「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2023/01/24
競馬学校騎手課程の2期生なんや
松永幹夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ラッキーライラック(2020年大阪杯など)
リオンリオン(2019年セントライト記念など)
アウォーディー(2016年JBCクラシックなど)
レッドディザイア(2009年秋華賞など)

今週の主な登録馬:
ギルデッドミラー(根岸S)
グルーヴィット(シルクロードS)
ルクルス(くすのき賞)

担当者:調教師情報部 元調教師I

松永幹夫君が、競馬学校騎手課程の2期生で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年の2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとったし、全部で1400勝を上げとるんは、ワシがわざわざ説明せんでも、元から皆さんがよう知っとるやろ。

1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、GIレースを牝馬で勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。

松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかでお馴染みやった山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。

それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝して、全部で26勝を上げとったし、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。

2019年の松永君は、ラッキーライラックでエリザベス女王杯を勝つなど、「42勝・獲得賞金9億6447万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとったし、2020年も、ラッキーライラックを使った大阪杯とエリザベス女王杯とか、全部で27勝を上げて、2019年の次に多い「8億6446万円」の賞金を稼いどったんですわ。

せやけど一昨年は、2012年から一昨年まで9年続いとった重賞勝ちが途切れてしもうたし、賞金も「5億8542万円」と、前の年の7割くらいしか稼げなかったんや。

もちろん、去年の松永君は、「キッチリ巻き返せなアカン」と考えとったんやろうし、実際、ギルデッドミラーで武蔵野Sを勝つなど、全部で40勝を上げとって、28勝やった一昨年を大きく上回っとるし、稼いだ賞金も「7億2663万円」と、一昨年を大きく上回っとりますな。

そんな訳で、今年の松永君は、「去年の勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろうし、今週は、根岸Sのギルデッドミラー、シルクロードSのグルーヴィットとか、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、それぞれをどう仕上げてくるんか、最後まで注目せなアカンやろ。

2023/01/24
お祖父さんが神奈川県の厚木市に外厩施設を作っています
高木登調教師(美浦)

主な管理馬:
ニシノデイジー(2022年中山大障害など)
アナザートゥルース(2019年アンタレスSなど)
サウンドトゥルー(2016年チャンピオンズCなど)
スノードラゴン(2014年スプリンターズS)

今週の主な登録馬:
バトルクライ(根岸S)
オウギノカナメ(くすのき賞)

担当者:調教師情報部 元調教師N

お祖父さんが馬主さんという、競馬が身近な環境で育った高木登君は、麻布獣医大学(現在の麻布大学)まで馬術を続けた後、1988年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、2019年の2月に定年で引退した伊藤正徳さんの厩舎で厩務員をやって、それからは、野平好男さんと山崎彰義さんと加藤征弘君と浅野洋一郎君の厩舎で調教助手をやっていました。

ちなみに、高木君のお祖父さんは、神奈川県の厚木市に「高木競走馬育成牧場」という外厩施設を作っていて、今は、高木君の叔父にあたる高木秀男さんが代表をやっているんですよ。

2006年、調教師の試験に受かった高木君は、次の年に自分の厩舎を開業して、初めの年こそ、レースに使った頭数が少なかったので「5勝・獲得賞金1億1252万円」という成績でしたが、その後は、2年目に15勝、3年目に17勝と、順調に数字を伸ばしていましたし、2014年は、マイネルフロストを使った毎日杯で初めて重賞を勝つと、その後も、ウインマーレライを使ったラジオNIKKEI賞を勝って、スノードラゴンを使ったスプリンターズSで初めてGIを勝つなど、17勝を上げて、「5億4643万円」の賞金を稼いでいました。

それに、その後の5年間も、

2015年→23勝・獲得賞金4億3545万円
2016年→20勝・獲得賞金4億4114万円
2017年→30勝・獲得賞金4億8852万円
2018年→27勝・獲得賞金5億3874万円
2019年→28勝・獲得賞金5億9607万円

という形で順調に実績を積み重ねていたんですよ。

でも、その後は、

2020年→21勝・獲得賞金3億4968万円
2021年→21勝・獲得賞金4億2351万円

と書けば分かる通り、2019年の数字を大きく下回っていましたから、去年の高木君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、去年は、ニシノデイジーで中山大障害を勝つなど、今までで一番の「37勝」を上げて、稼いだ賞金も「6億1873万円」と、やはり今までで一番の数字だったんですよ。

それに、今年に入ってからも勢いが続いていて、先週までに早くも4勝を上げていて、「5951万円」の賞金を稼いでいますから、きっと今の高木君は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が4000万円の根岸Sにバトルクライ、1070万円のくすのき賞にオウギノカナメと、賞金の高い特別レースに2頭を登録していますので、「どちらも勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2023/01/24
札幌光星高校からスポーツ推薦で明治大学に進みました
高柳瑞樹調教師(美浦)

主な管理馬:
スターズオンアース(2022年オークスなど)
アイスジャイアント(2021年JBC2歳優駿)
ホウオウイクセル(2021年フラワーC)
タマノブリュネット(2016年レディスプレリュード)

今週の主な登録馬:
トウシンマカオ(シルクロードS)
サルサロッソ(日田特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

高柳瑞樹君は、実家が北海道の門別にある生産牧場で、もちろん、彼は子供の頃から牧場の仕事を手伝っていました。

2017年に調教師の試験に受かって、2018年の3月に栗東で厩舎を開業した高柳大輔君は、瑞樹君の弟で、歳は二つ違いです。

瑞樹君が馬に乗り始めたのは、札幌光星高校の馬術部に入ってからで、当時は札幌競馬場の乗馬センターでも練習していました。

そして、スポーツ推薦で入った明治大学でも、もちろん馬術部に入っていて、1997年には主将になっていましたし、その年に明治大学の馬術部は、「全日本学生三大大会」で団体優勝を飾っていたんですよ。

