注目調教師
2025/01/27
乗り役時代に1985年のカブトヤマ記念を勝っとりますな
西園正都調教師(栗東)
主な管理馬:
ジュールポレール(2018年ヴィクトリアマイル)
サダムパテック(2012年マイルCSなど)
エーシンフォワード(2010年マイルCSなど)
タムロチェリー(2001年阪神ジュベナイルFなど)
今週の主な登録馬:
ビッグシーザー(シルクロードS)
タガノビューティー(根岸S)
フィオライア(巌流島S)
トールキン(周防灘特別)
マッドマックス(白梅賞)
担当者:調教師情報部 元調教師S
鹿児島県出身の西園正都君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯などを勝ったインターグロリアや、1995年のセントウルSなどを勝ったビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男さんの甥っ子で、馬が身近におる環境で育っとるから、「騎手になりたい」と思うようになったそうですな。
そんで西園君は、1974年に大根田裕也厩舎から乗り役としてデビューして、1985年のカブトヤマ記念をチェリーテスコで勝つなど、1997年に調教師の試験に受かって乗り役を引退するまでに、全部で303勝を上げとります。
1998年に自分の厩舎を開業した西園君は、次の年に、ヒサコーボンバーを使った阪神ジャンプSで初めて重賞を勝つと、2001年には、タムロチェリーを使った阪神ジュベナイルFで初めてGIを勝っとったし、その後も、サダムパテックを使った2012年のマイルCSや、ジュールポレールを使った2018年のヴィクトリアマイルとか、今までに重賞を31回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を管理する方が向いとるんやろ。
そうそう、西園君の長男で、2014年から彼の厩舎で調教助手をやっとった西園翔太君が、2021年の12月、調教師試験に受かって、一昨年の3月に自分の厩舎を開業しとりますな。
2012年の西園君は、サダムパテックとかがよう走ったんで、「43勝・獲得賞金10億5017万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとりました。
けど、その後は成績が伸び悩んどって、一昨年までの6年間も、
2018年→20勝・獲得賞金5億7223万円
2019年→24勝・獲得賞金4億4066万円
2020年→29勝・獲得賞金4億8040万円
2021年→31勝・獲得賞金6億1579万円
2022年→34勝・獲得賞金6億3047万円
2023年→34勝・獲得賞金6億0841万円
っちゅう形で、物足りない数字が続いとったから、去年の西園君は、巻き返しに全力を注いどったんやろうし、実際、去年は、地方で、タガノビューティーを使ったJBCスプリントを勝って、「8000万円」の賞金を稼いどって、JRAでは、ビッグシーザーを使った京成杯を勝つなど、33勝を上げとって、稼いだ賞金が「7億3077万円」と、一昨年までを大きく上回っとるんですわ。
ただ、今年は流れが悪くなっとって、先週までが「2勝・獲得賞金3499万円」ちゅう成績で、「6勝・獲得賞金9474万円」やった去年の1月を大きくを下回っとるんで、もちろん、今の西園君は、「去年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のシルクロードSにビッグシーザー、1着賞金が4000万円の根岸Sにタガノビューティー、1着賞金が1840万円の巌流島Sにフィオライアとか、5頭を特別レースに登録しとるんで、どれもメイチに仕上げてくるやろ。
主な管理馬:
ジュールポレール(2018年ヴィクトリアマイル)
サダムパテック(2012年マイルCSなど)
エーシンフォワード(2010年マイルCSなど)
タムロチェリー(2001年阪神ジュベナイルFなど)
今週の主な登録馬:
ビッグシーザー(シルクロードS)
タガノビューティー(根岸S)
フィオライア(巌流島S)
トールキン(周防灘特別)
マッドマックス(白梅賞)
担当者:調教師情報部 元調教師S
鹿児島県出身の西園正都君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯などを勝ったインターグロリアや、1995年のセントウルSなどを勝ったビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男さんの甥っ子で、馬が身近におる環境で育っとるから、「騎手になりたい」と思うようになったそうですな。
そんで西園君は、1974年に大根田裕也厩舎から乗り役としてデビューして、1985年のカブトヤマ記念をチェリーテスコで勝つなど、1997年に調教師の試験に受かって乗り役を引退するまでに、全部で303勝を上げとります。
1998年に自分の厩舎を開業した西園君は、次の年に、ヒサコーボンバーを使った阪神ジャンプSで初めて重賞を勝つと、2001年には、タムロチェリーを使った阪神ジュベナイルFで初めてGIを勝っとったし、その後も、サダムパテックを使った2012年のマイルCSや、ジュールポレールを使った2018年のヴィクトリアマイルとか、今までに重賞を31回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を管理する方が向いとるんやろ。
そうそう、西園君の長男で、2014年から彼の厩舎で調教助手をやっとった西園翔太君が、2021年の12月、調教師試験に受かって、一昨年の3月に自分の厩舎を開業しとりますな。
2012年の西園君は、サダムパテックとかがよう走ったんで、「43勝・獲得賞金10億5017万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとりました。
けど、その後は成績が伸び悩んどって、一昨年までの6年間も、
2018年→20勝・獲得賞金5億7223万円
2019年→24勝・獲得賞金4億4066万円
2020年→29勝・獲得賞金4億8040万円
2021年→31勝・獲得賞金6億1579万円
2022年→34勝・獲得賞金6億3047万円
2023年→34勝・獲得賞金6億0841万円
っちゅう形で、物足りない数字が続いとったから、去年の西園君は、巻き返しに全力を注いどったんやろうし、実際、去年は、地方で、タガノビューティーを使ったJBCスプリントを勝って、「8000万円」の賞金を稼いどって、JRAでは、ビッグシーザーを使った京成杯を勝つなど、33勝を上げとって、稼いだ賞金が「7億3077万円」と、一昨年までを大きく上回っとるんですわ。
ただ、今年は流れが悪くなっとって、先週までが「2勝・獲得賞金3499万円」ちゅう成績で、「6勝・獲得賞金9474万円」やった去年の1月を大きくを下回っとるんで、もちろん、今の西園君は、「去年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のシルクロードSにビッグシーザー、1着賞金が4000万円の根岸Sにタガノビューティー、1着賞金が1840万円の巌流島Sにフィオライアとか、5頭を特別レースに登録しとるんで、どれもメイチに仕上げてくるやろ。
