注目調教師
2023/09/05
高校を出てから「坂東牧場」で働いとったんや
吉村圭司調教師(栗東)
主な管理馬:
オオバンブルマイ(2022年京王杯2歳Sなど)
エアアンセム(2018年函館記念)
ダッシングブレイズ(2017年エプソムC)
クイーンズリング(2016年エリザベス女王杯など)
今週の主な登録馬:
エイシンスポッター(セントウルS)
スマートフォルス(エニフS)
担当者:調教師情報部 元調教師I
吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げとった吉村務さんの息子なんや。
小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとったんやけど、体が大きくなって、減量が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。
競馬学校に入る直前の辞退やったから、すぐ高校には入れんで、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったんやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、オジュウチョウサンやビービーガルダンとかを生産したことでお馴染みの「坂東牧場」(北海道沙流郡日高町)で、一年半ぐらい働いとったんや。
その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。
そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。
吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
で、2010年の12月に調教師の試験に受かった吉村君は、調教助手をやっとった池江厩舎で技術調教師として経験を積んで、2012年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
開業した年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとったし、それからも、
2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、特に2016年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝つなど、初めて賞金が5億円を超えとったんや。
せやけど、その後の5年間は、
2017年→19勝・獲得賞金4億8823万円
2018年→28勝・獲得賞金4億8696万円
2019年→22勝・獲得賞金4億1938万円
2020年→18勝・獲得賞金3億2021万円
2021年→22勝・獲得賞金3億6523万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、去年の吉村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、去年は、オオバンブルマイで京王杯2歳Sを勝つなど、29勝を上げて、稼いだ賞金は「5億4855万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ハヤブサナンデクンでマーチSを勝って、オオバンブルマイでアーリントンCを勝つなど、先週までに20勝を上げとって、稼いだ賞金は「4億4578万円」と、もう去年の8割以上になっとります。
もちろん、今の吉村君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円のセントウルSにエイシンスポッター、1着賞金が2400万円のエニフSにスマートフォルスと、賞金の高いメインレースに2頭を登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とります。
主な管理馬:
オオバンブルマイ(2022年京王杯2歳Sなど)
エアアンセム(2018年函館記念)
ダッシングブレイズ(2017年エプソムC)
クイーンズリング(2016年エリザベス女王杯など)
今週の主な登録馬:
エイシンスポッター(セントウルS)
スマートフォルス(エニフS)
担当者:調教師情報部 元調教師I
吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げとった吉村務さんの息子なんや。
小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとったんやけど、体が大きくなって、減量が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。
競馬学校に入る直前の辞退やったから、すぐ高校には入れんで、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったんやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、オジュウチョウサンやビービーガルダンとかを生産したことでお馴染みの「坂東牧場」(北海道沙流郡日高町)で、一年半ぐらい働いとったんや。
その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。
そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。
吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
で、2010年の12月に調教師の試験に受かった吉村君は、調教助手をやっとった池江厩舎で技術調教師として経験を積んで、2012年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
開業した年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとったし、それからも、
2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、特に2016年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝つなど、初めて賞金が5億円を超えとったんや。
せやけど、その後の5年間は、
2017年→19勝・獲得賞金4億8823万円
2018年→28勝・獲得賞金4億8696万円
2019年→22勝・獲得賞金4億1938万円
2020年→18勝・獲得賞金3億2021万円
