「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2023/09/25
現在は「くまもんシリーズ」などの多彩なラインナップを…
浦邊輝實(うらべ・てるみ)氏

本業: 肌美和(きみわ)株式会社 会長

今週の主な登録馬:
キミワクイーン(スプリンターズS)
キミワテル(外房S)

担当者:馬主情報部 馬主S

浦邊輝實(うらべ・てるみ)オーナーの本業は、熊本県の上益城郡御船町(かみましきぐん・みふねまち)に本社を構え、馬油を使った化粧品や健康食品などの製造と販売を手掛けている、「肌美和(きみわ)株式会社」の会長です。

馬刺しの本場である熊本県には馬肉専門の牧場が多くあり、1982年に設立された同社は、地元の牧場から馬脂を仕入れ、馬油への加工を行っておりました。

長年に渡り医薬品の卸売りを手掛けていた浦邊オーナーが、同社の2代目社長に就任すると、パッケージを女性が手に取りやすいデザインに一新し、東京の有名百貨店で販売を開始するなど、優れた営業手腕を発揮して次々に販路を広げ、2010年の1月には韓国に「キミワ・コリア」を、2011年の3月には中国の北京に「キミワ・ペキン」を、それぞれ設立するなど、海外への進出も果たしております。

2011年には、延べ床面積が984平方メートルの新工場を建設し、馬の胎盤が原料である「馬プラセンタ」の製造を開始しており、現在では、ベーシックな商品がメインとなっている「肌馬油シリーズ」に加え、

「きみわシリーズ」

「マーユプラセンシリーズ」

「マーユプレシャスシリーズ」

「くまもんシリーズ」

「健康食品シリーズ」

など、多彩なラインナップを取り揃えており、私が聞いた話によれば、どのシリーズも好評を博しているそうですから、このように「肌美和株式会社」を大きく発展させた浦邊オーナーは、多くの方に「優秀な経営者」と認められていることでしょう。

なお、浦邊オーナーは2016年に社長職を退いて会長に就任しており、現在は、馬肉専門の牧場を運営する企業との合弁会社の立ち上げなどに携わっております。

馬主としての浦邊オーナーは、JRAで馬を走らせ始めたのが2017年と、まだキャリアが浅く、これまでに走らせた頭数も3頭のみですが、3頭とも勝ち上がっており、昨年は、2勝を上げ、キャリアハイとなる「3866万円」の賞金を獲得しておりました。

更に今年も勢いは続いており、キミワクイーンがサンライズSを制してオープン馬となり、その後、函館スプリントSも制覇し、オーナーにとって初の重賞勝利を飾るなど、先週までの獲得賞金が「7130万円」と、既に昨年を大きく上回っております。

当然、現在の浦邊オーナーは、「この勢いを止めたくない」という思惑を抱いている筈であり、こういった中、今週は、1着賞金1億7000万円(馬主の取り分は8割の1億3600万円)のスプリンターズSにキミワクイーンなど、特別レースに2頭を登録しておりますので、私がオーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。

2023/09/25
京都の山科で開業したオーダースーツ専門店が前身です
中西浩一氏

本業: 株式会社オンリー 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
アイコンテーラー(シリウスS)

担当者:馬主情報部 馬主T

皆様もご存知の通り、中西浩一オーナーは、京都市下京区に本社を構え、ビジネススーツを中心とした紳士服の製造小売業などを手掛けている、「株式会社オンリー」の代表取締役会長を少し前まで務めており、現在は取締役相談役を務めております。

同社の前身は、中西オーナーが、1970年に京都の山科で開業したオーダースーツ専門店の「紳士服中西」であり、1976年、「株式会社オンリー」を設立し、京都市内の北山通に、メンズブティック「オンリー本店」をオープンしました。

それから同社は、

■1982年
レディスブティック「オンリーストリート」をオープン

■1983年
第25回日本紳士服技術コンクールで、最高賞の「高松宮技術奨励賜杯賞」を受賞

■1987年
イタリアのミラノに企画生産のオフィスを開設

■1988年
渋谷や神戸など他府県への進出を開始

■2002年
オーダースーツ「TailorMadebyKOICHI・NAKANISHI」の販売開始、及び、オンラインストアの開設

■2005年
大阪証券取引所・ヘラクレス市場(現・ジャスダック市場)に株式上場

■2009年
現在の本社ビルへ移転

■2015年
株式上場市場を東京証券取引所第二部に変更

■2016年
東京証券取引所第一部銘柄に指定

■2017年
東京本部を開設

■2019年
都内最大級のスーツショップ「ONLY PREMIO TOKYO」を有楽町にオープン

■2021年
創業の地である京都に、新たな旗艦店「ONLY京都四条河原町店」をオープン

といった形で順調に成長しております。

そして現在は、スーツ生産を担う「株式会社オンリーファクトリー」と、アウトレットショップ「SUIT&SUIT」の運営を手掛ける「株式会社オンリートレンタ」という2社の系列企業を含め、全国に55店舗を有する大企業になっており、グループ全体で300名近くの従業員を擁しておりますので、一代で「株式会社オンリー」を大きく成長させた中西オーナーのことは、「尊敬すべき経営者」と言えるでしょう。

