「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2025/04/21
イメージキャラクターに「ドラえもん」を起用していましたわね
寺田千代乃氏

本業: アート引越センター株式会社 名誉会長

今週の主な登録馬:
マテンロウバローズ(青葉賞)

担当者:馬主情報部 馬主H

寺田千代乃オーナーは、以前、「アートコーポレーション株式会社」の代表取締役社長を務めていましたが、2019年の12月20日(金)に、オーナーのご長男で、副社長を務めていた寺田政登(まさと)氏が社長に就任したことにより、現在の役職は名誉会長ですわね。

1968年、「寺田運輸」として創業された同社は、1976年、社内に「アート引越センター事業部」を設置して、次の年にその事業部を「アート引越センター株式会社」として独立させていましたの。

それからは、「あなたの町の0123」という覚えやすいメロディが流れるテレビやラジオのCMや、イメージキャラクターに「ドラえもん」を起用するなどの広告戦略で、子供からお年寄りまで幅広い層に認知されるようになりましたわね。

1990年、「アートコーポレーション株式会社」に名称を変更した同社は、

■「アートバンライン株式会社」(大阪府大阪市)
主な事業は商業輸送

■「アートプランニング株式会社」(大阪府大阪市)
主な事業はマンションや戸建ての分譲

■「アートプラス株式会社」(大阪府大阪市)
主な事業は家電製品や輸入車の販売

■「アートチャイルドケア株式会社」(東京都品川区)
主な事業は保育施設の運営

といった系列企業を有していて、2022年の1月1日(土)には、1990年まで使用していた「アート引越センター株式会社」に社名を戻していますの。

そして2024年9月期の決算は、「連結売上高1762億4200万円」、「連結経常利益126億2700万円」という素晴らしい数字でしたし、現在は「アート引越センター株式会社」だけで約3600名の従業員を雇用していますので、同社を創業から一代で大きく成長させた寺田オーナーのことは、多くの方が、「尊敬すべき優秀な経営者」と認めているのでしょう。

また、2003年には、寺田オーナーの半生をモデルに、「おしどり夫婦が引越業で成功をつかむストーリー」を描いた、「あなたの人生お運びします」という、藤原紀香さんが主演のテレビドラマが、TBS系列で放送されていましたわね。

寺田オーナーが馬主になったきっかけは、「マチカネ」の冠名でよく知られていた細川益男オーナー(故人)から京都競馬場に招待された時に、「試しにまず1頭持たれてみてはいかがですか。調教師もお世話します」と勧められたことだそうですわ。

馬主としての寺田オーナーは、私が確認したところ、1997年からJRAで馬を走らせていて、過去の代表的な存在としては、2007年のマーメイドSを制したディアチャンスや、2018年の京都牝馬Sと阪神牝馬SとターコイズSを制したミスパンテールなどが挙げられますわね。

2018年の寺田オーナーは、ミスパンテールの活躍などによって、「11勝・獲得賞金3億1734万円」という好成績を残していましたし、2019年も、リオンリオンで青葉賞とセントライト記念、マイスタイルで函館記念を制するなど、8勝を上げて、「2億8486万円」の賞金を獲得していましたの。

その後の2年間は、

2020年→7勝・獲得賞金9802万円
2021年→9勝・獲得賞金1億7098万円

という形で数字が伸び悩んでいましたけど、2022年は、マテンロウオリオンでシンザン記念を、マテンロウレオできさらぎ賞を制するなど、10勝を上げて、獲得賞金は「3億1190万円」と、前年を大きく上回っていましたし、一昨年は、過去最多の14勝を上げて、「3億3426万円」という獲得賞金もキャリアハイとなっていましたわ。

ただ、昨年は、マテンロウスカイで中山記念を制しましたけど、他の馬があまり活躍できなかったこともあって、最終的な成績が「10勝・獲得賞金2億3456万円」と、一昨年を下回ってしまいましたの。

もちろん、今年を迎えるにあたって、寺田オーナーは巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、先週までに6勝を上げていて、その他にも、マテンロウレオがアメリカJCCで、マテンロウスカイがマーチSでそれぞれ2着に入線したことなどから、獲得賞金が「1億5258万円」と、もう昨年の6割以上になっていますわ。

