「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2024/04/01
今までにGIを21勝もしていますね
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アカイトリノムスメ(2021年秋華賞など)
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
ステレンボッシュ(桜花賞)
ルージュスエルテ(ニュージーランドT)
ルージュアルル(ダイワスカーレットC)
サトノトルネード(白鷺特別)
サトノフォーチュン(鹿野山特別)
ワンデイモア(鹿野山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。

高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今年の3月5日(火)に調教師を引退した高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。

ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。

国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。

最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。

それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを21勝、重賞を65勝もして、2019年には、アーモンドアイを使ったドバイターフで初めて海外のG1を勝ちましたね。

2018年、アーモンドアイなどの活躍で、「45勝・獲得賞金16億0611万円」という好成績を残した国枝君は、2021年までの3年間も、

2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
2020年→44勝・獲得賞金15億9603万円
2021年→48勝・獲得賞金13億5194万円

と書けば分かる通り、毎年、10億円以上の賞金を稼いでいました。

そして一昨年は、7月2日(土)に節目の「JRA通算1000勝」を達成しましたけど、全体では「39勝・獲得賞金8億8881万円」という成績で、勝利数と賞金のどちらも2021年までを大きく下回ってしまいましたし、去年も、サクセッションで新潟ジャンプSを、フィアスプライドでターコイズSを勝つなど、全部で41勝を上げていますけど、GⅠに2回しか馬を使えなかったことなどから、稼いだ賞金は「8億0741万円」と、やはり2021年までの数字を大きく下回ってしまったんですよ。

もちろん、今年を迎えるにあたって国枝君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えていたのでしょう。

実際、今年はシックスペンスでスプリングSを勝つなど、先週までに11勝を上げていて、稼いだ賞金が「2億6631万円」と、去年の同じ時期(4月2日【日】まで)の「1億8157万円」を上回っていますから、今の国枝君は、「この勢いを止めたくない」と考えている筈です。

そんな中、今週は、1着賞金が1億4000万円の桜花賞にステレンボッシュ、1着賞金が5400万円のニュージーランドTにルージュスエルテ(桜花賞にも登録しているが、現時点では賞金不足で除外対象)など、賞金の高い特別レースに6頭を登録していますので、どの馬も「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に国枝君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。

2024/04/01
ディープスカイに乗っとりましたな
四位洋文調教師(栗東)

主な管理馬:
カルチャーデイ(2023年ファンタジーS)
ハギノアレグリアス(2023年シリウスS)

今週の主な登録馬:
セキトバイースト(桜花賞)
ピンクマクフィー(船橋S)
ソッコータルマカ(印西特別・宝塚市制70周年記念)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

誰でもよう知っとる通り、四位洋文君は、1991年に古川平厩舎から乗り役としてデビューしとって、競馬学校の同期には、馬に蹴られて大ケガしたことが原因で2016年に調教師を勇退した日吉正和君、調教師をやっとる水野貴広君、古賀慎明厩舎の助手をやっとる土谷智紀君、2015年に乗り役を引退した藤田伸二君とかがいますな。

1994年、ゴールデンジャックに乗った報知杯4歳牝馬特別(現在のフィリーズレビュー)で初めて重賞を勝った四位君は、1996年、イシノサンデーに乗った皐月賞で初めてGIを勝つと、この年の秋には、ダンスパートナーに乗ったエリザベス女王杯も勝っとりました。

その後も、アグネスデジタルに乗った2001年の天皇賞・秋、ウオッカに乗った2007年のダービー、ディープスカイに乗った2008年のNHKマイルCとダービー、レッドディザイアに乗った2009年の秋華賞などを勝っとって、GIの15勝を含めて重賞を76勝もしとりましたな。

2019年の12月、2度目の挑戦で調教師の試験に合格した四位君は、2020年の2月に乗り役を引退するまで、JRA通算1586勝っちゅう実績を残しとります。

それから1年間、藤沢和雄厩舎と千田輝彦厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わっとったんや。

そんで、2021年の3月1日(月)、18馬房で自分の厩舎を開業した四位君は、3月7日(日)、サマービートを使った小倉8Rの4歳上1勝クラスで、調教師としての初勝利を上げとりました。

このレースが管理馬を使い始めて2戦目で、同じ3月1日付けで開業した調教師は、四位君の他に、小林真也君、杉山佳明君、鈴木慎太郎君、田中克典君、茶木太樹君、辻哲英君、辻野泰之君、畑端省吾君の8人がおるんやけど、四位君がこの中で一番乗りの勝利だったんですわ。

