「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2024/01/29
親父さんがスプリンターズSを勝ったカルストンライトオの馬主さんなんや
清水久詞調教師(栗東)

主な管理馬:
メールドグラース(2019年鳴尾記念など)
ジョークリストリ(2017年ニュージーランドT)
キタサンブラック(2016年ジャパンCなど)
トウケイヘイロー(2013年札幌記念など)

今週の主な登録馬:
コナコースト(東京新聞杯)
ヴァガボンド(令月S)
オードリーバローズ(山城S)
サヴァイヴ(テレビ山梨杯)
イリスレーン(合馬特別)
ロードトレゾール(かささぎ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師T

清水久詞君の親父さんの貞光さんは馬主さんで、2004年のスプリンターズSを勝ったカルストンライトオとかを持っとった方やから、もちろん、清水君も子供の時から馬に関わる機会が多かったんで、小さい頃から「騎手になりたい」と言っとって、幼稚園で七夕の短冊にそう書いとったそうや。

そんで、小5からは乗馬クラブに通っとったんやけど、中3の時、競馬学校の騎手課程に落ちてしもうたんですわ。

それからは、「調教師になる」と目標を切り替えて、栗東高校に通いながら、当時、親父さんがやっとった育成牧場を手伝っとりました。

高校を出た後も親父さんの育成牧場で働いて、24歳だった1997年に競馬学校の厩務員課程に入った清水君は、1993年の菊花賞とかGIを3つ勝ったビワハヤヒデや、1995年の阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)を勝ったビワハイジとかを管理しとった浜田光正さんの厩舎でずっと調教助手をやっとったんや。

この頃に、1998年の桜花賞と秋華賞や、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスを担当しとったことは、皆さんもよう知っとるやろう。

そんで清水君は、1998年の2月まで乗り役をやっとった押田年朗さんの娘さんで、親父さんと同じで乗り役やった純子さんと結婚しとって、清水厩舎で調教助手をやっとる押田道郎君は純子さんのお兄さんですな。

7回目の挑戦やった2009年に調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業した清水君は、5年目の2013年に、トウケイヘイローを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝って、その年は、この馬で4つも重賞を勝つなど、「23勝・獲得賞金4億8941万円」っちゅう成績を残しとりました。

それに2015年は、キタサンブラックを使った菊花賞で初めてGIを勝って、それを入れてこの馬で3つ重賞を勝つとか、「26勝・獲得賞金7億2208万円」っちゅう成績を残しとったし、2016年は、キタサンブラックで天皇賞・春と京都大賞典とジャパンCを勝つとか、「27勝・獲得賞金11億1410万円」っちゅうエエ成績を残しとりましたな。

そんで2017年は、キタサンブラックを使った大阪杯と天皇賞・春と天皇賞・秋と有馬記念と、ジョーストリクトリを使ったニュージーランドTと、カシアスを使った函館2歳Sと、重賞を6勝もして、「29勝・獲得賞金13億8947万円」っちゅう、今までで一番の成績を残したんですわ。

しかも、キタサンブラックは、2年連続で「年度代表馬」に選ばれたんやから、清水君はホンマに喜んだんでしょうな。

ただ、この馬は、2017年の有馬記念を最後に引退しとるんで、当たり前やけど、この影響が大きくて、その後の3年間は、

2018年→21勝・獲得賞金4億0492万円
2019年→32勝・獲得賞金6億9307万円
2020年→37勝・獲得賞金6億8355万円

と書けば分かる通り、賞金が一気に減ってしもうたんで、2021年の清水君は、「何とかせなアカン」と考えとったんやろうし、実際、2021年は「42勝・獲得賞金7億5489万円」っちゅう成績を残しとって、一昨年は、今までで一番多い「52勝」を上げて「調教師リーディング2位」になっとったし、ホッコーメヴィウスが障害の重賞を3勝したこともあって、稼いだ賞金は「10億2304万円」っちゅう、今までで三番目に多い数字やったんですわ。

ただ去年は、全部で35勝と、勝ち星が一気に減ってしもうたこともあって、稼いだ賞金が「8億5528万円」と、一昨年を下回っとったし、今年は、先週までに5勝を上げとるんやけど、平場のレースしか勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「6476万円」と、一昨年のペースを大きく下回っとるから、今の清水君は、「賞金が高いレースを勝って、一昨年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の東京新聞杯にコナコーストとか、6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、清水君がどの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。

