注目調教師
2024/10/15
山梨県にある駿台甲府高校の卒業生です
武井亮調教師(美浦)
主な管理馬:
アーバンシック(2024年セントライト記念)
シュトラウス(2023年東京スポーツ杯2歳S)
リエノテソーロ(2016年全日本2歳優駿など)
今週の主な登録馬:
アーバンシック(菊花賞)
フィールザオーラ(村上特別・山中湖特別・宝ヶ池特別・清滝特別)
キープスマイリング(北國新聞杯)
ヘヴンリーハンド(岩船特別)
スリーピース(なでしこ賞)
担当者:調教師情報部 元調教師M
武井亮君は、山梨県の駿台甲府高校を卒業した後、1年浪人してから、北海道大学の獣医学部に入学していて、大学では馬術部に入っていました。
ちなみに、4年生の時、彼は馬術部で副将をやっていて、その時の主将は、栗東で厩舎を構えている寺島良君だったんですよ。
大学を卒業した後の武井君は、「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)で騎乗従業員をやって、2007年の7月に競馬学校の厩務員課程に入りました。
その後、武井君は、2008年の1月から、1998年のジャパンCを勝ったエルコンドルパサーなどでお馴染みの二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で厩務員をやって、その後は、2016年のチャンピオンズCを勝ったサウンドトゥルーなどでお馴染みの高木登厩舎と、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどでお馴染みの和田正道厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
そして、2013年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しているように、厩務員課程を出てから約6年という短い期間で自分の厩舎を構えているのですから、本当に大したものです。
最初の年に「13勝・獲得賞金1億6827万円」という成績を残していた武井君の厩舎は、その後も、
2015年→20勝・獲得賞金2億2875万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8173万円
2017年→21勝・獲得賞金3億2646万円
という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、2018年には、22勝を上げて、「4億1224万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年には、28勝を上げて、「3億8206万円」の賞金を稼いでいました。
ただ、その後の2年間は、
2020年→18勝・獲得賞金2億7819万円
2021年→14勝・獲得賞金2億4768万円
と書けば分かる通り、勝ち星と賞金のどっちも右肩下がりになっていましたから、一昨年の武井君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、一昨年は、「23勝・獲得賞金3億9582万円」という成績で、2021年を大きく上回っていたんですよ。
それに、去年もいい流れが続いていて、シュトラウスを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めてJRAの重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金6億1282万円」という、今までで一番の成績を残しています。
そして今年は、先週までに21勝を上げていますけど、セントライト記念を勝ったアーバンシック以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「4億0689万円」と、去年の同じ時期(10月15日【日】まで)の「4億7955万円」を下回っていますから、今の武井君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が2億円の菊花賞にアーバンシックなど、特別レースに5頭を登録していますので、私が武井君でしたら、どの馬も全力で仕上げます。
それに、武井君は、2016年に、リエノテソーロを使った地方交流G1の全日本2歳優駿を勝っていますけど、JRAでは、まだGIを勝てていませんので、菊花賞に登録しているアーバンシックには、「JRAでは初めてのGI勝ちをこの馬で」という思いも込められているのでしょう。
主な管理馬:
アーバンシック(2024年セントライト記念)
シュトラウス(2023年東京スポーツ杯2歳S)
リエノテソーロ(2016年全日本2歳優駿など)
今週の主な登録馬:
アーバンシック(菊花賞)
フィールザオーラ(村上特別・山中湖特別・宝ヶ池特別・清滝特別)
キープスマイリング(北國新聞杯)
ヘヴンリーハンド(岩船特別)
スリーピース(なでしこ賞)
担当者:調教師情報部 元調教師M
武井亮君は、山梨県の駿台甲府高校を卒業した後、1年浪人してから、北海道大学の獣医学部に入学していて、大学では馬術部に入っていました。
ちなみに、4年生の時、彼は馬術部で副将をやっていて、その時の主将は、栗東で厩舎を構えている寺島良君だったんですよ。
大学を卒業した後の武井君は、「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)で騎乗従業員をやって、2007年の7月に競馬学校の厩務員課程に入りました。
その後、武井君は、2008年の1月から、1998年のジャパンCを勝ったエルコンドルパサーなどでお馴染みの二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で厩務員をやって、その後は、2016年のチャンピオンズCを勝ったサウンドトゥルーなどでお馴染みの高木登厩舎と、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどでお馴染みの和田正道厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