JRA馬主としての中西オーナーは、キャリアが30年以上に及んでいる大ベテランであり、これまでに50頭以上を所有しており、2020年までの3年間は、

2018年→6勝・獲得賞金9739万円
2019年→5勝・獲得賞金1億0383万円
2020年→8勝・獲得賞金9305万円

という好成績を残しており、尚且つ、2018年には、アイアンテーラーで地方交流重賞のクイーン賞を制しておりました。

過去2年は、

2021年→4勝・獲得賞金7331万円
2022年→3勝・獲得賞金7389万円

という形で成績が伸び悩んでしまいましたが、今年は、アイコンテーラーでBSN賞を制するなど、先週までの獲得賞金が「6126万円」と、昨年の8割以上となっておりますので、現在の中西オーナーは、「この勢いを維持したい」と考えていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)のシリウスSにアイコンテーラーを登録しており、私が中西オーナーであれば、同馬を預けている河内先生に対して、渾身の勝負仕上げを指示します。

また、オーナーは、先述した通り、キャリアが20年を超えているベテランですが、まだ重賞を勝てておりませんので、今回は、「初めての重賞勝ちをここで」という思いも込められている筈です。

2023/09/25
スプリンターズSなどに込められている思惑は…
株式会社ウイン

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
ウインマーベル(スプリンターズS)
ウインシュクラン(茨城新聞杯)
ウインバグース(勝浦特別)


担当者:馬主情報部 馬主M

2011年の12月から、「株式会社ウイン」(本社所在地:東京都港区西新橋)の代表を務めているのは、一昨年の3月19日に亡くなった、「マイネル軍団の総帥」こと岡田繁幸オーナーの三男・義広氏です。

なお、義広氏の奥様であり、愛馬会法人・「株式会社ウインレーシングクラブ」の代表を務めている岡田亜希子氏は、「コスモヴューファーム」(住所:北海道新冠郡新冠町字東泊津1-2)の代表も務めており、「ウイン」の募集馬は、「コスモヴューファーム」の生産馬が中心となっております。

同クラブに於いて、過去の代表的な存在としては、2003年のNHKマイルCを制したウインクリューガー、2003年の京都ハイジャンプなど、障害重賞を4勝したウインマーベラス、2004年の日経賞を制したウインジェネラーレ、2004年の京王杯SCを制したウインラディウス、2014年の日経賞を制したウインバリアシオン、2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを制したウインブライトといった名前が挙げられるでしょう。

2003年の「ウイン」は、ウインクリューガーやウインマーベラスの活躍などによって、過去最高となる「45勝・獲得賞金10億0653万円」という成績を残しており、2020年は、ウインマリリンでフローラSを制するなど、38勝を上げ、「8億5482万円」の賞金を獲得しておりました。

しかし一昨年は、ウインマリリンで日経賞とオールカマー、ウインキートスで目黒記念を制したものの、他の馬があまり活躍できなかったため、「27勝・獲得賞金7億1803万円」という成績に終わり、勝利数と賞金のどちらも前年を下回っておりましたので、昨年はクラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、昨年は、ウインマーベルで葵S、ウインマイティーでマーメイドS、ウインカーネリアンで関屋記念を制するなど、計31勝を上げ、「9億1098万円」という、2003年に次ぐ賞金を獲得しております。

ただ、今年は、ウインカーネリアンで東京新聞杯を制しているものの、他の馬がそれほど活躍できていないことから、先週までの成績が「16勝・獲得賞金4億8341万円」と、昨年のペースを大きく下回っておりますので、現在はクラブの関係者全員が、「早急に巻き返しを図りたい」と考えていることでしょう。

また、今年の「ウイン」は、6月9日(金)、「2023年度第1次募集予定馬」に関して、計27頭のラインナップを発表しており、この馬達に関しては、7月18日(火)に募集用のパンフレットを発送しておりますが、私が確認したところ、これらの内、既に満口となっているのは20頭であり、残りの7頭は現在も出資を受け付けております。

したがって、現在は同クラブの関係者全員が、「過去の募集馬を活躍させて、出資を検討している顧客層に好印象を与え、残りの7頭を少しでも早く満口にしたい」とも考えている筈です。

そういった中、「ウイン」は、今週、1着賞金1億7000万円(馬主の取り分は8割の1億3600万円)のスプリンターズSにウインマーベルなど、3頭を特別レースに登録しておりますので、クラブの関係者達が、それぞれを預けている厩舎に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。

2023/09/25
2019年のダービーオーナーですわね
猪熊広次氏

本業: 株式会社バローズ 代表取締役

今週の主な登録馬:
ヘラルドバローズ(シリウスS)
ジュリアバローズ(西宮S)


