「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/08/01
千葉県で酒屋をやっている、競馬とは縁のない家庭で生まれ育ちました
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
シャドウディーヴァ(2021年府中牝馬S)
トーキングドラム(2017年阪急杯)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
フルデプスリーダー(エルムS)
ロードエクレール(エルムS)
メンアットワーク(レパードS)
ワンスカイ(新潟日報賞)
ロードカテドラル(月岡温泉特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

千葉県出身の斎藤誠君は、実家が酒屋という、競馬とは縁のない家庭で生まれ育ったんですけど、お父さんと中山競馬場に行った時に、目の前で馬が走っている姿を見て、「騎手になりたい」と思ったそうで、その後は、二度、競馬学校・騎手課程の試験を受けたのですが、どちらも落ちてしまいました。
でも、競馬の仕事が諦めきれなかった斎藤君は、千葉県では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、3年くらい生産牧場で働いていたんですよ。
そして、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていました。
そうそう、皆さんもよく知っている通り、栗東の安田隆行厩舎に所属していて、2019年の「最多勝利新人騎手」だった斎藤新(あらた)君は、斎藤誠君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、その時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまって、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、5回目の挑戦だった2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していました。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していて、特に2017年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字だったんですよ。
ただ、その後の4年間は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
2020年→27勝・獲得賞金5億1797万円
2021年→30勝・獲得賞金5億1317万円
と、数字が伸び悩んでいましたから、今年の斎藤君は、「何が何でも巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際、先週までの成績が「26勝・獲得賞金4億2676万円」と、去年の同じ時期(8月1日【日】まで)の「16勝・獲得賞金2億6256万円」を大きく上回っているんですよ。
それに、先週までの「関東調教師リーディング」で、2位の田中博康厩舎に3勝の差を付けてトップに立っていますから、今の斎藤君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のエルムSにフルデプスリーダーとロードエクレール、4000万円のレパードSにメンアットワーク、1840万円の新潟日報賞にワンスカイ、1510万円の月岡温泉特別にロードカテドラルと、5頭を賞金の高い特別レースに登録していますので、私が彼でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。

2022/08/01
2016年に高松宮記念と桜花賞を勝っとります
藤岡健一調教師(栗東)

主な管理馬:
ジャックドール(2022年金鯱賞)
ロードゴラッソ(2019年シリウスSなど)
ジュエラー(2016年桜花賞)
ビッグアーサー(2016年高松宮記念など)

今週の主な登録馬:
アメリカンシード(エルムS)
ビヨンドザファザー(レパードS)
アルーリングウェイ(新潟日報賞)
ルーツドール(ライラック賞)

担当者:調教師情報部 元調教師T

皆さんもよう知っとる通り、藤岡健一君は、長男の佑介君と次男の康太君を立派な乗り役に育てとります。
健一君の親父さんは、橋田俊三厩舎で厩務員をやっとった清さんで、この厩舎は、1973年の天皇賞・春などを勝ったタイテエムを管理しとったことでお馴染みやな。
ちなみに清さんは、1965年の桜花賞に出とったベロナを担当しとって、ベロナは、当時の大蔵大臣やった田中角栄さんの奥さん、田中はなオーナーの持ち馬やったんですわ。
生まれた時から栗東トレセンができた10歳の頃まで阪神競馬場で育っとったように、周りに馬がおるのがずっと当たり前やった健一君は、1984年の愛知杯など、重賞を3勝しとるキクノペガサスや、1985年の阪神牝馬特別など、重賞を3勝しとるグローバルダイナとかを管理しとった宇田明彦厩舎で、1979年から厩務員と調教助手をやっとりました。
その後、伊藤雄二厩舎と南井克巳厩舎で調教助手をやって、2001年に7回目の挑戦で調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、11月の開業やったんで、1つも勝てずに終わったんやけど、その後は、2年目が12勝、3年目が21勝と、順調に勝ち星を伸ばしとったし、それからも毎年のように20勝を超えとって、トップオブワールドを使った2004年のユニコーンSで初めて重賞を勝っとりましたな。
そんで、2012年には、ワンカラットを使ったオーシャンSを勝つなど、41勝を上げて、「5億8538万円」の賞金を稼いどったし、サマリーズを使った地方交流G1の全日本2歳優駿を勝っとりました。
その後も、
2013年→27勝・獲得賞金4億5702万円
2014年→29勝・獲得賞金5億9555万円
2015年→30勝・獲得賞金7億1382万円
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、2016年は、ビッグアーサーを使った高松宮記念で初めてJRAのGIを勝っとって、その後も、ジュエラーを使った桜花賞や、ビッグアーサーを使ったセントウルSを勝つなど、全部で31勝を上げて、「9億2986万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
それから一昨年までは数字が伸び悩んどったんやけど、去年は、今まで一番多い42勝を上げとったし、賞金も、2016年と2015年の次に多い「6億9896万円」を稼いどりました。
そんで今年は、ジャックドールを使った金鯱賞を勝っとるんやけど、他の馬がイマイチやから、先週までが「12勝・獲得賞金3億7082万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(8月1日【日】まで)の「24勝・獲得賞金4億4086万円」を大きく下回っとるんですわ。
せやから、今の健一君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のエルムSにアメリカンシード、4000万円のレパードSにビヨンドザファザー、1840万円の新潟日報賞にアルーリングウェイ、1510万円のライラック賞にルーツドールと、計4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、健一君がどの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。

