注目調教師
2023/02/21
マルゼンスキーに乗っている写真が厩舎に飾ってあります
本間忍調教師(美浦)
主な管理馬:
ブレスジャーニー(2016年東京スポーツ杯2歳Sなど)
今週の主な登録馬:
ホープフルサイン(阪急杯)
ウインホノカ(早鞆特別)
センタースリール(早鞆特別)
クリノエルサ(高千穂特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
本間忍君は、1976年に、マルゼンスキーでお馴染みだった本郷重彦厩舎から乗り役としてデビューしていましたので、確か、今でも彼の厩舎の応接室には、本間君がマルゼンスキーに乗っている写真が飾ってあります。
その後は、サニーブライアンでお馴染みの中尾銑治(せんじ)厩舎などに所属していて、1988年にフリーになって、乗り役を引退した1997年までに、全部で77勝を上げていました。
本間君が引退を決めたのは、乗り役としての大先輩だった岡部幸雄君に、「調教師になる道もあるんだぞ」と言われたことがきっかけです。
引退した後、本間君は、菅原泰夫厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2000年までずっとここにいました。
菅原泰夫さんと言えば、ダービーと皐月賞を勝ったカブラヤオーや、桜花賞とオークスを勝ったテスコガビーの主戦騎手だったことが有名ですね。
2002年に自分の厩舎を開業した本間君は、最初の年が8勝、2003年が4勝、2004年と2005年が7勝と、なかなか勝ち星を伸ばせなかったのですが、2006年に11勝を上げて、初めて2ケタに乗せると、2009年には、今までで一番の「15勝・獲得賞金3億2260万円」という成績を残していたんですよ。
そして、開業15年目だった2016年には、ブレスジャーニーを使ったサウジアラビアRCで初めて重賞を勝つと、この馬で東京スポーツ杯2歳Sも勝って、結局、この年は、「12勝・獲得賞金2億2856万円」というまずまずの成績を残していました。
でも、それからは数字が伸び悩んでいて、去年まで、
2017年→6勝・獲得賞金9363万円
2018年→4勝・獲得賞金6854万円
2019年→5勝・獲得賞金8832万円
2020年→6勝・獲得賞金1億1811万円
2021年→7勝・獲得賞金1億1847万円
2022年→6勝・獲得賞金8091万円
という物足りない数字でしたし、今年も悪い流れが続いていて、先週までが、「1勝・獲得賞金2872万円」という成績です。
もちろん、今の本間君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円の阪急杯にホープフルサイン、1着賞金が1550万円の早鞆特別にウインホノカとセンタースリールなど、全部で4頭を特別レースに登録していますので、どの馬も「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に本間君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
主な管理馬:
ブレスジャーニー(2016年東京スポーツ杯2歳Sなど)
今週の主な登録馬:
ホープフルサイン(阪急杯)
ウインホノカ(早鞆特別)
センタースリール(早鞆特別)
クリノエルサ(高千穂特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
本間忍君は、1976年に、マルゼンスキーでお馴染みだった本郷重彦厩舎から乗り役としてデビューしていましたので、確か、今でも彼の厩舎の応接室には、本間君がマルゼンスキーに乗っている写真が飾ってあります。
その後は、サニーブライアンでお馴染みの中尾銑治(せんじ)厩舎などに所属していて、1988年にフリーになって、乗り役を引退した1997年までに、全部で77勝を上げていました。
本間君が引退を決めたのは、乗り役としての大先輩だった岡部幸雄君に、「調教師になる道もあるんだぞ」と言われたことがきっかけです。
引退した後、本間君は、菅原泰夫厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2000年までずっとここにいました。
菅原泰夫さんと言えば、ダービーと皐月賞を勝ったカブラヤオーや、桜花賞とオークスを勝ったテスコガビーの主戦騎手だったことが有名ですね。
2002年に自分の厩舎を開業した本間君は、最初の年が8勝、2003年が4勝、2004年と2005年が7勝と、なかなか勝ち星を伸ばせなかったのですが、2006年に11勝を上げて、初めて2ケタに乗せると、2009年には、今までで一番の「15勝・獲得賞金3億2260万円」という成績を残していたんですよ。
そして、開業15年目だった2016年には、ブレスジャーニーを使ったサウジアラビアRCで初めて重賞を勝つと、この馬で東京スポーツ杯2歳Sも勝って、結局、この年は、「12勝・獲得賞金2億2856万円」というまずまずの成績を残していました。
でも、それからは数字が伸び悩んでいて、去年まで、
2017年→6勝・獲得賞金9363万円
2018年→4勝・獲得賞金6854万円
2019年→5勝・獲得賞金8832万円
2020年→6勝・獲得賞金1億1811万円
2021年→7勝・獲得賞金1億1847万円
2022年→6勝・獲得賞金8091万円
という物足りない数字でしたし、今年も悪い流れが続いていて、先週までが、「1勝・獲得賞金2872万円」という成績です。
もちろん、今の本間君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円の阪急杯にホープフルサイン、1着賞金が1550万円の早鞆特別にウインホノカとセンタースリールなど、全部で4頭を特別レースに登録していますので、どの馬も「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に本間君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
2023/02/21
2019年の「調教師リーディングの1位」ですな
安田隆行調教師(栗東)
主な管理馬:
ダノンスコーピオン(2022年NHKマイルCなど)
ダノンスマッシュ(2021年高松宮記念など)
ロードカナロア(2013年スプリンターズSなど)
カレンチャン(2011年スプリンターズSなど)
今週の主な登録馬:
ダノンザキッド(中山記念)