そして、2013年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しているように、厩務員課程を出てから約6年という短い期間で自分の厩舎を構えているのですから、本当に大したものです。
最初の年に「13勝・獲得賞金1億6827万円」という成績を残していた武井君の厩舎は、その後も、
2015年→20勝・獲得賞金2億2875万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8173万円
2017年→21勝・獲得賞金3億2646万円
という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、2018年には、22勝を上げて、「4億1224万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年には、28勝を上げて、「3億8206万円」の賞金を稼いでいました。
ただ、その後の2年間は、
2020年→18勝・獲得賞金2億7819万円
2021年→14勝・獲得賞金2億4768万円
と書けば分かる通り、勝ち星と賞金のどっちも右肩下がりになっていましたから、一昨年の武井君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、一昨年は、「23勝・獲得賞金3億9582万円」という成績で、2021年を大きく上回っていたんですよ。
それに、去年もいい流れが続いていて、シュトラウスを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めてJRAの重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金6億1282万円」という、今までで一番の成績を残しています。
そして今年は、先週までに21勝を上げていますけど、セントライト記念を勝ったアーバンシック以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「4億0689万円」と、去年の同じ時期(10月15日【日】まで)の「4億7955万円」を下回っていますから、今の武井君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が2億円の菊花賞にアーバンシックなど、特別レースに5頭を登録していますので、私が武井君でしたら、どの馬も全力で仕上げます。
それに、武井君は、2016年に、リエノテソーロを使った地方交流G1の全日本2歳優駿を勝っていますけど、JRAでは、まだGIを勝てていませんので、菊花賞に登録しているアーバンシックには、「JRAでは初めてのGI勝ちをこの馬で」という思いも込められているのでしょう。
2024/10/15
親父さんはメイショウサムソンを管理しとりましたな
高橋義忠調教師(栗東)
主な管理馬:
ワンダフルタウン(2021年青葉賞など)
レッドジェニアル(2019年京都新聞杯)
メイショウテッコン(2019年日経賞など)
ファインニードル(2018年スプリンターズSなど)
今週の主な登録馬:
クルゼイロドスル(富士S)
ライツフォル(オータムリーフS)
担当者:調教師情報部 元調教師S
皆さんもよう知っとるように、高橋義忠君は、2011年に調教師を引退した高橋成忠(しげただ)さんの長男ですな。
成忠さんは、乗り役時代に、ヒカルポーラで1964年の天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、エエ成績を残しとって、シーエースで桜花賞を勝った1967年には、騎手リーディング1位になっとったんや。
調教師になってからも、ケイエスミラクルを使った1991年のスワンSや、メイショウバトラーを使った2006年のプロキオンSや、メイショウサムソンを使った2007年の天皇賞・春と天皇賞・秋とか、重賞を16回も勝っとりましたな。
義忠君が、調教師になろうと思うようになったんは、もちろん、親父さんが乗り役や調教師をやっとったからなんやけど、元々、義忠君は飛行機が好きで、大学では、経済学を学びながらパイロットを目指しとったそうや。
けど、その前に、「色々な世界を見たい」と思って親父さんに相談したら、「海外で馬を見てきたらどうや?」と勧められたんで、イギリスに行っとったんや。
向こうでは、英語の勉強をしながら、1998年と1999年のイギリスチャンピオンSを連覇したアルボラーダとかを管理しとった、マーク・プレスコット厩舎で馬のことを教わって、その奥深さに惹かれて「競馬の世界もエエもんやな」と思ったそうですわ。
当時のプレスコット厩舎には、1992年にイギリスとアイルランドの両方でオークスを勝って、凱旋門賞で2着だった後、ジャパンCに出走して1番人気で6着やったユーザーフレンドリーがおって、義忠君もこの馬を間近で見とったそうやな。
日本に戻ってからは、1994年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から吉岡八郎厩舎で厩務員をやって、1996年の6月からは調教助手をやっとりました。
1999年の10月から、義忠君は、成忠さんの厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2011年まで、ずっとそこで経験を積んどったし、その頃、親父さんの厩舎には、2001年のシンザン記念と2003年の新潟記念を勝ったダービーレグノや、さっき名前を出した、メイショウバトラーやメイショウサムソンがおって、こういう走る馬を何頭も間近で見てきたんですわ。