2022/08/01
2014年が初めてのリーディング1位でしたな
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
ラヴズオンリーユー(2021年ブリーダーズCフィリー&メアターフなど)
コントレイル(2020年ダービーなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
モズアスコット(2018年安田記念など)

今週の主な登録馬:
ダノンファラオ(エルムS)
グランスラムアスク(北辰特別)
カフジオクタゴン(レパードS)
タイセイモンストル(札幌日経オープン)
テンカハル(札幌日経オープン)

担当者:調教師情報部 元調教師S

地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それからは、皆さんもよう知っとるように、菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」、「馬を語り、馬に学ぶ」っちゅう3冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「501戦」もしとって、2番目に多い清水久詞厩舎が「460戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かりますな。
2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりました。
そんで、去年までの3年間も、
2019年→54勝・獲得賞金19億1331万円(調教師リーディング2位)
2020年→53勝・獲得賞金20億3556万円(同1位)
2021年→52勝・獲得賞金16億5818万円(同2位)
っちゅうエエ成績を残しとったし、去年は、ラヴズオンリーユーを使ったブリーダーズCフィリーズ&メアターフやマルシュロレーヌを使ったブリーダーズCディスタフとか、海外でG1を4勝もしとったんですわ。
せやけど今年は、パンサラッサを使ったドバイターフとか、海外で重賞を4勝もしとるんやけど、JRAでは、先週までに稼いだ賞金が「6億4837万円」と、まだ去年の4割にも達しとらんのやから、今の矢作君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のエルムSにダノンファラオ、1070万円の北辰特別にグランスラムアスク、4000万円のレパードSにカフジオクタゴン、2600万円の札幌日経オープンにタイセイモンストルとテンカハルと、賞金の高い特別レースに全部で5頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2022/08/01
乗り役時代の同期に田中勝春君とかがおるんや
角田晃一調教師(栗東)

主な管理馬:
イベリス(2021年京都牝馬Sなど)
マスターフェンサー(2020年名古屋グランプリなど)
アレスバローズ(2018年CBC賞など)
ベルカント(2014年フィリーズレビューなど)

今週の主な登録馬:
ウェルドーン(エルムS)
ブラックアーメット(エルムS)
デアリングウーマン(驀進特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

1986年の4月に「第5期生」として競馬学校の騎手課程に入っとって、1989年の3月に渡辺栄さんの厩舎からデビューした角田晃一君は、今でも現役で頑張っとる田中勝春君や、美浦で調教師をやっとる小野次郎君や、2014年に乗り役を引退して、今は競馬評論家として活躍しとる佐藤哲三君とかが競馬学校の同期やな。
皆さんもよう知っとる通り、乗り役時代の角田君は、デビュー3年目やった1991年に、シスタートウショウに乗った桜花賞で初めてGIを勝っとって、その他にも、ノースフライトに乗った1994年の安田記念とマイルCS、フジキセキに乗った1994年の朝日杯3歳S、ジャングルポケットに乗った2001年のダービー、ヒシミラクルに乗った2002年の菊花賞と2003年の天皇賞・春と宝塚記念とか、GIの10勝を入れて重賞を38回も勝って、全部で713勝もしとりました。
そうそう、去年の3月に乗り役としてデビューした角田大和(やまと)君は晃一君の長男で、今年の3月にデビューした角田大河(たいが)君は次男やな。
大和君も大河君も、晃一君が大きいレースで活躍しとる姿に憧れて、乗り役を目指したんや。
調教師の試験に受かった2010年に乗り役を引退した晃一君は、中竹和也厩舎で技術調教師をやって、厩舎をやりくりする方法や、馬の集め方とかを教わっとって、2011年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
初めの年は7勝やったけど、2年目は19勝、3年目は20勝と順調に数字を伸ばしとったし、2013年には、ベルカントを使ったファンタジーSで初めての重賞勝ちを飾っとりました。
その後も順調に勝ち星を積み重ねとって、2017年は、今までで一番多い30勝を上げて、「5億1704万円」の賞金を稼いどったし、2018年は、28勝を上げて、今までで一番多い「5億5825万円」の賞金を稼いどったんや。
せやけど、去年までの3年間は、
2019年→23勝・獲得賞金5億3364万円
2020年→19勝・獲得賞金3億7060万円
2021年→19勝・獲得賞金3億3147万円
と書けば分かる通り、賞金が完全に「右肩下がり」やったし、今年に入ってからも悪い流れは続いとって、先週までの成績が「9勝・獲得賞金1億6037万円」と、去年の同じ時期(8月1日【日】まで)の「11勝・獲得賞金2億1225万円」を大きく下回っとるんですわ。
せやから、今の晃一君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のエルムSにウェルドーンとブラックアーメット、1510万円の驀進特別にデアリングウーマンと、賞金の高い特別レースに3頭を登録しとるんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。