アグリ(阪急杯)
ファジェス(八代特別)
シュアーウィナー(脊振山特別)
担当者:調教師情報部 元調教師S
安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんがよう知っとるやろう。
今年で開業29年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年のスプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬がよう稼いどりましたな。
それに安田君は、2004年に自分の厩舎からデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、2018年の3月に厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
2014年から、安田君の厩舎はしばらく伸び悩んどったんやけど、2019年には、ダノンスマッシュでシルクロードSとキーンランドCを、ダイアトニックでスワンSを勝つなど、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう素晴らしい成績を残して、初めて調教師リーディングの1位になっとったし、2020年は、ダノンザキッドを使ったホープフルSで7年振りにGIを勝つなど、46勝を上げて、「12億5395万円」の賞金を稼いどりました。
せやけど一昨年は、「41勝・獲得賞金11億8246万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも前の年を下回ってしもうたんや。
そんな訳で、去年の安田君は、「キッチリ巻き返さなアカン」って考えとったんやろうし、実際、ダノンスコーピオンを使ったNHKマイルCとか、ダイアトニックを使ったスワンSと阪神Cとか、重賞の7勝を含めて全部44勝を上げとって、稼いだ賞金は「13億0586万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。
それに、今年も勢いが続いとって、先週までに9勝を上げて、稼いだ賞金は「2億0085万円」と、去年の同じ時期(2月20日【日】までの「8勝・獲得賞金1億7788万円」を上回っとります。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の中山記念にダノンザキッド、1着賞金が4300万円の阪急杯にアグリとか、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、安田君は、「先週までの勢いを止めたくない」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
主な管理馬:
ダノンスコーピオン(2022年NHKマイルCなど)
ダノンスマッシュ(2021年高松宮記念など)
ロードカナロア(2013年スプリンターズSなど)
カレンチャン(2011年スプリンターズSなど)
今週の主な登録馬:
ダノンザキッド(中山記念)
アグリ(阪急杯)
ファジェス(八代特別)
シュアーウィナー(脊振山特別)
担当者:調教師情報部 元調教師S
安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんがよう知っとるやろう。
今年で開業29年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年のスプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬がよう稼いどりましたな。
それに安田君は、2004年に自分の厩舎からデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、2018年の3月に厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
2014年から、安田君の厩舎はしばらく伸び悩んどったんやけど、2019年には、ダノンスマッシュでシルクロードSとキーンランドCを、ダイアトニックでスワンSを勝つなど、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう素晴らしい成績を残して、初めて調教師リーディングの1位になっとったし、2020年は、ダノンザキッドを使ったホープフルSで7年振りにGIを勝つなど、46勝を上げて、「12億5395万円」の賞金を稼いどりました。
せやけど一昨年は、「41勝・獲得賞金11億8246万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも前の年を下回ってしもうたんや。
そんな訳で、去年の安田君は、「キッチリ巻き返さなアカン」って考えとったんやろうし、実際、ダノンスコーピオンを使ったNHKマイルCとか、ダイアトニックを使ったスワンSと阪神Cとか、重賞の7勝を含めて全部44勝を上げとって、稼いだ賞金は「13億0586万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。
それに、今年も勢いが続いとって、先週までに9勝を上げて、稼いだ賞金は「2億0085万円」と、去年の同じ時期(2月20日【日】までの「8勝・獲得賞金1億7788万円」を上回っとります。
そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の中山記念にダノンザキッド、1着賞金が4300万円の阪急杯にアグリとか、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、安田君は、「先週までの勢いを止めたくない」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
2023/02/21
2010年の高松宮記念が初めてのGI勝ちです
堀宣行調教師(美浦)
主な管理馬:
カフェファラオ(2022年フェブラリーSなど)
サリオス(2019年朝日杯FSなど)
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)
今週の主な登録馬:
ヒシイグアス(中山記念)
ルーカス(幕張S)
ゼーゲン(松籟S)
担当者:調教師情報部 元調教師M
