「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/09/26
調教助手やった頃に、ノボトゥルーとかを担当しとったんや
牧浦充徳調教師(栗東)

主な管理馬:
ヴェントヴォーチェ(2022年キーンランドC)
ドライスタウト(2021年全日本2歳優駿)
ドンフォルティス(2017年北海道2歳優駿)

今週の主な登録馬:
ヴェントヴォーチェ(スプリンターズS)
ブロンズレッド(勝浦特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

京都出身の牧浦充徳君は、競馬とは縁のない家庭に育ったんやけど、中学生の頃から馬術をやっとって、1991年の石川国体で3位に入っとったし、同志社大学に進んでからも馬術を続けとりました。
大学を出た後はサラリーマンになる予定で、就職活動をしとったんやけど、「やっぱり馬に携わる仕事がしたい」と思った牧浦君は、「社台ファーム」で2年くらい働いとったんや。
その後、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、2000年の4月から加用正厩舎で厩務員をやって、その年の8月から調教助手をやって、2002年から森秀行厩舎で調教助手をやっとりました。
皆さんもよう知っとる通りで、森厩舎におった頃は、2001年のフェブラリーSを勝ったノボトゥルーや、2003年の東京大賞典を勝ったスターキングマンや、2008年の皐月賞を勝ったキャプテントゥーレや、交流重賞を6つも勝ったアグネスジェダイとかを担当しとりましたな。
2009年に34歳の若さで調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業した牧浦君は、最初の年こそ4勝止まりやったけど、2年目が9勝、3年目が13勝と、順調に勝ち星を増やしとって、それからは、毎年2ケタの勝ち星を上げとります。
そんで2017年は、今までで一番多い29勝を上げとって、「3億8682万円」の賞金を稼いどったし、この年は、ドンフォルティスを使った地方交流の北海道2歳優駿で初めての重賞勝ちを飾ったんやから、牧浦君はかなり嬉しかったんでしょうな。
一昨年は、2017年の次に多い26勝を上げとって、稼いだ賞金は「4億1459万円」と、今までで一番の数字を残しとったし、去年は、ドライスタウトを使った地方交流の全日本2歳優駿で初めてのG1勝ちを飾っとったんやけど、JRAでは、「18勝・獲得賞金2億3985万円」と、一昨年の数字を大きく下回ってしもうたんや。
せやから、今年の牧浦君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、ヴェントヴォーチェを使ったキーンランドCで、JRAでは初めての重賞勝ちを飾るなど、先週までに17勝を上げとって、稼いだ賞金は「2億8127万円」と、もう去年の数字を上回っとるんですわ。
もちろん、今の牧浦君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億7000万円のスプリンターズSにヴェントヴォーチェ、1510万円の勝浦特別にブロンズレッドと、2頭を賞金の高い重賞レースに登録しとるんで、ワシが彼やったら、どっちも気合いを入れて仕上げますわ。

2022/09/26
調教助手やった時に、キンショーユキヒメとかを担当しとりましたな
長谷川浩大調教師(栗東)

主な管理馬:
ナムラクレア(2022年函館スプリントSなど)
ヤマニンアンプリメ(2019年JBCレディスクラシックなど)

今週の主な登録馬:
ナムラクレア(スプリンターズS)
サステナブル(白川郷S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

