注目調教師
2024/09/24
エイダン・オブライエン厩舎で働いとりましたな
池添学調教師(栗東)
主な管理馬:
マッドクール(2024年高松宮記念)
ドゥラエレーデ(2022年ホープフルS)
プラダリア(2022年青葉賞など)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)
今週の主な登録馬:
マッドクール(スプリンターズS)
ヴィクティファルス(シリウスS)
担当者:調教師情報部 元調教師H
誰でもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の2月に定年で引退した池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になることを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっていた馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
学君がおった頃の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、彼自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
そんでもって、美浦で厩舎を構えとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身やな。
そうそう、一昨年の7月17日(日)に中京競馬場でやっとった、「ジョッキーベイビーズ」の東海地区代表決定戦で優勝しとる、中学3年生の池添陽(ひなた)君は、学君の長男で、乗り役を目指しとるんや。
大学を卒業してからの学君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で3ヶ月くらい働いた後、ガリレオとかオーギュストロダンとかでよう知られとる、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年に21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどったし、それから2020年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったんですわ。
ただ、2021年は、ヴィクティファルスを使ったスプリングSと、カテドラルを使った京成杯AHと、アンドヴァラナウトを使ったローズSを勝つなど、前の年と同じ33勝を上げたんやけど、稼いだ賞金は「7億8951万円」と、前の年を下回ってしもうたんや。
せやけど、一昨年は、ドゥラエレーデを使ったホープフルSで初めてGIを勝つなど、「40勝・獲得賞金9億2460万円」っちゅう今までで一番の成績を残して、キッチリ巻き返しに成功しとります。
そんでもって、去年は、全部で32勝を上げたんやけど、京都大賞典を勝ったプラダリア以外の馬があまり活躍できんかったこともあって、稼いだ賞金は「8億2122万円」と、一昨年の数字を下回ってしもうたんや。
もちろん、今年を迎えるにあたって学君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうな。
実際、今年は、マッドクールを使った高松宮記念を勝つなど、重賞を3勝しとるし、他も入れたら先週までに24勝を上げとって、稼いだ賞金が「7億2131万円」と、もう去年の9割くらいになっとるんで、今の学君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億7000万円のスプリンターズSにマッドクール、1着賞金が3800万円のシリウスSにヴィクティファルスを登録しとるんで、ワシが彼やったら、どっちも気合いを入れて仕上げますわ。
主な管理馬:
マッドクール(2024年高松宮記念)
ドゥラエレーデ(2022年ホープフルS)
プラダリア(2022年青葉賞など)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)
今週の主な登録馬:
マッドクール(スプリンターズS)
ヴィクティファルス(シリウスS)
担当者:調教師情報部 元調教師H
誰でもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の2月に定年で引退した池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になることを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっていた馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
学君がおった頃の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、彼自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
そんでもって、美浦で厩舎を構えとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身やな。
そうそう、一昨年の7月17日(日)に中京競馬場でやっとった、「ジョッキーベイビーズ」の東海地区代表決定戦で優勝しとる、中学3年生の池添陽(ひなた)君は、学君の長男で、乗り役を目指しとるんや。
