「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2024/04/08
親父さんがエイシンヒカリを管理しとりましたな
坂口智康調教師(栗東)

主な管理馬:
ビザンチンドリーム(2024年きさらぎ賞)
エイシンクリック(2022年阪神スプリングJ)
ゴールドクイーン(2019年かきつばた記念)

今週の主な登録馬:
ビザンチンドリーム(皐月賞)
マイネルプロンプト(天満橋S)
エイトスターズ(桑折特別)

担当者:調教師情報部 元調教師T

滋賀県出身の坂口智康君は、親父さんが、2019年の2月一杯で調教師を引退した坂口正則さんで、この厩舎は、皆さんもよう知っとる通り、エイシンサニーを使った1990年のオークスとか、JRAの重賞を27回も勝っとったし、海外でも、エイシンヒカリを使った2015年の香港C(G1)と2016年のイスパーン賞(仏・G1)を勝っとりました。

それに、調教師として、宝塚記念を勝ったハマノパレードとかを管理しとって、通算690勝を上げとった坂口正二さんは正則さんの叔父さんやし、マヤノトップガンやキングヘイローやデュランダルとかを管理しとって、2011年に調教師を引退した坂口正大(まさひろ)さんは、正則さんの従兄弟にあたるんやから、「筋金入りの競馬一家」と言えますな。

こういう環境で育った智康君は、2007年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から親父さんの坂口正則厩舎で厩務員と調教助手をやって、2018年に調教師の試験に受かるまでの11年間、ずっと坂口厩舎で経験を積んで、2019年の3月に自分の厩舎を開業しとります。

ちなみに、彼と同じく、2019年の3月に開業した調教師は、石坂公一君、稲垣幸雄君、上村洋行君、加藤士津八君、長谷川浩大君、深山雅史君がいますな。

智康君の厩舎は、開業1年目に、「11勝・獲得賞金2億2340万円」っちゅう、同期の中で一番の成績を残しとったし、ゴールドクイーンを使った地方交流のかきつばた記念で、初めての重賞勝ちを飾っとるように、調教師としてええスタートやったんですわ。

開業2年目やった2020年は、6勝しか上げられんかったこともあって、稼いだ賞金が「1億2325万円」と、前の年を下回ったんやけど、その後の2年間は、

2021年→15勝・獲得賞金2億1000万円
2022年→14勝・獲得賞金2億4980万円

と、賞金が右肩上がりやったし、特に一昨年は、エイシンクリックを使った阪神スプリングJで、初めてJRAの重賞を勝っとりました。

そんで、去年は14勝を上げたんやけど、重賞を勝てんかったこともあって、稼いだ賞金が「2億2061万円」と、一昨年を下回っとったんで、今年を迎えるにあたって智康君は、「一昨年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとったんやろうな。

実際、今年はビザンチンドリームできさらぎ賞を勝つなど、先週までに稼いだ賞金が「8694万円」と、もう去年の4割以上になっとるんで、今の智康君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が2億円の皐月賞にビザンチンドリームなど、特別レースに3頭を登録しとるんで、智康君がどれもメイチに仕上げてくるとワシは見とります。

それに、坂口君は、さっき書いた通り、重賞は勝っとるんやけど、まだGⅠを勝てとらんので、皐月賞のビザンチンドリームには、「初めてのGⅠ勝ちをこの馬で」っちゅう思いも込められとるんやろ。


2024/04/08
調教助手時代にクロフネを担当しとりました
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ジャスティンミラノ(皐月賞)
シヴァース(アーリントンC)
ジュンヴァンケット(アーリントンC)
ダンテスヴュー(福島民報杯)

担当者:調教師情報部 元調教師H

兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。

ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。

友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。

2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。

しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを18回も勝っとるし、他も入れたら重賞を64回も勝っとりますな。

2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、

2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円

と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんですわ。

そんで今年は、ジャスティンミラノを使った共同通信杯を勝つなど、先週までに14勝を上げとるんやけど、去年は7勝もしとった重賞を、まだ1勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「2億7962万円」と、去年の同じ時期(4月9日【日】まで)の「3億2510万円」を下回っとるんや。

もちろん、今の友道君は、「去年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が2億円の皐月賞にジャスティンミラノ、1着賞金が4100万円のアーリントンCにシヴァースとジュンヴァンケット、1着賞金が2800万円の福島民報杯にダンテスヴューと、賞金の高いメインレースに4頭を登録してきましたんで、どれもキッチリ仕上げてくるとワシは見とります。

2024/04/08
北海道大学を卒業した後に「ノーザンファーム空港」で働いていたんですよ
武井亮調教師(美浦)

主な管理馬:
リエノテソーロ(2016年全日本2歳優駿など)
シュトラウス(2023年東京スポーツ杯2歳S)

今週の主な登録馬:
アーバンシック(皐月賞)
ナスノカンゲツ(袖ケ浦特別)
イスラアズール(雪うさぎ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師M