当然、現在の寺田オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。

また、寺田オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多くて、昨年は、

■7月8日(月)~9日(火)の「セレクトセール」
6頭を4億1580万円で落札

■8月19日(月)~24日(土)の「HBAサマーセール」
2頭を5720万円で落札

と、計8頭を4億7300万円で落札していますの(落札金額は全て税込表記)。

当然、寺田オーナーは、今年の「競走馬セール」にも参加する可能性が高く、現在は、「今後に向けて、潤沢な落札資金を確保しておきたい」とも考えている筈ですわね。

そういった中、今週は、1着賞金5400万円(馬主の取り分は8割の4320万円)の青葉賞にマテンロウバローズを登録していますので、私が寺田オーナーであれば、この馬を預けている昆先生に対して、渾身の勝負仕上げをお願いしますわ。

2025/04/21
去年は「9億1416万円」の賞金を稼いでいましたけど
有限会社ビッグレッドファーム

本業: 競走馬の生産・育成

今週の主な登録馬:
レイベリング(マイラーズC)
コスモディナー(福島中央テレビ杯)
コスモフロイデ(センテニアル・パークS)
コスモアディラート(湘南S)
コスモエスパーダ(湘南S)
コスモスプモーニ(石和特別)
キャントウェイト(比良山特別)
コスモアンバサダ(飯盛山特別)
コスモパラタ(飯盛山特別)

担当者:馬主情報部 育成牧場長G

皆さんもよく知っている通り、「ビッグレッドファーム」(所在地:北海道新冠郡新冠町字明和120ー4)は、「マイネル軍団の総帥」として広く知られていて、2021年の3月19日(金)に亡くなった岡田繁幸さんが、1974年に作った牧場でして、それからは、

1991年→静内に「ビッグレッドファーム真歌トレーニングパーク」を開場
1999年→新冠に「ビッグレッドファーム明和」を開場
2007年→茨城県の鉾田市に「ビッグレッドファーム鉾田トレーニングセンター」を開場
2011年→静内に「ビッグレッドファーム田原」を開場
2016年→静内に「ブルースターズファーム」を開場
2018年→新冠に「ビッグレッドファーム朝日」を開場
2021年→新冠に「ビッグレッドファーム泊津」を開場

といった形でどんどん規模を大きくしていて、今は、繁幸さんの奥さんの美佐子さんが牧場の代表を務めています。

そうそう、「ビッグレッドファーム」は、ゴールドシップやウインブライトといった種牡馬を繫養していますし、一昨年の中山大障害を勝ったマイネルグロンや、2021年のオークスを勝ったユーバーレーベンなどが、ここの代表的な生産馬ですね。

「コスモ」の冠名が付く馬は、確か2006年の4月まで美佐子さんの名義で走っていて、その頃の活躍馬には、2003年の朝日杯FSを勝ったコスモサンビームや、2004年の小倉2歳Sを勝ったコスモヴァレンチや、2006年のシンガポール航空国際C(G1)など、JRAと海外の重賞を4勝したコスモバルクなどがいました。

その後、「コスモ」の馬は「ビッグレッドファーム」の名義で走るようになっていて、それからの活躍馬には、2006年の北九州記念を勝ったコスモフォーチュンや、2010年のアーリントンCを勝ったコスモセンサーや、同じ年のステイヤーズSを勝ったコスモヘレノスや、2011年の中山金杯と中日新聞杯を勝ったコスモファントムや、2012年の弥生賞を勝ったコスモオオゾラや、2013年の新潟記念を勝ったコスモネモシンなどがいますね。

2011年の「ビッグレッドファーム」は、コスモファントムの活躍などで、34勝を上げて、今までで一番多い「9億2897万円」の賞金を稼いでいました。

その後は数字が伸び悩んでいて、2022年までの5年間も、

2018年→14勝・獲得賞金3億0266万円
2019年→17勝・獲得賞金4億0698万円
2020年→22勝・獲得賞金4億0154万円
2021年→23勝・獲得賞金5億1107万円
2022年→24勝・獲得賞金5億0788万円

という物足りない数字が続いていましたけど、一昨年は、36勝を上げて、稼いだ賞金が「5億9067万円」と、2022年を上回って、巻き返しに成功していたんですよ。

それに、去年もいい流れが続いていて、コスモキュランダが弥生賞を、コガネノソラがクイーンSを勝つなど、36勝を上げましたし、稼いだ賞金が「9億1416万円」と、一昨年を大きく上回っています。