2025/01/27
開業1年目にジャパンCを勝っているんですよ
鹿戸雄一調教師(美浦)
主な管理馬:
エフフォーリア(2021年有馬記念など)
ベストアクター(2020年阪急杯)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ウインカーネリアン(シルクロードS)
サトノラポール(セントポーリア賞)
担当者:調教師情報部 元調教師M
鹿戸雄一君は、お父さんが北海道の門別にある生産牧場で働いていて、もちろん、本人にとっても子供の頃から馬が身近な存在でした。
中学校を出た後、鹿戸君は、馬事公苑の長期騎手課程に入って、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みだった久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューしていて、同期には、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている木幡初広君と出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいます。
乗り役として、マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(現在のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げていた鹿戸君は、3度目の挑戦で調教師の試験に受かって、2007年の2月一杯で乗り役を引退しました。
調教師の試験に受かってからの彼は、ゼンノロブロイのイギリス遠征に帯同するなど、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことも教わった後、増沢末夫さんと矢野進さんの厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業1年目の鹿戸君は、幸先良く、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝つなど、全部で15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいました。
次の年からは、ずっと20勝以上を続けていて、2016年には、ビッシュを使った紫苑Sを勝つなど、33勝を上げていましたし、賞金も、2017年が「3億8832万円」だった以外は、毎年4億円以上を稼いでいるんですよ。
2021年は、エフフォーリアを使った皐月賞で、開業した年以来のGI勝ちを飾ると、この馬で天皇賞・秋と有馬記念も勝って、他も入れたら、年末までに28勝を上げて、今までで一番多い「11億2690万円」の賞金を稼いでいました。
そして2022年は、ウインカーネリアンで関屋記念を勝つなど、2021年よりも多い33勝を上げましたけど、GIを勝てなかったことが響いて、稼いだ賞金は「6億5282万円」と、前の年の6割くらいでしたから、一昨年の鹿戸君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうね。
実際、一昨年は、ウインカーネリアンで東京新聞杯、セットアップで札幌2歳Sを勝つなど、全部で33勝を上げて、稼いだ賞金が「7億1182万円」と、2022年を大きく上回っていました。
それに、去年もいい流れが続いていて、今までで一番多い40勝を上げていますし、稼いだ賞金が、「8億0924万円」と、一昨年を大きく上回っていて、今年は、先週までに3勝を上げて、稼いだ賞金が「5640万円」と、去年の1月の「4657万円」を上回っていますから、今の鹿戸君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が4100万円のシルクロードSにウインカーネリアン、1着賞金が1110万円のセントポーリア賞にサトノラポールを登録してきましたので、「どちらも勝負懸かり」と私は見ています。
主な管理馬:
エフフォーリア(2021年有馬記念など)
ベストアクター(2020年阪急杯)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ウインカーネリアン(シルクロードS)
サトノラポール(セントポーリア賞)
担当者:調教師情報部 元調教師M
鹿戸雄一君は、お父さんが北海道の門別にある生産牧場で働いていて、もちろん、本人にとっても子供の頃から馬が身近な存在でした。
中学校を出た後、鹿戸君は、馬事公苑の長期騎手課程に入って、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みだった久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューしていて、同期には、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている木幡初広君と出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいます。
乗り役として、マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(現在のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げていた鹿戸君は、3度目の挑戦で調教師の試験に受かって、2007年の2月一杯で乗り役を引退しました。
調教師の試験に受かってからの彼は、ゼンノロブロイのイギリス遠征に帯同するなど、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことも教わった後、増沢末夫さんと矢野進さんの厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業1年目の鹿戸君は、幸先良く、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝つなど、全部で15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいました。
次の年からは、ずっと20勝以上を続けていて、2016年には、ビッシュを使った紫苑Sを勝つなど、33勝を上げていましたし、賞金も、2017年が「3億8832万円」だった以外は、毎年4億円以上を稼いでいるんですよ。
2021年は、エフフォーリアを使った皐月賞で、開業した年以来のGI勝ちを飾ると、この馬で天皇賞・秋と有馬記念も勝って、他も入れたら、年末までに28勝を上げて、今までで一番多い「11億2690万円」の賞金を稼いでいました。
そして2022年は、ウインカーネリアンで関屋記念を勝つなど、2021年よりも多い33勝を上げましたけど、GIを勝てなかったことが響いて、稼いだ賞金は「6億5282万円」と、前の年の6割くらいでしたから、一昨年の鹿戸君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうね。
