「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/09/05
帯広畜産大学を出てからノーザンファーム空港で働いとりました
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
ナミュール(2022年チューリップ賞)
レイパパレ(2021年大阪杯など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
シャイニングレイ(2014年ホープフルSなど)

今週の主な登録馬:
ファルコニア(京成杯AH)
スタニングローズ(紫苑S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝って、他の馬もよう走ったんで、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ってしもうたんやけど、その後は、
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとって、特に去年は、レイパパレを使った大阪杯や、エリザベスタワーを使ったチューリップ賞を勝っとって、2015年の次に多い賞金を稼いどります。
せやけど今年は、先週までが「13勝・獲得賞金5億8711万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月5日【日】まで)の「24勝・獲得賞金6億5781万円」を大きく下回っとるんやから、今の高野君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の京成杯AHにファルコニア、3700万円の紫苑Sにスタニングローズと、2頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるんやろうな。

2022/09/05
担当しとった馬が2009年の菊花賞を勝ったんや
杉山晴紀調教師(栗東)

主な管理馬:
ベレヌス(2022年中京記念)
アリーヴォ(2022年小倉大賞典)
デアリングタクト(2020年オークスなど)
ケイティブレイブ(2018年JBCクラシックなど)

今週の主な登録馬:
ベレヌス(京成杯AH)
ミスニューヨーク(京成杯AH)
スズカルビコン(日進特別)

担当者:調教師情報部 元調教師T

1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおって、そういう友達の影響でレースを見るようになったそうやな。
そんで、中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになった杉山君は、最初は乗り役を目指しとったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって彼は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習しとったそうやな。
高校を卒業してから、すぐに「小松温泉牧場」(石川県小松市・現在の小松トレーニングセンター)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしとったんですわ。
この頃は、2000年の武蔵野Sなどを勝ったサンフォードシチーや、2002年の産経大阪杯など重賞を3勝したサンライズペガサスとかが調整に来とって、彼も乗っとったそうやな。
で、その年の7月から武宏平厩舎で厩務員をやって、8月から調教助手をやって、2014年の2月に武先生が定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、調教師になるため、厩舎の仕事をしながら猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年の12月に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、2016年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、2016年は開業が遅かったんで、年末までが「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、2017年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と一気に数字を伸ばしとりました。
それに、3年目やった2018年は、地方で、ケイティブレイブを使ったダイオライト記念と日本テレビ盃を勝っとったし、JRAでも、ウインテンダネスを使った目黒記念と、ケイティブレイブを使ったJBCクラシックを勝つなど、「19勝・獲得賞金4億8160万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
そんで、2019年も、地方では、ケイティブレイブで浦和記念を勝って、JRAでも、ロードマイウェイを使ったチャレンジCを勝つなど、「30勝・獲得賞金5億7710万円」っちゅう成績を残しとったし、一昨年は、デアリングタクトで桜花賞とオークスと秋華賞を、アールスターで小倉記念を勝つなど、42勝を上げて、賞金は「11億4272万円」と、勝ち星と賞金のどっちも、開業からずっと右肩上がりになっとりました。
せやけど去年は、「37勝・獲得賞金8億0939万円」っちゅう成績で、初めて前の年の数字を下回ってしもうたんやから、今年の杉山君は「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろう。
実際、今年は、アリーヴォで小倉大賞典を、ベレヌスで中京記念を勝つなど、先週までが「30勝・獲得賞金6億7426万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月5日【日】まで)の「22勝・獲得賞金5億1958万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の杉山君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円の京成杯AHにベレヌスとミスニューヨーク、1510万円の日進特別にスズカルビコンと、全部で3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。

2022/09/05
開業してすぐにジャパンCを勝って、周りをアッと言わせましたな
森秀行調教師(栗東)

