「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2023/06/07
「ホーキンス」の靴を大ヒットさせていましたわ
三木正浩氏

本業: 株式会社ABCマート 最高顧問

今週の主な登録馬:
ジャスティンカフェ(エプソムC)
ジャスティンヴェル(八王子特別)
ジャスティンエース(松前特別)

担当者:馬主情報部 馬主H

三木正浩オーナーは、東京都渋谷区の道玄坂に本社を構えて、靴の小売業などを手掛けている「株式会社ABCマート」の創業者でして、2007年の8月まで同社の代表取締役会長を務めていて、現在は最高顧問を務めていますの。

1955年、三重県伊勢市に生まれた三木オーナーは、名古屋市立享栄高校から、東邦学園短期大学に進学して、ここを卒業してから、ゴルフクラブ・ゴルフ用品の販売などを手掛けている「スクエアツウ・ジャパン株式会社」に入社しましたわ。

それから3年後、同社を退社した三木オーナーは、1985年に、「ABCマート」の前身となる「株式会社国際貿易商事」を東京都新宿区で設立しましたの。

1986年、買い付けのためにロンドンを訪れていた三木オーナーは、ブーツのブランド「HAWKINS(ホーキンス)」と日本の代理店契約を結んで、それからは、同社の靴を低価格で販売し大ヒットさせていましたわ。

1987年、東京都荒川区に移転した「株式会社国際貿易商事」は、社名を「株式会社インターナショナル・トレーディング・コーポレーション」に変更して、それから、1990年に靴の小売業を始めるため、「有限会社ABCマート」を設立して、初出店した「上野アメ横店」では、1店舗だけで年商25億円を売り上げていましたの。

三木オーナーは、その後も、

1991年→アメリカのスケートボード靴メーカー・「Vans(バンズ)」と国内総代理店契約を締結
1994年→「Vans」の国内商標使用契約を締結
1995年→「HAWKINS」の商標権を完全取得
1997年→「有限会社ABCマート」を改組し、「株式会社ABCマート」に商号変更
2000年→ジャスダックに上場
2002年→東証一部に上場
2004年→「株式会社エス・ジー・シューズ・カンパニー」を吸収合併

といった形で急速に事業を拡大させて、現在、「ABCマート」は、連結の売上高が「2439億4600万円」(2022年2月期)を記録するほどの大企業に成長していますので、一代でこの礎を築いた三木オーナーのことは、誰もが「非常に優秀な経営者」と認めているのでしょうね。

馬主としての三木オーナーは、2019年からJRAで馬を走らせていて、この年の10月19日(土)には、オーナーにとって馬主デビューだった新馬戦で、ジャスティンリーチが見事に初勝利を飾っていましたの。

そして、2020年は未勝利に終わったものの、一昨年は、ジャスティンロックを出走させた京都2歳Sで初めての重賞勝ちを飾るなど、15勝を上げて、獲得賞金は「1億9962万円」と、一気に成績を伸ばしていましたわね。

更に昨年は、エリカヴィータでフローラSを制し、ジャスティンパレスで神戸新聞杯を制するなど、キャリアハイとなる20勝を上げて、「4億3535万円」の賞金を獲得していますの。

それに、今年も勢いが続いていて、アグリで阪急杯を制して、ジャスティンパレスで天皇賞・春を制し、「初のGI勝利」を飾るなど、先週までに獲得した賞金が「4億8542万円」と、早くもキャリアハイの数字になっていますの。

もちろん、現在の三木オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。

また、三木オーナーは、2019年から「競走馬セール」に参加していまして、一昨年までの3年間は、

■2019年
「セレクトセール」と「HBAセレクションセール」で、計6頭を総額4億6860万円(税込)で落札

■2020年
「HBAセレクションセール」と「HBAサマーセール」で、計4頭を総額1億1935万円(税込)で落札

■2021年
「セレクトセール」と「HBAサマーセール」で、計13頭を総額9億3115万円(税込)で落札

と、計23頭を総額15億1910万円で落札していましたし、昨年は、国内で、

■7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」
4頭を2億5520万円(税込)で落札

■7月26日(火)~27日(水)の「HBAセレクションセール」
1頭を6820万円(税込)で落札

と、計5頭を総額3億2340万円(税込)で落札している上、私が確認したところ、9月12日(月)から23日(金)まで開催された「キーンランド・セプテンバー・イヤリングセール」(アメリカ・ケンタッキー州)でも、3頭を122万ドル(約1億7434万円)で落札していましたわ。

当然、今年の「競走馬セール」にも参加する可能性が非常に高く、現在は、「早めに落札資金を確保しておきたい」とも考えているのでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金が4300万円(馬主の取り分は8割の3440万円)のエプソムCにジャスティンカフェなど、全部で3頭を特別レースに登録していますので、私が三木オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、メイチの勝負仕上げをお願いしますわね。