千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。
大学を出た後は、電気設備工事などをやっていることで有名な「関電工」で、経理の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。
初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、ずっと20勝以上をキープしていますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めて重賞を勝った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGIを勝っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までにJRAで、「GIの14勝を含め重賞を65勝」という実績を残しています。
それに海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。
2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどの活躍で、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。
でも、その後は、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)
2020年→48勝・獲得賞金12億0988万円(同3位)
2021年→35勝・獲得賞金8億2426万円(同14位)
2022年→34勝・獲得賞金11億3958万円(同18位)
と書けば分かる通り、「リーディング1位」を逃し続けていますし、特に一昨年と去年は、「リーディングのトップ10」にも入れなかったんですよ。
それに、今年も悪い流れが続いていて、先週までに3勝しか上げられていませんし、稼いだ賞金は「1億2277万円」と、まだ去年の1割くらいです。
もちろん、今の堀君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょうし、そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の中山記念にヒシイグアスなど、特別レースに全部で3頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。
主な管理馬:
カフェファラオ(2022年フェブラリーSなど)
サリオス(2019年朝日杯FSなど)
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)
今週の主な登録馬:
ヒシイグアス(中山記念)
ルーカス(幕張S)
ゼーゲン(松籟S)
担当者:調教師情報部 元調教師M
千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。
大学を出た後は、電気設備工事などをやっていることで有名な「関電工」で、経理の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。
初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、ずっと20勝以上をキープしていますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めて重賞を勝った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGIを勝っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までにJRAで、「GIの14勝を含め重賞を65勝」という実績を残しています。
それに海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。
2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどの活躍で、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。
でも、その後は、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)
2020年→48勝・獲得賞金12億0988万円(同3位)
2021年→35勝・獲得賞金8億2426万円(同14位)
2022年→34勝・獲得賞金11億3958万円(同18位)
と書けば分かる通り、「リーディング1位」を逃し続けていますし、特に一昨年と去年は、「リーディングのトップ10」にも入れなかったんですよ。
それに、今年も悪い流れが続いていて、先週までに3勝しか上げられていませんし、稼いだ賞金は「1億2277万円」と、まだ去年の1割くらいです。
もちろん、今の堀君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょうし、そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の中山記念にヒシイグアスなど、特別レースに全部で3頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。
2023/02/21
親父さんが名古屋競馬の乗り役やったんや
森田直行調教師(栗東)
主な管理馬:
ラブカンプー(2020年CBC賞)
モズベッロ(2020年日経新春杯)
ダイメイプリンセス(2018年アイビスSDなど)
今週の主な登録馬:
モズベッロ(中山記念)
ロードベイリーフ(阪急杯)
フローラルドレス(早鞆特別)
ワーフデール(八代特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
森田直行君の親父さんは、名古屋競馬で乗り役をやってから、JRAで働くようになって、1972年の天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブなどでお馴染みやった中村覚之助厩舎で調教助手をやっとったんですわ。
そんで、小さい頃から競馬が身近だった森田君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、身長が伸び過ぎたんで諦めて、普通に会社員として働いとったんや。
