注目調教師
2024/09/30
調教助手時代にクロフネを担当しとったんや
友道康夫調教師(栗東)
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ヨーホーレイク(毎日王冠)
サトノグランツ(京都大賞典)
ジャスティンスカイ(オパールS)
シヴァース(tvk賞)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを19回も勝っとるし、他も入れたら重賞を67勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで共同通信杯と皐月賞を勝つなど、重賞を4勝して、他も入れたら先週までに41勝を上げて、「調教師リーディング2位」になっとるし、稼いだ賞金が「12億3866万円」と、去年の同じ時期(10月1日【日】まで)の「9億669万円」を大きく上回っとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、毎日王冠にヨーホーレイク、京都大賞典にサトノグランツ、オパールSにジャスティンスカイとか、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
ヨーホーレイク(毎日王冠)
サトノグランツ(京都大賞典)
ジャスティンスカイ(オパールS)
シヴァース(tvk賞)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを19回も勝っとるし、他も入れたら重賞を67勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんや。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで共同通信杯と皐月賞を勝つなど、重賞を4勝して、他も入れたら先週までに41勝を上げて、「調教師リーディング2位」になっとるし、稼いだ賞金が「12億3866万円」と、去年の同じ時期(10月1日【日】まで)の「9億669万円」を大きく上回っとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、毎日王冠にヨーホーレイク、京都大賞典にサトノグランツ、オパールSにジャスティンスカイとか、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
2024/09/30
「関電工」で経理の仕事をしていたんですよ
堀宣行調教師(美浦)
主な管理馬:
タスティエーラ(2023年ダービーなど)
カフェファラオ(2022年フェブラリーSなど)
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)
今週の主な登録馬:
ダノンエアズロック(毎日王冠)
ヒシアマン(サウジアラビアRC)
ルコルセール(グリーンチャンネルC)
エリカサファイア(赤富士S)
担当者:調教師情報部 元調教師M
千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。
大学を出た後は、電気設備の工事などをやっていることで有名な「関電工」(本社所在地:東京都港区芝浦)で、経理の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。
初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、ずっと20勝以上をキープしていますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めて重賞を勝った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてGIを勝っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までにJRAで、「GIの15勝を含めて重賞を75勝」という実績を残しています。
それに海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。
2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどがよく走りましたから、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。
でも、その後は、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)
2020年→48勝・獲得賞金12億0988万円(同3位)
2021年→35勝・獲得賞金8億2426万円(同14位)
2022年→34勝・獲得賞金11億3958万円(同18位)
と書けば分かる通り、「リーディング1位」を逃し続けていましたし、特に2021年と一昨年は、「リーディングのトップ10」にも入れなかったんですよ。
もちろん、去年の堀君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、タスティエーラでダービーを勝つなど、重賞を4勝、他も入れたら38勝を上げて、稼いだ賞金が「14億1416万円」と、一昨年の数字を大きく上回っていましたし、調教師リーディングは9位になっていました。
そして今年は、チャックネイトを使ったアメリカJCCを勝つなど、先週までに重賞を7勝していますし、他も入れたら38勝を上げていて、「調教師リーディング4位」になっていますけど、GIを勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「9億1033万円」と、去年の同じ時期(10月1日【日】まで)の「10億3198万円」を下回っています。
もちろん、今の堀君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうし、そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にダノンエアズロック、1着賞金が3300万円のサウジアラビアRCにヒシアマンなど、4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたので、どれもメイチに仕上げてくるでしょうね。
