「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/01/28
同志社大学の馬術部で活躍しとりました
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)
サクセスブロッケン(2009年フェブラリーS)


今週の主な登録馬:
ヴァンドギャルド(きさらぎ賞)
ノーブルスコア(エルフィンS)
レッドオルガ(東京新聞杯)
ハーシェル(ゆりかもめ賞)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとると思いますが、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員になって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は、調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
そんで一昨年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)に8勝差を付けられた2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えるでしょうな。
そんで実際に去年は、今まで一番多い58勝を上げて、「調教師リーディング」の1位になったんやけど、賞金は「15億9068万円」で、1位やった友道康夫厩舎と「1億0763万円」の差で3位やったんやから、今年の藤原君は、「勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えとるんやろ。
実際、今年は先週までに「7勝・獲得賞金1億1723万円」っちゅう成績を残して、リーディング2位に付けとるんで、きっと今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとる筈やで。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のきさらぎ賞にヴァンドギャルド、2000万円のエルフィンSにノーブルスコア、3900万円の東京新聞杯にレッドオルガ、1000万円のゆりかもめ賞にハーシェルを登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/01/28
親子揃って「三冠トレーナー」になっとります
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
ラブリーデイ(2015年天皇賞・秋)
ミッキークイーン(2015年オークスなど)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)


今週の主な登録馬:
ダノンチェイサー(きさらぎ賞)
ジャンダルム(東京新聞杯)
キロハナ(節分S)
スプマンテ(箱根特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年は4勝止まりやったけど、2005年は20勝しとって、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や、海外の厩舎で勉強してきた、「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、一昨年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
けど、去年の成績は「46勝・獲得賞金13億4400万円」(リーディング8位)っちゅうもんで、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんですわ。
こういう風に成績が伸び悩んどる主な理由は、一昨年は重賞を10勝もしとったんやけど、去年は4勝しかできんかったことやろな。
せやから、今年の泰寿君は、「去年の二の舞にならんよう、早い内から賞金の高いレースを勝たなアカン」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のきさらぎ賞にダノンチェイサー、3900万円の東京新聞杯にジャンダルム、1820万円の節分Sにキロハナ、1500万円の箱根特別にスプマンテを登録しとるんで、どの馬も全力で仕上げてくるとワシは見とるんや。


2019/01/28
イギリスのニューマーケットで厩務員をやっていました
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)
ゼンノロブロイ(2004年ジャパンCなど)
シンボリクリスエス(2002年有馬記念など)


今週の主な登録馬:
サトノアレス(東京新聞杯)
タワーオブロンドン(東京新聞杯)
レイエンダ(東京新聞杯)
ハウメア(山城S)
スイープセレリタス(春菜賞)


担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬に関わる仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬シンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、皆さんもよく知っている通りで、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、ソウルスターリングを使った一昨年のオークス、レイデオロを使った一昨年のダービーと去年の天皇賞・秋など、今までに、GIの27勝を含めて重賞を111勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1435勝」という素晴らしい成績を残していて、2番目に勝ち星が多いのは、栗東の山内研二君の「854勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいました。
ただ、それからは一度も2004年の数字を超えられなくて、2015年は、「32勝・獲得賞金7億9156万円」と、一気に勝ち星が減ってしまいましたし、賞金も、4年振りに8億円を下回ってしまいましたから、2016年の藤沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。
実際に、2016年、彼の厩舎は、サトノアレスを使った朝日杯FSや、ソウルスターリングを使った阪神ジュベナイルFなど、重賞を5つ勝って、「51勝・獲得賞金10億9272万円」という数字を残していましたし、一昨年は、ソウルスターリングでオークスを、レイデオロでダービーを勝つなど、「44勝・獲得賞金14億2548万円」という成績を残しました。
ただ、去年は、「52勝・獲得賞金13億6944万円」という成績で、勝ち星は一昨年を8つ上回りましたけど、賞金は下回ってしまいましたから、今年の藤沢君は「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈ですけど、実際は、先週までが、「2勝・獲得賞金4740万円」という成績で、今、リーディング1位の中内田充正厩舎(9勝・獲得賞金1億4280万円)に、勝ち星で「7」、賞金で「9540万円」の差を付けられていますので、きっと今の藤沢君は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の東京新聞杯にサトノアレスとタワーオブロンドンとレイエンダ、1820万円の山城Sにハウメア、1000万円の春菜賞にスイープセレリタスと、全部で5頭を登録してきましたので、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈ですよ。


2019/01/28
小さい頃にコックを目指しとったんや
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)
カンパニー(2009年天皇賞・秋など)
オウケンブルースリ(2008年菊花賞など)


今週の主な登録馬:
フィブロライト(エルフィンS)
インディチャンプ(東京新聞杯)
セネッティ(銀蹄S)
ビックリシタナモー(銀蹄S)
レッドラウダ(山城S)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子さんの田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った去年の宝塚記念とか、今までに、GIの9勝を入れて重賞を67回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
そん中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
そんで、2011年から2015年までは、勝ち星も賞金のどっちも2010年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの3年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
と、立て続けにエエ成績を残しとるんや。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は、「2勝・獲得賞金6718万円」と、去年の1月までの「3勝・獲得賞金1億1891万円」を下回っとるんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金2000万円のエルフィンSにフィブロライト、3900万円の東京新聞杯にインディチャンプ、1820万円のセネッティとビックリシタナモー、1820万円の山城Sにレッドラウダと、全部で5頭を特別レースに登録してきたんやから、どの馬も全力で仕上げてくる筈や。
それに、彼の厩舎は、去年の宝塚記念を勝つなど、「4億2247万円」を稼いどったミッキーロケットを、脚元に不安が出てしもうたんで、1月24日(木)付けで引退させとるから、今週の特別レースに登録しとる馬達には、「ミッキーロケットの分を稼がなアカン」っちゅう思いも込められとるでしょうな。