「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2023/09/19
栗東トレセンのバスケ部に所属しとったんや
西村真幸調教師(栗東)

主な管理馬:
ファントムシーフ(2023年共同通信杯)
ファストフォース(2021年CBC賞)
オーヴェルニュ(2021年東海Sなど)
フェアリーポルカ(2020年福島牝馬Sなど)

今週の主な登録馬:
ファントムシーフ(神戸新聞杯)
モアリジット(野路菊S)
ヒルノローザンヌ(道頓堀S)

担当者:調教師情報部 元調教師T

西村真幸君は、北海道の様似(さまに)出身で、実家は様似港のすぐ近くで漁具店をやっとって、同級生の実家がやっとる牧場を手伝っとった時に、「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうやな。

そんで、ノーザンファームとかで働いてから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から新井仁厩舎で厩務員をやって、次の月からは、福島勝厩舎で調教助手をやっとりました。

その後は、マカヒキやワグネリアンなどでお馴染みの友道康夫厩舎と、2018年に定年で引退した、テイエムオペラオーなどでお馴染みやった岩元市三厩舎で調教助手をやって、2013年の12月に8回目の挑戦で調教師の試験に受かって、2015年の3月に自分の厩舎を開業しとります。

ちなみに西村君は、調教師になる前、栗東トレセンのバスケ部に所属しとって、このバスケ部の創設メンバーには、2016年の2月一杯で引退した橋口弘次郎さんがおって、その後も、藤岡健一君や、一昨年の2月一杯で引退した角居勝彦君などがチームに入っとったんですわ。

そうそう、2016年の「ジョッキーベイビーズ」に、東海地区の代表として出場して4着やった西村悠希君は、西村君の次男で、確か今は京都産業大学の馬術部におるんや。

西村君の厩舎は、開業してから2020年まで、

2015年→9勝・獲得賞金1億5569万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8374万円
2017年→29勝・獲得賞金4億9842万円
2018年→20勝・獲得賞金3億6464万円
2019年→41勝・獲得賞金7億3038万円
2020年→38勝・獲得賞金8億1423万円

っちゅう形で順調に実績を積み重ねとって、2019年は、サラスを使ったマーメイドSで初めての重賞勝ちを飾っとったし、特に2020年は、タイセイビジョンでアーリントンCを勝つなど、重賞を3勝して、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。

せやけど、その後は、

2021年→31勝・獲得賞金7億6598万円
2022年→24勝・獲得賞金5億8920万円

っちゅう形で「右肩下がり」になってしもうたんや。

せやから、今年を迎えるにあたって西村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えったんやろうし、実際、今年はファストフォースを使った高松宮記念で初めてのGⅠ勝ちを飾っとって、その他にも、ファントムシーフで共同通信杯を勝つなど、先週までに17勝を上げて、稼いだ賞金は「6億2462万円」と、もう去年を大きく上回っとります。

そんな訳で、ワシが西村君やったら、「この勢いを止めたらアカン」と考えますわ。

そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の神戸新聞杯にファントムシーフとか、特別レースに3頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。

2023/09/19
重賞で「17戦0勝」に終わっとることもあって
昆貢調教師(栗東)

主な管理馬:
アンジュデジール(2018年JBCレディスクラシックなど)
ヒルノダムール(2011年天皇賞・春など)
ローレルゲレイロ(2009年スプリンターズSなど)
ディープスカイ(2008年ダービーなど)

今週の主な登録馬:
マテンロウレオ(オールカマー)
ダイム(九十九里特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

昆貢(こん・みつぐ)君は、キタノカチドキやニホンピロウイナーとかを管理しとった服部正利さんの厩舎から、1978年に乗り役としてデビューして、1989年に引退した後、福島信晴厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1999年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとりますな。

昔から彼は、「日高の生産馬で結果を出すことが、競馬界全体の活性化に繋がる」っちゅう信念を持っとって、実際に、今、預かっとる25頭は、日高にある牧場で生産された馬が中心で、「社台ファーム」や「ノーザンファーム」とか、社台系の牧場で生産された馬はほとんど預かっとらんのですわ。

せやけど、浦河の笠松牧場で生産されたディープスカイで2008年のダービーとNHKマイルCを勝っとるし、新冠の村田牧場で生産されたローレルゲレイロで2009年の高松宮記念とスプリンターズSを勝っとって、その他にも、静内の橋本牧場で生産されたヒルノダムールで2011年の天皇賞・春を勝っとるんやから、ホンマに大したもんですな。

昆君の厩舎は、ディープスカイがGIを2勝した2008年に、20勝を上げて、「9億0432万円」っちゅう、今までで一番多い賞金を稼いどりました。

けど、それからは数字が伸び悩んどって、2021年までの3年間も、

2019年→獲得賞金4億3822万円
2020年→獲得賞金4億4526万円
2021年→獲得賞金4億1375万円

と書けば分かる通り、賞金が2008年の半分以下やったんで、去年の昆君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と気合いを入れとったんやろうし、実際、マテンロウオリオンを使ったシンザン記念と、マテンロウレオを使ったきさらぎ賞を勝つなど、稼いだ賞金が「5億2006万円」と、前の3年を大きく上回っとります。

ただ、今年に入ってから先週までは8勝しかできとらんし、重賞で「17戦0勝」に終わっとることもあって、稼いだ賞金が「3億2831万円」と、まだ去年の6割くらいなんですわ。

もちろん、今の昆君は、「大きいレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が6700万円のオールカマーにマテンロウレオとか、特別レースに2頭を登録しとるんで、ワシが昆君やったら、どっちもメイチに仕上げますな。

