「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/05/23
馬術の名門、明治大学に推薦で入ったんですわ
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
プラダリア(2022年青葉賞)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)
ヴィクティファルス(2021年スプリングS)
サラキア(2020年府中牝馬S)

今週の主な登録馬:
プラダリア(ダービー)
カイカノキセキ(葵S)
デュードヴァン(欅S)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっていた馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
ちなみに、美浦で厩舎を開業しとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身やな。
そんで学君は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、ジャパンとブルームの2頭を去年のジャパンCに使っとった、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどりました。
それから一昨年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとって、特に一昨年は、エアアルマスを使った東海Sと、サラキアを使った府中牝馬Sを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
そんで去年は、ヴィクティファルスを使ったスプリングSと、カテドラルを使った京成杯AHと、アンドヴァラナウトを使ったローズSを勝つなど、一昨年と同じ33勝を上げたんやけど、稼いだ賞金は「7億8951万円」と、一昨年の数字を下回ってしもうたんや。
せやから、今年の学君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、プラダリアを使った青葉賞を勝つなど、先週までが「16勝・獲得賞金3億9844万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(5月23日【日】まで)の「11勝・獲得賞金2億8171万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の学君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにプラダリア、4000万円の葵Sにカイカノキセキ、2200万円の欅Sにデュードヴァンと、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。

2022/05/23
クロフネの調教を担当しとったんや
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ドウデュース(ダービー)
ミスフィガロ(御在所特別)
アーティット(白百合S)
フライライクバード(目黒記念)
ウーリリ(安土城S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを15回も勝っとるし、他も入れたら重賞を53回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの5年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
と書けば分かる通りで、毎年10億円以上の賞金を稼いどったし、去年も勢いは続いとって、ワールドプレミアを使った天皇賞・春や、ドウデュースを使った朝日杯FSなど、重賞の6勝を含めて48勝を上げて、一昨年を大きく上回る「14億2059万円」の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど今年は、ヨーホーレイクを使った日経新春杯や、ポタジェを使った大阪杯を勝っとるんやけど、先週までが「13勝・獲得賞金6億9301万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(5月23日【日】まで)の「24勝・獲得賞金7億9967万円」を大きく下回っとりますから、今の友道君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにドウデュース、1510万円の御在所特別にミスフィガロ、2000万円の白百合Sにアーティット、5700万円の目黒記念にフライライクバード、2500万円の安土城Sにウーリリと、賞金の高い特別レースに5頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるやろうな。

2022/05/23
育成牧場でキョウエイボーガンの調教を付けていたんですよ
小島茂之調教師(美浦)

主な管理馬:
オニャンコポン(2022年京成杯)
ロードクエスト(2018年スワンSなど)
クィーンスプマンテ(2009年エリザベス女王杯)
ブラックエンブレム(2008年秋華賞など)

今週の主な登録馬:
オニャンコポン(ダービー)

担当者:調教師情報部 元調教師M

広島県で生まれて、東京で育った小島茂之君は、高校を卒業してから、魚市場でアルバイトをしていた頃に、「競馬に関わる仕事がしたい」と考えるようになって、門別にある育成牧場の「ファンタストクラブ」で働いていました。
彼は、そこで馬乗りを覚えて、1992年の神戸新聞杯と中日スポーツ賞4歳S(現在のファルコンS)を勝ったキョウエイボーガンなどの調教を付けていたんですよ。
1993年に競馬学校の厩務員課程に入った小島君は、その年の7月から嶋田功厩舎で厩務員をやって、1994年からの5年間は、浅野洋一郎厩舎で調教助手をやっていました。
ちなみに、その頃の浅野厩舎には、1996年の若葉Sを勝って、皐月賞でも4着だったミナモトマリノスがいて、この馬を担当していたのが小島君です。
その後、彼は、1999年の11月から2002年の2月まで岩城博俊厩舎で調教助手をやって、2002年に調教師の試験に受かると、技術調教師としてアイルランドに行って、ジョン・オックス厩舎で色々なことを勉強していました。
ジョン・オックス厩舎と言えば、皆さんもよく知っている通りで、小島君が行く前には、シンダーで2000年のイギリスダービーや凱旋門賞などを勝っていましたし、彼が日本に戻ってからも、アラムシャーで2003年のキングジョージなどを勝っていて、シーザスターズで2009年のイギリス2000ギニーとイギリスダービーと凱旋門賞などを勝っているように、名門中の名門です。
2003年に自分の厩舎を開業した小島君は、最初の年が6勝止まりでしたけど、2004年に10勝を上げてからは、コンスタントに勝ち星を上げていて、2008年には、ブラックエンブレムを使ったフラワーCで初めての重賞勝ちを飾っていましたし、秋にはこの馬で秋華賞も勝つなど、全部で25勝を上げて、今までで一番多い「5億0696万円」の賞金を稼いでいました。
でも、それからは数字が伸び悩んでいて、去年までの3年間も、
2019年→16勝・獲得賞金3億2887万円
2020年→9勝・獲得賞金2億3418万円
2021年→17勝・獲得賞金2億4225万円
という物足りない成績が続いていましたから、今年の小島君は、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年は、オニャンコポンを使った京成杯で3年振りに重賞を勝つなど、先週までが「7勝・獲得賞金1億1991万円」という成績で、去年の同じ時期(5月23日【日】まで)の「5勝・獲得賞金8734万円」を大きく上回っています。
もちろん、今の彼は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにオニャンコポンを登録してきましたので、全力で仕上げてくる筈ですよ。
それに、小島君の厩舎は、クィーンスプマンテを使った2009年のエリザベス女王杯から、12年以上もGIを勝てていませんので、今回は、「ここで久々のGI勝ちを」という思いも込められているのでしょう。

2022/05/23
2019年の「調教師リーディング1位」ですな
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ダノンスコーピオン(2022年NHKマイルCなど)
ダノンスマッシュ(2021年高松宮記念など)
ロードカナロア(2013年スプリンターズSなど)
カレンチャン(2011年スプリンターズSなど)

今週の主な登録馬:
デシエルト(ダービー)
ファジェス(御在所特別)
ヴィアドロローサ(葵S)
ナオミラフィネ(青嵐賞)
スワーヴジョーダン(荒川峡特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんがよう知っとるやろう。
今年で開業28年目を迎えた彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年のスプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬がよう稼いどりましたな。
それに安田君は、2004年に自分の厩舎からデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、2018年の3月に厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
2014年から、安田君の厩舎はしばらく伸び悩んどったんやけど、2019年には、ダノンスマッシュでシルクロードSとキーンランドCを、ダイアトニックでスワンSを勝つなど、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう、今までで一番の成績を残して、初めて調教師リーディングの1位になっとったし、一昨年は、ダノンザキッドを使ったホープフルSで7年振りにGIを勝つなど、46勝を上げて、今までで3番目に多い「12億5395万円」の賞金を稼いどりました。
せやけど去年は、「41勝・獲得賞金11億8246万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも前の年を下回ってしもうたし、今年に入ってからも悪い流れは続いとって、ダノンスコーピオンを使ったNHKマイルCとか、先週までに22勝を上げとるんやけど、稼いだ賞金は「6億0192万円」と、去年の同じ時期(5月23日【日】まで)の「7億0268万円」を下回っとるんやから、今の安田君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにデシエルト、1070万円の御在所特別にファジェス、4000万円の葵Sにヴィアドロローサ、1510万円の青嵐賞にナオミラフィネ、1510万円の荒川峡特別にスワーヴジョーダンと、賞金の高い特別レースに5頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。