ただ、今年は、先週までに10勝を上げていますけど、重賞を勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「2億2952万円」と、去年の同じ時期(皐月賞の週まで)の「3億9173万円」を下回っていますから、今は牧場の関係者全員が、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。

それと、「ビッグレッドファーム」は、生産馬だけで十分な頭数を確保できるにも関わらず、「競走馬セール」と「繁殖牝馬セール」に参加することが多くて、去年は、

■7月2日(火)の「八戸市場」
1頭を462万円で落札

■7月8日(月)~9日(火)の「セレクトセール」
1頭を2970万円で落札

■7月22日(火)~24日(水)の「HBAセレクションセール」
5頭を6380万円で落札

■8月19日(月)~24日(土)の「HBAサマーセール」
5頭を3465万円で落札

■9月17日(火)~19日(木)の「HBAセプテンバーセール」
2頭を1342万円で落札

■10月23日(水)の「ジェイエス冬季繫殖牝馬セール」
2頭を1441万円で落札

と、計16頭を1億5610万円で落札しています(落札金額は全て税込表記)。

もちろん、去年までの状況を踏まえると、今年の「競走馬セール」と「繁殖牝馬セール」にも参加する可能性が十分にありますから、今は、関係者全員が、「落札資金をガッチリ稼いでおきたい」とも考えているのでしょう。

そんな中、今週は、1着賞金が5900万円(馬主の取り分は8割の4720万円)のマイラーズCにレイベリング、1着賞金が1550万円(同1240万円)の福島中央テレビ杯にコスモディナーなど、全部で9頭を賞金の高い特別レースに登録していますので、「ビッグレッドファーム」の関係者達が、それぞれの厩舎に対して、メイチの勝負仕上げをお願いしている可能性が高いと私は見ています。

2025/04/21
2003年のジャパンCを制しております
株式会社友駿ホースクラブ

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
スワローシチー(青葉賞)
バシレウスシチー(福島中央テレビ杯)

担当者:馬主情報部 馬主S

「友駿ホースクラブ」が、1968年に設立された老舗で、現在の一口馬主クラブのシステムを最初に導入したのは、私が改めて説明するまでもなく、皆様もよくご存知のことでしょう。

同クラブに於いて、過去の代表的な存在と言えば、2003年のジャパンCと2004年の宝塚記念など、重賞を7勝し、10億8422万円もの賞金を獲得したタップダンスシチーと、2009年のジャパンCダート、2010年のフェブラリーSなど、地方交流を含めてG1を9勝し、10億2319万円もの賞金を獲得したエスポワールシチーが挙げられます。

「友駿ホースクラブ」は、エスポワールシチーが最も活躍した2009年に、「20勝・獲得賞金4億8577万円」という成績を残しておりました。

しかし、その後は数字が伸び悩んでおり、昨年までの5年間も、

2020年→4勝・獲得賞金7035万円
2021年→9勝・獲得賞金1億8327万円
2022年→1勝・獲得賞金1億1646万円
2023年→4勝・獲得賞金6712万円
2024年→7勝・獲得賞金1億1855万円

と記せば分かる通り、全盛期と比較して物足りない成績が続いております。

そして、今年も悪い流れが続いており、先週までに2勝を上げているものの、重賞を勝てていないことなどから、獲得賞金が「3635万円」と、まだ2009年の1割にも達しておりませんので、現在は、クラブの関係者全員が、「早急に巻き返しを図りたい」と考えているのでしょう。

また、「友駿ホースクラブ」は、「2023年産募集馬」(現2歳世代)に関して、11頭のラインナップを発表しておりますが、私が確認したところ、これらの内、募集中止となった2頭を除く残りの9頭は、今も出資を受け付けております。

よって、現在はクラブの関係者全員が、「過去の募集馬を活躍させて顧客層に好印象を与え、今後の出資者増加に繋げたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金5400万円(馬主の取り分は8割の4320万円)の青葉賞にスワローシチー、1着賞金が1550万円の福島中央テレビ杯にバシレウスシチーを登録しておりますので、私が「友駿ホースクラブ」の関係者であれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

2025/04/21
俳優の役所広司さんをテレビCMに起用しておりました
小笹芳央(おざさ・よしひさ)氏

本業: 株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役会長

今週の主な登録馬:
ホウオウリアリティ(マイラーズC)
ホウオウアートマン(青葉賞・あやめ賞)
ホウオウタイタン(フローラS)
ホウオウラスカーズ(センテニアル・パークS)