実際、一昨年は、ウインカーネリアンで東京新聞杯、セットアップで札幌2歳Sを勝つなど、全部で33勝を上げて、稼いだ賞金が「7億1182万円」と、2022年を大きく上回っていました。
それに、去年もいい流れが続いていて、今までで一番多い40勝を上げていますし、稼いだ賞金が、「8億0924万円」と、一昨年を大きく上回っていて、今年は、先週までに3勝を上げて、稼いだ賞金が「5640万円」と、去年の1月の「4657万円」を上回っていますから、今の鹿戸君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が4100万円のシルクロードSにウインカーネリアン、1着賞金が1110万円のセントポーリア賞にサトノラポールを登録してきましたので、「どちらも勝負懸かり」と私は見ています。
2025/01/27
親父さんはトウカイテイオーに乗っとりましたな
安田翔伍調教師(栗東)
主な管理馬:
ダノンデサイル(2024年ダービーなど)
ピューロマジック(2024年北九州記念など)
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念など)
今週の主な登録馬:
ピューロマジック(シルクロードS)
ロードフォンス(根岸S)
ペースセッティング(門司S)
レベレンシア(巌流島S)
担当者:調教師情報部 元調教師I
誰でもよう知っとる通り、安田翔伍君は、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の3月5日(火)に引退した安田隆行君の次男ですな。
隆行君は、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとか、よう走る馬を何頭も管理しとるから、競馬ファンなら誰でも、彼のことをよう知っとるんやろ。
それに隆行君は、2019年に、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っとるうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、北海道の新冠にある「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入ったんですわ
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、
2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円
ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとったし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんやろ。
そんで一昨年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、27勝を上げたんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させたことが響いて、稼いだ賞金は「5億7671万円」と、2022年を下回っとったんですわ。
せやから、去年の翔伍君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、去年はダノンデサイルでダービーと京成杯、ピューロマジックで葵Sと北九州記念を勝つなど、21勝を上げとって、稼いだ賞金が「9億9846万円」と、今までで一番の数字になっとりました。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ダノンデサイルでアメリカJCCを勝つなど、先週までに2勝を上げて、稼いだ賞金が「9188万円」と、去年の1月の「7474万円」を上回っとるんで、今の翔伍君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のシルクロードSにピューロマジック、1着賞金が4000万円の根岸Sにロードフォンス、1着賞金が2200万円の門司Sにペースセッティング、1着賞金が1840万円の巌流島Sにレベレンシアを登録してきましたんで、ワシが翔伍君やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
主な管理馬:
ダノンデサイル(2024年ダービーなど)
ピューロマジック(2024年北九州記念など)
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念など)
今週の主な登録馬:
ピューロマジック(シルクロードS)
ロードフォンス(根岸S)
ペースセッティング(門司S)
レベレンシア(巌流島S)
担当者:調教師情報部 元調教師I
誰でもよう知っとる通り、安田翔伍君は、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の3月5日(火)に引退した安田隆行君の次男ですな。
隆行君は、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとか、よう走る馬を何頭も管理しとるから、競馬ファンなら誰でも、彼のことをよう知っとるんやろ。
それに隆行君は、2019年に、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っとるうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、北海道の新冠にある「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入ったんですわ
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、
2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円
ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとったし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんやろ。
そんで一昨年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、27勝を上げたんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させたことが響いて、稼いだ賞金は「5億7671万円」と、2022年を下回っとったんですわ。