2024/01/29
神奈川大学の工学部建築学科を卒業してるんですよ
木村哲也調教師(美浦)

主な管理馬:
イクイノックス(2022年有馬記念など)
ジオグリフ(2022年皐月賞)
オーソリティ(2021年アルゼンチン共和国杯など)
ステルヴィオ(2018年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
アヴェラーレ(東京新聞杯)
ウンブライル(東京新聞杯)
レッドヴェロシティ(ロンジンWBR受賞記念)
コスタノヴァ(白嶺S)
アトリウムチャペル(春菜賞)

担当者:調教師情報部 元調教師O

木村哲也君は、神奈川県の出身で、家族や親戚に関係者がいた訳ではなく、お父さんがサラリーマンだったので、元々、競馬の世界に進むつもりはなくて、横浜市にある神奈川大学の工学部建築学科を出ていますし、馬に乗った経験も全くなかったそうです。

でも、急に馬と関わる仕事がしたくなって、一人で北海道に行って牧場で働いて、その後は、アイルランドに行って馬のことを学んでいたんですよ。

2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った彼は、その年の10月から、1980年の中山記念を勝ったヨシノスキーや、1985年のクイーンSを勝ったアサクサスケールなどを管理していた、佐藤征助厩舎で厩務員をやって、次の年の5月からは、高橋裕(ゆたか)厩舎で調教助手をやっていました。

その後は、勢司和浩厩舎で調教助手と厩務員をやって、中川公成(ただしげ)厩舎で調教助手をやって、2010年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に自分の厩舎を開業しています。

初めの年は、「6勝・獲得賞金5941万円」という成績でしたけど、2年目は9勝、3年目は16勝と順調に数字を伸ばしていて、
2018年までの5年間も、

2014年→14勝・獲得賞金2億2627万円
2015年→31勝・獲得賞金4億8362万円
2016年→37勝・獲得賞金5億4819万円
2017年→33勝・獲得賞金5億8982万円
2018年→48勝・獲得賞金9億3209万円

という成績を残していましたし、特に2018年は、プリモシーンでフェアリーSと関屋記念を勝って、ステルヴィオでスプリングSとマイルCSを勝つなど、JRA賞の「最高勝率調教師」を受賞していたんですよ。

でも、その後の3年間は、

2019年→36勝・獲得賞金6億4672万円
2020年→34勝・獲得賞金7億1030万円
2021年→28勝・獲得賞金7億5700万円

と書けば分かる通りで、成績が伸び悩んでいましたから、一昨年の木村君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、一昨年は、ジオグリフで皐月賞を勝って、イクイノックスで天皇賞・秋と有馬記念を勝つなど、重賞を4勝、全部で34勝を上げて、稼いだ賞金は「16億4896万円」と、素晴らしい成績を残していました。

そして去年は、イクイノックスでドバイシーマクラシックを勝って、348万ドル(約4億5889万円)を稼いでいて、JRAでは、イクイノックスでジャパンCを勝つなど、重賞を8勝、全部で44勝を上げて、稼いだ賞金が「18億6413万円」と、開業してから一番の数字になっていましたし、2018年に続いて2回になる「最高勝率調教師」を受賞していたんですよ。

ただ、今年は先週までに5勝を上げていますけど、重賞を勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「6272万円」と、去年のペースを大きく下回っていますので、今の木村君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうし、彼の厩舎は、JRAで17億5655万円、海外で約4億7000万円の賞金を稼いでいたイクイノックスを、去年のジャパンCを最後に引退させていますから、今は、「その分を他の馬で稼ぎたい」とも考えているのでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金が4100万円の東京新聞杯にアヴェラーレとウンブライル、1着賞金が1840万円のロンジンWBR受賞記念にレッドヴェロシティなど、5頭を特別レースに登録していますので、私が木村君でしたら、どれも全力で仕上げるのは間違いありません。

2024/01/29
乗り役時代に2000年のダービーを勝っとりますな
河内洋調教師(栗東)

主な管理馬:
アイコンテーラー(2023年JBCレディクラシック)
サンライズソア(2018年平安Sなど)
プラチナムバレット(2017年京都新聞杯)
ヤマニンキングリー(2009年札幌記念など)

