「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/11/26
年末までに「1億6309万円」を稼げば
加藤征弘調教師(美浦)

主な管理馬:
ノンコノユメ(2018年フェブラリーSなど)
グレンツェント(2017年東海Sなど)
シャドウゲイト(2010年中京記念など)


今週の主な登録馬:
ノンコノユメ(チャンピオンズC)
ストロボフラッシュ(鳴海特別)
ディサーニング(高山特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っている通りで、加藤征弘君は、1991年の5月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の9月からは、クライムカイザーで1976年のダービーを勝つなど、乗り役として大活躍した加賀武見さんの厩舎で厩務員をやって、同じ年の11月からは、1991年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)を勝ったシンコウアンクレーなどでお馴染みの二本柳俊一君の厩舎で調教助手をやって、1994年の3月からは、安田記念を勝ったトロットサンダーなどでお馴染みの相川勝敏さんの厩舎で調教助手をやっていましたね。
そして加藤君は、2001年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、1年目に「12勝・獲得賞金1億5238万円」という成績を残していましたし、3年目だった2004年には、ピットファイターを使った武蔵野Sで初めて重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金4億7382万円」という成績を残していました。
しかも、2007年には、シャドウゲイトを使ったシンガポール航空国際Cで、初めてのG1勝ちを海外で飾っていましたし、2011年には、フィフスペトルで京成杯AHを勝つなど、「39勝・獲得賞金6億9069万円」という、今までで一番いい数字を残して、調教師リーディングで9位になっていましたから、厩務員や調教助手だった頃に、さっき名前を挙げたトロットサンダーなど、走る馬を間近で見てきた経験をしっかり活かせているのでしょうね。
2015年の加藤君は、ノンコノユメで地方交流G1のジャパンダートダービーを勝って、この馬でユニコーンSと武蔵野Sも勝つなど、JRAだけで、「30勝・獲得賞金6億3629万円」という成績を残していました。
でも、一昨年と去年は、
2016年→37勝・獲得賞金5億9744万円
2017年→26勝・獲得賞金4億0691万円
と、賞金が「右肩下がり」になっていましたので、今年の彼は、「キッチリ巻き返したい」と気合いを入れている筈です。
実際に今年は、ノンコノユメを使った根岸SとフェブラリーSを勝つなど、先週までに「28勝・獲得賞金5億2760万円」という成績を残して、もう去年の数字を上回っていますし、年末までに「1億6309万円」を稼げば、今までで一番だった2011年の賞金を超えられますね。
そんな訳で、私が加藤君でしたら、「賞金の高いレースを多く勝ちたい」と考えますし、今週は、1着賞金が1億円のチャンピオンズCにノンコノユメ、1500万円の鳴海特別にストロボフラッシュ、1050万円の高山特別にディサーニングを登録していますので、「揃って勝負懸かり」と私は見ています。


2018/11/26
中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ
杉山晴紀調教師(栗東)

主な管理馬:
ケイティブレイブ(2018年JBCクラシックなど)
ウインテンダネス(2018年目黒記念)


今週の主な登録馬:
ケイティブレイブ(チャンピオンズC)
シーリーヴェール(鳴海特別)
エルメネジルド(高山特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がいた訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおって、そういう友達の影響で競馬を見るようになったそうやな。
そんで杉山君は、中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになって、最初は乗り役を目指しとったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって杉山君は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習しとったそうやな。
高校を卒業してすぐに、「小松温泉牧場」(石川県小松市)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしたんですわ。
で、その年の7月から武宏平厩舎で厩務員をやって、8月から調教助手をやって、2014年の2月に武さんが定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、調教師になるため、厩舎の仕事をしながら猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、一昨年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、一昨年は開業が遅かったんで、年末までに「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、去年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と一気に数字を伸ばせたんで、杉山君はホッとしたんでしょうな。
そんで3年目の今年は、まず地方で、ケイティブレイブを使ったダイオライト記念と日本テレビ盃を勝っとるし、JRAでも、ウインテンダネスを使った目黒記念と、ケイティブレイブを使ったJBCクラシックを勝つなど、先週までに「19勝・獲得賞金4億5319万円」っちゅう成績を残して、もう去年の賞金を超えとるんやけど、彼がこの数字に満足せんで、今週以降も全力で稼ぎにくるとワシは見とります。
っちゅうのも、杉山君の厩舎は、2着が21回と、取りこぼしとるレースが多いんやから、今は「どのレースもキッチリ勝たなアカン」と考えとる筈なんで。
そんな中、今週は、1着賞金が1億円のチャンピオンズCにケイティブレイブ、1500万円の鳴海特別にシーリーヴェール、1050万円の高山特別にエルメネジルドを登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるとワシは見とるんや。


