「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/07/18
ノーザンファーム空港でステイゴールドとかに関わっとったんですわ
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
ナミュール(2022年チューリップ賞)
レイパパレ(2021年大阪杯など)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
シャイニングレイ(2014年ホープフルSなど)

今週の主な登録馬:
ショウナンアリアナ(しらかばS)
ファルコニア(中京記念)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術もやっとったんや。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、2019年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝って、他の馬もよう走ったんで、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、「ノーザンファーム空港」におった頃の経験と、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
次の2016年は、「18勝・獲得賞金3億7342万円」っちゅう成績で、前の年を大きく下回ったしもうたんやけど、その後は、
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
2019年→40勝・獲得賞金7億9332万円
2020年→29勝・獲得賞金8億3063万円
2021年→36勝・獲得賞金9億1219万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとって、特に去年は、レイパパレを使った大阪杯や、エリザベスタワーを使ったチューリップ賞を勝っとって、2015年の次に多い賞金を稼いどります。
せやけど今年は、先週までが「9勝・獲得賞金5億0187万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(7月18日【日】まで)の「20勝・獲得賞金5億8784万円」を下回っとるんやから、今の高野君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1840万円のしらかばSにショウナンアリアナ、4100万円の中京記念にファルコニアと、2頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるんやろうな。

2022/07/18
乗り役時代に1999年の菊花賞を勝っとりましたな
渡辺薫彦調教師(栗東)

主な管理馬:
シゲルピンクルビー(2021年フィリーズレビュー)
ヴァルディゼール(2019年シンザン記念)

今週の主な登録馬:
スーパーフェザー(中京記念)
ダブルシャープ(中京記念)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとるように、渡辺薫彦君は、沖芳夫厩舎で厩務員をやっとった渡辺薫さんの長男で、古川平厩舎で調教助手をやっとった古川博さんが伯父っちゅう競馬一家で育ったんですわ。
こういう環境で育った薫彦君は、小さい頃から馬の世界で働こうと思っとったそうで、1991年に競馬学校の騎手課程に入って、1994年に沖厩舎から乗り役としてデビューしたんや。
ちなみに、現役の乗り役やったら、同期に岩部純二君と植野貴也君と幸英明君と吉田豊君がおるし、引退して調教助手になっとる菊地昇吾君と小林久晃君と高山太郎君とかも同期ですな。
薫彦君は、デビュー6年目やった1999年に、ナリタトップロードできさらぎ賞と弥生賞を勝っとったし、この年の秋は菊花賞で初めてのGI勝ちを飾っとりました。
それからは、GIこそ勝てなかったんやけど、メガスターダムに乗った2001年のラジオたんぱ杯2歳Sとか、ナムラサンクスに乗った2004年のダイヤモンドSとか、タマモホットプレイに乗った2006年のシルクロードSとか、サウンドバリアーに乗った2010年のフィリーズレビューとかを勝っとって、2012年に乗り役を引退するまでに、重賞を10勝、通算339勝っちゅう実績を残しとるんですわ。
乗り役を辞めてからの薫彦君は、乗り役としてずっと所属しとった沖厩舎で調教助手をやって経験を積んで、3回目の挑戦やった2014年の12月に調教師の試験に受かって、2016年の3月に自分の厩舎を開業したんや。
でもって、最初の年は「12勝・獲得賞金2億1078万円」っちゅうまずまずの成績やったし、その後の4年間も、
2017年→14勝・獲得賞金3億0491万円
2018年→19勝・獲得賞金2億7987万円
2019年→14勝・獲得賞金4億2376万円
2020年→19勝・獲得賞金4億2401万円
2021年→19勝・獲得賞金5億2419万円
と、順調に実績を積み重ねとって、2019年は、ヴァルディゼールを使ったシンザン記念で初めての重賞勝ちを飾っとったし、去年は、シゲルピンクルビーを使ったフィリーズレビューを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
そんで、今年も勢いが続いとって、先週までに16勝と、今までで一番のペースで勝ち星を上げとるし、稼いだ賞金も「2億8422万円」と、去年の同じ時期(7月18日【日】まで)の「2億8564万円」とほとんど変わらん数字なんや。
もちろん、今の薫彦君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の中京記念にスーパーフェザーとダブルシャープを登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2022/07/18
「小松温泉牧場」でサンライズペガサスとかに乗っとったんや
杉山晴紀調教師(栗東)

主な管理馬:
アリーヴォ(2022年小倉大賞典)
ミスニューヨーク(2021年ターコイズS)
デアリングタクト(2020年オークスなど)
ケイティブレイブ(2018年JBCクラシックなど)

今週の主な登録馬:
ベレヌス(中京記念)
ミスニューヨーク(中京記念)
スズカルビコン(岩国特別)
ジャスティンカツミ(利尻特別)

