「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2024/05/06
柴田善臣君が競馬学校の同期です
武藤善則調教師(美浦)

主な管理馬:
モリアーナ(2023年紫苑S)
ラインカリーナ(2019年関東オークス)
ザラストロ(2012年新潟2歳S)
セラフィックロンプ(2010年愛知杯など)

今週の主な登録馬:
モリアーナ(ヴィクトリアマイル)
アイオライト(栗東S)
スコーピオン(はやぶさ賞)
ニシノミリオン(はやぶさ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っている通り、武藤善則君は、まだ現役で頑張っている柴田善臣君や、今は調教師をやっている石橋守君や岩戸孝樹君や須貝尚介君などと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入っていて、1986年に黒坂洋基さんの厩舎からデビューしました。

当時の黒坂厩舎には、1988年と1989年の根岸Sで2着だったツクバセイフウや、1990年の目黒記念で2着だったミナガワイチザンなどのオープン馬が何頭かいて、武藤君はそれらの主戦だったんですよ。

乗り役としての彼は、1989年の金杯・東(現在の中山金杯)をニシノミラーで勝つなど、調教師の試験に受かって引退した2001年までに、全部で154勝を上げていました。

ちなみに、水野貴広厩舎に所属していて、2017年に、関東の新人騎手賞にあたる、「民放競馬記者クラブ賞」をもらっていた武藤雅君は、武藤君の長男です。

武藤君も、デビューした1986年に「民放競馬記者クラブ賞」をもらっていて、親子で受賞したのは初めてのことだったんですよ。

2003年に自分の厩舎を開業した武藤君は、最初の年こそ、レースに使った数が少なかったので7勝止まりでしたけど、2004年には14勝、2005年には15勝と、コンスタントに勝ち星を上げていましたし、2008年には、セラフィックロンプを使った愛知杯で、初めての重賞勝ちを飾っています。

2012年には、ザラストロを使った新潟2歳Sを勝つなど、「23勝・獲得賞金3億7954万円」という成績を残していました。

それに、一昨年までの5年間は、

2018年→16勝・獲得賞金2億6790万円
2019年→17勝・獲得賞金2億7418万円
2020年→17勝・獲得賞金3億0776万円
2021年→22勝・獲得賞金3億6947万円
2022年→23勝・獲得賞金3億8047万円

と書けば分かる通り、成績が「完全に右肩上がり」になっていましたし、一昨年は、2012年と2013年に並ぶ過去最多の勝利数で、稼いだ賞金は今までで一番の数字だったんですよ。

そして去年は、モリアーナを使った紫苑Sを勝ちましたけど、全部で12勝しか上げられなくて、稼いだ賞金は「2億8649万円」と、一昨年を大きく下回ってしまいましたから、今年を迎えるにあたって武藤君は、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えていたのでしょう。

実際、今年は、先週までに8勝を上げていて、稼いだ賞金が「1億4070万円」と、去年の同じ時期(5月7日【日】まで)の「9793万円」を大きく上回っていますから、もちろん、今の武藤君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。

そういった中、今週は、1着賞金が1億3000万円のヴィクトリアマイルにモリアーナ、1着賞金が2400万円の栗東Sにアイオライトなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、私が武藤君でしたら、間違いなくどれもメイチに仕上げます。

それに、武藤君の厩舎は、さっき書いた通り、2003年に厩舎を開業していますけど、まだ一度もGIを勝てていませんから、ヴィクトリアマイルのモリアーナには、「初めてのGI勝ちをここで」という思惑も込められているのでしょう。


2024/05/06
2008年の天皇賞・春が初めてのGI勝ちでしたな
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ハーパー(ヴィクトリアマイル)
セレシオン(弥彦S)

担当者:調教師情報部 元調教師H

兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。

ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。

友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。

2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。

しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを19回も勝っとるし、他も入れたら重賞を65回も勝っとりますな。

2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、

2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円

と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんですわ。

それに、今年もエエ流れが続いとって、ジャスティンミラノで共同通信杯と皐月賞を勝つなど、先週までに18勝を上げとるし、稼いだ賞金が「6億1344万円」と、去年の同じ時期(5月7日【日】まで)の「4億3058万円」を大きく上回っとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のヴィクトリアマイルにハーパー、1着賞金が1840万円の弥彦Sにセレシオンを登録してきましたんで、どっちもキッチリ仕上げてくるとワシは見とります。