2018/11/26
ヴィクトワールピサのドバイ遠征に帯同しとったな
今野貞一調教師(栗東)

主な管理馬:
マサハヤドリーム(福島テレビオープン)
マルカプレジオ(仁川S)
トウショウフリーク(関越S)

今週の主な登録馬:
マサハヤダイヤ(ステイヤーズS)
ララエクラテール(ステイヤーズS)
オーヴィレール(浜松S)
マルカソレイユ(御影S)
フナウタ(鳥羽特別)
スーパーライナー(姫路特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通りで、今野貞一君は、奈良にある帝塚山大学に通っとった頃、知り合いに誘われたことがきっかけで、どんどん競馬が好きになって、その延長で、「馬にちょっと乗ってみたいな」と思って、体験乗馬をやってみたら、それがかなり楽しかったそうで、「馬に関わる仕事がしたい」と考えるようになったそうやな。
ただ、そん時は20歳を超えとって、騎手になるのは年齢制限で無理やったんで、調教助手を目指したんやけど、競馬学校の厩務員課程に入るには、3年以上の牧場経験が必要やったんで、大学を卒業した後は、茨城県の牛久市にあった「プリンスホースパーク」とか、栃木県の那須塩原市にある「鍋掛牧場」とか、滋賀県甲賀市にある「信楽牧場」とかで働いて、馬のことをしっかり学んどりました。
で、それからは、2004年の3月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月からは大久保龍志厩舎で厩務員をやって、その1ヶ月後からは調教助手をやって、2006年の4月からは、宮本博厩舎で調教助手をやっとりましたな。
そんでもって、今野君は2010年に調教師の試験に受かっとって、こん時はまだ33歳やったから、周りのみんなが「若いのに大したもんや」って感心しとったんですわ。
試験に受かってからの彼は、「新しいことに挑戦したい」っちゅう考えで、技術調教師として角居勝彦厩舎に所属して、ヴィクトワールピサのドバイ遠征に帯同しとったし、世界を股に掛けて活躍しとる角居君の下で、調教師としてのイロハをキッチリ学んどりましたな。
で、今野君は、2012年の3月に自分の厩舎を開業しとって、その年にいきなり、「11勝・獲得賞金2億1519万円」っちゅう成績を残しとったし、それから去年まで、
2013年→12勝・獲得賞金2億1925万円
2014年→18勝・獲得賞金2億8985万円
2015年→13勝・獲得賞金2億8947万円
2016年→16勝・獲得賞金2億9238万円
2017年→16勝・獲得賞金2億6106万円
と、順調に数字を伸ばしとったんや。
そんで、今年は先週までに、「24勝・獲得賞金3億4504万円」っちゅう、開業してから一番の数字を残しとるんやけど、彼がこの数字に満足せんで、これからも全力で稼ぎにくるとワシは見とります。
っちゅうのも、彼と同じ2012年に厩舎を開業した調教師は、蛯名利弘君と金成貴史君と黒岩陽一君と高橋文雅君と吉村圭司君の5人がおって、去年は、
金成貴史厩舎→22勝・獲得賞金4億7109万円
吉村圭司厩舎→19勝・獲得賞金4億8823万円
今野貞一厩舎→16勝・獲得賞金2億6106万円
と、書けば分かる通りで、2人が今野君よりエエ成績を残しとったし、今年は、先週までに「25勝・獲得賞金4億4587万円」っちゅう成績を残しとる吉村君と、勝ち星は1つしか変わらんのやけど、賞金は「1億0083万円」の差を付けられとるんやからな。
もちろん今は、「賞金の高いレースを勝って、同期に少しでも近付きたい」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が6200万円のステイヤーズSにマサハヤダイヤとララエクラテール、1820万円の浜松Sにオーヴィレール、1820万円の御影Sにマルカソレイユ、1500万円の鳥羽特別にフナウタ、1500万円の姫路特別にスーパーライナーと、全部で6頭を賞金の高い特別レースに登録しとるんやから、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げる筈や。
それに今野君は、まだ重賞を勝てとらんので、ステイヤーズSのマサハヤダイヤとララエクラテールには、「ここで初めての重賞勝ちを」っちゅう思いも込められとるんやろうな。