2023/09/19
「日本調教師会」の副会長をやっとるんですわ
中竹和也調教師(栗東)

主な管理馬:
アカイイト(2021年エリザベス女王杯)
サートゥルナーリア(2018年ホープフルS)
ジョーカプチーノ(2009年NHKマイルカップなど)
カデナ(2017年弥生賞など)

今週の主な登録馬:
サヴォーナ(神戸新聞杯)
セリシア(道頓堀S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

滋賀県出身の中竹和也君は、1980年の4月に吉田三郎さんの厩舎で騎手候補生になって、1984年に試験に受かって、その年の3月に乗り役としてデビューしとりましたな。

そんでもって、ニイキに乗った1985年の阪神障害S・秋で初めて重賞を勝つと、ハッピールイスに乗った1986年の京都大障害・春と中山大障害・秋、ダイカツストームに乗った1995年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)と、障害の重賞を4つ勝っとって、調教師の試験に受かって引退した1998年までに、通算で176勝を上げとったんですわ。

ちなみに、1993年には、障害レースで12勝を上げて、障害リーディングになっとりましたな。

で、1999年に自分の厩舎を開業した中竹君は、最初の年こそ5勝止まりやったけど、2000年に10勝を上げると、その後はずっと2ケタに乗せとります。

初めの頃、中竹君はなかなか重賞を勝てなかったんやけど、2009年に、ジョーカプチーノを使ったファルコンSで初めて重賞を勝つと、その勢いで、この馬を使ったNHKマイルCで初めてGIを勝っとったし、2018年は、アスターペガサスを使った函館2歳Sと、ヨカグラを使った小倉サマージャンプを勝つなど、「56勝・獲得賞金13億6822万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字を残しとりましたな。

しかも中竹君は、2018年から「日本調教師会」の副会長をやっとって、この仕事をこなしながら、調教師としてもエエ成績を残したんやからホンマに大したもんやで。

2019年の中竹君は、ブレイキングドーンでラジオNIKKEI賞を勝って、「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったんやけど、他の馬がイマイチやったから、「26勝・獲得賞金5億9074万円」っちゅう成績で、2018年を大きく下回ってしもうたし、その後も、

2020年→22勝・獲得賞金5億3331万円
2021年→30勝・獲得賞金6億6162万円
2022年→26勝・獲得賞金5億4590万円

っちゅう形で成績が伸び悩んどります。

それに今年も、先週までに21勝を上げとるんやけど、重賞を勝っとらんこともあって、稼いだ賞金は「4億0850万円」と、2018年の3割にも達しとらんのですわ。

もちろん、今の中竹君は、「少しでもエエ頃の数字に近付けたい」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の神戸新聞杯にサヴォーナとか、特別レースに2頭を登録しとりますんで、どっちもキッチリ仕上げてくるやろうな。

2023/09/19
調教助手だった時にアパパネを担当していました
奥村武調教師(美浦)

主な管理馬:
キミワクイーン(2023年函館スプリントS)
ノースブリッジ(2023年アメリカJCCなど)
クールキャット(2021年フローラS)
ライジングリーズン(2017年フェアリーS)

今週の主な登録馬:
ノースブリッジ(オールカマー)

担当者:調教師情報部 元調教師M

東京都板橋区出身の奥村武君は、周りに競馬関係者がいた訳ではないんですが、13歳の時、オグリキャップとホーリックスが叩き合った1989年のジャパンCを見て、競馬に興味を持ったそうですね。

アイネスフウジンが勝った次の年のダービーは、お母さんと一緒に見ていたそうで、その時、心の底から競馬が好きになって、中学2年生の頃には騎手を目指していたそうですが、身長が伸びてしまい、体重を落とせなくなってしまったため、騎手になることを諦めたそうです。

その後は、普通に会社勤めをしようと思って、1999年に芝浦工業大学の工学部金属工学科を卒業したんですが、「やっぱり馬に関わりたい」と思って、北海道の浦河にある育成牧場の「ディアレストクラブ」で働いて、2001年の10月、競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から高橋義博厩舎で厩務員をやって、2003年の2月から国枝栄厩舎で調教助手をやっていました。

奥村君が国枝厩舎にいた時には、2010年の牝馬三冠など、GIを5つも勝ったアパパネを担当していて、彼自身、「その時の経験は自分にとって大きな財産だ」と言っていましたし、「国枝先生の教えはすごく勉強になった」とも言っていましたね。

三度目の挑戦だった2013年の12月、調教師の試験に受かった奥村君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、2017年には、ライジングリーズンを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていましたし、2018年には、「25勝・獲得賞金3億8236万円」という成績を残していたんですよ。

でも、その後の2年間は、

2019年→10勝・獲得賞金2億1167万円
2020年→19勝・獲得賞金2億6851万円

と書けば分かる通り、物足りない数字でしたから、一昨年の奥村君は「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、クールキャットを使ったフローラSを勝つなど、21勝を上げて、「3億3101万円」の賞金を稼いでいました。

そして、去年も勢いは続いていて、ノースブリッジを使ったエプソムCを勝つなど、今までで一番多い27勝を上げて、獲得賞金も「4億7575万円」という、一昨年を大きく上回る数字だったんですよ。

それに、彼の厩舎は今年も絶好調で、先週までに、ノースブリッジでアメリカJCCを勝って、キミワクイーンで函館スプリントSを勝つなど、24勝を上げていますし、稼いだ賞金は「5億1082万円」と、もう去年を大きく上回っていて、今までで一番の数字になっています。

もちろん、今の奥村君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が6700万円オールカマーにノースブリッジを登録してきましたので、私が彼でしたら、お釣りを残さないでメイチに仕上げますね。