大学を卒業する頃、実家の牧場を継ぐかどうか両親に相談したところ、お父さんからトレセンで働くことを勧められて、1999年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から吉永正人厩舎で厩務員をやって、次の月からは伊藤伸一厩舎で調教助手をやっていました。

6回目の挑戦だった2010年に、調教師の試験に受かった瑞樹君は、技術調教師として、栗東の藤原英昭厩舎に所属して、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方や、厩舎をどうやって運営したらいいかなども教わって、その年の12月21日(火)に自分の厩舎を開業しています。

それから、実際に馬を走らせ始めた2011年が5勝、2012年が10勝、2013年が17勝、2014年が20勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2015年には、今までで一番の25勝を上げて、「3億2186万円」の賞金を稼いでいました。

2016年は、JRAでは「22勝・獲得賞金2億9183万円」と、前の年の数字を少し下回ってしまいましたけど、地方で、ヴィータアレグリアを使った1着賞金が2100万円のマリーンCと、タマノブリュネットを使った1着賞金が3100万円のレディスプレリュードを勝っていたんですよ。

でも、その後の4年間は、

2017年→16勝・獲得賞金2億4834万円
2018年→16勝・獲得賞金2億4194万円
2019年→24勝・獲得賞金2億7497万円
2020年→14勝・獲得賞金2億6538万円

という形で成績が伸び悩んでいましたから、一昨年の瑞樹君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょう。

実際、一昨年は、ホウオウイクセルを使ったフラワーCで、JRAでは初めての重賞勝ちを飾るなど、「21勝・獲得賞金2億9972万円」という成績を残していて、勝ち星と賞金のどっちも、前の年を上回っていましたし、地方では、アイスジャイアントを使った1着賞金が3000万円のJBC2歳優駿を勝っていました。

そして去年は、スターズオンアースを使った桜花賞で初めてのGI勝ちを飾ると、この馬でオークスも勝つなど、全部で18勝を上げて、稼いだ賞金は「7億6852万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。

もちろん、今年の瑞樹君は、「去年の勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が4100万円のシルクロードSにトウシンマカオ、1110万円の日田特別にサルサロッソと、賞金の高い特別レースに2頭を登録してきましたので、私が彼でしたら、どちらも全力で仕上げますね。

2023/01/24
デビューの週にいきなり重賞を勝っとりましたな
武幸四郎調教師(栗東)

主な管理馬:
ライトクオンタム(2023年シンザン記念)
セキフウ(2021年兵庫ジュニアグランプリ)
ウォーターナビレラ(2021年ファンタジーS)
ハッピーアワー(2019年ファルコンS)

今週の主な登録馬:
セキフウ(根岸S)
ドーブネ(白富士S)
ドグマ(シルクロードS・巌流島S)
クロニクルノヴァ(日田特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

誰でもよう知っとる通り、武幸四郎君は、武豊君の弟で、現役で乗り役をやっとる秋山真一郎君、江田勇亮(ゆうすけ)君、勝浦正樹君、武士沢友治君、松田大作君や、今は調教師をやっとる村田一誠君とかと同じで、1994年に「第13期生」として競馬学校の騎手課程に入っとって、1997年に、親父さんの武邦彦厩舎からデビューしとったし、初勝利が重賞のマイラーズCっちゅう、派手なデビュー週でしたな。

その後も、ティコティコタックに乗った2000年の秋華賞や、ウインクリューガーに乗った2003年のNHKマイルCや、ソングオブウインドに乗った2006年の菊花賞や、メイショウマンボに乗った2013年のオークスとかを勝っとって、2016年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の2月に乗り役を引退するまでに、6つのGIを含めて重賞を28勝、全部で693勝っちゅう実績を残しとりましたわ。

乗り役を引退してからの幸四郎君は、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬の仕上げ方や、厩舎をやりくりする方法とか、色んなことを教わっとりました。

で、幸四郎君は、2018年の3月に自分の厩舎を開業しとって、同期は、高柳大輔君、武英智(ひでのり)君、田中博康君、林徹君、安田翔伍君、和田勇介君の6人ですな。

結局、2018年の幸四郎君は、「16勝・獲得賞金2億7735万円」っちゅう成績を残しとって、これは、同期の中で一番の数字やったし、2019年は、ハッピーアワーを使ったファルコンSで初めての重賞勝ちを飾るなど、「14勝・獲得賞金2億9222万円」っちゅう、2年目としてはまあまあの成績を残しとりました。

そんで、開業3年目やった2020年は、「28勝・獲得賞金4億6492万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも大きく伸ばしとったし、一昨年は、ウォーターナビレラを使ったファンタジーSを勝つなど、「34勝・獲得賞金5億9270万円」と、今までで一番の成績を残しとったんですわ。

せやけど去年は、「29勝・獲得賞金4億9897万円」っちゅう成績で、一昨年を下回ってしもうたんやから、今年の幸四郎君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際に今年は、ライトクオンタムを使ったシンザン記念を勝つなど、先週までに3勝を上げて、もう「7751万円」の賞金を稼いどるんや。

もちろん、今の幸四郎君は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えとるんやろうし、そんな中、今週は、1着賞金が4000万円の根岸Sにセキフウ、2800万円の白富士Sにドーブネ、4100万円のシルクロードSにドグマ(巌流島Sにも登録)とか、全部で4頭を特別レースに登録してきましたんで、「どれも勝負懸かり」とワシは見とります。