「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2024/06/17
サトノダイヤモンドの凱旋門賞に帯同していましたね
田中博康調教師(美浦)

主な管理馬:
レモンポップ(2023年フェブラリーSなど)
ローシャムパーク(2023年オールカマー)
レーベンスティール(2023年セントライト記念など)

今週の主な登録馬:
ローシャムパーク(宝塚記念)
ベジャール(天保山S)
アッシュルバニパル(日野特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

埼玉県出身の田中博康君は、中学校3年生の時に、アグネスフライトが勝ったダービーを見て、乗り役になりたいと思ったそうです。

でも、その時は競馬学校の存在を知らなくて、高校に通いながら競馬学校の試験を受けて、1年生の時は不合格だったんですけど、2年生の時に受かって、「第22期生」として競馬学校の騎手課程に入りました。

そして、タイキフォーチュンやサウスヴィグラスなどを管理していて、一昨年の2月に定年で引退した高橋祥泰君の厩舎から、2006年に乗り役としてデビューしています。

同期には、現役の乗り役でしたら、北村友一君、田村太雅君、的場勇人君、黛弘人君などがいて、他では、2019年の12月に調教師の試験に受かって、2021年の3月に開業した田中克典君も同期です。

乗り役としての田中博康君は、2年目の2007年に44勝を上げていましたし、シルクメビウスに乗った2009年のユニコーンSと2010年の東海S、クィーンスプマンテに乗った2009年のエリザベス女王杯と、3つの重賞を勝っていて、調教師の試験に受かって2017年の2月に引退するまでに、通算で129勝を上げていました。

調教師の試験は、何度も受けてやっと受かる人が多いんですけど、田中君は、1回目の挑戦で受かっているんですよ。

しかも、受かった時は31歳という若さでしたから、本当に大したものです。

乗り役時代に、何度もフランスで武者修行していた田中君は、その頃に日本から遠征していた、ヒルノダムールやエイシンヒカリなどの調教を手伝っていたんですよ。

乗り役を引退してからは、高橋祥泰厩舎で技術調教師として勉強しながら、アメリカ、イギリス、フランス、アイルランドなど、海外でも馬のことを勉強していて、フランスでは、ハリケーンランやレイルリンクなど、凱旋門賞を7勝もしているアンドレ・ファーブル厩舎で色々なことを学んでいましたし、池江泰寿厩舎のサトノダイヤモンドが凱旋門賞に挑戦した時は、そのサポートをするため、遠征に帯同していました。

こういう風に、フランスの競馬を肌で感じている田中君は、一番勝ちたいレースに「凱旋門賞」を挙げています。

2018年の3月に自分の厩舎を開業した彼は、それから年末までに、「13勝・獲得賞金1億9419万円」という成績を残していました。

そして、2019年は「22勝・獲得賞金2億7873万円」という、前の年を大きく上回る成績を残していましたし、2020年はもっと数字を伸ばして、「28勝・獲得賞金3億9189万円」という成績を残していたんですよ。

でも2021年は、「18勝・獲得賞金3億4382万円」という成績で、2020年の数字を大きく下回ってしまいましたから、一昨年の田中君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうね。

実際、一昨年は、2021年の倍近い35勝を上げて、稼いだ賞金も「5億1029万円」と、2021年を大きく上回ったんですよ。

それに、彼の厩舎は去年も好調で、レモンポップを使った根岸Sで初めて重賞を勝つと、この馬を使ったフェブラリーSで初めてGIを勝って、チャンピオンズCも勝つなど、重賞を6勝もしていました、他も入れたら31勝を上げていて、稼いだ賞金は「8億8739万円」と、今までで一番の数字になっていました。

そして今年は、先週までに18勝を上げていますけど、エプソムCを勝ったレーベンスティール以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「3億4077万円」と、去年の同じ時期(6月18日【日】まで)の「4億0969万円」を下回っていますから、今の田中君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金が2億2000万円の宝塚記念にローシャムパーク、1着賞金が2200万円の天保山Sにベジャールなど、3頭を特別レースに登録してきましたので、私が彼でしたら、どれも間違いなく全力で仕上げます。

2024/06/17
調教助手時代にクロフネを担当しとったんや
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ドウデュース(宝塚記念)
ヒートオンビート(宝塚記念)
フレミングフープ(木屋町特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。

ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。

友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。

2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。

しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを19回も勝っとるし、他も入れたら重賞を66回も勝っとりますな。

2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、

2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円

と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんですわ。

それに、今年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで共同通信杯と皐月賞、ヨーホーレイクで鳴尾記念を勝つなど、先週までに26勝を上げて、「調教師リーディング3位」になっとるし、稼いだ賞金が「9億0090万円」と、去年の同じ時期(6月18日【日】まで)の「6億2542万円」を大きく上回っとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が2億2000万円の宝塚記念にドウデュースとヒートオンビートなど、3頭を特別レースに登録してきましたんで、どれもキッチリ仕上げてくるやろ。

