「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2025/01/20
馬術の推薦で明治大学に入っとるんですわ
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
マッドクール(2024年高松宮記念)
ドゥラエレーデ(2022年ホープフルS)
プラダリア(2022年青葉賞など)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)

今週の主な登録馬:
カズペトシーン(プロキオンS)
ドゥラエレーデ(プロキオンS)
アイスグリーン(壇之浦S)
サラコスティ(若駒S)
エピプランセス(トリトンS)

担当者:調教師情報部 元調教師H

誰でもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが、同じ栗東に厩舎を構えとって、一昨年の2月に定年で引退した池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。

学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になることを諦めたそうですわ。

けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっとった馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。

学君がおった頃の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、彼自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうやな。

そんでもって、美浦で厩舎を構えとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身なんですわ。

そうそう、2022年の7月17日(日)に中京競馬場でやっとった、「ジョッキーベイビーズ」の東海地区代表決定戦で優勝しとる、池添陽(ひなた)君は、学君の長男で、「2025年度・競馬学校騎手課程」の入学試験に合格しとりますな。

大学を卒業してからの学君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で3ヶ月くらい働いた後、ガリレオとかオーギュストロダンとかでよう知られとる、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。

日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。

でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年に21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどったし、それから2022年までも、

2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
2021年→33勝・獲得賞金7億8951万円
2022年→40勝・獲得賞金9億2460万円

っちゅう形で、2021年以外は、ずっと成績が「右肩上がり」やったし、特に2022年は、ドゥラエレーデを使ったホープフルSで初めてのGI勝ちを飾っとったんですわ。

ただ、一昨年は、全部で32勝を上げたんやけど、京都大賞典を勝ったプラダリア以外の馬があまり活躍できんかったこともあって、稼いだ賞金は「8億2122万円」と、2022年の数字を下回ってしもうたんで、去年の学君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうな。

実際、去年は、マッドクールを使った高松宮記念を勝つなど、重賞を3勝しとるし、他も入れたら32勝を上げて、稼いだ賞金が「9億4332万円」と、今までで一番の数字になっとったから、今の学君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が5500万円のプロキオンSにカズペトシーンとドゥラエレーデ、1着賞金が1840万円の壇之浦Sにアイスグリーンなど、5頭を特別レースに登録しとるんで、ワシが彼やったら、どれも気合いを入れて仕上げますわ。

2025/01/20
料理人を目指しとったんやけど…
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
ピクシーナイト(2021年スプリンターズSなど)
モズスーパーフレア(2020年高松宮記念など)
クリソベリル(2019年チャンピオンズCなど)
インディチャンプ(2019年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
カラテ(アメリカJCC)
サンデーファンデー(プロキオンS)
サンライズジパング(プロキオンS)
ハレアカラフラ(八幡特別)

担当者:調教師情報部 元調教師T

ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューした音無秀孝君は、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。

元々、料理人を目指しとった音無君は、中学を出てからレストランで見習いとして働いとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したっちゅう、今では考えられん経歴の持ち主なんや。

乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの長男の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。

それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った2018年の宝塚記念、インディチャンプを使った2019年の安田記念とマイルCS、モズスーパーフレアを使った2020年の高松宮記念、ピクシーナイトを使った2021年のスプリンターズSとか、今までに、GIの14勝を入れて重賞を89回も勝っとるんや。

2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。

中でも2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を管理する方が向いとるんやろうな。

2011年から2015年までは、成績が伸び悩んどったんやけど、その後は、

2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
2020年→38勝・獲得賞金11億9437万円
2021年→34勝・獲得賞金10億9386万円

と、2021年まで6年続けて10億円以上の賞金を稼いどりました。

ただ、一昨年までの2年間は、

2022年→35勝・獲得賞金5億4170万円
2023年→27勝・獲得賞金6億3037万円

っちゅう成績で、10億円を大きく下回ってしもうたんですわ。

そんで去年は、サンライズジパングで地方交流重賞の不来方賞を勝って、「4000万円」の賞金を稼いどったし、JRAでは、ソーダズリングで京都牝馬S、モズメイメイでアイビスSD、サンライズジパングでみやこSを勝っとるんやけど、全部で25勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「6億5733万円」と、相変わらず、2021年を大きく下回っとったから、今の音無君は、「エエ頃の勢いを取り戻したい」と考えとるんやろ。

それに、音無君は、去年の6月10日(月)に「70歳の誕生日」を迎えとって、もうすぐ定年なんやから、今は、「引退までになるべく多く稼いでおきたい」とも考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が6200万円のアメリカJCCにカラテ、1着賞金が5500万円のプロキオンSにサンデーファンデーとサンライズジパング、1着賞金が1110万円の八幡特別にハレアカラフラと、特別レースに4頭を登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2025/01/20
オジュウチョウサンを引退させたこともあって…
和田正一郎調教師(美浦)

主な管理馬:
オジュウチョウサン(2022年中山グランドジャンプなど)
テルツェット(2021年ダービー卿CTなど)
ライオンボス(2019年アイビスSD)
ルミナスウォリアー(2017年函館記念)

今週の主な登録馬:
エミュー(小倉牝馬S)
フェアエールング(小倉牝馬S)
ウインアステロイド(八幡特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