担当者:馬主情報部 馬主T

小笹芳央(おざさ・よしひさ)オーナーの本業は、東京都中央区銀座にある「歌舞伎座タワー」の15階に本社を構え、企業のコンサルティングなどを主な事業としている、「株式会社リンクアンドモチベーション」の代表取締役会長でして、「テーオー」の冠名でお馴染みの小笹公也(おざさ・ともや)オーナーは、2歳下の弟です。

小笹芳央オーナーは、大阪府立住吉高校から、早稲田大学の政治経済学部に進学し、卒業後の1986年、「株式会社リクルート」に入社してからは、人事部に配属されて採用に携わり、14年後の2000年に同社を退職し、「株式会社リンクアンドモチベーション」を設立しました。

それから同社は、

2001年5月→大阪府大阪市北区梅田に大阪支社を開設
2004年3月→株式会社リンクダイニング設立
2004年11月→東京都港区汐留の「日本テレビタワー」に東京支社を開設
2007年12月→東証2部に上場
2008年12月→東証1部に指定変更
2010年11月→株式会社モチベーションアカデミアを設立
2011年6月→株式会社アビバを子会社化

といった形で成長し、2013年の1月、グループ拡大に伴い、小笹オーナーは、それまでの代表取締役社長から、代表取締役会長に就任しております。

その後も同社は、2016年の10月に、外国籍人材の採用・受入・定着を支援する「株式会社リンクジャパンキャリア」(現在の株式会社リンク・インタラック)を設立するなど、順調に事業規模を拡大しており、現在は、東京、大阪、名古屋に「統合拠点」、札幌、仙台、広島、福岡に「グループ拠点」、シンガポール、ベトナム、タイ、フィリピンに「海外拠点」を構え、9社のグループ会社を有し、2024年12月期の売上高が「374億5800万円」を記録しておりますので、同社の創業者である小笹オーナーのことは、非常に多くの方が「尊敬すべき優秀な経営者」と認めているのでしょう。

2018年の10月には、同社が開発した組織改善システムの「モチベーションクラウド」について、俳優の役所広司さんを起用したテレビCMを製作・放映しており、これが好評を博しておりました。

また、小笹オーナーは、会社経営と並行して、執筆活動にも積極的に取り組んでおり、過去には、「会社の品格」など、非常に多くの著書が刊行されており、今年も、「組織と働き方の本質」という著書が、日本経済新聞社より刊行されている上、2009年から2010年にかけて、フジテレビの「とくダネ」にコメンテーターとして出演するなど、精力的な活動を続けております。

馬主としての小笹オーナーは、2015年にJRAで馬を走らせ始め、これまでに100頭近くを所有しており、初年度は勝利を上げられずに終わったものの、その後は、

2016年→2勝・獲得賞金2105万円
2017年→6勝・獲得賞金7925万円
2018年→9勝・獲得賞金1億3242万円
2019年→10勝・獲得賞金1億6158万円
2020年→13勝・獲得賞金2億5361万円
2021年→27勝・獲得賞金5億2089万円
2022年→21勝・獲得賞金4億3472万円
2023年→22勝・獲得賞金5億5225万円
2024年→20勝・獲得賞金5億4455万円

という形で順調に実績を積み重ねていた上、2021年には、ホウオウイクセルを出走させたフラワーCで初の重賞制覇を飾り、一昨年は、獲得賞金がキャリアハイとなっておりました。

そして、今年も好調が続いており、先週までに7勝を上げ、その他にも、ホウオウビスケッツが金鯱賞で2着に入線したことなどから、獲得賞金が「1億5748万円」と、昨年の同時期(皐月賞の週まで)の「1億6203万円」と同水準の数字となっておりますので、現在の小笹オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

また、小笹オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、

■7月8日(月)~9日(火)の「セレクトセール」
8頭を7億1830万円で落札

■10月22日(火)の「ノーザンファームミックスセール」
2頭を3億3000万円で落札

と、計10頭の落札に10億4830万円を投じております(落札金額は全て税込表記)。

当然、現在の小笹オーナーは、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金が5900万円(馬主の取り分は8割の4720万円)のマイラーズCにホウオウリアリティ、1着賞金が5400万円(同4320万円)の青葉賞にホウオウアートマン(あやめ賞にも登録)、1着賞金が5200万円(同4160万円)のフローラSにホウオウタイタンなど、4頭を特別レースに登録しておりますので、私が小笹オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示します。