2021年→22勝・獲得賞金3億6523万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、去年の吉村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、去年は、オオバンブルマイで京王杯2歳Sを勝つなど、29勝を上げて、稼いだ賞金は「5億4855万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ハヤブサナンデクンでマーチSを勝って、オオバンブルマイでアーリントンCを勝つなど、先週までに20勝を上げとって、稼いだ賞金は「4億4578万円」と、もう去年の8割以上になっとります。
もちろん、今の吉村君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円のセントウルSにエイシンスポッター、1着賞金が2400万円のエニフSにスマートフォルスと、賞金の高いメインレースに2頭を登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とります。
2023/09/05
大学を出てから「日本装蹄師会」の講習を受けていました
畠山吉宏調教師(美浦)
主な管理馬:
ウインブライト(2019年香港Cなど)
マイネルホウオウ(2013年NHKマイルC)
シンボリグラン(2005年CBC賞)
マイネルデュプレ(2004年共同通信杯)
今週の主な登録馬:
ミシシッピテソーロ(紫苑S)
ウイングレイテスト(京成杯AH)
担当者:調教師情報部 元調教師N
畠山吉宏君は、静岡県で生まれたんですが、母方のお祖父さんが、「青森牧場」のオーナーでした。
「青森牧場」と言えば、1964年の「桜花賞」と「オークス」を勝ったカネケヤキや、1971年の「オークス」を勝ったカネヒムロや、1978年の「有馬記念」を勝ったカネミノブなどを生産したことでお馴染みですね。
子供の頃から、何度も「青森牧場」で馬を見ていた畠山君は、お祖父さんに連れられて、よく競馬場に来ていて、カネヒムロが「オークス」を勝った時の口取り写真には、当時、8歳だった畠山君が写っているんですよ。
元々、畠山君は、「青森牧場を継ぎたい」と思っていたそうですが、レースを見ている内に、「調教師になりたい」と考えるようになって、高校を卒業してからは、日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)に進みました。
大学に入ってからは、馬術部ではなく、東京競馬場の乗馬センターで馬に乗り始めたそうで、大学を卒業した後に、乗馬センターの先生から受けたアドバイスに従って、「日本装蹄師会」の講習を半年ほど受けていたんですよ。
そして畠山君は、1986年の11月から1998年の2月までは二本柳一馬さんの厩舎で、1998年の3月から1999年の2月までは根本康広君の厩舎で、それぞれ調教助手をやって、2000年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年に、「18勝・獲得賞金2億6385万円」という成績を残していた畠山君は、その後も順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、マイネルデュプレを使った2004年の共同通信杯で初めて重賞を勝つと、その後も、シンボリグランを使った2005年のCBC賞や、マイネルホウオウを使った2013年のNHKマイルCや、ローズプリンスダムを使った2017年のレパードSなど、今までにJRAの重賞を9勝しています。
2018年の畠山厩舎は、ウインブライトを使った中山記念を勝つなど、21勝を上げて、今までで一番多い「4億0115万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年は、同じウインブライトで中山金杯と中山記念を勝つなど、JRAで「3億3646万円」の賞金を稼いでいて、この馬でクイーンエリザベス2世Cと香港Cも勝っていて、これを入れると、「約7億7500万円」の賞金を稼いでいたんですよ。
でも、それから去年までは、
2020年→16勝・獲得賞金2億7053万円
2021年→15勝・獲得賞金2億8387万円
2022年→11勝・獲得賞金2億7496万円
という形で数字が伸び悩んでいましたし、今年は、先週までに10勝を上げていますけど、重賞を勝てていないことなどから、稼いだ賞金は「2億0446万円」と、2019年までのペースを大きく下回っています。
もちろん、今の畠山君は、「大きいレースを勝って一気に巻き返したい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が5200万円の紫苑Sにミシシッピテソーロ、1着賞金が4100万円の京成杯AHにウイングレイテストと、重賞レースに2頭を登録していますので、私が畠山君でしたら、間違いなくどちらもメイチに仕上げますね。
主な管理馬:
ウインブライト(2019年香港Cなど)
マイネルホウオウ(2013年NHKマイルC)
シンボリグラン(2005年CBC賞)
マイネルデュプレ(2004年共同通信杯)
今週の主な登録馬:
ミシシッピテソーロ(紫苑S)
ウイングレイテスト(京成杯AH)
担当者:調教師情報部 元調教師N
畠山吉宏君は、静岡県で生まれたんですが、母方のお祖父さんが、「青森牧場」のオーナーでした。
「青森牧場」と言えば、1964年の「桜花賞」と「オークス」を勝ったカネケヤキや、1971年の「オークス」を勝ったカネヒムロや、1978年の「有馬記念」を勝ったカネミノブなどを生産したことでお馴染みですね。
子供の頃から、何度も「青森牧場」で馬を見ていた畠山君は、お祖父さんに連れられて、よく競馬場に来ていて、カネヒムロが「オークス」を勝った時の口取り写真には、当時、8歳だった畠山君が写っているんですよ。
元々、畠山君は、「青森牧場を継ぎたい」と思っていたそうですが、レースを見ている内に、「調教師になりたい」と考えるようになって、高校を卒業してからは、日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)に進みました。
大学に入ってからは、馬術部ではなく、東京競馬場の乗馬センターで馬に乗り始めたそうで、大学を卒業した後に、乗馬センターの先生から受けたアドバイスに従って、「日本装蹄師会」の講習を半年ほど受けていたんですよ。