和田正一郎君は、2018年の2月に調教師を引退して、今は実家の「和田牧場」(千葉県成田市大栄)で場長をやっている、和田正道さんの長男なんですよ。

正道さんと言えば、1997年のクイーンSを勝ったプロモーションや、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどを管理していたことでお馴染みですね。

もちろん、正一郎君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見ていたのですから、この世界に入ったのは当たり前だったのでしょう。

ちなみに、正一郎君は進学校としてよく知られている、私立の成田高校を卒業していて、同級生には、アテネオリンピックのハンマー投げで金メダリストになっていて、今は、スポーツ庁の長官をやっている室伏広治さんがいるんですよ。

北海道大学の獣医学部を卒業してから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った正一郎君は、その年の10月から成宮明光さんの厩舎で厩務員をやって、11月からはお父さんの厩舎で調教助手をやっていました。

それから、2009年の2月に2度目の挑戦で調教師の試験に受かると、その年の5月に自分の厩舎を開業していて、オジュウチョウサンを使った2016年の中山グランドジャンプで、初めての重賞勝ちをGIで飾っているんですよ。

その後も、正一郎君の厩舎は何度も大きいレースを勝っていて、今までに、GIの9勝を含めて重賞を21勝もしていますし、2016年には、今までで一番多い22勝を上げて、「4億5681万円」の賞金を稼いでいて、2017年には、17勝を上げて、今までで一番多い「4億6865万円」の賞金を稼いでいましたね。

その後も、2022年までは、オジュウチョウサンなどの活躍で、

2018年→20勝・獲得賞金3億1873万円
2019年→17勝・獲得賞金3億9106万円
2020年→19勝・獲得賞金4億1502万円
2021年→17勝・獲得賞金3億8960万円
2021年→17勝・獲得賞金3億8960万円
2022年→14勝・獲得賞金3億9363万円

と書けば分かる通り、ずっと4億円くらいの賞金を稼いでいました。

ただ、一昨年は、エミューでフラワーCを勝つなど、全部で13勝を上げましたけど、「稼ぎ頭」だったオジュウチョウサンを引退させたこともあって、稼いだ賞金は「2億8553万円」と、2022年までを大きく下回っていたんですよ。

それに、去年も悪い流れが続いていて、全部で13勝を上げましたけど、重賞を勝てなかったこともあって、稼いだ賞金が「3億1951万円」と、やはり2022年までを下回っていましたから、もちろん、今の正一郎君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうね。

こういった中、今週は、1着賞金が3800万円の小倉牝馬Sにエミューとフェアエールング、1着賞金が1110万円の八幡特別にウインアステロイドを登録していますので、私が正一郎君でしたら、どの馬も全力で仕上げるのは間違いありません。

2025/01/20
ニホンピロウイナーの厩舎から乗り役としてデビューしたんや
昆貢調教師(栗東)

主な管理馬:
アンジュデジール(2018年JBCレディスクラシックなど)
ヒルノダムール(2011年天皇賞・春など)
ローレルゲレイロ(2009年スプリンターズSなど)
ディープスカイ(2008年ダービーなど)

今週の主な登録馬:
アウスヴァール(アメリカJCC)
マテンロウレオ(アメリカJCC)
アレンジャー(トリトンS)
オベイユアマスター(八幡特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

昆貢(こん・みつぐ)君は、キタノカチドキやニホンピロウイナーとかを管理しとった服部正利さんの厩舎から、1978年に乗り役としてデビューして、1989年に引退した後、福島信晴厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1999年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとりますな。

昔から彼は、「日高の生産馬で結果を出すことが、競馬界全体の活性化に繋がる」っちゅう信念を持っとって、実際に、今、預かっとる35頭は、日高にある牧場で生産された馬が中心で、「社台ファーム」や「ノーザンファーム」とか、社台系の牧場で生産された馬はほとんど預かっとらんのですわ。

せやけど、浦河の笠松牧場で生産されたディープスカイで2008年のダービーとNHKマイルCを勝っとるし、新冠の村田牧場で生産されたローレルゲレイロで2009年の高松宮記念とスプリンターズSを勝っとって、その他にも、静内の橋本牧場で生産されたヒルノダムールで2011年の天皇賞・春を勝っとるんやから、ホンマに大したもんですな。

昆君の厩舎は、ディープスカイがGIを2勝した2008年に、20勝を上げて、「9億0432万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどりました。

けど、それからは数字が伸び悩んどって、2021年までの3年間も、

2019年→獲得賞金4億3822万円
2020年→獲得賞金4億4526万円
2021年→獲得賞金4億1375万円

と書けば分かる通り、賞金が2008年の半分以下やったんや。

そんな訳で、2022年の昆君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と気合いを入れとったんやろうし、実際、マテンロウオリオンを使ったシンザン記念と、マテンロウレオを使ったきさらぎ賞を勝つなど、稼いだ賞金が「5億2006万円」と、前の3年を大きく上回っとります。

ただ、一昨年は12勝しかできとらんし、重賞を勝てんかったこともあって、稼いだ賞金が「4億0699万円」と、2022年を大きく下回っとったんや。

それに、去年も悪い流れが続いとって、全部で6勝だけやったこともあって、稼いだ賞金が「2億5485万円」と、一昨年を大きく下回っとったから、今の昆君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が6200万円のアメリカJCCにアウスヴァールとマテンロウレオなど、4頭を賞金の高い特別レースに登録しとるんで、ワシが昆君やったら、どれもメイチに仕上げるやろうな。