「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/05/14
「もっと勝たなアカン」と考えとる筈やから
中内田充正調教師(栗東)

主な管理馬:
ダノンプレミアム(2017年朝日杯FSなど)
グレイトパール(2017年平安Sなど)
ベルーガ(2017年ファンタジーS)
フロンティア(2017年新潟2歳S)

今週の主な登録馬:
オールフォーラヴ(オークス)
グレイトパール(平安S)
ゼンノサーベイヤー(シドニーT)
フォンターナリーリ(丹沢S)
エクレアスパークル(オーストラリアT)
フラウティスタ(湯沢特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとるやろうけど、栗東トレセンから車で50分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
中内田君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパの大学には競馬のことを教えてくれる学科があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとるんですわ。
それから、イギリスのウエストオックスフォード大学の馬学科に入って、生産や調教など馬のことを学んで、卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやったアメリカのロバート・フランケル厩舎で働いとりましたな。
その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬がぎょうさんおって、中内田君はその調教に乗っとったそうや。
日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2012年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満君(サイレンススズカ、アドマイヤベガ、アドマイヤグルーヴ、スズカマンボなどを管理)の厩舎で調教助手をやっとりました。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、中内田君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとったんですわ。
そんで、初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」やったけど、2015年は、「23勝・獲得賞金2億9682万円」と一気に数字を伸ばすと、一昨年は、ヴゼットジョリーを使った新潟2歳Sで初めて重賞を勝って、全体でも「31勝・獲得賞金5億0984万円」っちゅう数字を残しとりました。
それに、去年は、ダノンプレミアムを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、重賞を5つ勝って、全体で「46勝・獲得賞金7億5893万円」っちゅう、開業してから一番の数字やったし、2割1分5厘っちゅう勝率を残して、「最高勝率調教師」を受賞しとったように、イギリスとアメリカで経験したことや、橋田君や藤原君や角居君の厩舎で教わったことをしっかり活かせとるんでしょうな。
ただ、今年に入ってから先週までは、「16勝・獲得賞金3億0930万円」っちゅう成績を残しとるんやけど、去年の同じ時期(5月2週目まで)の「19勝・獲得賞金2億8380万円」より、勝ち星が下回っとるんやから、きっと今の彼は、「もっと勝たなアカン」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円のオークスにオールフォーラヴ、3600万円の平安Sにグレイトパールなど、賞金の高い特別レースに6頭を登録しとるんで、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。

2018/05/14
去年の同じ時期を大きく下回っていますので
牧光二調教師(美浦)

主な管理馬:
アニメイトバイオ(2010年ローズS)

今週の主な登録馬:
パイオニアバイオ(オークス)
ピアシングステア(丹沢S)
シンデン(荒川峡特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、大学時代の牧光二君は、馬術の世界でとても有名でした。
何しろ彼は、中央大学の馬術部にいた頃、国体で団体優勝していますし、世界学生選手権にも出場していて、その活躍振りが評価されて、出身地の大分県から「県民栄誉賞」を贈られたほどでしたからね。
牧君は、1998年に競馬学校の厩務員過程に入って、その年の10月に、増沢末夫さんの厩舎で厩務員になって、12月からは、宗像義忠君の厩舎に移って調教助手になって、そこでは、重賞を7つも勝ったバランスオブゲームを担当していました。
その後、2005年には、大学で馬術部の先輩だった上原博之君の厩舎に移っていますね。
牧君が上原君の厩舎にいた頃は、2004年の皐月賞など、GIを5勝したダイワメジャーや、2005年の新潟2歳Sを勝ったショウナンタキオンや、2008年のオーシャンSなど重賞を3勝したプレミアムボックスなどがいましたから、こうやって、走る馬を間近で見られたことが、牧君にはいい経験になったのでしょう。
それから牧君は、2008年に調教師の試験に受かって、その年の暮れに自分の厩舎を開業していて、最初の年は、レースに使った頭数が少なかったので、1勝も上げられなかったのですが、次の年は11勝、3年目の2010年には、アニメイトバイオを使ったローズSで初めて重賞を勝つなど、全部で17勝を上げていましたし、2011年には、「32勝・獲得賞金4億9307万円」という、今までで一番の成績を残していました。
でも、それからは、
2012年→25勝・獲得賞金3億4261万円
2013年→28勝・獲得賞金4億0135万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6870万円
2015年→31勝・獲得賞金3億9647万円
2016年→25勝・獲得賞金3億8593万円
2017年→25勝・獲得賞金4億2868万円
と書けば分かる通り、ずっと2011年の数字を超えていませんので、今年の牧君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈です。
ただ、今年に入ってから先週までは、「5勝・獲得賞金9357万円」という成績で、去年の同じ時期(5月2週目まで)の「8勝・獲得賞金1億5041万円」を大きく下回っていますから、今の牧君は、「もっとペースを上げないとマズイ」と思っているのでしょうね。
そういう中で、今週は、1着賞金が1億1000万円のオークスにパイオニアバイオ、1820万円の丹沢Sにピアシングステア、1050万円の荒川峡特別にシンデンを登録してきましたので、私は、牧君がどちらもメイチに仕上げてくると見ています。
それに、牧君の厩舎は、アニメイトバイオを使った2009年の阪神ジュベナイルFと2010年の秋華賞で2着に入ったのが最高で、まだGIを勝てていませんし、オークスに登録しているパイオニアバイオはアニメイトバイオの仔ですから、この馬には、「母親で勝てなかったGIを勝ちたい」という思いも込められている筈です。

2018/05/14
今年は先週までで「107戦4勝」なんやから
加用正調教師(栗東)

