「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2023/05/23
大阪府立大学の馬術部におったんや
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービー)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
サトノグランツ(ダービー)
シャザーン(ダービー)
アーティット(目黒記念)
ヒートオンビート(目黒記念)
ユーキャンスマイル(目黒記念)
フィデル(むらさき賞)

担当者:調教師情報部 元調教師H

兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。

ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。

友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。

2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。

しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを17回も勝っとるし、他も入れたら重賞を56回も勝っとりますな。

2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの5年間は、

2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円

と書けば分かる通りで、毎年10億円以上の賞金を稼いどったし、一昨年も勢いは続いとって、ワールドプレミアを使った天皇賞・春や、ドウデュースを使った朝日杯FSなど、重賞の6勝を含めて48勝を上げて、前の年を大きく上回る「14億2059万円」の賞金を稼いどったんですわ。

去年は全部で40勝と、一昨年よりも勝ち鞍は減ってしもうたんやけど、ドウデュースでダービーを勝ったこともあって、賞金は「15億9590万円」っちゅう、今までで一番の数字やったんや。

そんで今年は、ドウデュースを使った京都記念とか、重賞の3勝を含めて先週までに15勝を上げとるんやけど、GIを勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「5億3332万円」と、まだ去年の3分の1くらいなんですわ。

もちろん、今の友道君は、「大きいレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が3億円のダービーにサトノグランツとシャザーン、5700万円の目黒記念にアーティットとヒートオンビートとユーキャンスマイルとか、賞金の高い特別レースに6頭を登録してきましたんで、「どれも勝負懸かり」とワシは見とります。

2023/05/23
グルメフロンティアの生産牧場でアルバイトをしていました
相沢郁調教師(美浦)

主な管理馬:
ヴェルデグリーン(2014年アメリカJCCなど)
ダンスインザモア(2005年スプリングSなど)
ジョウテンブレーヴ(2001年マイラーズCなど)
ウメノファイバー(1999年オークスなど)

今週の主な登録馬:
グリューネグリーン(ダービー)
ライラック(目黒記念)
スピードオブライト(葵S)

担当者:調教師情報部 元調教師N

北海道出身の相沢郁(いくお)君は、高校を出てから、麻布大学の獣医学部に進んでいて、その頃、門別の白井牧場でアルバイトをしたことがきっかけで、「JRAの獣医になりたい」と思ったそうですが、その後、「やっぱり調教師になりたい」と思うようになったそうです。

彼がアルバイトをしていた白井牧場と言えば、1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアや、2000年の桜花賞を勝ったチアズグレイスなどを生産したことでお馴染みですね。

ちなみに、相沢君のお父さんは高校の先生で、北島三郎さんの母校、函館西高校の校長を務めたこともあるそうですよ。

そして競馬学校を出た後の相沢君は、1986年の11月から、前田禎(ただし)厩舎で調教助手をやって、1997年に38歳で調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと前田厩舎で腕を磨いていました。

前田厩舎と言えば、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなどでお馴染みですね。

開業してからの相沢君は、その年の11月に、ウメノファイバーを使った京王杯3歳Sで早くも重賞を勝つと、次の年にも、ウメノファイバーでクイーンCとオークスを勝つなど、今までにJRAの重賞を20勝しています。

2014年の相沢厩舎は、ヴェルデグリーンでアメリカJCCを勝つなど、全部で18勝を上げて、「5億7189万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいましたし、2019年は、エメラルファイトでスプリングS、ブラックホールで札幌2歳Sを勝つなど、2012年と並んで一番多い29勝を上げて、「5億0600万円」の賞金を稼いでいました。

でも、その後の2年間は、

2020年→21勝・獲得賞金4億3069万円
2021年→10勝・獲得賞金3億0010万円

と書けば分かる通り、成績が伸び悩んでいましたし、去年は、ライラックを使ったフェアリーS、グリューネグリーンを使った京都2歳Sと、重賞を2勝しましたけど、他の馬があまり活躍しなかったので、結局、「21勝・獲得賞金3億9150万円」という、2014年や2019年と比べたら、物足りない成績でした。

それに今年は、先週までに8勝を上げていますけど、特別レースを一つしか勝てていないこともあって、稼いだ賞金は「1億3067万円」と、まだ去年の3分の1くらいなんですよ。

もちろん、今の相沢君は、「賞金の高いレースを勝って一気に巻き返したい」と考えているのでしょうね。

そんな中、今週は、1着賞金が3億円のダービーにグリューネグリーン、5700万円の目黒記念にライラック、4000万円の葵Sにスピードオブライトと、3頭を重賞レースに登録してきましたので、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。