でもって、義忠君は、2011年の3月に自分の厩舎を開業したんやけど、決まったんが、その年の1月半ばやったんで、開業するまでの間は、2日に一回は飛行機で北海道に行って馬を集めとりましたな。
その甲斐があって、年末までに11勝を上げて、「1億3982万円」の賞金を稼いどりました。
2014年には、クリノスターオーを使った平安SとシリウスS、サンレイデュークを使った東京ハイジャンプと、重賞を3つも勝って、「31勝・獲得賞金6億2235万円」っちゅう成績を残しとったし、2018年には、ファインニードルを使った高松宮記念で初めてGIを勝つなど、26勝を上げて、「7億4942万円」っちゅう今までで一番の賞金を稼いだんや。
せやけど、去年までの5年間は、
2019年→22勝・獲得賞金4億7206万円
2020年→27勝・獲得賞金4億5460万円
2021年→19勝・獲得賞金5億5891万円
2022年→16勝・獲得賞金3億4511万円
2023年→14勝・獲得賞金2億9156万円
と書けば分かる通りで、2018年の賞金を大きく下回っとったから、今年を迎えるにあたって義忠君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろ。
実際、今年は先週までに19勝を上げて、稼いだ賞金が「3億1189万円」と、もう去年を上回っとるんで、今の義忠君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円の富士Sにクルゼイロドスル、1着賞金が2200万円のオータムリーフSにライツフォルを登録しとりますんで、彼が、どっちもメイチに仕上げてくるとワシは見とります。
主な管理馬:
ワンダフルタウン(2021年青葉賞など)
レッドジェニアル(2019年京都新聞杯)
メイショウテッコン(2019年日経賞など)
ファインニードル(2018年スプリンターズSなど)
今週の主な登録馬:
クルゼイロドスル(富士S)
ライツフォル(オータムリーフS)
担当者:調教師情報部 元調教師S
皆さんもよう知っとるように、高橋義忠君は、2011年に調教師を引退した高橋成忠(しげただ)さんの長男ですな。
成忠さんは、乗り役時代に、ヒカルポーラで1964年の天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、エエ成績を残しとって、シーエースで桜花賞を勝った1967年には、騎手リーディング1位になっとったんや。
調教師になってからも、ケイエスミラクルを使った1991年のスワンSや、メイショウバトラーを使った2006年のプロキオンSや、メイショウサムソンを使った2007年の天皇賞・春と天皇賞・秋とか、重賞を16回も勝っとりましたな。
義忠君が、調教師になろうと思うようになったんは、もちろん、親父さんが乗り役や調教師をやっとったからなんやけど、元々、義忠君は飛行機が好きで、大学では、経済学を学びながらパイロットを目指しとったそうや。
けど、その前に、「色々な世界を見たい」と思って親父さんに相談したら、「海外で馬を見てきたらどうや?」と勧められたんで、イギリスに行っとったんや。
向こうでは、英語の勉強をしながら、1998年と1999年のイギリスチャンピオンSを連覇したアルボラーダとかを管理しとった、マーク・プレスコット厩舎で馬のことを教わって、その奥深さに惹かれて「競馬の世界もエエもんやな」と思ったそうですわ。
当時のプレスコット厩舎には、1992年にイギリスとアイルランドの両方でオークスを勝って、凱旋門賞で2着だった後、ジャパンCに出走して1番人気で6着やったユーザーフレンドリーがおって、義忠君もこの馬を間近で見とったそうやな。
日本に戻ってからは、1994年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から吉岡八郎厩舎で厩務員をやって、1996年の6月からは調教助手をやっとりました。
1999年の10月から、義忠君は、成忠さんの厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2011年まで、ずっとそこで経験を積んどったし、その頃、親父さんの厩舎には、2001年のシンザン記念と2003年の新潟記念を勝ったダービーレグノや、さっき名前を出した、メイショウバトラーやメイショウサムソンがおって、こういう走る馬を何頭も間近で見てきたんですわ。
でもって、義忠君は、2011年の3月に自分の厩舎を開業したんやけど、決まったんが、その年の1月半ばやったんで、開業するまでの間は、2日に一回は飛行機で北海道に行って馬を集めとりましたな。
その甲斐があって、年末までに11勝を上げて、「1億3982万円」の賞金を稼いどりました。
2014年には、クリノスターオーを使った平安SとシリウスS、サンレイデュークを使った東京ハイジャンプと、重賞を3つも勝って、「31勝・獲得賞金6億2235万円」っちゅう成績を残しとったし、2018年には、ファインニードルを使った高松宮記念で初めてGIを勝つなど、26勝を上げて、「7億4942万円」っちゅう今までで一番の賞金を稼いだんや。
せやけど、去年までの5年間は、
2019年→22勝・獲得賞金4億7206万円
2020年→27勝・獲得賞金4億5460万円
2021年→19勝・獲得賞金5億5891万円
2022年→16勝・獲得賞金3億4511万円
2023年→14勝・獲得賞金2億9156万円
と書けば分かる通りで、2018年の賞金を大きく下回っとったから、今年を迎えるにあたって義忠君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろ。
実際、今年は先週までに19勝を上げて、稼いだ賞金が「3億1189万円」と、もう去年を上回っとるんで、今の義忠君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円の富士Sにクルゼイロドスル、1着賞金が2200万円のオータムリーフSにライツフォルを登録しとりますんで、彼が、どっちもメイチに仕上げてくるとワシは見とります。