担当者:馬主情報部 馬主H

猪熊広次オーナーの本業は、JR五反田駅と大崎駅と品川駅から徒歩10分圏内のところにある「住友不動産高輪パークタワー」(東京都品川区東五反田)に本社を構え、モバイル機器の販売や、モバイルコンテンツの配信などを手掛けている、「株式会社バローズ」の代表取締役ですわ。

1994年に設立された同社は、まず「モバイル機器事業」を立ち上げ、その後は、

1998年10月→日本移動通信株式会社(現KDDI株式会社)と「携帯電話販売一次代理店契約」を締結
1999年3月→「IDOプラザ・向ヶ丘遊園」(現在のauショップ・向ヶ丘遊園)をオープン
2001年4月→「auショップ・川崎西口駅前」(現在のauショップ・ラゾーナ川崎)をオープン
2003年7月→「住友不動産高輪パークタワー」に本社を移転

といった形で順調に規模を拡大していますの。

また、同社は近年、「モバイルコンテンツ事業」に力を入れていて、

2013年→家族単位での収支管理ができる「節約家計簿」
2015年→心理対戦型パーティーゲームの「人狼ゲーム・潜む狼」
2016年→女性向けの恋愛ノベルゲームの「イケメン★恋愛乙女ゲーム集」
2017年→近未来学園を描いたアドベンチャーゲームの「AQUA」
2018年→ラブコメアドベンチャーゲームの「お嬢様はご機嫌ナナメ」
2020年→貯めたポイントで豪華賞品に応募できる「懸賞麻雀」
2021年→定番のゲームでポイントを貯めて豪華賞品に応募できる「懸賞ソリティア」

など、次々に新サービスを提供していますわ。

私が確認したところ、これらの中では、「懸賞ソリティア」が特に人気を博していまして、昨年は、「懸賞麻雀」のサービスを終了して、代わりに、「懸賞GAMES」として、

「懸賞ナンプレ」→4月から提供
「懸賞リバーシ」→6月から提供
「懸賞2048」→10月から提供
「懸賞HelixJump」→11月から提供
「懸賞へびゲーム」→12月から提供

と、立て続けに新たなコンテンツをスタートさせていますの。

このように、ユーザーのニーズに合わせて臨機応変にビジネスを展開している猪熊オーナーのことを、多くの方が、「業界内の注目人物」と考えているのでしょうね。

馬主としての猪熊オーナーは、確か2003年頃にJRAで馬を走らせ始めて、これまでに250頭以上を所有していまして、その中の代表的な存在としては、2009年のシンザン記念を制し、同年のダービーで3着だったアントニオバローズや、2015年のファンタジーSを制したキャンディバローズや、2018年のCBC賞と北九州記念を制したアレスバローズや、2019年のダービーを制したロジャーバローズなどが挙げられますわ。

2017年の猪熊オーナーは、過去最高となる30勝を上げ、「4億7836万円」の賞金を獲得していた上、2019年は、10勝に留まってしまいましたが、先述した通り、ロジャーバローズでダービーを制したことなどから、賞金は過去最高の「4億8361万円」を獲得していましたの。

2020年は、14勝を上げたものの、獲得賞金は「1億9984万円」と、前年の半分以下に留まっていましたが、その後の2年間は、

2021年:24勝・獲得賞金3億9353万円
2022年:22勝・獲得賞金4億5770万円

という形で巻き返しに成功していて、特に昨年は、獲得賞金が、キャリアの中で三番目に多い数字でしたわ。

それに、今年も好調が続いていて、1月は1勝、2月と3月は2勝ずつと、スタートダッシュには失敗してしまいましたけど、先週までに17勝を上げて、獲得賞金は「3億5146万円」と、昨年の7割以上となってますので、現在のオーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。

また、猪熊オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多くて、昨年は、

■7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」
3頭を1億3090万円で落札

■7月26日(火)~27日(水)の「HBAセレクションセール」
3頭を4235万円で落札

■8月22日(月)~26日(金)の「HBAサマーセール」
3頭を2937万円で落札

■10月17日(月)~18日(火)の「HBAオータムセール」
1頭を110万円で落札

と、計10頭を総額2億0372万円で落札していて、更に昨年は、「ジェイエス・繁殖馬セール」(秋季)と「ノーザンファームミックスセール」に於いて、2頭の繁殖牝馬を2090万円で落札していましたし、今年も、

■7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」
3頭を1億0340万円で落札

■7月25日(火)~26日(水)の「HBAセレクションセール」
1頭を1045万円で落札

と、計4頭を総額1億1385万円(金額は全て税込表記)で落札していますので、現在のオーナーは、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈ですわ。

そういった中、今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)のシリウスSにヘラルドバローズなど、2頭を特別レースに登録していますので、私が猪熊オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げをお願いしますわね。