2023/06/07
名古屋に本社を構えている証券株式会社の取締役会長です
土井肇氏

本業: 大万証券株式会社 取締役会長

今週の主な登録馬:
ヤマニンサルバム(エプソムC)
ヤマニンサンパ(エプソムC)
ヤマニンルリュール(函館日刊スポーツ杯)
ヤマニンバンタジオ(青梅特別・八王子特別)

担当者:馬主情報部 馬主T

土井肇オーナーの本業は、愛知県名古屋市の中区に本社を構えている、「大万証券株式会社」の取締役会長です。

1948年、資本金100万円で創業された同社は、それから現在までに、

1949年→名古屋市中川区に下之一色営業所を新設
1964年→資本金を5000万円に増額
1983年→愛知県岡崎市に岡崎営業所(現岡崎支店)を新設し、資本金を1億円に増額
1989年→資本金を1億5000万円に増額
1999年→愛知県犬山市に犬山支店を新設
2002年→資本金を3億円に増額

といった形で着実に事業規模を拡大しておりますので、同社の取締役会長を務めている土井オーナーは、地域の方や市場関係者から厚い信頼を寄せられているのでしょう。

馬主としての土井オーナーは、既にキャリアが50年以上に及んでいる大ベテランでして、これまでに、個人の名義で、1993年の天皇賞・秋を制したヤマニンゼファーや、2003年の阪神ジュベナイルFを制したヤマニンシュクルなど、600頭以上を所有しており、2001年頃まで使用していた「土井商事」の法人名義でも、1994年の阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を制したヤマニンパラダイスなど、100頭近くを所有しておりました。

1994年の土井オーナーは、ヤマニンフォックスで中日新聞杯を制するなど、過去最高となる「24勝・獲得賞金4億3045万円」という成績を残しており、2008年には、ヤマニンメルベイユで中山牝馬SとクイーンSを制するなど、15勝を上げ、1994年に次ぐ「4億0155万円」の賞金を獲得しております。

しかし、その後は成績が伸び悩んでおり、特に一昨年までの4年間は、

2018年→9勝・獲得賞金2億0389万円
2019年→9勝・獲得賞金1億7033万円
2020年→7勝・獲得賞金1億2886万円
2021年→9勝・獲得賞金1億4013万円

と、勝利数が一桁に留まっておりました。

したがって、昨年の土井オーナーは、「必ず巻き返しを果たしたい」と強く願っていた筈であり、実際、昨年は、「16勝・獲得賞金2億4482万円」という成績を残し、一昨年を大きく上回っております。

そして今年は、ヤマニンサルバムが寿Sを制してオープン入りを果たすなど、先週までの獲得賞金が「1億1100万円」と、昨年の同時期(6月5日【日】まで)の「9195万円」を大きく上回っておりますので、現在のオーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金4300万円(馬主の取り分は8割の3440万円)のエプソムCにヤマニンサルバムとヤマニンサンパなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録しておりますので、私が土井オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎に対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

2023/06/07
お父様は1977年のダービーを制しております
株式会社ラッキーフィールド(代表:吉原毎文氏)

本業: 東京鉄鋼株式会社 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
エアファンディタ(エプソムC)
エアロロノア(エプソムC)

担当者:馬主情報部 馬主M

「エア」の冠名を用いている、「ラッキーフィールド」の代表者は、栃木県の小山市に本社を構えている、「東京鉄鋼株式会社」の代表取締役社長を務めている吉原毎文(つねぶみ)氏です。

よって、ここでは「株式会社ラッキーフィールド」を「吉原オーナー」と表記します。

1974年に東証1部上場を果たした「東京鉄鋼株式会社」は、吉原オーナーのお父様であり、JRAの馬主としては、1969年の皐月賞馬ワイルドモアや、1977年のダービー馬ラッキールーラなどを所有していたことで広く知られている、故・貞敏氏によって、1939年に創業されました。

同社は、超高層のビルやマンションの建設が盛んな近年の建築業界に於いて、鉄筋に独自の加工を施してガス圧接を不要とし、大幅な工期の短縮や建築コストの削減を可能とした「ネジテツコン」を筆頭に、「鉄筋コンクリート用棒鋼」などで高いシェアを占めており、「高強度鉄筋のトップメーカー」と言えます。

そして、現在は連結子会社を含め800名以上の従業員を雇用しており、2023年3月期の売上高は「792億2900万円」という素晴らしい数字を記録しておりますので、同社のトップである吉原オーナーが、「優秀な経営者」であるのは言うまでもありません。

また、吉原オーナーは、貞敏氏の代に設立した公益財団法人、「吉原育英会」の理事長を務めており、青森県内の学校に対する助成事業や、青森県出身の学生に対する奨学金事業を行うなど、社会貢献活動にも積極的に取り組んでおります。