主な管理馬:
タスティエーラ(2023年ダービーなど)
カフェファラオ(2022年フェブラリーSなど)
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)
今週の主な登録馬:
ダノンエアズロック(毎日王冠)
ヒシアマン(サウジアラビアRC)
ルコルセール(グリーンチャンネルC)
エリカサファイア(赤富士S)
担当者:調教師情報部 元調教師M
千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。
大学を出た後は、電気設備の工事などをやっていることで有名な「関電工」(本社所在地:東京都港区芝浦)で、経理の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。
初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、ずっと20勝以上をキープしていますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めて重賞を勝った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてGIを勝っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までにJRAで、「GIの15勝を含めて重賞を75勝」という実績を残しています。
それに海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。
2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどがよく走りましたから、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。
でも、その後は、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)
2020年→48勝・獲得賞金12億0988万円(同3位)
2021年→35勝・獲得賞金8億2426万円(同14位)
2022年→34勝・獲得賞金11億3958万円(同18位)
と書けば分かる通り、「リーディング1位」を逃し続けていましたし、特に2021年と一昨年は、「リーディングのトップ10」にも入れなかったんですよ。
もちろん、去年の堀君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、タスティエーラでダービーを勝つなど、重賞を4勝、他も入れたら38勝を上げて、稼いだ賞金が「14億1416万円」と、一昨年の数字を大きく上回っていましたし、調教師リーディングは9位になっていました。
そして今年は、チャックネイトを使ったアメリカJCCを勝つなど、先週までに重賞を7勝していますし、他も入れたら38勝を上げていて、「調教師リーディング4位」になっていますけど、GIを勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「9億1033万円」と、去年の同じ時期(10月1日【日】まで)の「10億3198万円」を下回っています。
もちろん、今の堀君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうし、そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にダノンエアズロック、1着賞金が3300万円のサウジアラビアRCにヒシアマンなど、4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたので、どれもメイチに仕上げてくるでしょうね。
2024/09/30
武豊君も入っとった水泳部のキャプテンをやっとったんや
石橋守調教師(栗東)
主な管理馬:
メイショウタバル(2024年神戸新聞杯など)
今週の主な登録馬:
スマートファントム(京都大賞典)
メイショウソラフネ(オパールS)
担当者:調教師情報部 元調教師T
皆さんもよう知っとる通り、石橋守君は、親父さんの守義さんが、皐月賞や菊花賞を勝ったダイナナホウシユウや、桜花賞を勝ったホウシユウクインとかを管理しとった上田武司厩舎で厩務員をやっとったんで、子供の頃から栗東で育ったんや。
そんで、元々、身体が弱かった石橋君は、鍛えるために水泳を習っとって、中学生の頃には、県大会に出られるほど泳ぎが上手になっとったんですわ。
ちなみに石橋君は、栗東中学の3年生やった時に水泳部のキャプテンをやっとって、そん時に1年生部員やったんが武豊君なんや。
それから石橋君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる須貝尚介君と武藤善則君と岩戸孝樹君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に境直行厩舎からデビューしとりました。
乗り役時代は、ミスタースペインに乗った1992年の京阪杯で初めての重賞勝ちを飾っとって、その後も、ライブリマウントに乗った1995年のフェブラリーSとか、メイショウサムソンに乗った2006年の皐月賞とダービーとか、JRAの重賞を15勝しとって、通算で473勝を上げとったし、ライブリマウントで第1回のドバイワールドCに出て6着でしたな。
2012年の12月に、2回目の挑戦で調教師の試験に受かった石橋君は、次の年の2月に乗り役を引退して、2014年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
乗り役を引退してから自分の厩舎を開業するまでの1年間は、技術調教師として河内洋君の厩舎に所属して、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどりました。
最初の年に、「6勝・獲得賞金1億2058万円」っちゅう成績を残しとった石橋君は、その後、