大学を卒業してからの学君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で3ヶ月くらい働いた後、ガリレオとかオーギュストロダンとかでよう知られとる、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年に21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどったし、それから2020年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったんですわ。
ただ、2021年は、ヴィクティファルスを使ったスプリングSと、カテドラルを使った京成杯AHと、アンドヴァラナウトを使ったローズSを勝つなど、前の年と同じ33勝を上げたんやけど、稼いだ賞金は「7億8951万円」と、前の年を下回ってしもうたんや。
せやけど、一昨年は、ドゥラエレーデを使ったホープフルSで初めてGIを勝つなど、「40勝・獲得賞金9億2460万円」っちゅう今までで一番の成績を残して、キッチリ巻き返しに成功しとります。
そんでもって、去年は、全部で32勝を上げたんやけど、京都大賞典を勝ったプラダリア以外の馬があまり活躍できんかったこともあって、稼いだ賞金は「8億2122万円」と、一昨年の数字を下回ってしもうたんや。
もちろん、今年を迎えるにあたって学君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうな。
実際、今年は、マッドクールを使った高松宮記念を勝つなど、重賞を3勝しとるし、他も入れたら先週までに24勝を上げとって、稼いだ賞金が「7億2131万円」と、もう去年の9割くらいになっとるんで、今の学君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億7000万円のスプリンターズSにマッドクール、1着賞金が3800万円のシリウスSにヴィクティファルスを登録しとるんで、ワシが彼やったら、どっちも気合いを入れて仕上げますわ。
2024/09/24
栗田徹君が日本獣医畜産大学の後輩ですね
大和田成調教師(美浦)
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
オメガギネス(シリウスS)
担当者:調教師情報部 元調教師M
大和田成(なる)君は、大和田稔さんの息子さんで、皆さんもよく知っている通り、稔さんは、乗り役時代に、ブツシヤンに乗った1967年の安田記念や、オンワードウエルに乗った1967年のオールカマーなど、重賞を8勝、通算で316勝を上げていましたね。
それに稔さんは、調教師としても、スイートカーソンを使った1983年のオールカマーや、シノンシンボリを使った1987年の中山大障害・秋や、ミスターブランディを使った1989年の関屋記念や、シルクグレイッシュを使った1994年の福島記念など、重賞を10勝、通算で400勝を上げていましたし、他にも、1997年の皐月賞で2着に入ったシルクライトニングなどを管理していて、2009年に、定年まで3年を残して引退しています。
成君が調教師になろうと思ったきっかけは、もちろん、お父さんを見ていて、自然と競馬の仕事に興味を持ったからで、小学校1年生くらいの時には、ミスターシービーを管理していた松山康久さんの厩舎や、シンボリルドルフを管理していた野平祐二さんの厩舎に行って、この2頭を見ていたそうですよ。
日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)を卒業してから、「社台ファーム」(住所:北海道千歳市東丘1288-140)で2年半ほど働いていた成君は、2001年の7月に競馬学校の厩務員課程に入りました。
成君が「社台ファーム」で働いていた頃は、アグネスタキオンやアグネスフライトやマンハッタンカフェやエアジハードなどがいましたから、走る馬を間近で見られて、いい勉強になったのでしょうね。
ちなみに成君は、美浦トレセンから車で40分ほどの場所にある、「faro」(ファロ・住所:茨城県つくば市柴崎454−2)というイタリアンレストランが大のお気に入りなんですよ。
あと、札幌開催の時には、地下鉄の「大通駅」の近くにある「大厚岸」(だいあっけし・住所:北海道札幌市中央区南2条西5丁目)という牡蠣料理の専門店に、大学の後輩にあたる黒岩陽一君とよく一緒に行っています。
競馬学校を出た後の成君は、2001年の10月から本郷一彦厩舎の厩務員を、11月からは浅野洋一郎厩舎の調教助手をやって、その後は、加藤征弘厩舎や柴田政人厩舎で経験を積んでいました。
2010年の12月に調教師の試験に受かった成君は、次の年の5月に勇退した本郷さんの厩舎を引き継ぐ形で開業しています。
そうそう、同じ2010年の12月に調教師の試験に受かった栗田徹君は日本獣医畜産大学の後輩で、栗田君の奥さんは、成君と大学の同級生だったんですよ。
開業した年の成君は、馬を使った回数が少なかったので5勝止まりでしたけど、その後は、2年目が6勝、3年目が18勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、2015年には、今までで一番の「21勝・獲得賞金3億7427万円」という成績を残していました。
でも、一昨年までの7年間は、
2016年→14勝・獲得賞金2億5484万円
2017年→10勝・獲得賞金1億5573万円
2018年→15勝・獲得賞金2億1675万円
2019年→19勝・獲得賞金2億5943万円
2020年→15勝・獲得賞金2億1165万円
2021年→9勝・獲得賞金1億7604万円
2022年→10勝・獲得賞金2億1806万円
という形で成績が伸び悩んでいましたから、去年の成君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、去年はオメガギネスでグリーンチャンネルCを勝つなど、全部で15勝を上げて、稼いだ賞金が「3億0327万円」と、7年振りに3億円を超えていました。
