをやっている「関電工」(東証1部)で、経理の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。
初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、毎年欠かさず20勝以上していますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めての重賞勝ちを飾った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までに、「JRAの重賞を62勝」という実績を残しています。
それに、海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。
2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどの活躍で、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。
でも、去年までの5年間は、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)
2020年→48勝・獲得賞金12億0988万円(同3位)
と書けば分かる通り、「リーディング1位」を逃し続けています。
それに今年は、カフェファラオを使ったフェブラリーSを勝つなど、重賞を4勝していますけど、先週までが「17勝・獲得賞金5億0249万円」という成績で、26勝を上げて「リーディング1位」の矢作芳人厩舎に9勝差を付けられていますし、賞金も、「8億4358万円」を稼いで1位の友道康夫厩舎に「3億4109万円」の差を付けられていますから、きっと今の堀君は、「賞金の高いレースを勝って上との差を詰めたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1億3000万円の安田記念にサリオス、4100万円の鳴尾記念にサトノソルタスを登録していますので、「どちらの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2021/05/31
明治大学の馬術部で大活躍しとりましたな
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
ヴィクティファルス(2021年スプリングS)
サラキア(2020年府中牝馬S)
エアアルマス(2020年東海S)
メラグラーナ(2017年オーシャンS)

今週の主な登録馬:
カテドラル(安田記念)
シルヴェリオ(高山S)
ズアー(蒲郡特別)
ユアヒストリー(弥富特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
そんで彼は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどりました。
それから去年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、特に去年は、エアアルマスを使った東海Sとサラキアを使った府中牝馬Sを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど、今年は先週までが「11勝・獲得賞金2億8301万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(5月31日【日】まで)の「15勝・獲得賞金3億2751万円」を下回っとるんやから、今の学君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円の安田記念にカテドラル、1820万円の高山Sにシルヴェリオ、1500万円の蒲郡特別にズアー、1500万円の弥富特別にユアヒストリーと、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2021/05/31
同志社大学の文学部を出とるんですわ
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
クラージュゲリエ(鳴尾記念)
ペルシアンナイト(鳴尾記念)
レザネフォール(高山S)
スマートクラージュ(由比ヶ浜特別)
アステロイドベルト(一宮特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通り、池江泰寿(やすとし)君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの長男で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを17勝もして、他も入れたら重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、保育園から中学校まで武豊君とずっと同級生で、栗東トレセンができる前は、厩舎があった京都競馬場でよく遊んどって、その頃は、豊君と同じで乗り役を目指しとったんや。
けど、体が大きくなってしもうたんで、乗り役になるのを諦めて調教師になると決めたんですわ。
そんで、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりました。
しかもこの年は、2位が46勝の泰郎さんやったから、親子で調教師リーディングのワンツーでしたな。
2011年には、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞を11勝、全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、2017年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
けど、去年までの3年間は、
2018年→46勝・獲得賞金13億4400万円
2019年→45勝・獲得賞金13億1681万円
2020年→38勝・獲得賞金10億2171万円
と、書けば分かる通りで、勝ち星と賞金のどっちも「完全に右肩下がり」やったし、今年に入ってからも悪い流れが続いとって、先週までに稼いだ賞金が「4億0265万円」と、去年の同じ時期(5月31日【日】まで)の「4億4008万円」を下回っとるんやから、今の泰寿君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の鳴尾記念にクラージュゲリエとペルシアンナイト、1820万円の高山Sにレザネフォール、1500万円の由比ヶ浜特別にスマートクラージュ、1500万円の一宮特別にアステロイドベルトと、全部で5頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。