「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2024/05/13
東京大学の医学部を出ていますね
林徹調教師(美浦)

主な管理馬:
ミアネーロ(2024年フラワーC)
ソングライン(2022年安田記念など)
アナザーリリック(2022年福島牝馬S)
クレッシェンドラヴ(2020年七夕賞など)

今週の主な登録馬:
ミアネーロ(オークス)
ローズボウル(エアグルーヴC)

担当者:調教師情報部 元調教師O

林徹君は、お父さんの仕事の関係で、10歳の時、千葉県の佐原市から、美浦の隣にある茨城県の竜ケ崎市に引っ越してきて、中学2年生の時、ウイニングチケットが勝った1993年のダービーを見て、競馬に興味を持ったそうです。

そうそう、彼が通っていた龍ケ崎市立の長山中学校は、元横綱・稀勢の里関の出身校で、林君は、野球部の先輩なんですよ。

進学校として有名な東京の開成高校に通っていた頃、「競馬の世界で働きたい」と思うようになった林君は、東京大学の医学部に進んでから、馬術部に入っていました。

ちなみに、競馬関係者の中で、開成高校の卒業生には、栗東で調教師をやっている矢作芳人君がいますし、東大の卒業生には、美浦で調教師をやっている小笠倫弘(みちひろ)君がいるんですよ。

東大を卒業した後、林君は、美浦トレセンの近くにある外厩施設の「ミホ分場」で4年くらい働いていて、当時、そこには、ゼンノロブロイ、ダンスインザムード、バランスオブゲームなど、走る馬が何頭も調整に来ていましたので、彼にはいい経験になったのでしょう。

それから、2006年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から本間忍厩舎で厩務員をやって、11月からは加藤和宏厩舎で調教助手をやって、その後は、田子冬樹厩舎と矢野英一厩舎で、調教師の試験に受かった2016年の12月まで調教助手をやっていました。

試験に受かってからの林君は、技術調教師として、社台ファームやノーザンファームや追分ファームで研修を受けた後、イギリスやアイルランドなど、海外に足を運んでいましたし、帰国してからは、同じ開成高校を出ている矢作君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方や、厩舎をどうやって運営したらいいかなども教わって、2018年の3月に自分の厩舎を開業しています。

開業した年は、「10勝・獲得賞金1億1574万円」という成績でしたけど、2年目だった2019年は、クレッシェンドラヴを使った福島記念で初めて重賞を勝つなど、「18勝・獲得賞金3億1862万円」と大きく数字を伸ばしていました。

2020年は、「14勝・獲得賞金2億3938万円」という成績で、前の年の数字を下回ってしまいましたけど、2021年は、ソングラインを使った富士Sを勝つなど、24勝を上げて、賞金も「4億0467万円」と、大きく数字を伸ばしていたんですよ。

一昨年は、ソングラインを使った1351ターフスプリント(サウジアラビアのG3)で、「初めての海外重賞勝ち」を飾って、1着賞金90万ドル(約1億0400万円)を稼ぎましたし、JRAでは、同じソングラインを使った安田記念で「初めてのGI勝ち」を飾るなど、全部で22勝を上げて、「5億7782万円」の賞金を稼いでいました。

それに、去年もいい流れが続いていて、ソングラインでヴィクトリアマイルと安田記念を勝つなど、今までで一番多い30勝を上げて、稼いだ賞金も「7億3274万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。

そして今年は、先週までに7勝を上げていますけど、フラワーCを勝ったミアネーロ以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「1億9116万円」と、去年の同じ時期(5月14日【日】まで)の「2億9893万円」を大きく下回っています。

もちろん、今の林君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が 1億5000万円のオークスにミアネーロ、1着賞金が1840万円のエアグルーヴCにローズボウルを登録していますので、私が林君でしたら、どっちも全力で仕上げますね。


2024/05/13
乗り役時代にローゼンカバリーで目黒記念を勝っています
菊沢隆徳調教師(美浦)