2015年→8勝・獲得賞金1億4298万円
2016年→12勝・獲得賞金2億0993万円
2017年→12勝・獲得賞金1億9480万円
2018年→21勝・獲得賞金3億1506万円
2019年→18勝・獲得賞金3億2863万円
っちゅう形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねとったんや。
ただ、その後は
2020年→11勝・獲得賞金2億3272万円
2021年→14勝・獲得賞金2億8396万円
っちゅう成績で、2019年の数字を大きく下回っとったから、一昨年の石橋君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうな。
実際、一昨年は、「15勝・獲得賞金3億1649万円」っちゅう、前の2年間よりもエエ成績を残しとったし、去年は、今までで一番多い23勝を上げて、稼いだ賞金が「3億4211万円」と、一昨年を上回っとったんですわ。
それに、今年もエエ流れが続いとって、メイショウタバルを使った毎日杯で初めての重賞勝ちを飾っとるし、この馬で神戸新聞杯も勝つなど、先週までに17勝を上げとって、稼いだ賞金が「3億7842万円」と、もう今までで一番の数字になっとるんやから、今の石橋君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の京都大賞典にスマートファントム、1着賞金が2700万円のオパールSにメイショウソラフネを登録しとりますんで、ワシが石橋君やったら、間違いなくどっちもメイチに仕上げるやろうな。
主な管理馬:
メイショウタバル(2024年神戸新聞杯など)
今週の主な登録馬:
スマートファントム(京都大賞典)
メイショウソラフネ(オパールS)
担当者:調教師情報部 元調教師T
皆さんもよう知っとる通り、石橋守君は、親父さんの守義さんが、皐月賞や菊花賞を勝ったダイナナホウシユウや、桜花賞を勝ったホウシユウクインとかを管理しとった上田武司厩舎で厩務員をやっとったんで、子供の頃から栗東で育ったんや。
そんで、元々、身体が弱かった石橋君は、鍛えるために水泳を習っとって、中学生の頃には、県大会に出られるほど泳ぎが上手になっとったんですわ。
ちなみに石橋君は、栗東中学の3年生やった時に水泳部のキャプテンをやっとって、そん時に1年生部員やったんが武豊君なんや。
それから石橋君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる須貝尚介君と武藤善則君と岩戸孝樹君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に境直行厩舎からデビューしとりました。
乗り役時代は、ミスタースペインに乗った1992年の京阪杯で初めての重賞勝ちを飾っとって、その後も、ライブリマウントに乗った1995年のフェブラリーSとか、メイショウサムソンに乗った2006年の皐月賞とダービーとか、JRAの重賞を15勝しとって、通算で473勝を上げとったし、ライブリマウントで第1回のドバイワールドCに出て6着でしたな。
2012年の12月に、2回目の挑戦で調教師の試験に受かった石橋君は、次の年の2月に乗り役を引退して、2014年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
乗り役を引退してから自分の厩舎を開業するまでの1年間は、技術調教師として河内洋君の厩舎に所属して、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどりました。
最初の年に、「6勝・獲得賞金1億2058万円」っちゅう成績を残しとった石橋君は、その後、
2015年→8勝・獲得賞金1億4298万円
2016年→12勝・獲得賞金2億0993万円
2017年→12勝・獲得賞金1億9480万円
2018年→21勝・獲得賞金3億1506万円
2019年→18勝・獲得賞金3億2863万円
っちゅう形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねとったんや。
ただ、その後は
2020年→11勝・獲得賞金2億3272万円
2021年→14勝・獲得賞金2億8396万円
っちゅう成績で、2019年の数字を大きく下回っとったから、一昨年の石橋君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうな。
実際、一昨年は、「15勝・獲得賞金3億1649万円」っちゅう、前の2年間よりもエエ成績を残しとったし、去年は、今までで一番多い23勝を上げて、稼いだ賞金が「3億4211万円」と、一昨年を上回っとったんですわ。
それに、今年もエエ流れが続いとって、メイショウタバルを使った毎日杯で初めての重賞勝ちを飾っとるし、この馬で神戸新聞杯も勝つなど、先週までに17勝を上げとって、稼いだ賞金が「3億7842万円」と、もう今までで一番の数字になっとるんやから、今の石橋君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の京都大賞典にスマートファントム、1着賞金が2700万円のオパールSにメイショウソラフネを登録しとりますんで、ワシが石橋君やったら、間違いなくどっちもメイチに仕上げるやろうな。
2024/09/30
オグリキャップとホーリックスのジャパンCを見て…
奥村武調教師(美浦)
主な管理馬:
キミワクイーン(2023年函館スプリントS)
ノースブリッジ(2023年アメリカJCCなど)
クールキャット(2021年フローラS)
ライジングリーズン(2017年フェアリーS)
今週の主な登録馬:
ホウオウビスケッツ(毎日王冠)
担当者:調教師情報部 元調教師O
奥村武君は、東京都板橋区の出身で、周りに競馬関係者がいた訳ではないんですが、「13歳の時、オグリキャップとホーリックスが叩き合った1989年のジャパンCを見て、競馬に興味を持った」と話しています。
アイネスフウジンが勝った1990年のダービーは、お母さんと一緒に見ていたそうで、その時、心の底から競馬が好きになって、中学2年生の頃には騎手を目指していたそうですが、身長が伸びてしまい、体重を落とせなくなってしまったので、騎手になることを諦めたそうです。
