「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/07/25
ビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男さんの甥っ子ですわ
西園正都調教師(栗東)

主な管理馬:
ジュールポレール(2018年ヴィクトリアマイル)
サダムパテック(2012年マイルCSなど)
エーシンフォワード(2010年マイルCSなど)
タムロチェリー(2001年阪神ジュベナイルFなど)


今週の主な登録馬:
ローザノワール(クイーンS)
タガノペカ(ポプラ特別)
ヴァモスロード(豊栄特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

西園正都君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯などを勝ったインターグロリアや、1995年のセントウルSなどを勝ったビコーペガサスとかを管理しとった柳田次男さんの甥っ子で、馬が身近におる環境で育っとるから、「騎手になりたい」と思うようになったそうですな。
そんで西園君は、1974年に大根田裕也厩舎から乗り役としてデビューして、1985年のカブトヤマ記念をチェリーテスコで勝つなど、1997年に調教師の試験に受かって乗り役を引退するまでに、全部で303勝を上げとります。
1998年に自分の厩舎を開業した西園君は、次の年に、ヒサコーボンバーを使った阪神ジャンプSで初めて重賞を勝つと、2001年には、タムロチェリーを使った阪神ジュベナイルFで初めてGIを勝っとったし、その後も、サダムパテックを使った2012年のマイルCSや、ジュールポレールを使った2018年のヴィクトリアマイルとか、今までに重賞を30回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
2012年の西園君は、サダムパテックとかがよう走ったんで、「43勝・獲得賞金10億5017万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとりました。
けど、それからは伸び悩んどって、去年までの5年間も、
2017年→34勝・獲得賞金6億9643万円
2018年→20勝・獲得賞金5億7223万円
2019年→24勝・獲得賞金4億4066万円
2020年→29勝・獲得賞金4億8040万円
2021年→31勝・獲得賞金6億1579万円
っちゅう物足りない数字やったんや。
せやから、今年の西園君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、先週までに稼いだ賞金が「4億4323万円」と、去年の同じ時期(7月25日【日】まで)の「3億5917万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の西園君は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のクイーンSにローザノワール、1510万円のポプラ特別にタガノペカ、1510万円の豊栄特別にヴァモスロードと、賞金の高い特別レースに3頭を登録しとるんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。


2022/07/25
金メダリストの室伏広治さんは高校の同級生なんですよ
和田正一郎調教師(美浦)

主な管理馬:
オジュウチョウサン(2022年中山グランドジャンプなど)
テルツェット(2021年ダービー卿CTなど)
ライオンボス(2019年アイビスSD)
ルミナスウォリアー(2017年函館記念)


今週の主な登録馬:
テルツェット(クイーンS)
ライオンボス(アイビスSD)
ヴァイトブリック(新潟ジャンプS)


担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、和田正一郎君は、2018年の2月に調教師を引退して、今は実家の「和田牧場」(千葉県成田市大栄)で場長をやっている、和田正道さんの長男です。
正道さんと言えば、1997年のクイーンSを勝ったプロモーションや、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどを管理していたことでお馴染みですね。
もちろん、正一郎君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見ていたのですから、この世界に入ったのは当たり前だったのでしょう。
ちなみに、彼は成田高校(千葉県成田市)を卒業していて、同級生には、アテネオリンピックのハンマー投げで金メダリストになっていて、今は、スポーツ庁の長官をやっている室伏広治さんがいるんですよ。
北海道大学の獣医学部を卒業してから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った正一郎君は、その年の10月から成宮明光さんの厩舎で厩務員をやって、11月からはお父さんの厩舎で調教助手をやっていました。
それから、2009年の2月に2度目の挑戦で調教師の試験に受かると、その年の5月に自分の厩舎を開業していて、オジュウチョウサンを使った2016年の中山グランドジャンプで、初めての重賞勝ちをGIで飾っているんですよ。
その後も、正一郎君の厩舎は何度も大きいレースを勝っていて、今までに、GIの9勝を含めて重賞を19勝もしていますし、2016年には、今までで一番多い22勝を上げて、「4億5681万円」の賞金を稼いでいて、2017年には、17勝を上げて、今までで一番多い「4億6865万円」の賞金を稼いでいました。
でも、その後の4年間は、
2018年→3億1873万円
2019年→3億9106万円
2020年→4億1503万円
2021年→3億8960万円
と書けば分かる通りで、賞金が伸び悩んでいましたから、今年の正一郎君は、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年は、オジュウチョウサンを使った中山グランドジャンプを勝つなど、先週までに8勝を上げて、稼いだ賞金は「2億5736万円」と、去年の同じ時期(7月25日【日】まで)の「1億8763万円」を大きく上回っているんですよ。
もちろん、今の正一郎君は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のクイーンSにテルツェット、4100万円のアイビスSDにライオンボス、2900万円の新潟ジャンプSにヴァイトブリックと、賞金の高い重賞レースに3頭を登録していますので、私が正一郎君でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。


2022/07/25
乗り役時代にティコティコタックとかでGIを6勝しとりました
武幸四郎調教師(栗東)

主な管理馬:
セキフウ(2021年兵庫ジュニアグランプリ)
ウォーターナビレラ(2021年ファンタジーS)
ハッピーアワー(2019年ファルコンS)