主な管理馬:
ダイワキャグニー(2020年エプソムC)
ミッキースワロー(2020年日経賞など)
アエロリット(2017年NHKマイルCなど)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)

今週の主な登録馬:
コガネノソラ(オークス)
ダノンブレット(エアグルーヴC)
カブラローラ(三峰山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

誰でもよく知っていると思いますが、菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、1983年の朝日杯3歳Sを勝ったハーディービジョンなどを管理していたことでお馴染みだった柄崎義信厩舎から、1988年に乗り役としてデビューしています。

乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、調教師の試験に受かって2010年に引退するまで、重賞を10勝、全部で639勝を上げていましたね。

そうそう、2016年に長男の一樹君が乗り役としてデビューしていますね。

2011年に厩舎を開業した菊沢君は、引退した郷原洋行厩舎から引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングジャンプを勝つなど、1年目から「10勝・獲得賞金1億9475万円」という成績を残していましたし、その後も、

2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円

と、右肩上がりの成績を残していて、2013年には、デビュー前から自分で手掛けてきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っていました。

それに、2017年からの4年間は、

2017年→20勝・獲得賞金5億3351万円
2018年→24勝・獲得賞金5億7168万円
2019年→20勝・獲得賞金5億7628万円
2020年→17勝・獲得賞金5億2738万円

と書けば分かる通り、4年続けて5億円以上の賞金を稼いでいて、2017年にはアエロリットを使ったNHKマイルCで初めてのGI勝ちを飾っていましたし、2019年は、フィリアプーラでフェアリーSを勝って、一樹君を乗せたミッキースワローで七夕賞を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいたんですよ。

ただ、去年までの3年間は、

2021年→17勝・獲得賞金3億3578万円
2022年→23勝・獲得賞金3億6596万円
2023年→23勝・獲得賞金3億7445万円

と、いい頃に比べたら物足りない数字が続いていましたから、今年を迎えるにあたって、菊沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうね。

実際、今年は先週までに11勝を上げていて、稼いだ賞金が「1億9588万円」と、もう去年の半分くらいになっています。

そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円のオークスにコガネノソラなど、全部で3頭を特別レースに登録してきましたので、私が菊沢君でしたら、「この勢いを止めたくない」と考えて、どの馬もメイチに仕上げるのは間違いありません。


2024/05/13
明治大学に馬術の推薦で入っとりました
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
マッドクール(2024年高松宮記念)
ドゥラエレーデ(2022年ホープフルS)
プラダリア(2022年青葉賞など)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)

今週の主な登録馬:
サフィラ(オークス)
ヴィクティファルス(平安S)
スレイマン(平安S)

担当者:調教師情報部 元調教師H

誰でもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の2月に定年で引退した池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。

学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になることを諦めたそうですわ。

けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっていた馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。

学君がおった頃の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、彼自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。

そんでもって、美浦で厩舎を構えとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身やな。

そうそう、一昨年の7月17日(日)に中京競馬場でやっとった、「ジョッキーベイビーズ」の東海地区代表決定戦で優勝しとる、中学3年生の池添陽(ひなた)君は、学君の長男で、乗り役を目指しとるんや。

大学を卒業してからの学君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で3ヶ月くらい働いた後、ジャパンとブルームの2頭を2021年のジャパンCに使っとった、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。

日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。

でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年に21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどりました。

それから2020年までも、

2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円

っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったんですわ。

そんで2021年は、ヴィクティファルスを使ったスプリングSと、カテドラルを使った京成杯AHと、アンドヴァラナウトを使ったローズSを勝つなど、前の年と同じ33勝を上げたんやけど、稼いだ賞金は「7億8951万円」と、前の年を下回ってしもうたんや。

せやけど、一昨年は、ドゥラエレーデを使ったホープフルSで初めてGIを勝つなど、「40勝・獲得賞金9億2460万円」っちゅう今までで一番の成績を残して、キッチリ巻き返しに成功しとります。