京都府出身の長谷川浩大(こうだい)君は、2000年に「第19期生」として、競馬学校の騎手課程に入ったんですわ。
ちなみに、競馬学校の同期には、現役の乗り役やったら、石橋脩君と松岡正海君がおって、今は美浦で調教師をやっとる加藤士津八(しづや)君も同期やな。
そんで、2003年に競馬学校を卒業する時、騎乗技術が優秀だった者に贈られる、「アイルランド大使特別賞」をもらっとった長谷川君は、この年の3月1日(土)に中村均厩舎から乗り役としてデビューして、マイネサマンサに乗った阪神2Rの新馬戦で「初騎乗・初勝利」を飾ったんや。
しかも、1年目は年末までに、同期の中で一番多い28勝を上げて、関西の新人騎手賞にあたる「中央競馬関西放送記者クラブ賞」をもらっとったように、乗り役としてええスタートが切れたんですわ。
その後も、2004年は28勝、2005年は38勝、2006年は33勝、2007年は31勝、2008年は22勝と、順調に勝ち星を積み重ねとったし、セフティーエンペラに乗った2004年の福島記念で、同期の中で最初に重賞勝ちを飾ると、ダイワパッションで2005年のフェアリーSと2006年のフィリーズレビューも勝っとりました。
ただ、2009年は3勝と、一気に勝ち星が減ってしもうて、その後も、2010年と2011年が12勝っちゅう数字やったし、次の年も思うように勝てなかったんで、「乗り役として区切りを付けなアカン」と考えた彼は、2012年の9月20日(木)付で乗り役を引退したんや。
それからの長谷川君は、前に所属しとった中村均厩舎で調教助手をやって、ここにおった頃には、2018年の福島牝馬Sを勝ったキンショーユキヒメとかを担当しとりました。
2018年の12月、4回目の挑戦で調教師の試験に受かった長谷川君は、次の年の3月に、定年で引退した中村さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業しとって、年末までにJRAで「7勝・獲得賞金1億4185万円」っちゅう成績を残しとったんや。
しかも、ヤマニンアンプリメを使った北海道スプリントC(地方交流重賞)で、初めての重賞勝ちを飾っとるし、その後もこの馬でクラスターC(地方交流重賞)とJBCレディスクラシック(地方交流G1)を勝ったんやから、調教師としてええスタートが切れたと言えるやろうな。
その後も、一昨年が「11勝・獲得賞金2億4534万円」、去年が「15勝・獲得賞金3億2874万円」っちゅう形で順調に成績を伸ばしとって、去年は、ナムラクレアを使った小倉2歳Sで、JRAでは初めての重賞勝ちを飾っとります。
そんで今年も、ナムラクレアを使った函館スプリントSを勝つなど、先週までに「16勝・獲得賞金3億8155万円」っちゅう成績を残しとって、早くも去年の数字を上回っとるんですわ。
もちろん、今の長谷川君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億7000万円のスプリンターズSにナムラクレア、1840万円の白川郷Sにサステナブルと、賞金の高い特別レースに2頭を登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。
それに、長谷川君の厩舎は、さっき書いた通り、ヤマニンアンプリメで地方交流G1のJBCレディスクラシックを勝っとりますが、まだJRAのGIは勝てとらんので、スプリンターズSのナムラクレアには、「JRAでは初めてのGI勝ちをここで」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。

2022/09/26
就職の内定を断って、西山牧場で働いていたんですよ
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
ユーバーレーベン(2021年オークス)
シュネルマイスター(2021年NHKマイルCなど)
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
アユサン(2013年桜花賞)

今週の主な登録馬:
シュネルマイスター(スプリンターズS)

担当者:調教師情報部 元調教師N

手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2005年3月に廃止)で調教師をやっていた手塚佳彦さんの長男で、佳彦さんは、足利競馬場と宇都宮競馬場で29連勝したドージマファイターを管理していたことでお馴染みですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学の商学部を卒業する前には、大手飲料メーカーなど、いくつかの会社から内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになったそうです。
そして、手塚君の伯父にあたる、ライスシャワーの調教師としてお馴染みの飯塚好次(よしじ)さんに相談したところ、「それならJRAでやった方がいい」と言われて気持ちが決まったそうで、就職の内定を断って、当時、鵡川にあった西山牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏(さとし)さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていたんですよ。
競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も、2010年が19勝だった以外は、毎年20勝以上しています。
それに、手塚君の厩舎は、開業1年目だった1999年に、ベルグチケットを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていますし、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSや、フィエールマンを使った2018年の菊花賞と2019年と一昨年の天皇賞・春など、今までに、GIの8勝を含めて重賞を34勝もしているんですよ。
ちなみに、少し前まで手塚君は「日本調教師会」の副会長をやっていて、今年の2月からは会長をやっています。
2017年は、セダブリランテスを使ったラジオNIKKEI賞を勝つなど、38勝を上げて、「6億8707万円」の賞金を稼いでいましたし、一昨年までの3年間も、
2018年→26勝・獲得賞金7億4821万円
2019年→33勝・獲得賞金8億3875万円
2020年→33勝・獲得賞金10億3416万円
という素晴らしい成績を残していて、一昨年は、賞金が初めて10億円の大台に乗っていました。
そして去年は、ウインマリリンで日経賞とオールカマー、シュネルマイスターでNHKマイルCと毎日王冠、ユーバーレーベンでオークスを勝つなど、「45勝・獲得賞金13億3529万円」という成績で、勝ち星と賞金のどっちも、今までで一番の数字だったんですよ。
でも、今年は先週までが「17勝・獲得賞金4億7099万円」という成績で、去年のペースを大きく下回っていますから、きっと今の手塚君は、「早く巻き返したい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1億7000万円のスプリンターズSにシュネルマイスターを登録していますので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2022/09/26
北海道の様似にある漁具店が実家なんですわ
西村真幸調教師(栗東)

主な管理馬:
ファストフォース(2021年CBC賞)
オーヴェルニュ(2021年東海Sなど)
フェアリーポルカ(2020年福島牝馬Sなど)
タイセイビジョン(2020年アーリントンCなど)

今週の主な登録馬:
タイセイビジョン(スプリンターズS)
ファストフォース(スプリンターズS)
アルドーレ(シリウスS)
オーヴェルニュ(シリウスS)
サンテローズ(関ケ原S)

担当者:調教師情報部 元調教師H

西村真幸君は、北海道の様似(さまに)出身で、実家は様似港のすぐ近くで漁具店をやっとって、同級生の実家がやっとる牧場を手伝っとった時に、「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうやな。
そんで、ノーザンファームとかで働いてから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から新井仁厩舎で厩務員をやって、次の月からは、福島勝厩舎で調教助手をやっとりました。
その後は、マカヒキやワグネリアンなどでお馴染みの友道康夫厩舎と、2018年に定年で引退した、テイエムオペラオーなどでお馴染みやった岩元市三厩舎で調教助手をやって、2013年の12月に8回目の挑戦で調教師の試験に受かって、2015年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに西村君は、調教師になる前、栗東トレセンのバスケ部に所属しとって、このバスケ部の創設メンバーには、2016年の2月一杯で引退した橋口弘次郎さんがおって、その後も、藤岡健一君や、去年の2月一杯で引退した角居勝彦君などがチームに入っとったんですわ。
そうそう、2016年の「ジョッキーベイビーズ」に、東海地区の代表として出場して4着やった西村悠希君は、西村君の次男で、確か今は京都産業大学の馬術部におるんや。
西村君の厩舎は、開業してから一昨年まで、
2015年→9勝・獲得賞金1億5569万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8374万円
2017年→29勝・獲得賞金4億9842万円
2018年→20勝・獲得賞金3億6464万円
2019年→41勝・獲得賞金7億3038万円
2020年→38勝・獲得賞金8億1423万円
っちゅう形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねとって、2019年は、サラスを使ったマーメイドSで初めての重賞勝ちを飾っとったし、一昨年は、タイセイビジョンでアーリントンCを勝つなど、重賞を3勝して、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
そんで去年は、オーヴェルニュを使った東海Sとか、重賞を3つ勝っとるんやけど、「31勝・獲得賞金7億6598万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも、一昨年の数字を下回ってしもうたし、今年に入ってからも悪い流れが続いとって、先週までの成績が「20勝・獲得賞金4億5868万円」と、去年の同じ時期(9月26日【日】まで)の「22勝・獲得賞金5億6683万円」を下回っとります。
せやから、今の西村君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億7000万円のスプリンターズSにタイセイビジョンとファストフォース、3800万円のシリウスSにアルドーレとオーヴェルニュ、1840万円の関ケ原Sにサンテローズと、賞金の高い特別レースに全部で5頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくると見とくべきやろ。
それに、西村君の厩舎は、まだGIを勝てとらんから、スプリンターズSのタイセイビジョンとファストフォースは、「ここで初めてのGI勝ちを」っちゅう思いも込められとる筈ですわ。