主な管理馬:
キャプテントゥーレ(2008年皐月賞)
ノボトゥルー(2001年フェブラリーSなど)
エアシャカール(2000年菊花賞など)
シーキングザパール(1997年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
ジャスパープリンス(セントウルS)
ジャングロ(セントウルS)
ピンシャン(エニフS)
ジャスパーゴールド(浜松S)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、森秀行君は、1981年の2月から戸山為夫厩舎で厩務員をやって、この年の11月から調教助手をやっとりました。
戸山厩舎っちゅうたら、1968年のダービーを勝ったタニノハローモアとか、1992年の皐月賞とダービーを勝ったミホノブルボンなどを管理しとったことでお馴染みですな。
1993年、調教師の試験に受かった森君は、この年の5月に戸山さんが亡くなったんで、急遽、厩舎を引き継ぐ形で9月に開業しとります。
で、2ヶ月後には早くも、レガシーワールドを使ったジャパンCを勝って、周りをアッと言わせましたな。
それからも、シーキングザパールを使った1997年のNHKマイルCや、エアシャカールを使った2000年の皐月賞と菊花賞や、ノボトゥルーを使った2001年のフェブラリーSや、キャプテントゥーレを使った2008年の皐月賞とか、大きなレースで結果を残しとるし、2009年には、それまで渡辺栄さんと山内研二君の二人しか達成しとらんかった、「JRA全10場重賞制覇」を達成しとります。
ちなみに森君は、管理馬を海外のレースにどんどん挑戦させとって、1995年にはフジヤマケンザンで「香港国際C」(現在の香港C)を勝っとったし、その後も、1998年にはフランスの「モーリス・ド・ギース賞」をシーキングザパールで、2000年にはイギリスの「ジュライC」をアグネスワールドで、一昨年はサウジアラビアの「サンバサウジダービーC」をフルフラットで勝っとったし、去年もピンクカメハメハを使った「サウジダービー」を勝っとりますな。
2001年の森君は、「54勝・獲得賞金12億4585万円」っちゅう、開業してから一番の成績を残しとったし、2006年も、「48勝・獲得賞金12億0238万円」っちゅう、エエ成績を残しとりました。
せやけど、それからは伸び悩んどって、去年までの5年間も、
2017年→14勝・獲得賞金3億5125万円
2018年→18勝・獲得賞金3億9746万円
2019年→15勝・獲得賞金3億2025万円
2020年→21勝・獲得賞金3億7260万円
2021年→33勝・獲得賞金6億9150万円
と、昔の森厩舎を知っとる者やったら、誰が見ても物足りん数字が続いとったんや。
そんで今年も、先週までが「18勝・獲得賞金4億3577万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月5日【日】まで)の「19勝・獲得賞金4億5361万円」を下回っとりますから、今の森君は、「とにかく賞金の高いレースを勝たなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円のセントウルSにジャスパープリンスとジャングロ、2300万円のエニフSにピンシャン、1840万円の浜松Sにジャスパーゴールドと、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。

2022/09/05
ジェンティルドンナとかでお馴染みやった調教師の息子なんですわ
石坂公一調教師(栗東)

主な管理馬:
テオレーマ(2021年JBCレディスクラシックなど)

今週の主な登録馬:
シャーレイポピー(京成杯AH)
ラヴィングアンサー(セントウルS)
レッドブロンクス(日進特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

石坂公一君は、2007年のジャパンCダートや、2008年のフェブラリーSとか、ダートのG1を勝ちまくったヴァーミリアンや、2012年の牝馬三冠を達成したジェンティルドンナとかを管理しとって、去年の2月に定年で引退するまでに、JRAで、GIの14勝を入れて重賞を49勝、通算で690勝っちゅう実績を残しとる、石坂正(せい)さんの息子ですな。
公一君は、正さんが管理しとったサンライズペガサスが、屈腱炎を克服して復活した姿に感動して、競馬の世界で働くことを決めたそうで、立命館大学を卒業した後、牧場で働いてから、2008年の9月に競馬学校の厩務員過程に入って、次の年の5月から羽月(はつき)友彦厩舎で厩務員をやって、その年の7月から調教助手をやっとりました。
ちなみに、羽月君は、1998年から2006年の12月に調教師の試験に受かるまで、正さんの厩舎で調教助手をやっとりましたな。
2017年の12月、34歳の若さで調教師の試験に受かった公一君は、技術調教師として、正さんの厩舎で色んなことを勉強してから、2019年の3月に自分の厩舎を開業しとって、同期は、稲垣幸雄君、上村洋行君、加藤士津八君、坂口智康君、長谷川浩大君、深山雅史君の6人がおるんや。
リーガルリリーを使った3月2日(土)の小倉8R・4歳上500万下で、調教師としてのデビュー戦を勝った公一君は、その年の暮れまでに「6勝・獲得賞金1億3931万円」っちゅう成績を残しとって、2年目やった一昨年は、「19勝・獲得賞金3億2517万円」と、大きく成績を伸ばしとりました。
3年目やった去年も、「20勝・獲得賞金3億9933万円」と成績を伸ばしとったし、地方では、テオレーマを使ったマリーンCで、初めての重賞勝ちを飾っとって、この馬で、交流G1のJBCレディスクラシックも勝っとるんですわ。
そんで今年も、先週までが「17勝・獲得賞金2億6811万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月5日【日】まで)の「10勝・獲得賞金2億2342万円」を上回っとるし、地方で、テオレーマを使ったTCK女王盃を勝っとります。
もちろん、今の公一君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の京成杯AHにシャーレイポピー、5900万円のセントウルSにラヴィングアンサー、1510万円の日進特別にレッドブロンクスと、賞金の高い特別レースに3頭を登録してきましたんで、「どの馬も勝負懸かり」とワシは見とります。
それに、公一君の厩舎は、さっき書いた通り、テオレーマで地方交流重賞を3勝しとりますけど、まだJRAの重賞は勝てとらんから、京成杯AHのシャーレイポピーとセントウルSのラヴィングアンサーには、「初めての重賞勝ちをここで」っちゅう思いも込められとるんやろ。