2024/05/06
調教助手時代にファレノプシスを担当しとったんですわ
清水久詞調教師(栗東)

主な管理馬:
メールドグラース(2019年鳴尾記念など)
ジョークリストリ(2017年ニュージーランドT)
キタサンブラック(2016年ジャパンCなど)
トウケイヘイロー(2013年札幌記念など)

今週の主な登録馬:
コンクシェル(ヴィクトリアマイル)
インペルシオン(上賀茂S)
ジャスパーバローズ(中ノ岳特別)

担当者:調教師情報部 元調教師T

清水久詞君の親父さんの貞光さんは馬主さんで、2004年のスプリンターズSを勝ったカルストンライトオとかを持っとった方やから、もちろん、清水君も子供の時から馬に関わる機会が多かったんで、小さい頃から「騎手になりたい」と言っとって、幼稚園で七夕の短冊にそう書いとったそうや。

そんで、小5からは乗馬クラブに通っとったんやけど、中3の時、競馬学校の騎手課程に落ちてしもうたんですわ。

それからは、「調教師になる」と目標を切り替えて、栗東高校に通いながら、当時、親父さんがやっとった育成牧場を手伝っとりました。

高校を出た後も親父さんの育成牧場で働いて、24歳だった1997年に競馬学校の厩務員課程に入った清水君は、1993年の菊花賞とかGIを3つ勝ったビワハヤヒデや、1995年の阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)を勝ったビワハイジとかを管理しとった浜田光正さんの厩舎でずっと調教助手をやっとったんや。

この頃に、1998年の桜花賞と秋華賞や、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスを担当しとったことは、皆さんもよう知っとるやろう。

そんで清水君は、1998年の2月まで乗り役をやっとった押田年朗さんの娘さんで、親父さんと同じで乗り役やった純子さんと結婚しとって、清水厩舎で調教助手をやっとる押田道郎君は純子さんのお兄さんですな。

7回目の挑戦やった2009年に調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業した清水君は、5年目の2013年に、トウケイヘイローを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝って、その年は、この馬で4つも重賞を勝つなど、「23勝・獲得賞金4億8941万円」っちゅう成績を残しとりました。

それに2015年は、キタサンブラックを使った菊花賞で初めてGIを勝って、それを入れてこの馬で3つ重賞を勝つとか、「26勝・獲得賞金7億2208万円」っちゅう成績を残しとったし、2016年は、キタサンブラックで天皇賞・春と京都大賞典とジャパンCを勝つとか、「27勝・獲得賞金11億1410万円」っちゅうエエ成績を残しとりましたな。

そんで2017年は、キタサンブラックを使った大阪杯と天皇賞・春と天皇賞・秋と有馬記念と、ジョーストリクトリを使ったニュージーランドTと、カシアスを使った函館2歳Sと、重賞を6勝もして、「29勝・獲得賞金13億8947万円」っちゅう、今までで一番の成績を残したんですわ。

しかも、キタサンブラックは、2年連続で「年度代表馬」に選ばれたんやから、清水君はホンマに喜んだんでしょうな。

ただ、この馬は、2017年の有馬記念を最後に引退しとるんで、当たり前やけど、この影響が大きくて、その後の3年間は、

2018年→21勝・獲得賞金4億0492万円
2019年→32勝・獲得賞金6億9307万円
2020年→37勝・獲得賞金6億8355万円

と書けば分かる通り、賞金が一気に減ってしもうたんで、2021年の清水君は、「何とかせなアカン」と考えとったんやろうし、実際、2021年は「42勝・獲得賞金7億5489万円」っちゅう、過去3年を大きく上回る成績を残しとりました。

それに一昨年は、今までで一番多い「52勝」を上げて「調教師リーディング2位」になっとったし、ホッコーメヴィウスが障害の重賞を3勝したこともあって、稼いだ賞金は「10億2304万円」っちゅう、今までで三番目に多い数字やったんですわ。

ただ去年は、全部で35勝と、勝ち星が一気に減ってしもうたこともあって、稼いだ賞金が「8億5528万円」と、一昨年を大きく下回っとったから、今年を迎えるにあたって、清水君は、「一昨年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとったんやろうな。