2018/11/26
このままやったら去年と同じなんで
西橋豊治調教師(栗東)

主な管理馬:
プリモディーネ(1999年桜花賞など)
メイショウクオリア(2008年京都新聞杯)
シゲルジュウヤク(2013年阪神スプリングジャンプなど)


今週の主な登録馬:
ケントオー(チャレンジC)
スペシャルホース(鳴海特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、西橋豊治君は、1965年に、佐藤勇さんの厩舎で騎手候補生になって、1970年に乗り役としてデビューしとりました。
佐藤さんっちゅうたら、1964年の天皇賞・春と宝塚記念を勝ったヒカルポーラや、1980年のダービーを勝ったオペックホースとかを管理しとったんが有名ですな。
ちなみに、当時の佐藤厩舎は、兄弟子の高橋成忠さん(1978年から調教師・2011年に引退)が主戦騎手やったから、西橋君にはなかなか馬が回ってこんかったんで、障害を中心に乗っとったんや。
そんで、通算136勝っちゅう実績を残して、1989年に乗り役を引退した西橋君は、それから6年くらい、菅谷禎高さんの厩舎で調教助手をやって、1994年に調教師の試験に受かると、その年の11月に自分の厩舎を開業しとって、スタートが遅かったんで、最初の年は1勝止まりやったけど、2年目は8勝、3年目は9勝と、着実に勝ち星を伸ばしとりましたな。
それから、1998年には、プリモディーネを使ったファンタジーSで初めて重賞を勝つなど、「11勝・獲得賞金2億1362万円」っちゅう数字を残しとったし、次の年には、同じプリモディーネを使った桜花賞で初めてGIを勝っとったんですわ。
ただ、それから8年以上も重賞をご無沙汰しとったんやけど、2008年には、メイショウクオリアを使った京都新聞杯を勝っとるし、結局、この年は「14勝・獲得賞金2億2991万円」っちゅう成績で、今までで一番やった2002年の「16勝・獲得賞金2億3210万円」に近い成績を残しとったんや。
せやけど、去年までの5年間は、
2013年→6勝・獲得賞金1億8127万円
2014年→5勝・獲得賞金1億1482万円
2015年→5勝・獲得賞金1億2150万円
2016年→5勝・獲得賞金1億1482万円
2017年→5勝・獲得賞金1億3249万円
っちゅう形で数字が伸び悩んどったんで、今年の西橋君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と意気込んどる筈やで。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は「7勝・獲得賞金1億2999万円」っちゅうもんで、このままやったら、去年とそれほど変わらん数字で終わってしまうんや。
そんな中、今週は、1着賞金4100万円のチャレンジCにケントオー、1500万円の鳴海特別にスペシャルホースと、特別レースに2頭を登録しとるんやから、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。
それに、西橋君の厩舎は、シゲルジュウヤクで2013年の阪神スプリングジャンプを勝ってから、5年半以上も重賞をご無沙汰しとるんで、チャレンジCのケントオーには、「久々に重賞を勝ちたい」っちゅう思いも込められとるんやろ。