今週の主な登録馬:
ウォーターナビレラ(クイーンS)
スティクス(アイビスSD)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるやろうけど、武幸四郎君は、武豊君の弟で、現役で乗り役をやっとる秋山真一郎君、江田勇亮(ゆうすけ)君、勝浦正樹君、武士沢友治君、松田大作君や、今は調教師をやっとる村田一誠君とかと同じで、1994年に「第13期生」として競馬学校の騎手課程に入っとって、1997年に、親父さんの武邦彦厩舎からデビューしとったし、初勝利が重賞のマイラーズCっちゅう、派手なデビュー週でしたな。
その後も、ティコティコタックに乗った2000年の秋華賞や、ウインクリューガーに乗った2003年のNHKマイルCや、ソングオブウインドに乗った2006年の菊花賞や、メイショウマンボに乗った2013年のオークスとかを勝っとって、2016年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の2月に乗り役を引退するまでに、6つのGIを含めて重賞を28勝、全部で693勝っちゅう実績を残しとりましたわ。
乗り役を引退してからの幸四郎君は、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬の仕上げ方や、厩舎をやりくりする方法とか、色々なことを教わっとりました。
で、幸四郎君は、2018年の3月に自分の厩舎を開業しとって、同期は、高柳大輔君、武英智(ひでのり)君、田中博康君、林徹君、安田翔伍君、和田勇介君の6人ですな。
結局、2018年の幸四郎君は、「16勝・獲得賞金2億7735万円」っちゅう成績を残しとって、これは、同期の中で一番の数字やったし、2019年は、ハッピーアワーを使ったファルコンSで初めての重賞勝ちを飾るなど、「14勝・獲得賞金2億9222万円」っちゅう、2年目としてはまあまあの成績を残しとりました。
そんで、開業3年目やった一昨年は、「28勝・獲得賞金4億6492万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも大きく伸ばしとったし、去年は、ウォーターナビレラを使ったファンタジーSを勝つなど、「34勝・獲得賞金5億9270万円」と、今までで一番の成績を残しとったんですわ。
せやけど今年は、先週までが「16勝・獲得賞金3億1173万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(7月25日【日】まで)の「21勝・獲得賞金3億1213万円」を下回っとりますから、今の幸四郎君は「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のクイーンSにウォーターナビレラ、4100万円のアイビスSDにスティクスを登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とります。


2022/07/25
慶応大学の商学部を出た後は大手飲料メーカーで働く予定でした
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
ユーバーレーベン(2021年オークス)
シュネルマイスター(2021年NHKマイルCなど)
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
アユサン(2013年桜花賞)


今週の主な登録馬:
ゴルトベルク(クイーンS)
ジュニパーベリー(アイビスSD)
ムスコローソ(アイビスSD)
アップストリーム(豊栄特別)
マイネルメサイア(積丹特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2005年3月に廃止)で調教師をやっていた手塚佳彦さんの長男で、佳彦さんは、足利競馬場と宇都宮競馬場で29連勝したドージマファイターを管理していたことでお馴染みですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学の商学部を卒業する前には、大手飲料メーカーなど、いくつかの会社から内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになったそうです。
そして、手塚君の伯父にあたる、ライスシャワーの調教師としてお馴染みの飯塚好次(よしじ)さんに相談したところ、「それならJRAでやった方がいい」と言われて気持ちが決まったそうで、就職の内定を断って、当時、鵡川にあった西山牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏(さとし)さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていたんですよ。
競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も、2010年が19勝だった以外は、毎年20勝以上しています。
それに、手塚君の厩舎は、開業1年目だった1999年に、ベルグチケットを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていますし、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSや、フィエールマンを使った2018年の菊花賞と2019年と一昨年の天皇賞・春など、今までに、GIの8勝を含めて重賞を34勝もしているんですよ。
ちなみに、少し前まで手塚君は「日本調教師会」の副会長をやっていて、今年の2月からは会長をやっています。
2017年は、セダブリランテスを使ったラジオNIKKEI賞を勝つなど、38勝を上げて、「6億8707万円」の賞金を稼いでいましたし、一昨年までの3年間も、
2018年→26勝・獲得賞金7億4821万円
2019年→33勝・獲得賞金8億3875万円
2020年→33勝・獲得賞金10億3416万円
という素晴らしい成績を残していて、一昨年は、賞金が初めて10億円の大台に乗っていました。
そして去年は、ウインマリリンで日経賞とオールカマー、シュネルマイスターでNHKマイルCと毎日王冠、ユーバーレーベンでオークスを勝つなど、「45勝・獲得賞金13億3529万円」という成績で、勝ち星と賞金のどっちも、今までで一番の数字だったんですよ。
でも、今年は先週までが「12勝・獲得賞金3億8478万円」という成績で、去年のペースを大きく下回っていますから、きっと今の手塚君は、「早く巻き返したい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のクイーンSにゴルトベルク、4100万円のアイビスSDにジュニパーベリーとムスコローソ(今の時点では除外対象)、1510万円の豊栄特別にアップストリーム、1070万円の積丹特別にマイネルメサイアと、5頭を賞金の高い特別レースに登録していますので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。