実際、今年はシュガークンで青葉賞、コンクシェルで中山牝馬Sを勝つなど、先週までに16勝を上げとって、稼いだ賞金が「3億万8448円」と、もう昨年の4割以上になっとるから、今の清水君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のヴィクトリアマイルにコンクシェルとか、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、ワシが清水君やったら、どの馬もメイチに仕上げてますわ。


2024/05/06
築地の魚市場でアルバイトをしていたんですよ
小島茂之調教師(美浦)

主な管理馬:
オニャンコポン(2022年京成杯)
ロードクエスト(2018年スワンSなど)
クィーンスプマンテ(2009年エリザベス女王杯)
ブラックエンブレム(2008年秋華賞など)

今週の主な登録馬:
キタウイング(ヴィクトリアマイル)
フィールシンパシー(ヴィクトリアマイル)
フェミナフォルテ(信濃川特別・国分寺特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

東京都の出身で、広島県にいたこともあった小島茂之君は、高校を卒業してから、築地の魚市場でアルバイトをしていた頃に、一口馬主クラブの会員になったことなどがきっかけで、「競馬に関わる仕事がしたい」と考えるようになって、北海道の門別にある育成施設の「ファンタストクラブ」で働き始めました。

彼は、そこで馬乗りを覚えて、1992年の神戸新聞杯と中日スポーツ賞4歳Sを勝ったキョウエイボーガンなどの調教を担当していたんですよ。

1993年に競馬学校の厩務員課程に入った小島君は、その年の7月から嶋田功厩舎で厩務員をやって、1994年からの5年間は、浅野洋一郎厩舎で調教助手をやっていました。

ちなみに、その頃の浅野厩舎には、1996年の若葉Sを勝って、皐月賞でも4着だったミナモトマリノスがいて、この馬を担当していたのが小島君です。

その後、彼は、1999年の11月から2002年の2月まで岩城博俊厩舎で調教助手をやって、2002年に調教師の試験に受かると、技術調教師としてアイルランドに行って、ジョン・オックス厩舎で色々なことを勉強していました。

ジョン・オックス厩舎と言えば、皆さんもよく知っている通りで、小島君が行く前には、シンダーで2000年のイギリスダービーや凱旋門賞などを勝っていましたし、彼が日本に戻ってからも、アラムシャーで2003年のキングジョージなどを勝っていて、シーザスターズで2009年のイギリス2000ギニーとイギリスダービーと凱旋門賞などを勝っているように、名門中の名門です。

2003年に自分の厩舎を開業した小島君は、最初の年こそ6勝止まりでしたけど、2004年に10勝を上げてからは、コンスタントに勝ち星を上げていて、2008年には、ブラックエンブレムでフラワーCと秋華賞を勝つなど、「25勝・獲得賞金5億0696万円」という、今までで一番の成績を残していました。

でも、その後は数字が伸び悩んでいて、去年までの5年間は、

2019年→16勝・獲得賞金3億2887万円
2020年→9勝・獲得賞金2億3418万円
2021年→17勝・獲得賞金2億4225万円
2022年→18勝・獲得賞金3億2310万円
2023年→16勝・獲得賞金3億3648万円

と、いい頃の小島厩舎を知っている者から見れば、「物足りない」と言わざるを得ない数字です。

もちろん、今年を迎えるにあたって、小島君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えていたのでしょうし、実際、今年は先週までに8勝を上げて、稼いだ賞金が「1億3516万円」と、去年の同じ時期(5月7日【日】まで)の「1億2525万円」を上回っているんですよ。

もちろん、今の彼は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えているのでしょう。

そんな中、今週は、1着賞金が1億3000億円のヴィクトリアマイルにキタウイングとフィールシンパシー、1着賞金が1550万円の信濃川特別にフェミナフォルテ(国分寺特別にも登録)と、賞金の高い特別レースに3頭を登録してきましたので、私が小島君でしたら、どの馬も全力で仕上げるのは間違いありません。

それに、小島君の厩舎は、クィーンスプマンテを使った2009年のエリザベス女王杯から、15年以上もGIを勝てていませんので、ヴィクトリアマイルの2頭には、「ここで久々のGI勝ちを」という思いも込められているのでしょうね。