その後は、普通に会社勤めをしようと思って、1999年に芝浦工業大学の工学部金属工学科を卒業したんですが、「やっぱり馬に関わりたい」と思って、北海道の浦河にある育成牧場の「ディアレストクラブ」で働いて、2001年の10月、競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から高橋義博厩舎で厩務員をやって、2003年の2月から国枝栄厩舎で調教助手をやっていました。
奥村君が国枝厩舎にいた時には、2010年の牝馬三冠など、GIを5つも勝ったアパパネを担当していて、彼自身、「その時の経験は自分にとって大きな財産だ」と言っていましたし、「国枝先生の教えはすごく勉強になった」とも言っていましたね。
三度目の挑戦だった2013年の12月に、調教師の試験に受かった奥村君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、2017年には、ライジングリーズンを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていましたし、2018年には、「25勝・獲得賞金3億8236万円」という成績を残していたんですよ。
でも、その後の2年間は、
2019年→10勝・獲得賞金2億1167万円
2020年→19勝・獲得賞金2億6851万円
と書けば分かる通り、物足りない数字でしたから、2021年の奥村君は「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、その後の3年間は、
2021年→21勝・獲得賞金3億3100万円
2022年→27勝・獲得賞金4億7575万円
2023年→30勝・獲得賞金6億2091万円
と、右肩上がりの成績になっていて、特に去年は、ノースブリッジでアメリカJCCを勝って、キミワクイーンで函館スプリントSを勝つなど、勝利数と賞金のどちらも今までで一番の数字だったんですよ。
ただ、今年は流れが悪くなっていて、先週までに10勝しかできていませんし、函館記念を勝ったホウオウビスケッツと、札幌記念を勝ったノースブリッジ以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「3億2538万円」と、まだ去年の半分ぐらいですから、今の奥村君は、「去年までの勢いを取り戻したい」と考えているんでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にホウオウビスケッツを登録してきましたので、「勝負懸かり」と私は見ています。
主な管理馬:
キミワクイーン(2023年函館スプリントS)
ノースブリッジ(2023年アメリカJCCなど)
クールキャット(2021年フローラS)
ライジングリーズン(2017年フェアリーS)
今週の主な登録馬:
ホウオウビスケッツ(毎日王冠)
担当者:調教師情報部 元調教師O
奥村武君は、東京都板橋区の出身で、周りに競馬関係者がいた訳ではないんですが、「13歳の時、オグリキャップとホーリックスが叩き合った1989年のジャパンCを見て、競馬に興味を持った」と話しています。
アイネスフウジンが勝った1990年のダービーは、お母さんと一緒に見ていたそうで、その時、心の底から競馬が好きになって、中学2年生の頃には騎手を目指していたそうですが、身長が伸びてしまい、体重を落とせなくなってしまったので、騎手になることを諦めたそうです。
その後は、普通に会社勤めをしようと思って、1999年に芝浦工業大学の工学部金属工学科を卒業したんですが、「やっぱり馬に関わりたい」と思って、北海道の浦河にある育成牧場の「ディアレストクラブ」で働いて、2001年の10月、競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から高橋義博厩舎で厩務員をやって、2003年の2月から国枝栄厩舎で調教助手をやっていました。
奥村君が国枝厩舎にいた時には、2010年の牝馬三冠など、GIを5つも勝ったアパパネを担当していて、彼自身、「その時の経験は自分にとって大きな財産だ」と言っていましたし、「国枝先生の教えはすごく勉強になった」とも言っていましたね。
三度目の挑戦だった2013年の12月に、調教師の試験に受かった奥村君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、2017年には、ライジングリーズンを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていましたし、2018年には、「25勝・獲得賞金3億8236万円」という成績を残していたんですよ。
でも、その後の2年間は、
2019年→10勝・獲得賞金2億1167万円
2020年→19勝・獲得賞金2億6851万円
と書けば分かる通り、物足りない数字でしたから、2021年の奥村君は「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、その後の3年間は、
2021年→21勝・獲得賞金3億3100万円
2022年→27勝・獲得賞金4億7575万円
2023年→30勝・獲得賞金6億2091万円
と、右肩上がりの成績になっていて、特に去年は、ノースブリッジでアメリカJCCを勝って、キミワクイーンで函館スプリントSを勝つなど、勝利数と賞金のどちらも今までで一番の数字だったんですよ。
ただ、今年は流れが悪くなっていて、先週までに10勝しかできていませんし、函館記念を勝ったホウオウビスケッツと、札幌記念を勝ったノースブリッジ以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「3億2538万円」と、まだ去年の半分ぐらいですから、今の奥村君は、「去年までの勢いを取り戻したい」と考えているんでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が6700万円の毎日王冠にホウオウビスケッツを登録してきましたので、「勝負懸かり」と私は見ています。