「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/11/14
馬術の推薦で中央大学の法学部に進んでいました
上原博之調教師(美浦)

主な管理馬:
ガロアクリーク(2020年スプリングS)
セイウンコウセイ(2017年高松宮記念など)
マイネルラクリマ(2014年オールカマーなど)
ダイワメジャー(2004年皐月賞など)


今週の主な登録馬:
ガストリック(東京スポーツ杯2歳S)
ウインピクシス(五色沼特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

上原博之君は、土浦第三高校に通っていた頃、獣医をやっていたお父さんの勧めで馬術を始めると、国体で準優勝、東日本大会で優勝という素晴らしい実績を残していましたし、馬術の推薦で中央大学の法学部に進んだ後も、全日本学生選手権で3位に入るなど、素晴らしい実績を残していました。
しかも、大学に通っていた最後の年には、馬のことを勉強するため、イギリスとドイツで半年くらい暮らしていたんですよ。
大学を卒業した後は、一度、乗馬のインストラクターになりましたけど、その後、1980年から柄崎義信厩舎の調教助手をやって、1983年から和田正道厩舎の調教助手をやって、1993年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しました。
そして、最初の年に13勝を上げると、次の年には、ノーブルグラスを使った札幌スプリントSで初めて重賞を勝っていましたし、それからも、ダイワメジャーを使った2004年の皐月賞や、セイウンコウセイを使った2017年の高松宮記念などを勝っていて、今までに、GIの6勝を含めて重賞を28勝、JRA通算で460勝を上げています。
2006年の上原君は、ダイワメジャーで天皇賞・秋とマイルCSを勝つなど、全部で18勝を上げて、今までで一番多い「7億1971万円」の賞金を稼いでいました。
でも、その後は伸び悩んでいて、去年までの6年間も、獲得賞金が、
2016年→3億3755万円
2017年→4億9640万円
2018年→3億3365万円
2019年→3億7218万円
2020年→4億1045万円
2021年→2億1539万円
という物足りない数字でしたし、今年に入ってからも悪い流れが続いていて、先週までが「6勝・獲得賞金1億0893万円」という成績ですから、私が上原君でしたら、「少しでも早く巻き返したい」と考えるでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円の東京スポーツ杯2歳Sにガストリックを、1着賞金が1510万円の五色沼特別にウインピクシスを、それぞれ登録していますので、私が彼でしたら、どっちも全力で仕上げますね。

2022/11/14
乗り役の頃はビーマイナカヤマなどでお馴染みでしたね
鹿戸雄一調教師(美浦)

主な管理馬:
エフフォーリア(2021年有馬記念など)
ベストアクター(2020年阪急杯)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
バラジ(南武特別)
ウインカーネリアン(マイルCS)
ジネストラ(秋色S)
ウインシュクラン(三春駒特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

鹿戸雄一君は、お父さんが北海道の門別にある牧場で働いていて、馬が身近な環境で育ちました。
中学校を出た後、鹿戸君は、馬事公苑の長期騎手課程に入って、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みの久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューしていて、同期には、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている木幡初広君と出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいます。
乗り役として、マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(現在のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げていた鹿戸君は、3度目の挑戦で調教師の試験に受かって、2007年の2月一杯で乗り役を引退しました。
調教師の試験に受かってからの彼は、ゼンノロブロイのイギリス遠征に帯同するなど、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことも教わった後、増沢末夫さんと矢野進さんの厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業1年目の鹿戸君は、幸先良く、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝つなど、全部で15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいました。
2年目以降は、毎年20勝以上を記録していて、2016年には、ビッシュを使った紫苑Sを勝つなど、今までで一番多い33勝を上げていましたし、賞金も、2017年が「3億8832万円」だった以外は、毎年4億円以上を稼いでいるんですよ。
そして去年は、エフフォーリアを使った皐月賞で、開業した年以来のGI勝ちを飾ると、この馬で天皇賞・秋と有馬記念も勝っていて、他も入れたら、年末までに28勝を上げて、今までで一番多い「11億2690万円」の賞金を稼いでいました。
でも今年は、先週までに稼いだ賞金が「5億2896万円」と、まだ去年の半分以下ですから、きっと今の鹿戸君は、「早く巻き返したい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が1510万円の南武特別にバラジ、1着賞金が1億8000万円のマイルCSにウインカーネリアンなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と私は見ています。

2022/11/14
海外と地方で重賞を勝っとるんやけど
新谷功一調教師(栗東)

主な管理馬:
グランブリッジ(2022年関東オークスなど)
クラウンプライド(2022年UAEダービー)

今週の主な登録馬:
ジョウショーホープ(東京スポーツ杯2歳S)
ケイアイターコイズ(霜月S)
ビーアイフェリペ(西郷特別)
ユスティニアン(西郷特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