主な管理馬:
アズマシャトル(2015年小倉記念)
ドリームバレンチノ(2014年JBCスプリントなど)
マイネルスターリー(2010年函館記念)
ランニングゲイル(1997年弥生賞)

今週の主な登録馬:
ミツバ(平安S)


担当者:調教師情報部 元調教師I

知っとる方も多いんやろうけど、横浜出身の加用正君がこの世界に入ったんは、中学生の時、「馬事公苑騎手課程」の様子をテレビで見て、「自分も騎手になりたい」と思ったことがきっかけやったそうで、実際、中学校を卒業した後はすぐ馬事公苑に入って、それから6年半ほど馬乗りを教わった後、1976年に瀬戸口勉厩舎から乗り役としてデビューしたんや。
彼は、その年にいきなり19勝を上げとって、4年後の1980年には、ノトダイバーに乗ったシンザン記念で初めて重賞を勝っとったし、それからも、ダイナカーペンターに乗った1988年の阪神大賞典や、ダイタクヘリオスに乗った1991年の高松宮杯など、重賞の20勝を含む通算559勝を上げて、調教師の試験に受かった1993年に乗り役を引退しとります。
そんで、1994年に自分の厩舎を開業した加用君は、エイシンガイモンを使った1996年と1997年の関屋記念や、ランニングゲイルを使った1997年の弥生賞や、リミットレスビットを使った2006年の根岸Sとか、今までにJRAの重賞を13回勝っとるし、2007年には、関西リーディングの2位になって優秀調教師賞をもらっとりましたな。
2006年の加用君は、リミットレスビットの活躍とかで、今までで一番の「31勝・獲得賞金6億6042万円」っちゅう成績を残しとったし、その後も、4億円以上をコンスタントに稼いどったんやけど、2014年は「12勝・獲得賞金2億4445万円」と、勝ち星と賞金が一気に減ってしまったんですわ。
けど、去年までの3年間は、
2015年→26勝・獲得賞金4億3545万円
2016年→24勝・獲得賞金4億2709万円
2017年→22勝・獲得賞金4億2312万円
っちゅう形で巻き返せたんやから、加用君はホッとしたんやろ。
ただ、今年に入ってからは、先週までが「107戦4勝・獲得賞金1億2645万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(5月2週目まで)の「8勝・獲得賞金1億7536万円」と比べて、勝ち星と賞金のどっちも下回っとるんで、きっと今の彼は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈ですわ。
それに、2014年の交流G1・JBCスプリントとかを勝って、「4億9484万円」の賞金を稼いどった「看板馬」のドリームバレンチノは、去年の兵庫ゴールドTを最後に引退して、「アロースタッド」で種牡馬入りしたんで、今は、「この馬の分を他の馬で稼ぎたい」とも考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円の平安Sにミツバを登録しとるんで、加用君がメイチで仕上げてくるとワシは見とります。

2018/05/14
去年とあまり変わらんペースなんで
牧田和弥調教師(栗東)

主な管理馬:
ロンドンタウン(2017年コリアCなど)
トゥインクル(2016年ダイヤモンドS)

今週の主な登録馬:
ナムラアラシ(平安S)
カシノピカチュウ(フリーウェイS)
ディスピュート(荒川峡特別)
レオコックブルー(早苗賞)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、牧田和弥君は、今も現役の江田照男君や、浜野谷憲尚君や、もう調教師になっとる村山明君や、今は石橋守厩舎で調教助手をやっとる小原義之君とかと同じで、1987年に「第6期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1984年の桜花賞を勝ったダイアナソロンや、1989年の阪神3歳S(今の阪神ジュベナイルF)を勝ったコガネタイフウとかを育てた中村好夫さんの厩舎から、1990年にデビューしとりますな。
乗り役時代には、タヤスダビンチに乗った1995年の新潟3歳S、ヒサコボンバーに乗った1999年の阪神ジャンプS、マグマライフに乗った2002年の阪神スプリングジャンプと、重賞を3つ勝って、2005年に引退するまでに、通算で122勝を上げとりましたわ。
乗り役を引退してからは、1994年の安田記念とマイルCSを勝ったノースフライトや、1998年のオークスを勝ったエリモエクセルとかを育てて、今年の2月に引退した加藤敬二さんの厩舎で調教助手になって、この頃に、2009年の目黒記念とアルゼンチン共和国杯とか、重賞を4つ勝ったミヤビランベリを担当しとったんや。
それから、2010年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しとって、最初の年に、「10勝・獲得賞金1億5935万円」っちゅう成績を残すと、その後も、
2012年→12勝・獲得賞金1億8365万円
2013年→18勝・獲得賞金3億1927万円
2014年→8勝・獲得賞金2億0526万円
2015年→18勝・獲得賞金3億6029万円
2016年→18勝・獲得賞金4億1518万円
っちゅう形で勝ち鞍を積み重ねとって、一昨年は、トゥインクルを使ったダイヤモンドSで初めての重賞勝ちを飾っとるし、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
せやけど、去年は、ロンドンタウンを使ったコリアCで初めてのG1勝ちを海外で飾っとるものの、JRAでは「18勝・獲得賞金2億9003万円」っちゅう数字で、一昨年の賞金を大きく下回ってしもうたんで、今年の牧田君は、「必ず巻き返したる」と気合いを入れとる筈ですわ。
ただ、今年に入ってからは、先週までで「6勝・獲得賞金9640万円」っちゅう成績で、去年とあまり変わらんペースやから、今の牧田君は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円の平安Sにナムラアラシ、1820万円のフリーウェイSにカシノピカチュウとか、特別レースに全部で4頭を登録しとるんで、ワシが牧田君やったら、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げますわ。