そして畠山君は、1986年の11月から1998年の2月までは二本柳一馬さんの厩舎で、1998年の3月から1999年の2月までは根本康広君の厩舎で、それぞれ調教助手をやって、2000年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年に、「18勝・獲得賞金2億6385万円」という成績を残していた畠山君は、その後も順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、マイネルデュプレを使った2004年の共同通信杯で初めて重賞を勝つと、その後も、シンボリグランを使った2005年のCBC賞や、マイネルホウオウを使った2013年のNHKマイルCや、ローズプリンスダムを使った2017年のレパードSなど、今までにJRAの重賞を9勝しています。
2018年の畠山厩舎は、ウインブライトを使った中山記念を勝つなど、21勝を上げて、今までで一番多い「4億0115万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年は、同じウインブライトで中山金杯と中山記念を勝つなど、JRAで「3億3646万円」の賞金を稼いでいて、この馬でクイーンエリザベス2世Cと香港Cも勝っていて、これを入れると、「約7億7500万円」の賞金を稼いでいたんですよ。
でも、それから去年までは、
2020年→16勝・獲得賞金2億7053万円
2021年→15勝・獲得賞金2億8387万円
2022年→11勝・獲得賞金2億7496万円
という形で数字が伸び悩んでいましたし、今年は、先週までに10勝を上げていますけど、重賞を勝てていないことなどから、稼いだ賞金は「2億0446万円」と、2019年までのペースを大きく下回っています。
もちろん、今の畠山君は、「大きいレースを勝って一気に巻き返したい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が5200万円の紫苑Sにミシシッピテソーロ、1着賞金が4100万円の京成杯AHにウイングレイテストと、重賞レースに2頭を登録していますので、私が畠山君でしたら、間違いなくどちらもメイチに仕上げますね。
2023/09/05
ジャングルポケットとかに乗っとりましたな
千田輝彦調教師(栗東)
主な管理馬:
タガノアザガル(2015年ファルコンS)
今週の主な登録馬:
キミノナハマリア(紫苑S)
メイショウシンタケ(京成杯AH)
メズメライザー(オークランドTRT)
担当者:調教師情報部 元調教師T
千田輝彦君は、1985年に競馬学校の騎手課程に「第4期生」として入って、エアグルーヴやファインモーションとかを管理しとったことでよう知られとる伊藤雄二さんの厩舎から、1988年に乗り役としてデビューしとって、1993年に落馬事故で亡くなった岡潤一郎君や、今は調教師をやっとる菊沢隆徳君や、今は調教助手をやっとる岸滋彦君とかが同期なんや。
乗り役やった頃の千田君は、スカーレットブーケに乗った1992年の京都牝馬特別(現在の京都牝馬S)で初めて重賞を勝つと、ユーセイフェアリーに乗った1992年の阪神牝馬特別(現在の阪神牝馬S)や、ジャングルポケットに乗った2000年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)とか、2008年の11月に引退するまでに、重賞を6勝しとって、通算で278勝を上げとりましたな。
乗り役を引退してからは、藤岡健一厩舎で調教助手をやって、2010年の2月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は3勝止まりやったけど、2年目には18勝と一気に数字を伸ばしとったし、5年目やった2015年には、タガノアザガルを使ったファルコンSで初めて重賞を勝つなど、全部で13勝を上げて、「3億1488万円」の賞金を稼いどったし、2019年は、今までで一番多い19勝を上げて、「3億1028万円」の賞金を稼いどりました。
そんでもって去年は、11勝に終わったんやけど、オープンで四回も連に絡んだダディーズビビッドの活躍などで、稼いだ賞金は「3億2953万円」と、三度目の「3億円超え」やったし、今年もエエ流れが続いとって、先週までに18勝と、去年の勝利数を大きく上回っとって、稼いだ賞金は「3億9171万円」と、もう今までで一番の数字になっとるんや。
もちろん、今の千田君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうし、今週は、紫苑Sにキミノナハマリア、京成杯AHにメイショウシンタケとか、特別レースに3頭を登録しとるんで、「どれも勝負懸かり」と考えておくべきやろ。
主な管理馬:
タガノアザガル(2015年ファルコンS)
今週の主な登録馬:
キミノナハマリア(紫苑S)
メイショウシンタケ(京成杯AH)
メズメライザー(オークランドTRT)
担当者:調教師情報部 元調教師T
千田輝彦君は、1985年に競馬学校の騎手課程に「第4期生」として入って、エアグルーヴやファインモーションとかを管理しとったことでよう知られとる伊藤雄二さんの厩舎から、1988年に乗り役としてデビューしとって、1993年に落馬事故で亡くなった岡潤一郎君や、今は調教師をやっとる菊沢隆徳君や、今は調教助手をやっとる岸滋彦君とかが同期なんや。
乗り役やった頃の千田君は、スカーレットブーケに乗った1992年の京都牝馬特別(現在の京都牝馬S)で初めて重賞を勝つと、ユーセイフェアリーに乗った1992年の阪神牝馬特別(現在の阪神牝馬S)や、ジャングルポケットに乗った2000年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)とか、2008年の11月に引退するまでに、重賞を6勝しとって、通算で278勝を上げとりましたな。
乗り役を引退してからは、藤岡健一厩舎で調教助手をやって、2010年の2月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は3勝止まりやったけど、2年目には18勝と一気に数字を伸ばしとったし、5年目やった2015年には、タガノアザガルを使ったファルコンSで初めて重賞を勝つなど、全部で13勝を上げて、「3億1488万円」の賞金を稼いどったし、2019年は、今までで一番多い19勝を上げて、「3億1028万円」の賞金を稼いどりました。
そんでもって去年は、11勝に終わったんやけど、オープンで四回も連に絡んだダディーズビビッドの活躍などで、稼いだ賞金は「3億2953万円」と、三度目の「3億円超え」やったし、今年もエエ流れが続いとって、先週までに18勝と、去年の勝利数を大きく上回っとって、稼いだ賞金は「3億9171万円」と、もう今までで一番の数字になっとるんや。
もちろん、今の千田君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうし、今週は、紫苑Sにキミノナハマリア、京成杯AHにメイショウシンタケとか、特別レースに3頭を登録しとるんで、「どれも勝負懸かり」と考えておくべきやろ。