2023/05/23
久保田貴士君とかと同じ、明治大学の馬術部出身やな
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
ドゥラエレーデ(2022年ホープフルS)
プラダリア(2022年青葉賞)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)
ヴィクティファルス(2021年スプリングS)

今週の主な登録馬:
ドゥラエレーデ(ダービー)
プラダリア(目黒記念)
レクセランス(目黒記念)
グーデンドラーク(與杼特別)
アイスグリーン(白百合S)
グランレイ(渡月橋S)

担当者:調教師情報部 元調教師T

ワシがわざわざ言わんでも、元から皆さんがよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。

学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。

けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっていた馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。

学君がおった頃の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、彼自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。

そんでもって、美浦で厩舎を構えとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身やな。

そうそう、去年の7月17日(日)に中京競馬場でやっとった、「ジョッキーベイビーズ」の東海地区代表決定戦で優勝しとる、中学校1年生の池添陽(ひなた)君は、学君の長男で、乗り役を目指しとるんや。

大学を卒業してからの学君は、「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、ジャパンとブルームの2頭を一昨年のジャパンCに使っとった、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。

日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。

でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年に21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどりました。

それから2020年までも、

2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円

っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったんですわ。

そんで一昨年は、ヴィクティファルスを使ったスプリングSと、カテドラルを使った京成杯AHと、アンドヴァラナウトを使ったローズSを勝つなど、前の年と同じ33勝を上げたんやけど、稼いだ賞金は「7億8951万円」と、前の年を下回ってしもうたんや。

せやから、去年の学君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、ドゥラエレーデを使ったホープフルSで初めてGIを勝つなど、「40勝・獲得賞金9億2460万円」っちゅう成績を残して、勝利数と賞金のどっちも、今までで一番エエ数字やったんですわ。

けど、今年に入ってから先週までは、重賞で「17戦0勝」に終わっとることもあって、「12勝・獲得賞金2億9446万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんや。

もちろん、今の学君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が3億円のダービーにドゥラエレーデ、5700万円の目黒記念にプラダリアとレクセランスとか、特別レースに6頭を登録してきましたんで、どれも気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2023/05/23
ビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男さんの甥っ子なんですわ
西園正都調教師(栗東)

主な管理馬:
ジュールポレール(2018年ヴィクトリアマイル)
サダムパテック(2012年マイルCSなど)
エーシンフォワード(2010年マイルCSなど)
タムロチェリー(2001年阪神ジュベナイルFなど)

今週の主な登録馬:
シルフィードレーヴ(葵S)
トールキン(葵S)
ビッグシーザー(葵S)
ロコポルティ(薫風S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

西園正都君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯などを勝ったインターグロリアや、1995年のセントウルSなどを勝ったビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男さんの甥っ子で、馬が身近におる環境で育っとるから、「騎手になりたい」と思うようになったそうですな。

そんで西園君は、1974年に大根田裕也厩舎から乗り役としてデビューして、1985年のカブトヤマ記念をチェリーテスコで勝つなど、1997年に調教師の試験に受かって乗り役を引退するまでに、全部で303勝を上げとります。

1998年に自分の厩舎を開業した西園君は、次の年に、ヒサコーボンバーを使った阪神ジャンプSで初めて重賞を勝つと、2001年には、タムロチェリーを使った阪神ジュベナイルFで初めてGIを勝っとったし、その後も、サダムパテックを使った2012年のマイルCSや、ジュールポレールを使った2018年のヴィクトリアマイルとか、今までに重賞を30回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を管理する方が向いとるんやろ。

そうそう、西園君の長男で、2014年から彼の厩舎で調教助手をやっとった西園翔太君が、一昨年の12月、調教師試験に受かって、今年の3月に自分の厩舎を開業しとりますな。

2012年の西園君は、サダムパテックとかがよう走ったんで、「43勝・獲得賞金10億5017万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとりました。

けど、それからは成績が伸び悩んどって、一昨年までの5年間も、

2017年→34勝・獲得賞金6億9643万円
2018年→20勝・獲得賞金5億7223万円
2019年→24勝・獲得賞金4億4066万円
2020年→29勝・獲得賞金4億8040万円
2021年→31勝・獲得賞金6億1579万円

っちゅう物足りない数字やったんや。

せやから、去年の西園君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、アフリカンゴールドを使った京都記念を勝つなど、「34勝・獲得賞金6億3047万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を上回っとりました。

ただ、今年に入ってから先週までは、14勝を上げとるんやけど、重賞を勝っとらんこともあって、稼いだ賞金は「2億4532万円」と、まだ去年の4割にも達しとらんのですわ。

もちろん、今の西園君は、「このままやったらアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、葵Sのシルフィードレーヴとトールキンとビッグシーザーとか、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録しとるんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。