せやから、去年の翔伍君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、去年はダノンデサイルでダービーと京成杯、ピューロマジックで葵Sと北九州記念を勝つなど、21勝を上げとって、稼いだ賞金が「9億9846万円」と、今までで一番の数字になっとりました。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ダノンデサイルでアメリカJCCを勝つなど、先週までに2勝を上げて、稼いだ賞金が「9188万円」と、去年の1月の「7474万円」を上回っとるんで、今の翔伍君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のシルクロードSにピューロマジック、1着賞金が4000万円の根岸Sにロードフォンス、1着賞金が2200万円の門司Sにペースセッティング、1着賞金が1840万円の巌流島Sにレベレンシアを登録してきましたんで、ワシが翔伍君やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
2025/01/27
競馬学校騎手課程の「第1期生」なんや
須貝尚介調教師(栗東)
主な管理馬:
ソダシ(2022年ヴィクトリアマイルなど)
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)
今週の主な登録馬:
プルパレイ(シルクロードS)
フリームファクシ(根岸S)
キングメーカー(セントポーリア賞)
担当者:調教師情報部 元調教師H
須貝尚介君は、まだまだ現役で頑張っとる柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、岩戸孝樹君とか、武藤善則君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとったんや。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の2月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅう立派な実績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)を勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
ただ、その後の6年間は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
2019年→35勝・獲得賞金8億4034万円
2020年→36勝・獲得賞金9億0833万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、2021年の尚介君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、2021年は、ソダシで桜花賞と札幌記念を勝つなど、「42勝・獲得賞金11億7356万円」っちゅう、2020年よりもかなりエエ成績を残しとりました。
そんで2022年は、ソダシでヴィクトリアマイルを勝って、ドルチェモアで朝日杯FSを勝つなど、47勝を上げて、稼いだ賞金は「11億4363万円」っちゅう、2021年とほとんど変わらん数字やったんや。
ただ、一昨年は、29勝しかできとらんし、重賞勝ちが一回だけやったこともあって、稼いだ賞金は「6億6084万円」と、2022年を大きく下回っとりました。
せやから、去年の尚介君は、「2022年までの勢いを取り戻したい」と考えとったんやろうし、実際、去年は、今までで一番多い55勝を上げて、調教師リーディングは2位になっとって、稼いだ賞金が「10億0068万円」と、一昨年を大きく上回っとったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、フリームファクシですばるSを勝つなど、先週までに稼いだ賞金が「7784万円」と、去年の1月の「3810万円」を大きく上回っとるんやから、今の尚介君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のシルクロードSにプルパレイ、1着賞金が4000万円の根岸Sにフリームファクシ、1着賞金が1110万円のセントポーリア賞にキングメーカーを登録してきましたんで、「どれも勝負懸かり」とワシは見とるんや。
主な管理馬:
ソダシ(2022年ヴィクトリアマイルなど)
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)
今週の主な登録馬:
プルパレイ(シルクロードS)
フリームファクシ(根岸S)
キングメーカー(セントポーリア賞)
担当者:調教師情報部 元調教師H
須貝尚介君は、まだまだ現役で頑張っとる柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、岩戸孝樹君とか、武藤善則君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとったんや。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の2月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅう立派な実績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)を勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
ただ、その後の6年間は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
2019年→35勝・獲得賞金8億4034万円
2020年→36勝・獲得賞金9億0833万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、2021年の尚介君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、2021年は、ソダシで桜花賞と札幌記念を勝つなど、「42勝・獲得賞金11億7356万円」っちゅう、2020年よりもかなりエエ成績を残しとりました。
そんで2022年は、ソダシでヴィクトリアマイルを勝って、ドルチェモアで朝日杯FSを勝つなど、47勝を上げて、稼いだ賞金は「11億4363万円」っちゅう、2021年とほとんど変わらん数字やったんや。
ただ、一昨年は、29勝しかできとらんし、重賞勝ちが一回だけやったこともあって、稼いだ賞金は「6億6084万円」と、2022年を大きく下回っとりました。
せやから、去年の尚介君は、「2022年までの勢いを取り戻したい」と考えとったんやろうし、実際、去年は、今までで一番多い55勝を上げて、調教師リーディングは2位になっとって、稼いだ賞金が「10億0068万円」と、一昨年を大きく上回っとったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、フリームファクシですばるSを勝つなど、先週までに稼いだ賞金が「7784万円」と、去年の1月の「3810万円」を大きく上回っとるんやから、今の尚介君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のシルクロードSにプルパレイ、1着賞金が4000万円の根岸Sにフリームファクシ、1着賞金が1110万円のセントポーリア賞にキングメーカーを登録してきましたんで、「どれも勝負懸かり」とワシは見とるんや。