せやけど、親父さんが腰を悪くして、調教助手を辞めることになって、そん時に「お前だけでも競馬に関わってくれないか」と頼まれたんで、23歳の時、競馬学校の厩務員課程に入って、1985年から長浜彦三郎厩舎で厩務員をやっとりました。
その後は、1988年から長浜博之厩舎で、1989年から福島信晴厩舎で、2007年から松田博資厩舎で、それぞれ経験を積んでから、2012年の12月に、JRAでは初めて、現役の厩務員として調教師の試験に受かったんですわ。
調教師を目指す場合、厩務員から調教助手になって、それから試験を受けるのが普通やけど、体重が70キロ近くある森田君は、調教師から「馬に負担が掛かるので乗らないで欲しい」と言われとったんで、調教に乗らんでええ厩務員のまま、調教師を目指しとったんや。
試験に受かった後は、2014年の3月に厩舎を開業するまで、技術調教師として、昔から仲が良かった矢作芳人君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方とか、厩舎をどうやって運営したらエエんかなどを教わっとりました。
開業してからの森田君は、最初の年が「4勝・獲得賞金9294万円」っちゅう成績やったけど、キョウエイアシュラを使った地方交流のオーバルスプリントで、初めて重賞を勝っとったし、その後は、
2015年→8勝・獲得賞金1億4576万円
2016年→8勝・獲得賞金1億9788万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3869万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、2018年は、ダイメイプリンセスを使ったアイビスSDで初めてJRAの重賞を勝つなど、21勝を上げて、「5億7828万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
せやけどその後は、
2019年→17勝・獲得賞金3億0612万円
2020年→16勝・獲得賞金4億3992万円
2021年→16勝・獲得賞金3億0817万円
2022年→15勝・獲得賞金2億6260万円
っちゅう形で数字が伸び悩んどるし、今年も悪い流れが続いとって、先週までに稼いだ賞金が「4906万円」と、まだ2018年の1割にも達しとらんのや。
もちろん、今の森田君は「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の中山記念にモズベッロ、1着賞金が4300万円の阪急杯にロードベイリーフとか、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれも気合いを入れて仕上げるやろうな。
主な管理馬:
ラブカンプー(2020年CBC賞)
モズベッロ(2020年日経新春杯)
ダイメイプリンセス(2018年アイビスSDなど)
今週の主な登録馬:
モズベッロ(中山記念)
ロードベイリーフ(阪急杯)
フローラルドレス(早鞆特別)
ワーフデール(八代特別)
担当者:調教師情報部 元調教師H
森田直行君の親父さんは、名古屋競馬で乗り役をやってから、JRAで働くようになって、1972年の天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブなどでお馴染みやった中村覚之助厩舎で調教助手をやっとったんですわ。
そんで、小さい頃から競馬が身近だった森田君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、身長が伸び過ぎたんで諦めて、普通に会社員として働いとったんや。
せやけど、親父さんが腰を悪くして、調教助手を辞めることになって、そん時に「お前だけでも競馬に関わってくれないか」と頼まれたんで、23歳の時、競馬学校の厩務員課程に入って、1985年から長浜彦三郎厩舎で厩務員をやっとりました。
その後は、1988年から長浜博之厩舎で、1989年から福島信晴厩舎で、2007年から松田博資厩舎で、それぞれ経験を積んでから、2012年の12月に、JRAでは初めて、現役の厩務員として調教師の試験に受かったんですわ。
調教師を目指す場合、厩務員から調教助手になって、それから試験を受けるのが普通やけど、体重が70キロ近くある森田君は、調教師から「馬に負担が掛かるので乗らないで欲しい」と言われとったんで、調教に乗らんでええ厩務員のまま、調教師を目指しとったんや。
試験に受かった後は、2014年の3月に厩舎を開業するまで、技術調教師として、昔から仲が良かった矢作芳人君の厩舎で、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方とか、厩舎をどうやって運営したらエエんかなどを教わっとりました。
開業してからの森田君は、最初の年が「4勝・獲得賞金9294万円」っちゅう成績やったけど、キョウエイアシュラを使った地方交流のオーバルスプリントで、初めて重賞を勝っとったし、その後は、
2015年→8勝・獲得賞金1億4576万円
2016年→8勝・獲得賞金1億9788万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3869万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、2018年は、ダイメイプリンセスを使ったアイビスSDで初めてJRAの重賞を勝つなど、21勝を上げて、「5億7828万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
せやけどその後は、
2019年→17勝・獲得賞金3億0612万円
2020年→16勝・獲得賞金4億3992万円
2021年→16勝・獲得賞金3億0817万円
2022年→15勝・獲得賞金2億6260万円
っちゅう形で数字が伸び悩んどるし、今年も悪い流れが続いとって、先週までに稼いだ賞金が「4906万円」と、まだ2018年の1割にも達しとらんのや。
もちろん、今の森田君は「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、そんな中、今週は、1着賞金が6700万円の中山記念にモズベッロ、1着賞金が4300万円の阪急杯にロードベイリーフとか、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれも気合いを入れて仕上げるやろうな。