2023/09/05
親父さんは重賞を70勝もしとります
池江泰寿調教師(栗東)
主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)
今週の主な登録馬:
スマートクラージュ(セントウルS)
ソウルラッシュ(京成杯AH)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
池江泰寿(やすとし)君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの長男で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトやメジロマックイーンとかでGIを17勝もして、他も入れたら重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、保育園から中学校まで武豊君とずっと同級生で、栗東トレセンができる前は、厩舎があった京都競馬場でよう一緒に遊んどって、その頃は、豊君と同じで乗り役を目指しとったんや。
けど、体が大きくなってしもうたんで、乗り役になるのを諦めて調教師になると決めたんですわ。
そんで、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかでお馴染みやった浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も管理しとったイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりました。
しかもこの年は、2位が46勝の泰郎さんやったから、親子で調教師リーディングのワンツーでしたな。
2011年には、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞を11勝、全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、2017年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんですわ。
けど、一昨年までの4年間は、
2018年→46勝・獲得賞金13億4400万円
2019年→45勝・獲得賞金13億1681万円
2020年→38勝・獲得賞金10億2171万円
2021年→36勝・獲得賞金8億6330万円
っちゅう数字で、勝ち星と賞金のどっちも「完全に右肩下がり」やったんや。
せやから、去年の泰寿君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、ジャンダルムでスプリンターズSを勝つなど、全部で47勝を上げて、一昨年の勝ち星を大きく上回っとるし、賞金も「14億5371万円」と、やはり一昨年を大きく上回ったんですわ。
そんでもって、今年に入ってからは、ヴェルトライゼンデで日経新春杯を、ボッケリーニで鳴尾記念を、それぞれ勝っとるんやけど、5月が1勝だけやったこともあって、先週までが23勝と、去年のペースを大きく下回っとるし、稼いだ賞金は「6億9613万円」と、まだ去年の半分以下なんや。
そんな中、今週は、セントウルSにスマートクラージュ、京成杯AHにソウルラッシュと、重賞レースに2頭を登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)
今週の主な登録馬:
スマートクラージュ(セントウルS)
ソウルラッシュ(京成杯AH)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
池江泰寿(やすとし)君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの長男で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトやメジロマックイーンとかでGIを17勝もして、他も入れたら重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、保育園から中学校まで武豊君とずっと同級生で、栗東トレセンができる前は、厩舎があった京都競馬場でよう一緒に遊んどって、その頃は、豊君と同じで乗り役を目指しとったんや。
けど、体が大きくなってしもうたんで、乗り役になるのを諦めて調教師になると決めたんですわ。
そんで、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかでお馴染みやった浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も管理しとったイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりました。
しかもこの年は、2位が46勝の泰郎さんやったから、親子で調教師リーディングのワンツーでしたな。
2011年には、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞を11勝、全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、2017年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんですわ。
けど、一昨年までの4年間は、
2018年→46勝・獲得賞金13億4400万円
2019年→45勝・獲得賞金13億1681万円
2020年→38勝・獲得賞金10億2171万円
2021年→36勝・獲得賞金8億6330万円
っちゅう数字で、勝ち星と賞金のどっちも「完全に右肩下がり」やったんや。
せやから、去年の泰寿君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、ジャンダルムでスプリンターズSを勝つなど、全部で47勝を上げて、一昨年の勝ち星を大きく上回っとるし、賞金も「14億5371万円」と、やはり一昨年を大きく上回ったんですわ。
そんでもって、今年に入ってからは、ヴェルトライゼンデで日経新春杯を、ボッケリーニで鳴尾記念を、それぞれ勝っとるんやけど、5月が1勝だけやったこともあって、先週までが23勝と、去年のペースを大きく下回っとるし、稼いだ賞金は「6億9613万円」と、まだ去年の半分以下なんや。
そんな中、今週は、セントウルSにスマートクラージュ、京成杯AHにソウルラッシュと、重賞レースに2頭を登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。