「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2020/08/24
川田将雅君を立派な乗り役に育てとりますな
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ロードカナロア(2013年スプリンターズSなど)
グレープブランデー(2013年フェブラリーSなど)
カレンチャン(2011年スプリンターズSなど)
トランセンド(2010年ジャパンCダートなど)


今週の主な登録馬:
ダイアトニック(キーンランドC)
フリーフリッカー(朱鷺S)
アルファライズ(西海賞)


担当者:調教師情報部 元調教師S

安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんがよう知っとるやろう。
今年で開業26年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年のスプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬を育てとりましたな。
それに安田君は、2004年にデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、一昨年の3月に厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
しかも、去年の安田厩舎は、ダノンスマッシュでシルクロードSとキーンランドCを、ダイアトニックでスワンSを勝つなど、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう、今までで一番の成績を残して、初めて調教師リーディングの1位になっとったんや。
せやけど、今年は先週までが「27勝・獲得賞金6億9096万円」っちゅう成績で、39勝を上げてリーディング1位の矢作芳人厩舎に12勝の差を付けられとるし、賞金も、「12億8421万円」を稼いで1位の矢作芳人厩舎に「5億9325万円」の差を付けられとるんやから、今の彼は、「早く上との差を詰めなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のキーンランドCにダイアトニック、2500万円の朱鷺Sにフリーフリッカー、1500万円の西海賞にアルファライズと、特別レースに全部で3頭を登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2020/08/24
大学を出てから「ノーザンファーム空港」に就職したんや
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
クルーガー(2020年ダービー卿CT)
アウィルアウェイ(2020年シルクロードS)
フィアーノロマーノ(2019年ダービー卿CT)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)


今週の主な登録馬:
フィアーノロマーノ(キーンランドC)
カーテンコール(小樽特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術も教わっとりましたな。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、去年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝って、他の馬もよう走ったんで、開業してから一番の数字やったんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
せやけど、去年までの4年間は、
2016年→18勝・獲得賞金3億7342万円
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
っちゅう形で、2015年の数字を上回れとらんし、今年も先週までが「13勝・獲得賞金3億6886万円」と、去年の同じ時期(8月4週目まで)の「29勝・獲得賞金5億1564万円」を大きく下回っとるんや。
もちろん、今の高野君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のキーンランドCにフィアーノロマーノ、1060万円の小樽特別にカーテンコールを登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるんやろうな。


2020/08/24
伊藤雄二さんの息子を頼ってアメリカに行ったそうです
矢野英一調教師(美浦)

主な管理馬:
ジェネラーレウーノ(2018年セントライト記念など)
シュンドルボン(2016年中山牝馬S)
フォーエバーマーク(2013年キーンランドC)


今週の主な登録馬:
カッパツハッチ(キーンランドC)
クールティアラ(キーンランドC・朱鷺S)
スーパーアキラ(岩室温泉特別)
ホーリーライン(小樽特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っていると思いますが、矢野英一君は、1962年から1983年まで騎手を、1983年から2014年まで調教師をやっていた矢野照正さんの息子です。
英一君は、1989年に高校を卒業した後、調教師になるため、アメリカに留学して、アリゾナ大学の競馬学科に入って馬のことを勉強していました。
ちなみにこの時は、マックスビューティや、シャダイカグラや、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションなどを育てて、2007年に定年で引退した伊藤雄二さんの息子さんで、今は西浦厩舎で調教助手をやっている伊藤強君を頼ってアメリカに行ったそうです。
日本に帰ってからは、1996年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、阿部新生(にいお)さんの厩舎で厩務員をやって、その年の10月からは、お父さんの矢野照正さんの厩舎で調教厩務員をやって、1998年の10月からは調教助手をやっていました。
照正さんの厩舎と言えば、1988年の根岸Sと1989年のスプリンターズSを勝ったウィニングスマイルや、1991年のエプソムCと毎日王冠と天皇賞・秋を勝ったプレクラスニーなどがいましたし、英一君が厩舎に入ってからも、1998年の日経賞を勝ったテンジンショウグンや、1999年のアルゼンチン共和国杯と2000年の日経新春杯を勝ったマーベラスタイマーなどがいましたね。
そして、2008年に調教師の試験に受かった英一君は、2009年に自分の厩舎を開業して、その年に9勝を上げると、2010年は26勝、2011年は18勝、2012年は23勝と、コンスタントに20くらいの勝ち星を上げていましたし、2013年には、フォーエバーマークを使ったキーンランドCで初めて重賞を勝つなど、「21勝・獲得賞金3億7419万円」という成績を残していました。
それに、去年までの6年間も、
2014年→15勝・獲得賞金2億3948万円
2015年→16勝・獲得賞金2億8290万円
2016年→20勝・獲得賞金3億5614万円
2017年→20勝・獲得賞金2億9290万円
2018年→20勝・獲得賞金3億8443万円
2019年→22勝・獲得賞金3億0659万円
という成績を残していて、特に一昨年は、ジェネラーレウーノで京成杯とセントライト記念を勝つなど、今までで一番多い賞金を稼いでいましたし、去年も、賞金こそ一昨年を上回れていませんが、かなりいい成績を残していますね。
ただ、今年に入ってから先週までは「4勝・獲得賞金1億2722万円」という成績で、まだ去年の4割くらいしか稼げていませんから、今の英一君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円のキーンランドCにカッパツハッチとクールティアラ(朱鷺Sにも登録)、1着賞金が1500万円の岩室温泉特別にスーパーアキラ、1着賞金が1060万円の小樽特別にホーリーラインを登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2020/08/24
同志社大学の馬術部で有名でしたわ
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ミスターメロディ(2019年高松宮記念など)
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
ディメンシオン(キーンランドC)
ラベンダーヴァレイ(キーンランドC)
ロードマックス(新潟2歳S)
リンドブラッド(英彦山特別)


担当者:調教師情報部  元調教師Y

皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員をやって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
2017年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)と8勝差の2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、一昨年の彼は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えとった筈やし、実際に、パフォーマプロミスで日経新春杯とアルゼンチン共和国杯を、エポカドーロで皐月賞を勝つなど、58勝を上げて「調教師リーディング1位」になって、今まで一番多い「15億9068万円」の賞金を稼いどりました。
ところが、去年は、ミスターメロディで高松宮記念を勝っとるものの、他の馬がイマイチやったから、「35勝・獲得賞金10億0013万円」っちゅう成績で、一昨年の数字を大きく下回ってしもうたし、今年は先週までが「25勝・獲得賞金4億47752万円」っちゅう成績で、一昨年のペースを大きく下回っとるんやから、きっと今の藤原君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のキーンランドCにディメンシオンとラベンダーヴァレイ、3100万円の新潟2歳Sにロードマックス、1060万円の英彦山特別にリンドブラッドを登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。