せやけど、2021年の成績は、「10勝・獲得賞金1億7825万円」っちゅうもんで、勝ち星は、15勝やった辻野君と、14勝やった杉山君と田中君に負けてしもうたし、賞金も、「4億1143万円」やった辻野君と、「2億4429万円」やった杉山君と、「2億1935万円」やった田中君に負けてしもうたんや。

もちろん、一昨年の四位君は、「同期の中で一番になりたい」と燃えとったんやろうし、実際、一昨年は「20勝・獲得賞金3億2641万円」っちゅう成績で、2021年を大きく上回ったんですわ。

そんで、去年もエエ流れが続いとって、地方では、ハギノアレグリアスで名古屋大賞典を勝っとるし、JRAでは、ハギノアレグリアスでシリウスS、カルチャーデイでファンタジーSを勝つなど、全部で24勝を上げて、稼いだ賞金は「4億5377万円」と、一昨年を大きく上回っとりました。

ただ、今年は勢いが止まっとって、先週までに平場の2勝しかできとらんし、稼いだ賞金が「8993万円」と、去年の同じ時期(4月2日【日】まで)の「1億4843万円」を大きく下回っとるから、当然、今の四位君は、「去年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が1億4000万円の桜花賞にセキトバイーストとか、賞金の高い特別レースに3頭を登録しとるんで、間違いなく気合いを入れて仕上げてくるやろ。

それに、四位君は、さっき書いた通り、重賞は勝っとるんやけど、まだGⅠを勝てとらんので、桜花賞のセキトバイーストには、「この馬で初めてのGⅠ勝ちを」っちゅう思いも込められとるとワシは見とります。


2024/04/01
実家が北海道の門別にある生産牧場なんですわ
庄野靖志調教師(栗東)

主な管理馬:
レッドアンシェル(2020年北九州記念など)
スワーヴリチャード(2019年ジャパンCなど)
プールヴィル(2019年フィリーズレビュー)
リッジマン(2018年ステイヤーズS)

今週の主な登録馬:
シカゴスティング(桜花賞)
スウィープフィート(桜花賞)
ドゥアイズ(阪神牝馬S)


担当者:調教師情報部 元調教師I

庄野靖志君は、1987年の阪神牝馬特別を勝ったシヨノリーガルや、1991年の中日新聞杯を勝ったショウリテンユウなどを生産したことで有名な、門別にある「庄野牧場」で、少し前まで代表をやっとった、庄野昭彦さんの次男なんですわ。

今の「庄野牧場」は、兄の宏志さんが後を継いどるんやけど、元々は、靖志君も親父さんと同じように牧場の仕事をしようと思っとったそうで、高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進学しとりました。

日本大学の獣医学部っちゅうたら、靖志君の他にも、ダービーを勝ったアイネスフウジンや、天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップとかを管理しとった加藤修甫さんや、NHKマイルCなどを勝ったタイキフォーチュンや、2002年と2003年の根岸Sを勝って、交流重賞でも大活躍したサウスヴィグラスとかを管理しとった高橋祥泰(よしやす)君とかが卒業しとりますな。

靖志君は、大学を卒業して実家に戻ってから、調教師として、1979年のダービーと1981年の天皇賞・春を勝ったカツラノハイセイコや、1988年の桜花賞を勝ったアラホウトクとかを管理しとった大叔父の庄野穂積さんに馬のことを教わっとったそうで、そん時に、「将来は調教師になる」と決めたそうですわ。

そんで、1996年に競馬学校の厩務員課程を出てから、マーメイドSを勝ったシャイニンレーサーや、ウインターSを勝ったマチカネワラウカドとかを管理しとった高橋隆厩舎で10年ほど調教助手をやって、2006年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。

初めの年こそ、使った頭数が少なかったんで4勝止まりやったけど、2年目は10勝、3年目も10勝、4年目は12勝と順調に勝ち星を伸ばしとったし、2019年までの5年間は、

2015年→22勝・獲得賞金4億2838万円
2016年→29勝・獲得賞金4億7630万円
2017年→15勝・獲得賞金5億0574万円
2018年→26勝・獲得賞金7億3989万円
2019年→24勝・獲得賞金8億3866万円

っちゅう安定した成績を残しとって、特に2019年は、プールヴィルを使ったフィリーズレビューと、レッドアンシェルを使ったCBC賞と、スワーヴリチャードを使ったジャパンCを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどりました。

せやけど、その後は、

2020年→16勝・獲得賞金3億8886万円
2021年→19勝・獲得賞金3億5371万円
2022年→12勝・獲得賞金2億7421万円
2023年→19勝・獲得賞金3億6108万円