2024/10/15
お父さんがカツトップエースで皐月賞とダービーを勝っていますね
大竹正博調教師(美浦)
主な管理馬:
ザダル(2022年京都金杯など)
ブラストワンピース(2018年有馬記念など)
ルージュバック(2017年オールカマーなど)
フレンチカクタス(2011年フィリーズレビュー)
今週の主な登録馬:
ピースワンデュック(菊花賞)
ライブリームーラン(妙高特別)
マジカルワード(十日町特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
大竹正博君は、母方の姓を名乗っていますが、彼のお父さんは、カツトップエースで1981年の皐月賞とダービーを勝つなど、GIを8勝、重賞を36勝、JRA通算で970勝を上げた元乗り役の大崎昭一君です。
大竹君は、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部に通っていて、最初は獣医を目指していましたけど、大崎君がレッツゴーターキンで勝った1991年の天皇賞・秋を見て、競馬の世界で働くことを決めたそうですよ。
麻布大学と言えば、現役の調教師では、1999年のオークスを勝ったウメノファイバーなどでお馴染みの相沢郁君や、去年のニュージーランドTを勝ったエエヤンなどでお馴染みの伊藤大士君などが、引退した調教師で言えば、ミスターシービーやジェニュインなどを管理していた松山康久さんや、マイネルマックスやビートブラックなどを管理していた中村均さんなどが通っていたところです。
大学を出た後、大竹君は、1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアを生産したことや、1999年の菊花賞など、重賞を7勝したナリタトップロードの育成を手掛けていたことでお馴染みの、北海道の門別にある「白井牧場」で働いて馬のことを勉強していました。
大竹君が「白井牧場」にいた頃には、1995年の目黒記念と1996年の日経新春杯を勝ったハギノリアルキングなどが調整のために来ていたそうです。
そして、1997年の1月に競馬学校の厩務員課程に入った大竹君は、その年の7月からは鈴木清さんの厩舎で厩務員をやって、その後、高橋祥泰君の厩舎や萩原清君の厩舎などで調教助手をやって、2008年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しています。
そうそう、大竹君は、試験に受かってから開業するまでの間も、技術調教師として萩原君の厩舎にいて、その時は、2009年のダービーなど、重賞を4つ勝ったロジユニヴァースを担当していたんですよ。
開業した年の大竹君は、「11勝・獲得賞金1億3155万円」という成績でしたけど、2年目は「26勝・獲得賞金3億2879万円」と、大きく数字を伸ばしていましたし、3年目には、フレンチカクタスを使ったフィリーズレビューで初めての重賞勝ちを飾っています。
2018年は、ブラストワンピースを使った有馬記念で初めてGIを勝つなど、25勝を上げて、「7億9792万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、その後は、
2019年→5億0816万円
2020年→4億7448万円
2021年→4億4943万円
2022年→3億1012万円
2023年→4億3677万円
と書けば分かる通り、賞金が伸び悩んでいましたので、今年を迎えるにあたって大竹君は、「キッチリ巻き返したい」と思っていた筈です。
実際、今年は先週までに20勝を上げて、稼いだ賞金は「3億8936万円」と、去年の同じ時期(10月15日【月】まで)の「3億5195万円」を上回っていますから、今の大竹君は「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が2億円の菊花賞にピースワンデュックなど、3頭を特別レースに登録していますので、私が彼でしたら、どれも全力で仕上げますね。
主な管理馬:
ザダル(2022年京都金杯など)
ブラストワンピース(2018年有馬記念など)
ルージュバック(2017年オールカマーなど)
フレンチカクタス(2011年フィリーズレビュー)
今週の主な登録馬:
ピースワンデュック(菊花賞)
ライブリームーラン(妙高特別)
マジカルワード(十日町特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
大竹正博君は、母方の姓を名乗っていますが、彼のお父さんは、カツトップエースで1981年の皐月賞とダービーを勝つなど、GIを8勝、重賞を36勝、JRA通算で970勝を上げた元乗り役の大崎昭一君です。
大竹君は、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部に通っていて、最初は獣医を目指していましたけど、大崎君がレッツゴーターキンで勝った1991年の天皇賞・秋を見て、競馬の世界で働くことを決めたそうですよ。
麻布大学と言えば、現役の調教師では、1999年のオークスを勝ったウメノファイバーなどでお馴染みの相沢郁君や、去年のニュージーランドTを勝ったエエヤンなどでお馴染みの伊藤大士君などが、引退した調教師で言えば、ミスターシービーやジェニュインなどを管理していた松山康久さんや、マイネルマックスやビートブラックなどを管理していた中村均さんなどが通っていたところです。
大学を出た後、大竹君は、1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアを生産したことや、1999年の菊花賞など、重賞を7勝したナリタトップロードの育成を手掛けていたことでお馴染みの、北海道の門別にある「白井牧場」で働いて馬のことを勉強していました。
大竹君が「白井牧場」にいた頃には、1995年の目黒記念と1996年の日経新春杯を勝ったハギノリアルキングなどが調整のために来ていたそうです。