武井亮君は、山梨県の駿台甲府高校を卒業した後、1年浪人してから、北海道大学の獣医学部に入学していて、大学では馬術部に入っていました。

ちなみに、4年生の時、彼は馬術部で副将をやっていて、その時の主将は、栗東で厩舎を構えている寺島良君だったんですよ。

大学を卒業した後の武井君は、「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)で騎乗従業員をやって、2007年の7月に競馬学校の厩務員課程に入りました。

その後、武井君は、2008年の1月から、1998年のジャパンCを勝ったエルコンドルパサーなどでお馴染みの二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で厩務員をやって、その後は、2016年のチャンピオンズCを勝ったサウンドトゥルーなどでお馴染みの高木登厩舎と、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどでお馴染みの和田正道厩舎で調教助手をやっていたんですよ。

そして、2013年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しているように、厩務員課程を出てから約6年という短い期間で自分の厩舎を構えているのですから、本当に大したものです。

最初の年に「13勝・獲得賞金1億6827万円」という成績を残していた武井君の厩舎は、その後も、

2015年→20勝・獲得賞金2億2875万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8173万円
2017年→21勝・獲得賞金3億2646万円

という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、2018年には、22勝を上げて、「4億1224万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年には、28勝を上げて、「3億8206万円」の賞金を稼いでいました。

ただ、その後の2年間は、

2020年→18勝・獲得賞金2億7819万円
2021年→14勝・獲得賞金2億4768万円

と書けば分かる通り、勝ち星と賞金のどっちも右肩下がりになっていましたから、一昨年の武井君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、一昨年は、「23勝・獲得賞金3億9582万円」という成績で、2021年を大きく上回っていたんですよ。

それに、去年もいい流れが続いていて、シュトラウスを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めてJRAの重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金6億1282万円」という、今までで一番の成績を残しています。

そして今年は、先週までに5勝を上げていますけど、重賞を勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「1億1910万円」と、まだ去年の2割にも届いていませんから、今の武井君は「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が2億円の皐月賞にアーバンシックなど、特別レースに3頭を登録していますので、私が武井君でしたら、どの馬も全力で仕上げます。

それに、武井君は、さっき書いた通り、重賞は勝っていますけど、まだGⅠを勝てていませんので、皐月賞に登録しているアーバンシックには、「初めてのGⅠ勝ちをこの馬で」という思いも込められているのでしょうね。

2024/04/08
毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
パンサラッサ(2023年サウジCなど)
ラヴズオンリーユー(2021年ブリーダーズCフィリー&メアターフなど)
コントレイル(2020年ダービーなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
シンエンペラー(皐月賞)
ホウオウプロサンゲ(皐月賞)
ミスタージーティー(皐月賞)
リーゼントミー(ラジオ福島賞)
テラステラ(三木特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東京大学に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それからは、皆さんもよう知っとるように、菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。

矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目やった2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとったし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。

しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」、「馬を語り、馬に学ぶ」っちゅう3冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。

ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。

実際、去年はJRAだけで「507戦」もしとって、2番目に多い清水久詞厩舎は「479戦」と、かなり近い数字やったけど、3番目に多い美浦の斎藤誠厩舎が「376戦」やったんやから、どれだけ多かったんがよう分かりますな。

2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は「57勝」を上げて、また1位になっとりました。

そんで、2021年までの3年間も、

2019年→54勝・獲得賞金19億1331万円(調教師リーディング2位)
2020年→53勝・獲得賞金20億3556万円(同1位)
2021年→52勝・獲得賞金16億5818万円(同2位)

っちゅうエエ成績を残しとって、特に2021年は、ラヴズオンリーユーを使ったブリーダーズCフィリーズ&メアターフや、マルシュロレーヌを使ったブリーダーズCディスタフとか、海外でG1を4勝もしとったし、一昨年も矢作君の厩舎は勢いが続いとって、JRAで、「重賞4勝を含む59勝・獲得賞金12億7726万円」っちゅう成績を残して、「四度目のリーディング1位」になっとって、海外でも、パンサラッサを使ったドバイターフとか、重賞を4勝もしとったんや。

それに去年は、パンサラッサを使ったサウジCを勝って、このレースだけで1000万ドル(約13億5000万円)を稼いどったし、JRAでは、51勝を上げたんやけど、リーディングは、55勝でトップやった杉山晴紀厩舎と4勝差の2位で終わっとって、前の年に4勝しとった重賞を、一つしか勝っとらんこともあって、稼いだ賞金が「11億0206万円」と、一昨年を大きく下回ってしもうたんですわ。

そんでもって今年は、フォーエバーヤングを使ったサウジダービー(G3)とUAEダービー(G2)を勝って、148万ドル(約2億2200万円)の賞金を稼いどるんやけど、JRAでは、先週までに12勝だけで、調教師リーディングは、16勝を上げて1位の野中賢二厩舎に4勝の差を付けられとるし、稼いだ賞金は「2億3371万円」と、まだ去年の2割くらいなんや。

もちろん、今の矢作君は、「早く上との差を詰めなアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が2億円の皐月賞にシンエンペラーとホウオウプロサンゲとミスタージ―ティー、1着賞金が1550万円のラジオ福島賞にリーゼントミーなど、全部で5頭を特別レースに登録してきましたんで、どの馬にも注目せなアカンやろうな。