そして今年も勢いが続いていて、先週までに11勝を上げて、稼いだ賞金が「2億5745万円」と、去年の同じ時期(9月24日【日】まで)の「2億2454万円」を僅かとは言え上回っていますから、今の成君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のシリウスSにオメガギネスを登録してきましたから、メイチに仕上げてくると私は見ています。
それに、成君の厩舎はまだ重賞を勝てていませんから、今回は、「初めての重賞勝ちをここで」という思いも込められているのでしょう。
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
オメガギネス(シリウスS)
担当者:調教師情報部 元調教師M
大和田成(なる)君は、大和田稔さんの息子さんで、皆さんもよく知っている通り、稔さんは、乗り役時代に、ブツシヤンに乗った1967年の安田記念や、オンワードウエルに乗った1967年のオールカマーなど、重賞を8勝、通算で316勝を上げていましたね。
それに稔さんは、調教師としても、スイートカーソンを使った1983年のオールカマーや、シノンシンボリを使った1987年の中山大障害・秋や、ミスターブランディを使った1989年の関屋記念や、シルクグレイッシュを使った1994年の福島記念など、重賞を10勝、通算で400勝を上げていましたし、他にも、1997年の皐月賞で2着に入ったシルクライトニングなどを管理していて、2009年に、定年まで3年を残して引退しています。
成君が調教師になろうと思ったきっかけは、もちろん、お父さんを見ていて、自然と競馬の仕事に興味を持ったからで、小学校1年生くらいの時には、ミスターシービーを管理していた松山康久さんの厩舎や、シンボリルドルフを管理していた野平祐二さんの厩舎に行って、この2頭を見ていたそうですよ。
日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)を卒業してから、「社台ファーム」(住所:北海道千歳市東丘1288-140)で2年半ほど働いていた成君は、2001年の7月に競馬学校の厩務員課程に入りました。
成君が「社台ファーム」で働いていた頃は、アグネスタキオンやアグネスフライトやマンハッタンカフェやエアジハードなどがいましたから、走る馬を間近で見られて、いい勉強になったのでしょうね。
ちなみに成君は、美浦トレセンから車で40分ほどの場所にある、「faro」(ファロ・住所:茨城県つくば市柴崎454−2)というイタリアンレストランが大のお気に入りなんですよ。
あと、札幌開催の時には、地下鉄の「大通駅」の近くにある「大厚岸」(だいあっけし・住所:北海道札幌市中央区南2条西5丁目)という牡蠣料理の専門店に、大学の後輩にあたる黒岩陽一君とよく一緒に行っています。
競馬学校を出た後の成君は、2001年の10月から本郷一彦厩舎の厩務員を、11月からは浅野洋一郎厩舎の調教助手をやって、その後は、加藤征弘厩舎や柴田政人厩舎で経験を積んでいました。
2010年の12月に調教師の試験に受かった成君は、次の年の5月に勇退した本郷さんの厩舎を引き継ぐ形で開業しています。
そうそう、同じ2010年の12月に調教師の試験に受かった栗田徹君は日本獣医畜産大学の後輩で、栗田君の奥さんは、成君と大学の同級生だったんですよ。
開業した年の成君は、馬を使った回数が少なかったので5勝止まりでしたけど、その後は、2年目が6勝、3年目が18勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、2015年には、今までで一番の「21勝・獲得賞金3億7427万円」という成績を残していました。
でも、一昨年までの7年間は、
2016年→14勝・獲得賞金2億5484万円
2017年→10勝・獲得賞金1億5573万円
2018年→15勝・獲得賞金2億1675万円
2019年→19勝・獲得賞金2億5943万円
2020年→15勝・獲得賞金2億1165万円
2021年→9勝・獲得賞金1億7604万円
2022年→10勝・獲得賞金2億1806万円
という形で成績が伸び悩んでいましたから、去年の成君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、去年はオメガギネスでグリーンチャンネルCを勝つなど、全部で15勝を上げて、稼いだ賞金が「3億0327万円」と、7年振りに3億円を超えていました。
そして今年も勢いが続いていて、先週までに11勝を上げて、稼いだ賞金が「2億5745万円」と、去年の同じ時期(9月24日【日】まで)の「2億2454万円」を僅かとは言え上回っていますから、今の成君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のシリウスSにオメガギネスを登録してきましたから、メイチに仕上げてくると私は見ています。
それに、成君の厩舎はまだ重賞を勝てていませんから、今回は、「初めての重賞勝ちをここで」という思いも込められているのでしょう。
2024/09/24
オジュウチョウサンの生産牧場で働いとったんや
吉村圭司調教師(栗東)
主な管理馬:
オオバンブルマイ(2022年京王杯2歳Sなど)
エアアンセム(2018年函館記念)
ダッシングブレイズ(2017年エプソムC)
クイーンズリング(2016年エリザベス女王杯など)
今週の主な登録馬:
エイシンスポッター(スプリンターズS)
オオバンブルマイ(スプリンターズS)
担当者:調教師情報部 元調教師I
吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げとった吉村務さんの息子なんや。
小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとったんやけど、体が大きくなって、減量が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。