そして、1997年の1月に競馬学校の厩務員課程に入った大竹君は、その年の7月からは鈴木清さんの厩舎で厩務員をやって、その後、高橋祥泰君の厩舎や萩原清君の厩舎などで調教助手をやって、2008年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しています。
そうそう、大竹君は、試験に受かってから開業するまでの間も、技術調教師として萩原君の厩舎にいて、その時は、2009年のダービーなど、重賞を4つ勝ったロジユニヴァースを担当していたんですよ。
開業した年の大竹君は、「11勝・獲得賞金1億3155万円」という成績でしたけど、2年目は「26勝・獲得賞金3億2879万円」と、大きく数字を伸ばしていましたし、3年目には、フレンチカクタスを使ったフィリーズレビューで初めての重賞勝ちを飾っています。
2018年は、ブラストワンピースを使った有馬記念で初めてGIを勝つなど、25勝を上げて、「7億9792万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、その後は、
2019年→5億0816万円
2020年→4億7448万円
2021年→4億4943万円
2022年→3億1012万円
2023年→4億3677万円
と書けば分かる通り、賞金が伸び悩んでいましたので、今年を迎えるにあたって大竹君は、「キッチリ巻き返したい」と思っていた筈です。
実際、今年は先週までに20勝を上げて、稼いだ賞金は「3億8936万円」と、去年の同じ時期(10月15日【月】まで)の「3億5195万円」を上回っていますから、今の大竹君は「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が2億円の菊花賞にピースワンデュックなど、3頭を特別レースに登録していますので、私が彼でしたら、どれも全力で仕上げますね。
2024/10/15
ダイワスカーレットの厩舎で調教助手をやっとったんや
高野友和調教師(栗東)
主な管理馬:
ジャンタルマンタル(2024年NHKマイルCなど)
ナミュール(2023年マイルCSなど)
レイパパレ(2021年大阪杯など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ショウナンラプンタ(菊花賞)
バルサムノート(富士S)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとるんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ってしもうたんやけど、それから一昨年までは、
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
2022年→28勝・獲得賞金10億0095万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、去年は、ナミュールを使ったマイルCSと、ジャンタルマンタルを使った朝日杯FSを勝つなど、重賞を5勝、全部で36勝を上げて、稼いだ賞金は「10億6857万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。
そんで今年は、ナミュールがドバイターフで2着に入って、100万ドル(約1億4900万円)の賞金を稼いどるし、JRAでは、ジャンタルマンタルでNHKマイルCを勝つなど、先週までに22勝を上げて、稼いだ賞金が「7億0510万円」と、去年の同じ時期(10月15日【日】まで)の「6億1529万円」を大きく上回っとるんで、今の高野君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円の菊花賞にショウナンラプンタ、1着賞金が5900万円の富士Sにバルサムノートを登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろ。
主な管理馬:
ジャンタルマンタル(2024年NHKマイルCなど)
ナミュール(2023年マイルCSなど)
レイパパレ(2021年大阪杯など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ショウナンラプンタ(菊花賞)
バルサムノート(富士S)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとるんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ってしもうたんやけど、それから一昨年までは、
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
2022年→28勝・獲得賞金10億0095万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、去年は、ナミュールを使ったマイルCSと、ジャンタルマンタルを使った朝日杯FSを勝つなど、重賞を5勝、全部で36勝を上げて、稼いだ賞金は「10億6857万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。
そんで今年は、ナミュールがドバイターフで2着に入って、100万ドル(約1億4900万円)の賞金を稼いどるし、JRAでは、ジャンタルマンタルでNHKマイルCを勝つなど、先週までに22勝を上げて、稼いだ賞金が「7億0510万円」と、去年の同じ時期(10月15日【日】まで)の「6億1529万円」を大きく上回っとるんで、今の高野君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円の菊花賞にショウナンラプンタ、1着賞金が5900万円の富士Sにバルサムノートを登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろ。