「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/06/06
千葉県では有名な進学校の出身です
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
シャドウディーヴァ(2021年府中牝馬S)
トーキングドラム(2017年阪急杯)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
シャドウディーヴァ(エプソムC)
シャンデリアムーン(函館スプリントS)
ビヨンドザシーン(青梅特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

千葉県出身の斎藤誠君は、実家が酒屋という、競馬とは縁のない家庭で生まれ育ったんですけど、お父さんと中山競馬場に行った時に、目の前で馬が走っている姿を見て、「騎手になりたい」と思ったそうで、その後は、二度、競馬学校・騎手課程の試験を受けたのですが、どちらも落ちてしまいました。
でも、競馬の仕事が諦めきれなかった斎藤君は、千葉県では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、3年くらい生産牧場で働いていたんですよ。
そして、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員をやって、1997年から2005年までは調教助手をやっていました。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属していて、2019年の「最多勝利新人騎手」だった斎藤新(あらた)君は、斎藤誠君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、その時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまって、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、5回目の挑戦だった2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という成績を残していました。
それに、2017年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していて、特に2017年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字だったんですよ。
ただ、その後の4年間は、
2018年→24勝・獲得賞金4億2459万円
2019年→38勝・獲得賞金6億3290万円
2020年→27勝・獲得賞金5億1797万円
2021年→30勝・獲得賞金5億1317万円
と、数字が伸び悩んでいましたから、今年の斎藤君は、「何が何でも巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際、先週までの成績が「16勝・獲得賞金2億9751万円」と、去年の同じ時期(6月6日【日】まで)の「11勝・獲得賞金1億7902万円」を大きく上回っているんですよ。
もちろん、今の斎藤君は、「賞金の高い特別レースを多く勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が4300万円のエプソムCにシャドウディーヴァ、4100万円の函館スプリントSにシャンデリアムーン、1510万円の青梅特別にビヨンドザシーンと、3頭を特別レースに登録していますので、私が彼でしたら、どの馬も全力で仕上げますね。

2022/06/06
開業1年目にJBCレディスクラシックを勝っとりましたな
長谷川浩大調教師(栗東)

主な管理馬:
ナムラクレア(2021年小倉2歳S)
ヤマニンアンプリメ(2019年JBCレディスクラシックなど)

今週の主な登録馬:
ナムラクレア(函館スプリントS)
メモリーレゾン(北海ハンデキャップ)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

京都府出身の長谷川浩大(こうだい)君は、2000年に「第19期生」として、競馬学校の騎手課程に入ったんですわ。
ちなみに、競馬学校の同期には、現役の乗り役やったら、石橋脩君と松岡正海君がおって、今は美浦で調教師をやっとる加藤士津八(しづや)君も同期やな。
そんで、2003年に競馬学校を卒業する時、騎乗技術が優秀だった者に贈られる、「アイルランド大使特別賞」をもらっとった長谷川君は、この年の3月1日(土)に中村均厩舎から乗り役としてデビューして、マイネサマンサに乗った阪神2Rの新馬戦で「初騎乗・初勝利」を飾ったんや。
しかも、1年目は年末までに、同期の中で一番多い28勝を上げて、関西の新人騎手賞にあたる「中央競馬関西放送記者クラブ賞」をもらっとったように、乗り役としてええスタートが切れたんですわ。
その後も、2004年は28勝、2005年は38勝、2006年は33勝、2007年は31勝、2008年は22勝と、順調に勝ち星を積み重ねとったし、セフティーエンペラに乗った2004年の福島記念で、同期の中で最初に重賞勝ちを飾ると、ダイワパッションで2005年のフェアリーSと2006年のフィリーズレビューも勝っとりました。
ただ、2009年は3勝と、一気に勝ち星が減ってしもうて、その後も、2010年と2011年が12勝っちゅう数字やったし、次の年も思うように勝てなかったんで、「乗り役として区切りを付けなアカン」と考えた彼は、2012年の9月20日(木)付で乗り役を引退したんや。
それからの長谷川君は、前に所属しとった中村均厩舎で調教助手をやって、ここにおった頃には、2018年の福島牝馬Sを勝ったキンショーユキヒメとかを担当しとりました。
2018年の12月、4回目の挑戦で調教師の試験に受かった長谷川君は、次の年の3月に、定年で引退した中村さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業しとって、年末までにJRAで「7勝・獲得賞金1億4185万円っちゅう成績を残しとったんや。
しかも、ヤマニンアンプリメを使った北海道スプリントC(地方交流重賞)で、初めての重賞勝ちを飾っとるし、その後もこの馬でクラスターC(地方交流重賞)とJBCレディスクラシック(地方交流G1)を勝ったんやから、調教師としてええスタートが切れたと言えるやろうな。
その後も、一昨年が「11勝・獲得賞金2億4534万円」、去年が「15勝・獲得賞金3億2874万円」っちゅう形で順調に成績を伸ばしとって、去年は、ナムラクレアを使った小倉2歳Sで、JRAでは初めての重賞勝ちを飾っとります。
そんで今年も、先週までの成績が「9勝・獲得賞金20410万円」と、去年の同じ時期(6月6日【日】まで)の「4勝・獲得賞金9775万円」を大きく上回っとりますから、今の長谷川君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の函館スプリントSにナムラクレア、1510万円の北海ハンデキャップにメモリーレゾンと、賞金の高い特別レースに2頭を登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2022/06/06
お祖父さんの管理馬が第1回の桜花賞を勝っています
田村康仁調教師(美浦)