競馬学校に入る直前の辞退やったから、すぐ高校には入れんで、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったんやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、オジュウチョウサンやビービーガルダンとかを生産したことでお馴染みの「坂東牧場」(住所:北海道沙流郡日高町85-1)で、一年半ぐらい働いとったんや。
その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。
そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。
吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
で、2010年の12月に調教師の試験に受かった吉村君は、調教助手をやっとった池江厩舎で技術調教師として経験を積んで、2012年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
開業した年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとったし、それからも、
2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、特に2016年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝つなど、初めて賞金が5億円を超えとったんや。
せやけど、その後は、
2017年→19勝・獲得賞金4億8823万円
2018年→28勝・獲得賞金4億8696万円
2019年→22勝・獲得賞金4億1938万円
2020年→18勝・獲得賞金3億2021万円
2021年→22勝・獲得賞金3億6523万円
っちゅう形で成績が伸び悩んどったから、一昨年の吉村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんでしょうな。
実際、一昨年は、オオバンブルマイで京王杯2歳Sを勝つなど、「29勝・獲得賞金5億4855万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも2021年までと比べてかなりエエ数字やったんですわ。
それに、去年も勢いが続いとって、オオバンブルマイを使ったオーストラリアのゴールデンイーグルを勝って、525万豪ドル(約5億円)の賞金を稼いどったし、JRAでは、ハヤブサナンデクンを使ったマーチS、オオバンブルマイを使ったアーリントンCを勝つなど、全部で30勝を上げて、稼いだ賞金は「6億6179万円」と、今までで一番の数字やったんや。
そんで今年は、オフトレイルでラジオNIKKEI賞を勝っとるんやけど、先週までに15勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「3億6377万円」と、まだ去年の半分ぐらいなんで、今の吉村君は、「去年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億7000万円のスプリンターズSにエイシンスポッターとオオバンブルマイを登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とるんですわ。
主な管理馬:
オオバンブルマイ(2022年京王杯2歳Sなど)
エアアンセム(2018年函館記念)
ダッシングブレイズ(2017年エプソムC)
クイーンズリング(2016年エリザベス女王杯など)
今週の主な登録馬:
エイシンスポッター(スプリンターズS)
オオバンブルマイ(スプリンターズS)
担当者:調教師情報部 元調教師I
吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げとった吉村務さんの息子なんや。
小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとったんやけど、体が大きくなって、減量が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。
競馬学校に入る直前の辞退やったから、すぐ高校には入れんで、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったんやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、オジュウチョウサンやビービーガルダンとかを生産したことでお馴染みの「坂東牧場」(住所:北海道沙流郡日高町85-1)で、一年半ぐらい働いとったんや。
その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。
そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。
吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
で、2010年の12月に調教師の試験に受かった吉村君は、調教助手をやっとった池江厩舎で技術調教師として経験を積んで、2012年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
開業した年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとったし、それからも、