担当者:調教師情報部 元調教師T

1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおって、そういう友達の影響でレースを見るようになったそうやな。
そんで、中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになった杉山君は、最初は乗り役を目指しとったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって彼は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習しとったそうやな。
高校を卒業してから、すぐに「小松温泉牧場」(石川県小松市・現在の小松トレーニングセンター)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしとったんですわ。
この頃は、2000年の武蔵野Sなどを勝ったサンフォードシチーや、2002年の産経大阪杯など重賞を3勝したサンライズペガサスとかが調整に来とって、彼も乗っとったそうやな。
で、その年の7月から武宏平厩舎で厩務員をやって、8月から調教助手をやって、2014年の2月に武先生が定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、調教師になるため、厩舎の仕事をしながら猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年の12月に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、2016年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、2016年は開業が遅かったんで、年末までが「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、2017年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と一気に数字を伸ばしとりました。
それに、3年目やった2018年は、地方で、ケイティブレイブを使ったダイオライト記念と日本テレビ盃を勝っとったし、JRAでも、ウインテンダネスを使った目黒記念と、ケイティブレイブを使ったJBCクラシックを勝つなど、「19勝・獲得賞金4億8160万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
そんで、2019年も、地方では、ケイティブレイブで浦和記念を勝って、JRAでも、ロードマイウェイを使ったチャレンジCを勝つなど、「30勝・獲得賞金5億7710万円」っちゅう成績を残しとったし、一昨年は、デアリングタクトで桜花賞とオークスと秋華賞を、アールスターで小倉記念を勝つなど、42勝を上げて、賞金は「11億4272万円」と、勝ち星と賞金のどっちも、開業からずっと右肩上がりになっとりました。
せやけど去年は、「37勝・獲得賞金8億0939万円」っちゅう成績で、初めて前の年の数字を下回ってしもうたんやから、今年の杉山君は「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろう。
実際、今年は、アリーヴォを使った小倉大賞典を勝つなど、先週までが「22勝・獲得賞金5億1887万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(7月18日【日】まで)の「14勝・獲得賞金4億0028万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんでしょうな。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円の中京記念にベレヌスとミスニューヨーク、1510万円の岩国特別にスズカルビコン、1070万円の利尻特別にジャスティンカツミと、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。

2022/07/18
メイショウマンボの厩舎で働いとりました
荒川義之調教師(栗東)

主な管理馬:
モズナガレボシ(2021年小倉記念)
デンコウアンジュ(2020年愛知杯など)
メイショウカンパク(2012年京都大賞典)
ギュスターヴクライ(2012年阪神大賞典)

今週の主な登録馬:
モズナガレボシ(中京記念)
ラルフ(岩国特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、荒川義之君は、1994年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月からは、2013年のオークスと秋華賞とエリザベス女王杯を勝ったメイショウマンボでお馴染みやった、2014年の2月に引退した飯田明弘さんの厩舎で厩務員をやって、その年の12月からは調教助手をやっとりましたな。
で、2007年に調教師の試験に受かると、その年の7月に、安藤正敏厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、7月の開業やったこともあって、勝ち星は1つだけで、稼いだ賞金は「4569万円」やったけど、次の年は、オースミグラスワンを使った新潟大賞典で初めて重賞を勝つなど、「19勝・獲得賞金3億7017万円」と、一気に数字を伸ばしとったし、その後も、ギュスターヴクライを使った2012年の阪神大賞典や、メイショウカンパクを使った2012年の京都大賞典や、デンコウアンジュを使った2015年のアルテミスSと2019年の福島牝馬Sと一昨年の愛知杯とか、今までに重賞を11勝しとるんや。
荒川君が飯田厩舎におった頃は、障害の重賞を勝ちまくったリターンエースや、2000年の産経大阪杯や2001年の鳴尾記念を勝ったメイショウオウドウとか、大きいレースを勝っとる馬が何頭もおったんで、それを間近で見て、「どういう馬がよう走るんか」をしっかり学べたんでしょうな。
2012年の荒川君の厩舎は、さっきも書いた通りで、ギュスターヴクライを使った阪神大賞典と、メイショウカンパクを使った京都大賞典を勝つなど、全部で26勝を上げて、今までで一番多い「5億7518万円」の賞金を稼いどりました。
せやけど、その後は数字が伸び悩んどって、去年までの5年間も、
2017年→16勝・獲得賞金3億7721万円
2018年→15勝・獲得賞金3億0779万円
2019年→23勝・獲得賞金4億3962万円
2020年→17勝・獲得賞金4億4205万円
2021年→18勝・獲得賞金3億9057万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんや。
そんで、今年に入ってからも悪い流れは続いとって、先週までの成績が「6勝・獲得賞金1億2736万円」と、去年の同じ時期(7月18日【日】まで)の「13勝・獲得賞金2億2555万円」を大きく下回っとるんやから、きっと今の荒川君は、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の中京記念にモズナガレボシ、1510万円の岩国特別にラルフと、賞金の高い特別レースに2頭を登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とります。