っちゅう形で賞金が「右肩下がり」になっとったから、今年を迎えるにあたって庄野君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんでしょうな。

実際、今年は、スウィープフィートを使ったチューリップ賞を勝つなど、先週までに8勝を上げて、稼いだ賞金が「1億8314万円」と、もう去年の半分くらいになっとるんですわ。

そんな訳で、今の庄野君は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えとるんやろうし、今週は、1着賞金が1億4000万円の桜花賞にシカゴスティングとスウィープフィート、1着賞金が5500万円の阪神牝馬Sにドゥアイズを登録しとるんやから、どの馬にも注目せなアカンやろ。

2024/04/01
2016年に高松宮記念と桜花賞を勝っとります
藤岡健一調教師(栗東)

主な管理馬:
ジャックドール(2022年金鯱賞)
ロードゴラッソ(2019年シリウスSなど)
ジュエラー(2016年桜花賞)
ビッグアーサー(2016年高松宮記念など)

今週の主な登録馬:
エトヴプレ(桜花賞)
モズゴールドバレル(阪神牝馬S)
モズロックンロール(ダイワスカーレットC)
ガンウルフ(印西特別)

担当者:調教師情報部 元調教師T

皆さんもよう知っとる通り、藤岡健一君は、長男の佑介君と次男の康太君を立派な乗り役に育てとります。

健一君の親父さんは、橋田俊三厩舎で厩務員をやっとった清さんで、この厩舎は、1973年の天皇賞・春などを勝ったタイテエムを管理しとったことでお馴染みやな。

ちなみに清さんは、1965年の桜花賞に出とったベロナを担当しとって、ベロナは、当時の大蔵大臣やった田中角栄さんの奥さん、田中はなオーナーの持ち馬やったんですわ。

生まれた時から栗東トレセンができた10歳の頃まで阪神競馬場で育っとったように、周りに馬がおるのがずっと当たり前やった健一君は、1984年の愛知杯など、重賞を3勝しとるキクノペガサスや、1985年の阪神牝馬特別など、重賞を3勝しとるグローバルダイナとかを管理しとった宇田明彦厩舎で、1979年から厩務員と調教助手をやっとりました。

その後、伊藤雄二厩舎と南井克巳厩舎で調教助手をやって、2001年に7回目の挑戦で調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。

最初の年は、11月の開業やったんで、1つも勝てずに終わったんやけど、その後は、2年目が12勝、3年目が21勝と、順調に勝ち星を伸ばしとったし、それからも毎年のように20勝を超えとって、トップオブワールドを使った2004年のユニコーンSで初めて重賞を勝っとりましたな。

そんで、2012年には、ワンカラットを使ったオーシャンSを勝つなど、41勝を上げて、「5億8538万円」の賞金を稼いどったし、サマリーズを使った地方交流G1の全日本2歳優駿を勝っとりました。

その後も、

2013年→27勝・獲得賞金4億5702万円
2014年→29勝・獲得賞金5億9555万円
2015年→30勝・獲得賞金7億1382万円

っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、2016年は、ビッグアーサーを使った高松宮記念で初めてJRAのGIを勝っとって、その後も、ジュエラーを使った桜花賞や、ビッグアーサーを使ったセントウルSを勝つなど、全部で31勝を上げて、「9億2986万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。

ただ、一昨年までの6年間は、

2017年→36勝・獲得賞金5億6034万円
2018年→27勝・獲得賞金6億9838万円
2019年→29勝・獲得賞金5億3008万円
2020年→29勝・獲得賞金5億3182万円
2021年→42勝・獲得賞金6億9895万円
2022年→22勝・獲得賞金6億3428万円

っちゅう形で数字が伸び悩んどったから、去年の健一君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうな。

実際、去年は、ジャックドールを使った大阪杯を勝つなど、28勝を上げて、稼いだ賞金が「7億3850万円」と、一昨年を大きく上回っとったんですわ。

そんで今年は、エトヴプレを使ったフィリーズレビューを勝つなど、先週までに7勝を上げとるんやけど、他の馬があまり活躍できとらんこともあって、稼いだ賞金が「1億4124万円」と、まだ去年の2割にも届いとらんのやから、ワシが健一君やったら、「去年の勢いを取り戻さなアカン」と考えますわ。

そんな中、今週は、1着賞金が1億4000万円の桜花賞にエトヴプレ、1着賞金が5500万円の阪神牝馬Sにモズゴールドバレルなど、計4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、健一君がどの馬もメイチに仕上げてくるやろうな。