2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、特に2016年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝つなど、初めて賞金が5億円を超えとったんや。
せやけど、その後は、
2017年→19勝・獲得賞金4億8823万円
2018年→28勝・獲得賞金4億8696万円
2019年→22勝・獲得賞金4億1938万円
2020年→18勝・獲得賞金3億2021万円
2021年→22勝・獲得賞金3億6523万円
っちゅう形で成績が伸び悩んどったから、一昨年の吉村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんでしょうな。
実際、一昨年は、オオバンブルマイで京王杯2歳Sを勝つなど、「29勝・獲得賞金5億4855万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも2021年までと比べてかなりエエ数字やったんですわ。
それに、去年も勢いが続いとって、オオバンブルマイを使ったオーストラリアのゴールデンイーグルを勝って、525万豪ドル(約5億円)の賞金を稼いどったし、JRAでは、ハヤブサナンデクンを使ったマーチS、オオバンブルマイを使ったアーリントンCを勝つなど、全部で30勝を上げて、稼いだ賞金は「6億6179万円」と、今までで一番の数字やったんや。
そんで今年は、オフトレイルでラジオNIKKEI賞を勝っとるんやけど、先週までに15勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「3億6377万円」と、まだ去年の半分ぐらいなんで、今の吉村君は、「去年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億7000万円のスプリンターズSにエイシンスポッターとオオバンブルマイを登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とるんですわ。
2024/09/24
婿養子になって名字が変わったんですよ
栗田徹調教師(美浦)
主な管理馬:
タイトルホルダー(2022年宝塚記念など)
アルクトス(2021年マイルCS南部杯など)
シャインガーネット(2020年ファルコンS)
今週の主な登録馬:
カンピオーネ(シリウスS)
担当者:調教師情報部 元調教師N
栗田徹君は、市立船橋高校で馬術を始めて、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に進学してからも馬術部に入っていました。
この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、
1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みだった高松邦男さん
1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みだった栗田博憲さん(2019年の2月一杯で引退)
2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを勝ったウインブライトなどでお馴染みの畠山吉宏君
2017年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールなどでお馴染みの金成貴史君
2020年の有馬記念などを勝ったクロノジェネシスなどでお馴染みの斉藤崇史君
などですね。
大学を卒業してから徹君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で働いて、そこで「調教師になりたい」と思ったそうで、2002年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から萩原清厩舎で厩務員をやって、5月から栗田博憲厩舎で調教助手をやって、8年くらいそこで腕を磨いていました。
ちなみに徹君は、元々、「佐藤」という名字でしたけど、栗田博憲さんの娘さんと結婚して、婿養子になっているので、今は名字が「栗田」になっています。
2010年の12月、4回目の挑戦で調教師の試験に受かった徹君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、3ヶ月しか準備期間がなかったんですけど、国枝栄厩舎や角居勝彦厩舎に行って馬のことを色々と教わりながら、合間を縫って、馬を集めに北海道の牧場にも通っていたんですよ。
開業してからは、初めの年に9勝を上げて、他にも、シェアースマイルを使った地方交流重賞のエーデルワイス賞を勝っていましたし、2年目の2012年は5勝止まりでしたけど、2013年と2014年が14勝、2015年が21勝と、順調に数字を伸ばしていました。
その後、2019年までの4年間も、
2016年→22勝・獲得賞金2億9544万円
2017年→16勝・獲得賞金2億8383万円
2018年→27勝・獲得賞金3億8530万円
2019年→29勝・獲得賞金4億8911万円
という安定した成績を残していて、特に2019年は、アルクトスを使ったプロキオンSで初めてJRAの重賞を勝つなど、開業してから一番の勝ち星を上げていたんですよ。
2020年は「26勝・獲得賞金4億5065万円」という成績で、2019年を少し下回ってしまいましたけど、アルクトスを使った、1着賞金が5000万円の地方交流G1・マイルCS南部杯を勝っていましたし、2021年は、タイトルホルダーを使った菊花賞で初めてJRAのGIを勝つなど、26勝を上げて、「6億3118万円」の賞金を稼いでいました。