2024/06/17
「関電工」で経理の仕事をしていたんですよ
堀宣行調教師(美浦)

主な管理馬:
カフェファラオ(2022年フェブラリーSなど)
サリオス(2019年朝日杯FSなど)
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)

今週の主な登録馬:
シュトルーヴェ(宝塚記念)
ルコルセール(大沼S)
テイデ(八ヶ岳特別)
エピメテウス(恵山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。

大学を出た後は、電気設備工事などをやっていることで有名な「関電工」(本社所在地:東京都港区芝浦)で、経理の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。

競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。

初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、ずっと20勝以上をキープしていますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めて重賞を勝った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてGIを勝っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までにJRAで、「GIの15勝を含めて重賞を74勝」という実績を残しています。

それに海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。

2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどがよく走りましたから、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。

でも、その後は、

2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)
2020年→48勝・獲得賞金12億0988万円(同3位)
2021年→35勝・獲得賞金8億2426万円(同14位)
2022年→34勝・獲得賞金11億3958万円(同18位)

と書けば分かる通り、「リーディング1位」を逃し続けていますし、特に2021年と一昨年は、「リーディングのトップ10」にも入れなかったんですよ。

もちろん、去年の堀君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、タスティエーラでダービーを勝つなど、重賞を4勝、他も入れたら38勝を上げて、稼いだ賞金が「14億1416万円」と、一昨年の数字を大きく上回っていましたし、調教師リーディングも9位になっていました。

そして今年は、チャックネイトを使ったアメリカJCCを勝つなど、先週までに重賞を5勝していますし、他も入れたら27勝を上げていて、勝利数では矢作芳人厩舎と並んでトップになっていますけど、GIを勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「6億9222万円」と、去年の同じ時期(6月18日【日】まで)の「9億2162万円」を大きく下回っています。

もちろん、今の堀君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうし、そんな中、今週は、1着賞金が2億2000万円の宝塚記念にシュトルーヴェ、1着賞金が2400万円の大沼Sにルコルセールなど、特別レースに4頭を登録してきましたので、どの馬もメイチに仕上げてくるでしょうね。

2024/06/17
エイダン・オブライエン厩舎で働いとりましたな
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
マッドクール(2024年高松宮記念)
ドゥラエレーデ(2022年ホープフルS)
プラダリア(2022年青葉賞など)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)

今週の主な登録馬:
プラダリア(宝塚記念)
ブトンドール(青函S)
クファシル(HTB杯)

担当者:調教師情報部 元調教師T

誰でもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の2月に定年で引退した池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。

学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になることを諦めたそうですわ。

けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっていた馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。

学君がおった頃の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、彼自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。

そんでもって、美浦で厩舎を構えとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身やな。

そうそう、一昨年の7月17日(日)に中京競馬場でやっとった、「ジョッキーベイビーズ」の東海地区代表決定戦で優勝しとる、中学3年生の池添陽(ひなた)君は、学君の長男で、乗り役を目指しとるんや。

大学を卒業してからの学君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で3ヶ月くらい働いた後、ジャパンとブルームの2頭を2021年のジャパンCに使っとった、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。

日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。

でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年に21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどりました。

それから2020年までも、

2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円

っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったんですわ。

そんで2021年は、ヴィクティファルスを使ったスプリングSと、カテドラルを使った京成杯AHと、アンドヴァラナウトを使ったローズSを勝つなど、前の年と同じ33勝を上げたんやけど、稼いだ賞金は「7億8951万円」と、前の年を下回ってしもうたんや。

せやけど、一昨年は、ドゥラエレーデを使ったホープフルSで初めてGIを勝つなど、「40勝・獲得賞金9億2460万円」っちゅう今までで一番の成績を残して、キッチリ巻き返しに成功しとります。

そんでもって、去年は、全部で32勝を上げたんやけど、京都大賞典を勝ったプラダリア以外の他の馬があまり活躍できんかったこともあって、稼いだ賞金は「8億2122万円」と、一昨年の数字を下回ってしもうたんや。

もちろん、今年を迎えるにあたって学君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうな。

実際、今年は、マッドクールを使った高松宮記念と、プラダリアを使った京都記念を勝つなど、先週までに15勝を上げとって、稼いだ賞金が「4億8279万円」と、去年の同じ時期(6月18日【日】まで)の「3億6597万円」を大きく上回っとるから、今の学君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が2億2000万円の宝塚記念にプラダリア、1着賞金が2300万円の青函Sにブトンドールとか、賞金の高い特別レースに3頭を登録しとるんで、ワシが彼やったら、どれも気合いを入れて仕上げますわ。