なお、吉原オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、確か1986年頃であり、それから現在までに300頭以上を所有しており、その中の代表的な存在としては、1996年のオークスと1997年の天皇賞・秋などを制したエアグルーヴや、1999年の安田記念とマイルCSを制したエアジハードや、2000年の皐月賞と菊花賞を制したエアシャカールや、2005年の秋華賞を制したエアメサイアなどが挙げられるでしょう。

2000年の吉原オーナーは、17勝を上げ、過去最高となる「7億5041万円」の賞金を獲得しておりました。

しかし、その後は伸び悩んでおり、一昨年までの5年間は、

2017年→8勝・獲得賞金2億7471万円
2018年→10勝・獲得賞金2億6882万円
2019年→9勝・獲得賞金1億8550万円
2020年→6勝・獲得賞金1億9735万円
2021年→11勝・獲得賞金2億6989万円

という物足りない数字が続いていた上、昨年は、「4勝・獲得賞金1億2392万円」と、前年までを大きく下回っております。

当然、今年を迎えるにあたり、吉原オーナーは、「必ず巻き返しを図りたい」と考えていた筈であり、実際、今年は、エアロロノアが京都金杯で2着に入り、エアファンディタがリステッドの都大路Sを制するなど、先週までの獲得賞金はが「9002万円」と、既に昨年の7割以上となっておりますので、現在の吉原オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金4300万円(馬主の取り分は8割の3440万円)のエプソムCにエアファンディタとエアロロノアを登録しておりますので、私が吉原オーナーであれば、前者を預けている池添学先生と後者を預けている笹田先生に対して、かなり勝負懸かった指示を出すのは間違いありません。

2023/06/07
現在は「くまもんシリーズ」などの多彩なラインナップを…
浦邊輝實(うらべ・てるみ)氏

本業: 肌美和(きみわ)株式会社 会長

今週の主な登録馬:
キミワクイーン(函館スプリントS)

担当者:馬主情報部 馬主S

浦邊輝實(うらべ・てるみ)オーナーの本業は、熊本県の上益城郡御船町(かみましきぐん・みふねまち)に本社を構え、馬油を使った化粧品や健康食品などの製造と販売を手掛けている、「肌美和(きみわ)株式会社」の会長です。

馬刺しの本場である熊本県には馬肉専門の牧場が多くあり、1982年に設立された同社は、地元の牧場から馬脂を仕入れ、馬油への加工を行っておりました。

長年に渡り医薬品の卸売りを手掛けていた浦邊オーナーが、同社の2代目社長に就任すると、パッケージを女性が手に取りやすいデザインに一新し、東京の有名百貨店で販売を開始するなど、優れた営業手腕を発揮して次々に販路を広げ、2010年の1月には韓国に「キミワ・コリア」を、2011年の3月には中国の北京に「キミワ・ペキン」を、それぞれ設立するなど、海外への進出も果たしております。

2011年には、延べ床面積が984平方メートルの新工場を建設し、馬の胎盤が原料である「馬プラセンタ」の製造を開始しており、現在では、ベーシックな商品がメインとなっている「肌馬油シリーズ」に加え、

「きみわシリーズ」

「マーユプラセンシリーズ」

「マーユプレシャスシリーズ」

「くまもんシリーズ」

「健康食品シリーズ」

など、多彩なラインナップを取り揃えており、私が聞いた話によれば、どのシリーズも好評を博しているそうですから、このように「肌美和株式会社」を大きく発展させた浦邊オーナーは、多くの方に「優秀な経営者」と認められていることでしょう。

なお、浦邊オーナーは2016年に社長職を退いて会長に就任しており、現在は、馬肉専門の牧場を運営する企業との合弁会社の立ち上げなどに携わっております。

馬主としての浦邊オーナーは、JRAで馬を走らせ始めたのが2017年と、まだキャリアが浅く、これまでに走らせた頭数も3頭のみですが、3頭とも勝ち上がっており、昨年は、2勝を上げ、キャリアハイとなる「3866万円」の賞金を獲得しておりました。

更に今年も勢いは続いており、キミワクイーンがサンライズSを制してオープン馬となり、春雷Sで2着入線を果たすなど、先週までの獲得賞金が「2973万円」と、早くも昨年の8割近くとなっております。

当然、現在の浦邊オーナーは、「この勢いを止めたくない」という思惑を抱いている筈であり、こういった中、今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)の函館スプリントSにキミワクイーンを登録しておりますので、私がオーナーであれば、同馬を預けている奥村武先生に対して、渾身の勝負仕上げを指示します。

また、浦邊オーナーは、馬主としてのキャリアが浅く、一度に所有する頭数が少ないため、まだ重賞を勝てておりませんので、今回は、「ここで初の重賞勝ちを」という思惑も込められていることでしょう。