「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2023/11/13
福島県では進学校として有名な福島高校を卒業しとるんや
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
ナミュール(2023年富士Sなど)
レイパパレ(2021年大阪杯など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
シャイニングレイ(2014年ホープフルSなど)

今週の主な登録馬:
ナミュール(マイルCS)
ショウナンラプンタ(東京スポーツ杯2歳S)
プライドランド(アンドロメダS)
ショウナンアデイブ(近江特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。

そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。

大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。

そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。

高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。

それから、彼の厩舎は2015年までに、

2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円

っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとるんや。

こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。

次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ってしもうたんやけど、その後は、

2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
2022年→28勝・獲得賞金10億0095万円

っちゅう形で順調に成績を伸ばしとって、特に去年は、スタニングローズを使った秋華賞や、ナミュールを使ったチューリップ賞など、重賞を5勝しとって、今までで一番多い賞金を稼いどります。

そんで今年は、ナミュールを使った富士Sと、シングザットソングを使ったフィリーズレビューと、ジャンタルマンタルを使ったデイリー杯2歳Sを勝つなど、先週までに29勝を上げとるんやけど、去年は5勝しとった重賞を3勝しかしとらんこともあって、稼いだ賞金は「7億3131万円」と、まだ去年の7割くらいなんやから、今の高野君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにナミュール、1着賞金が3800万円の東京スポーツ杯2歳Sにスショウナンラプンタなど、4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どれも気合いを入れて仕上げてくると思いますわ。

2023/11/13
乗り役だった頃にマンハッタンカフェで菊花賞を勝っていましたね
蛯名正義調教師(美浦)

主な管理馬:
レッドモンレーヴ(2023年京王杯スプリングC)

今週の主な登録馬:
レッドモンレーヴ(マイルCS)
シャンパンマーク(東京スポーツ杯2歳S)
メリディアンローグ(南武特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

誰でもよく知っている通りで、蛯名正義君は、1987年の3月に矢野進厩舎から乗り役としてデビューしていて、それから引退するまでに、エルコンドルパサーに乗った1998年のジャパンCや、マンハッタンカフェに乗った2001年の菊花賞や、マツリダゴッホに乗った2007年の有馬記念や、アパパネに乗った2010年の牝馬三冠など、JRAで、GIの26勝を含めて、重賞129勝、通算2541勝という素晴らしい成績を残しています。

ちなみに、蛯名君と競馬学校時代の同期には、武豊君がいて、二人はとても仲がいいんですよ。

そんな蛯名君は、2020年の12月、3回目の挑戦で調教師の試験に合格して、一昨年の2月に乗り役を引退した後は、藤沢和雄厩舎で技術調教師をやっていました。

そして去年の3月、定年で引退した藤沢君の厩舎から、33頭の管理馬と9人のスタッフを引き継ぐ形で、自分の厩舎を開業しています。

JRAで、GIの34勝を含めて重賞を126勝、通算1570勝という素晴らしい実績を残していた藤沢君の厩舎を引き継いだのですから、きっと蛯名君は、「早い内から結果を出したい」と気合いを入れていたのでしょう。

でも、去年の3月に開業した、蛯名君と同期の調教師は、嘉藤貴行君と中村直也君と西田雄一郎君と堀内岳志君の4人がいて、去年は、

■中村直也厩舎
17勝・獲得賞金2億9654万円

■嘉藤貴行厩舎
16勝・獲得賞金2億3528万円

■蛯名正義厩舎
11勝・獲得賞金1億7319万円

■西田雄一郎厩舎
7勝・獲得賞金1億3102万円

■堀内岳志厩舎
2勝・獲得賞金9067万円

と書けば分かる通り、中村君と嘉藤君の2人が蛯名君よりもいい成績を残していましたから、今年を迎えるにあたって蛯名君は、「同期の中で一番になりたい」と考えていたのでしょう。

実際、今年は、レッドモンレーヴを使った京王杯スプリングCを勝って、同期の中で最も早く重賞を勝っていましたし、他も入れたら、先週までに17勝を上げて、稼いだ賞金が「2億8220万円」と、もう去年の1.5倍以上になっていますから、今の蛯名君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにレッドモンレーヴ、1着賞金が3800万円の東京スポーツ杯2歳Sにシャンパンマークなど、特別レースに3頭を登録してきましたので、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。

しかも、蛯名君を含めて、去年の春に開業した5人の調教師は、まだ誰もGⅠを勝っていませんから、マイルCSのレッドモンレーヴには、「同期の中では一番乗りのGⅠ勝ちをここで」という思いも込められているのでしょう。