新谷功一君は、親父さんが厩務員っちゅう、馬が身近な環境で育っとって、小学校5年生の頃から乗馬をやっとったんやけど、中学校と高校に通っている時は、将来の仕事をどうするかは深く考えてなかったそうやな。
せやけど、「実家を出て自分の力で稼ぎたい」と考えとった新谷君は、栗東高校の同級生が、門別にある育成牧場の「ファンタストクラブ」で働くっちゅう話を聞いて、高校を卒業した1994年から、一緒に働くことにしたんや。
新谷君が「ファンタストクラブ」で働き始めてからすぐに、前の年のエリザベス女王杯を勝ったホクトベガが調整に来とって、彼がこの馬に乗っとったし、1998年の安田記念とマイルCSなどを勝ったタイキシャトルや、1998年の朝日杯3歳Sなどを勝ったアドマイヤコジーンとかもおって、こういう馬達を間近で見られたんやから、ホンマにエエ経験やったんでしょうな。
すっかり馬乗りの仕事が楽しくなった新谷君は、3年くらい「ファンタストクラブ」で働いて、新冠の「武田牧場」で1年くらい働いてから、1998年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から福永甲(はじめ)厩舎で厩務員をやって、6月からは調教助手をやっとりました。
それから、2000年の7月から8年くらい森秀行厩舎で調教助手をやっとったんやけど、30歳を過ぎて、「もっと色んな厩舎で経験を積みたい」と考えたそうで、その後は、湯窪幸雄厩舎と大久保龍志厩舎と高橋康之厩舎で調教助手をやっとったんや。
2018年の12月、11回目の挑戦で調教師の試験に受かった新谷君は、一昨年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、「5勝・獲得賞金1億2495万円」っちゅう成績やったけど、2年目だった去年は、「17勝・獲得賞金2億8076万円」と、大きく数字を伸ばしとりました。
そんで、3年目の今年も勢いは続いとって、先週までの成績が「27勝・獲得賞金4億5203万円」と、勝ち星と賞金のどっちも、もう去年の数字を上回っとります。
それに今年は、クラウンプライドを使ったドバイのUAEダービーを勝って、初めての重賞勝ちを海外で飾っとるし、地方では、グランブリッジを使った関東オークスとブリーダーズゴールドCを勝っとるんですわ。
もちろん、今の新谷君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の東京スポーツ杯2歳Sにジョウショーホープ、1着賞金が2200万円の霜月Sにケイアイターコイズとか、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。
そうそう、さっき書いた通り、新谷君の厩舎は、海外と地方で重賞を勝っとるんやけど、JRAではまだ重賞を勝っとらんので、東京スポーツ杯2歳Sのジョウショーホープには、「この馬でJRAでは初めての重賞勝ちを」っちゅう思いも込められとるんやろ。

2022/11/14
完全に勢いが止まっていますから
栗田徹調教師(美浦)

主な管理馬:
タイトルホルダー(2021年菊花賞など)
アルクトス(2021年マイルCS南部杯など)
シャインガーネット(2020年ファルコンS)
シェアースマイル(2011年エーデルワイス賞)


今週の主な登録馬:
ロッククリーク(東京スポーツ杯2歳S)
レッドミラージュ(南武特別)
ウォルフズハウル(尼崎S)
メサテソーロ(西郷特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

栗田徹君は、市立船橋高校で馬術を始めて、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に進学してからも馬術部に入っていました。
この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みだった高松邦男さんや、1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みだった栗田博憲君(2019年の2月一杯で引退)や、2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを勝ったウインブライトでお馴染みの畠山吉宏君や、2017年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールでお馴染みの金成貴史君や、一昨年の宝塚記念と有馬記念や去年の宝塚記念などを勝ったクロノジェネシスでお馴染みの斉藤崇史君などです。
大学を卒業してからの徹君は、ノーザンファームで働いて、そこで「調教師になりたい」と思ったそうで、2002年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から萩原清厩舎で厩務員をやって、5月から栗田博憲厩舎で調教助手をやって、8年くらいそこで腕を磨いていました。
ちなみに徹君は、元々、「佐藤」という名字でしたけど、栗田博憲君の娘さんと結婚して、婿養子になっているので、今は名字が「栗田」になっています。
2010年の12月、4回目の挑戦で調教師の試験に受かった徹君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、3ヶ月しか準備期間がなかったんですけど、国枝栄厩舎や角居勝彦厩舎に行って馬のことを色々と教わりながら、合間を縫って、馬を集めに北海道の牧場にも通っていたんですよ。
開業してからは、初めの年に9勝を上げて、他にも、シェアースマイルを使った地方交流重賞のエーデルワイス賞を勝っていましたし、2年目の2012年は5勝止まりでしたけど、2013年と2014年が14勝、2015年が21勝と、順調に数字を伸ばしていました。
その後、2019年までの4年間も、
2016年→22勝・獲得賞金2億9544万円
2017年→16勝・獲得賞金2億8383万円
2018年→27勝・獲得賞金3億8530万円
2019年→29勝・獲得賞金4億8911万円
という安定した成績を残していて、特に2019年は、アルクトスを使ったプロキオンSで初めてJRAの重賞を勝つなど、開業してから一番の勝ち星を上げていたんですよ。
一昨年は「26勝・獲得賞金4億5065万円」という成績で、2019年を少し下回ってしまいましたけど、アルクトスを使った、1着賞金が5000万円の地方交流G1・マイルCS南部杯を勝っていましたし、去年は、タイトルホルダーを使った菊花賞で初めてJRAのGIを勝つなど、26勝を上げて、「6億3118万円」の賞金を稼いでいました。
そして今年も、タイトルホルダーで日経賞と天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、先週までに21勝を上げて、稼いだ賞金は「8億3765万円」と、もう今までで一番の数字になっています。
でも、この賞金の内、「6億5828万円」は6月までに稼いだもので、7月から先週までは、タイトルホルダーをJRAのレースに使っていないことなどが響いて、稼いだ賞金は「1億7937万円」と、完全に勢いが止まっているんですよ。
もちろん、今の徹君は、「6月までの勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円の東京スポーツ杯2歳Sにロッククリーク、1着賞金が1510万円の南武特別にレッドミラージュなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、私が徹君でしたら、どれも全力で仕上げますね。