そんでもって、去年は、全部で32勝を上げたんやけど、京都大賞典を勝ったプラダリア以外の馬があまり活躍できんかったこともあって、稼いだ賞金は「8億2122万円」と、一昨年の数字を下回ってしもうたんや。

もちろん、今年を迎えるにあたって学君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうな。

実際、今年は、マッドクールを使った高松宮記念と、プラダリアを使った京都記念を勝つなど、先週までに13勝を上げとって、稼いだ賞金が「4億4486万円」と、もう去年の半分ぐらいになっとるから、今の学君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円のオークスにサフィラ、1着賞金が3800万円の平安Sとヴィクティファルスとスレイマンを登録しとるんで、ワシが彼やったら、どれも気合いを入れて仕上げますわ。


2024/05/13
大分県から「県民栄誉賞」を贈られているんですよ
牧光二調教師(美浦)

主な管理馬:
アニメイトバイオ(2010年ローズS)

今週の主な登録馬:
ミトノオー(平安S)
ツインクルトーズ(大日岳特別・高尾特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、大学時代の牧光二君は、馬術の世界でかなり有名でした。

何しろ彼は、中央大学の馬術部にいた頃、国体で団体優勝していますし、世界学生選手権にも出場していて、その活躍振りが評価されて、出身地の大分県から「県民栄誉賞」を贈られていましたからね。

1998年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った牧君は、その年の10月から増沢末夫さんの厩舎で厩務員をやって、12月から宗像義忠君の厩舎に移って調教助手をやって、そこでは、重賞を7つも勝ったバランスオブゲームを担当していました。

その後、2005年には、大学で馬術部の先輩だった上原博之君の厩舎に移って、調教助手をやっていましたね。

牧君が上原厩舎にいた頃は、2004年の皐月賞など、GIを5勝したダイワメジャーや、2005年の新潟2歳Sを勝ったショウナンタキオンや、2008年のオーシャンSなど重賞を3勝したプレミアムボックスなどがいましたから、こうやって、走る馬を間近で見られたことが、彼にはいい経験になったのでしょう。

2008年に調教師の試験に受かった牧君は、その年の暮れに自分の厩舎を開業していて、最初の年は、レースに使った頭数が少なかったので、一つも勝てなかったのですが、次の年は11勝、3年目の2010年には、アニメイトバイオを使ったローズSで初めて重賞を勝つなど、全部で17勝を上げていましたし、2011年には、「32勝・獲得賞金4億9307万円」という、今までで一番の成績を残していました。

でも、それからは2011年の成績を超えられていませんし、一昨年までの5年間も、

2018年→15勝・獲得賞金2億9713万円
2019年→21勝・獲得賞金3億4836万円
2020年→14勝・獲得賞金3億0455万円
2021年→21勝・獲得賞金3億3878万円
2022年→18勝・獲得賞金2億9599万円

という形で成績が伸び悩んでいましたから、去年の牧君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていたのでしょうね。

実際、去年の牧君は、23勝を上げて、稼いだ賞金は「4億1083万円」と、前の5年を大きく上回っています。

でも、今年は先週までが平場の4勝だけで、稼いだ賞金が「1億2263万円」と、去年の同じ時期(5月14日【日】まで)の「1億8281万円」を大きく下回っていますから、今の牧君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が3800万円の平安Sにミトノオー、1550万円の大日岳特別にツインクルトーズ(高尾特別にも登録)を登録してきましたので、どっちも「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

それに、牧君の厩舎は、去年、交流重賞の兵庫CSをミトノオーで勝っていますけど、JRAでは、アニメイトバイオを使った2010年のローズSから、ずっと重賞を勝てていませんので、平安Sのミトノオーには、「久々のJRA重賞勝ちをこの馬で」という思いも込められているのでしょう。