主な管理馬:
アスクビクターモア(2022年弥生賞)
グロンディオーズ(2021年ダイヤモンドS)
センチュリオン(2018年マーチS)
メジャーエンブレム(2016年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
トーセングラン(エプソムC)
キルロード(函館スプリントS)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんもよく知っている通りで、田村康仁君は、1986年のセントライト記念や、1988年のアルゼンチン共和国杯を勝ったレジェンドテイオーなどを管理していた田村駿仁(しゅんじ)さんの息子さんで、お祖父さんは1939年に第1回の中山四歳牝馬特別(現在の桜花賞)を勝ったソールレデイなどを管理していた田村仁三郎(にさぶろう)さんという、「筋金入りの競馬一家」で育ちました。
1965年のオークスを勝ったベロナなどを管理していた田中和夫さんの厩舎で、1986年から調教助手をやっていた田村君は、1997年に調教師の試験に受かっています。
そして1998年に自分の厩舎を開業してからは、その年が5勝でしたけど、次の年からは、1999年が8勝、2000年が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、ルゼルを使った2001年の青葉賞で初めて重賞を勝っていて、2016年は、メジャーエンブレムでNHKマイルCを勝つなど、今までで一番多い「5億1175万円」の賞金を稼いでいました。
ただ、その後の5年間は、
2017年→3億3096万円
2018年→4億9058万円
2019年→3億8179万円
2020年→4億7721万円
2021年→4億3987万円
という形で数字が伸び悩んでいましたから、今年の田村君は、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年は、アスクビクターモアを使った弥生賞を勝つなど、先週までに8勝を上げて、稼いだ賞金は「2億9629万円」と、去年の同じ時期(6月6日【日】まで)の「2億0354万円」を大きく上回っているんですよ。
もちろん、今の田村君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が4300万円のエプソムCにトーセングラン、4100万円の函館スプリントSにキルロードと、2頭を賞金の高い重賞レースに登録してきましたので、「どっちも勝負懸かり」と私は見ています。

2022/06/06
ハクタイセイで1990年のきさらぎ賞を勝っとりました
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
ソダシ(2022年ヴィクトリアマイルなど)
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)

今週の主な登録馬:
ファーストフォリオ(函館スプリントS)
プルパレイ(函館スプリントS)
モンファボリ(函館日刊スポーツ杯)
ビューティーウェイ(北海ハンデキャップ)
テーオーソラネル(春日井特別)
スワヤンブナート(駒ヶ岳特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

須貝尚介君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、岩戸孝樹君とか、武藤善則君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとったんや。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の2月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)を勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
その後の6年間は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
2019年→35勝・獲得賞金8億4034万円
2020年→36勝・獲得賞金9億0833万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんやけど、去年は、ソダシを使った桜花賞を勝つなど、42勝を上げて、今までで3番目に多い、「11億7357万円」の賞金を稼いどりました。
そんで今年も、ソダシを使ったヴィクトリアマイルを勝つなど、先週までが「16勝・獲得賞金5億5629万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(6月6日【日】まで)の「15勝・獲得賞金5億0928万円」を上回っとりますから、今の尚介君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の函館スプリントSにファーストフォリオとプルパレイ、1510万円の函館日刊スポーツ杯にモンファボリ、1510万円の北海ハンデキャップにビューティーウェイなど、賞金の高い特別レースに6頭を登録してきましたんで、尚介君がどの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。