今週の主な登録馬:
ウォーターリヒト(きさらぎ賞)
サンライズグルーヴ(由布院特別)
ベネメレンティ(かささぎ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるやろうけど、河内洋君は、1974年に武田作十郎厩舎から乗り役としてデビューして、それから、メジロラモーヌに乗った1986年の牝馬三冠や、サッカーボーイに乗った1988年のマイルCSや、ニシノフラワーに乗った1992年の桜花賞や、アグネスフライトに乗った2000年のダービーや、アグネスタキオンに乗った2001年の皐月賞とか、GIの22勝を含めて重賞を134勝もしとって、通算で2111勝っちゅう素晴らしい成績を残しとりますな。

そんで、調教師の試験に受かった2003年に乗り役を引退して、2005年に自分の厩舎を開業しとって、この年は4勝止まりやったけど、2年目は19勝、3年目は24勝と、エエ感じで成績を伸ばしとりました。

こういう風に、初めの内から一気に成績を伸ばせたんは、開業したばかりの頃から、「アグネス」の渡辺孝男オーナー(故人)や、「ニシノ」の西山茂行オーナーに、エエ馬を預けてもらったからなんでしょうな。

4年目やった2008年には、マルカシェンクを使った関屋記念で初めて重賞を勝つと、ヤマニンキングリーを使った中日新聞杯も勝つなど、全部で29勝を上げて、開業してから一番多い「5億5031万円」の賞金を稼いどったし、それから2013年までは、ずっと賞金が3億円くらいやったんやけど、2014年は、今までで一番多い32勝を上げて、賞金も、「5億0652万円」っちゅう、2008年に近い数字を残しとりました。

けど、その後は成績が伸び悩んどって、一昨年までの3年間も、

2020年→18勝・獲得賞金3億6934万円
2021年→15勝・獲得賞金3億0990万円
2022年→10勝・獲得賞金2億6600万円

っちゅう形で物足りん数字が続いとったし、去年は、アイコンテーラーを使った地方交流G1のJBCレディクラシックを勝って、6000万円の賞金を稼いだんやけど、JRAでは、「15勝・3億5223万円」っちゅう、エエ頃と比べたら物足りん成績やったんですわ。

そんで今年は、先週までに2勝を上げとるんやけど、平場のレースしか勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「3503万円」と、2008年や2014年のペースを大きく下回っとるから、今の河内君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のきさらぎ賞にウォーターリヒトとか、特別レースに3頭を登録しとるんで、ワシが河内君やったら、どれも気合いを入れて仕上げますわ。

2024/01/29
柴田善臣君と競馬学校の同期なんですわ
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
ソダシ(2022年ヴィクトリアマイルなど)
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)

今週の主な登録馬:
カルロヴェローチェ(東京新聞杯)
フリームファクシ(東京新聞杯)
リューベック(東京新聞杯)
ブエナオンダ(きさらぎ賞)
ウールデュボヌール(ゆりかもめ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師H

須貝尚介君は、まだまだ現役で頑張っとる柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、岩戸孝樹君とか、武藤善則君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。

乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとったんや。

でもって、調教師の試験に受かった2008年の2月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。

ちなみに彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、

2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円

っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。

そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)を勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。

ただ、その後の6年間は、

2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
2019年→35勝・獲得賞金8億4034万円
2020年→36勝・獲得賞金9億0833万円

っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、2021年の尚介君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、2021年は、ソダシで桜花賞と札幌記念を勝つなど、「42勝・獲得賞金11億7356万円」っちゅう、2020年よりもかなりエエ成績を残しとりました。

そんで一昨年は、ソダシでヴィクトリアマイルを勝って、ドルチェモアで朝日杯FSを勝つなど、今までで一番多い47勝を上げて、稼いだ賞金は「11億4363万円」っちゅう、2021年とほとんど変わらん数字やったんや。

ただ、去年は29勝と、一昨年の6割くらいしか勝っとらんし、重賞勝ちが一つだけやったこともあって、稼いだ賞金は「6億6084万円」と、一昨年を大きく下回っとりますな。

それに、今年はまだ1勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「3809万円」と、去年の同じ時期(1月まで)の「5775万円」を下回っとるんですわ。

もちろん、今の尚介君は、「ここで一気に稼いで、一昨年までの勢いを取り戻したい」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の東京新聞杯にカルロヴェローチェとフリームファクシとリューベック、きさらぎ賞にブエナオンダとか、特別レースに5頭を登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」と考えとった方がエエやろ。