そして一昨年は、タイトルホルダーで日経賞と天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、全部で22勝を上げて、稼いだ賞金は「8億8329万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。
ただ、去年は、日経賞を勝ったタイトルホルダー以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、「20勝・獲得賞金6億2296万円」と、一昨年の成績を下回ってしまいました。
それに今年も悪い流れが続いていて、先週までに22勝を上げていますけど、「稼ぎ頭」だったタイトルホルダーを引退させたことなどが響いて、稼いだ賞金が「3億6657万円」と、まだ去年の半分ぐらいですから、今の徹君は、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のシリウスSにカンピオーネを登録していますから、実際に徹君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。
主な管理馬:
タイトルホルダー(2022年宝塚記念など)
アルクトス(2021年マイルCS南部杯など)
シャインガーネット(2020年ファルコンS)
今週の主な登録馬:
カンピオーネ(シリウスS)
担当者:調教師情報部 元調教師N
栗田徹君は、市立船橋高校で馬術を始めて、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に進学してからも馬術部に入っていました。
この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、
1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みだった高松邦男さん
1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みだった栗田博憲さん(2019年の2月一杯で引退)
2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを勝ったウインブライトなどでお馴染みの畠山吉宏君
2017年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールなどでお馴染みの金成貴史君
2020年の有馬記念などを勝ったクロノジェネシスなどでお馴染みの斉藤崇史君
などですね。
大学を卒業してから徹君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で働いて、そこで「調教師になりたい」と思ったそうで、2002年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から萩原清厩舎で厩務員をやって、5月から栗田博憲厩舎で調教助手をやって、8年くらいそこで腕を磨いていました。
ちなみに徹君は、元々、「佐藤」という名字でしたけど、栗田博憲さんの娘さんと結婚して、婿養子になっているので、今は名字が「栗田」になっています。
2010年の12月、4回目の挑戦で調教師の試験に受かった徹君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、3ヶ月しか準備期間がなかったんですけど、国枝栄厩舎や角居勝彦厩舎に行って馬のことを色々と教わりながら、合間を縫って、馬を集めに北海道の牧場にも通っていたんですよ。
開業してからは、初めの年に9勝を上げて、他にも、シェアースマイルを使った地方交流重賞のエーデルワイス賞を勝っていましたし、2年目の2012年は5勝止まりでしたけど、2013年と2014年が14勝、2015年が21勝と、順調に数字を伸ばしていました。
その後、2019年までの4年間も、
2016年→22勝・獲得賞金2億9544万円
2017年→16勝・獲得賞金2億8383万円
2018年→27勝・獲得賞金3億8530万円
2019年→29勝・獲得賞金4億8911万円
という安定した成績を残していて、特に2019年は、アルクトスを使ったプロキオンSで初めてJRAの重賞を勝つなど、開業してから一番の勝ち星を上げていたんですよ。
2020年は「26勝・獲得賞金4億5065万円」という成績で、2019年を少し下回ってしまいましたけど、アルクトスを使った、1着賞金が5000万円の地方交流G1・マイルCS南部杯を勝っていましたし、2021年は、タイトルホルダーを使った菊花賞で初めてJRAのGIを勝つなど、26勝を上げて、「6億3118万円」の賞金を稼いでいました。
そして一昨年は、タイトルホルダーで日経賞と天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、全部で22勝を上げて、稼いだ賞金は「8億8329万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。
ただ、去年は、日経賞を勝ったタイトルホルダー以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、「20勝・獲得賞金6億2296万円」と、一昨年の成績を下回ってしまいました。
それに今年も悪い流れが続いていて、先週までに22勝を上げていますけど、「稼ぎ頭」だったタイトルホルダーを引退させたことなどが響いて、稼いだ賞金が「3億6657万円」と、まだ去年の半分ぐらいですから、今の徹君は、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のシリウスSにカンピオーネを登録していますから、実際に徹君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。