2023/11/13
調教助手としてロードカナロアを担当しとったんですわ
安田翔伍調教師(栗東)

主な管理馬:
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念など)
ワンダーリーデル(2019年武蔵野S)

今週の主な登録馬:
ジャスティンカフェ(マイルCS)
タイセイレスポンス(秋明菊賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

安田翔伍君の親父さんは、同じ栗東で厩舎を構えとる安田隆行君ですな。

隆行君は、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとか、よう走る馬を何頭も管理しとるから、競馬ファンなら誰でも、彼のことをよう知っとるんやろ。

それに隆行君は、2019年に、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。

翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通とるうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。

せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、北海道の新冠にある「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入っとりました。

2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。

そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、

2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円

ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとるし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんやろ。

そんで今年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、先週までに25勝を上げとるんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させとることが響いて、稼いだ賞金は「4億9035万円」と、まだ去年の7割くらいなんですわ。

せやから、今の翔伍君は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにジャスティンカフェ、1着賞金が1070万円の秋明菊賞にタイセイレスポンスを登録してきましたんで、どっちもキッチリ仕上げてくるやろうな。

2023/11/13
お父さんがカツトップエースで皐月賞とダービーを勝っています
大竹正博調教師(美浦)

主な管理馬:
ザダル(2022年京都金杯など)
ブラストワンピース(2018年有馬記念など)
ルージュバック(2017年オールカマーなど)
フレンチカクタス(2011年フィリーズレビュー)

今週の主な登録馬:
ソーヴァリアント(マイルCS)
シャルレーヌ(高湯温泉特別・磐梯山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

大竹正博君は、母方の姓を名乗っていますが、彼のお父さんは、カツトップエースで1981年の皐月賞とダービーを勝つなど、GIを8勝、重賞を36勝、JRA通算で970勝を上げた元乗り役の大崎昭一君です。

大竹君は、神奈川県の相模原市にある麻布大学の獣医学部に通っていて、最初は獣医を目指していましたけど、大崎君がレッツゴーターキンで勝った1991年の天皇賞・秋を見て、競馬の世界で働くことを決めたそうですよ。

麻布大学と言えば、現役の調教師では、1999年のオークスを勝ったウメノファイバーなどでお馴染みの相沢郁君や、一昨年のダイヤモンドSを勝ったミライヘノツバサなどでお馴染みの伊藤大士君などが、引退した調教師で言えば、ミスターシービーやジェニュインなどを管理していた松山康久さんや、マイネルマックスやビートブラックなどを管理していた中村均さんなどが通っていたところです。

大学を出た後、大竹君は、1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアを生産したことや、1999年の菊花賞など、重賞を7勝したナリタトップロードの育成を手掛けていたことでお馴染みの、北海道の門別にある「白井牧場」で働いて馬のことを勉強していました。

大竹君が「白井牧場」にいた頃には、1995年の目黒記念と1996年の日経新春杯を勝ったハギノリアルキングなどが調整のために来ていたそうです。

そして、1997年の1月に競馬学校の厩務員課程に入った大竹君は、その年の7月からは鈴木清さんの厩舎で厩務員をやって、その後、高橋祥泰君の厩舎や萩原清君の厩舎などで調教助手をやって、2008年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しています。

そうそう、大竹君は、試験に受かってから開業するまでの間も、技術調教師として萩原君の厩舎にいて、その時は、2009年のダービーなど、重賞を4つ勝ったロジユニヴァースを担当していたんですよ。

開業した年の大竹君は、「11勝・獲得賞金1億3155万円」という成績でしたけど、2年目は「26勝・獲得賞金3億2879万円」と、大きく数字を伸ばしていましたし、3年目には、フレンチカクタスを使ったフィリーズレビューで初めての重賞勝ちを飾っています。

2018年は、ブラストワンピースを使った有馬記念で初めてGIを勝つなど、25勝を上げて、「7億9792万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。

でも、その後は、

2019年→5億0816万円
2020年→4億7448万円
2021年→4億4943万円
2022年→3億1012万円

と書けば分かる通り、賞金が「完全に右肩下がり」になっていましたので、今年を迎えるにあたって大竹君は、「キッチリ巻き返したい」と思っていた筈です。

実際、今年は先週までに26勝を上げて、稼いだ賞金は「3億9042万円」と、もう去年の数字を上回っていますから、今の大竹君は「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにソーヴァリアント、1着賞金が1110万円の高湯温泉特別と磐梯山特別にシャルレーヌを登録していますので、私が彼でしたら、どちらも全力で仕上げますね。