「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2022/05/02
ジャパンCを勝ったペイザバトラーの厩舎で働いとったんですわ
中内田充正調教師(栗東)

主な管理馬:
セリフォス(2021年デイリー杯2歳Sなど)
グレナディアガーズ(2020年朝日杯FSなど)
ダノンファンタジー(2018年阪神ジュベナイルFなど)
ダノンプレミアム(2017年朝日杯FSなど)

今週の主な登録馬:
セリフォス(NHKマイルC)
カイザーバローズ(新潟大賞典)
ボンディマンシュ(鞍馬S)
グランディア(プリンシパルS)
ロードプレジール(三方ヶ原S)

担当者:調教師情報部 元調教師T

栗東トレセンから車で40分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパには競馬のことを教えてくれる学校があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとったんですわ。
それから、イギリスの「ウェストオックスフォードシャーカレッジ」で馬学と経済学を学んどって、在学中には、フランスに渡って、クリスティア・ヘッド厩舎で研修を受けとりました。
卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやったアメリカのロバート・フランケル厩舎で調教助手をやって、その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
10年くらい海外で勉強して、日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2011年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満厩舎で調教助手をやっとりました。
橋田厩舎は、1998年の宝塚記念を勝ったサイレンススズカや、1999年のダービーを勝ったアドマイヤベガや、2003年と2004年のエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴや、2005年の天皇賞・春を勝ったスズカマンボとかでお馴染みですな。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、中内田君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとって、藤原厩舎では、2012年の天皇賞・秋を勝ったエイシンフラッシュや、2013年のマイルCSを勝ったトーセンラーの調教を担当しとったし、角居厩舎では、ルーラーシップが2012年に香港のクイーンエリザベス2世Cを勝った時の遠征に同行しとったんや。
そんで、開業して初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、その後の5年間は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円(調教師リーディング48位)
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円(同20位)
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円(同8位)
2018年→45勝・獲得賞金8億8644万円(同9位)
2019年→48勝・獲得賞金12億8505万円(同4位)
と書けば分かる通りで、右肩上がりで賞金を増やしとったし、中でも2019年は、今までで一番の賞金を稼いどって、しかも、JRA賞の「最高勝率調教師」を受賞しとったんやから、ホンマに大したもんやで。
ただ一昨年は、グレナディアガーズを使った朝日杯FSとか、重賞を3つ勝ったんやけど、「36勝・獲得賞金7億7341万円(同13位)」っちゅう成績で、2019年の数字を大きく下回ったんやから、去年の中内田君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろ。
実際、去年は、54勝を上げて、初めて「調教師リーディングの1位」になっとったし、賞金も、2019年の次に多い「11億3628万円」を稼いどったんですわ。
そんで今年も、先週までに「20勝・獲得賞金3億2159万円」っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(5月2日【日】まで)の「17勝・獲得賞金2億8500万円」を上回っとります。
もちろん、今の中内田君は、「この勢いを止めたくたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のNHKマイルCにセリフォス、4300万円の新潟大賞典にカイザーバローズ、2300万円の鞍馬Sにボンディマンシュ、2000万円のプリンシパルSにグランディア、1840万円の三方ヶ原Sにロードプレジールと、全部で5頭を賞金の高い特別レースに登録しとりますから、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2022/05/02
去年だけで海外のG1を4勝もしとります
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
ラヴズオンリーユー(2021年ブリーダーズCフィリー&メアターフなど)
コントレイル(2020年ダービーなど)
リスグラシュー(2019年有馬記念など)
モズアスコット(2018年安田記念など)

今週の主な登録馬:
キングエルメス(NHKマイルC)
ミスターホワイト(京都新聞杯・プリンシパルS)
ホウオウライジン(立夏S)
タイセイモンストル(三方ヶ原S)
プリマヴィスタ(三方ヶ原S)

担当者:調教師情報部 元調教師I

地方の大井競馬で調教師をやっとって、2000年から2009年まで、「全国公営競馬調教師連合会」の会長を務めとった矢作和人さんの息子として生まれた矢作芳人君は、皆さんもよう知っとるように、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」、「馬を語り、馬に学ぶ」っちゅう3冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにガッチリ賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「501戦」もしとって、2番目に多い清水久詞厩舎が「460戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かりますな。
2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりました。
そんで、去年までの3年間も、
2019年→54勝・獲得賞金19億1331万円(調教師リーディング2位)
2020年→53勝・獲得賞金20億3556万円(同1位)
2021年→52勝・獲得賞金16億5818万円(同2位)
っちゅうエエ成績を残しとったし、去年は、ラヴズオンリーユーを使ったブリーダーズCフィリーズ&メアターフやマルシュロレーヌを使ったブリーダーズCディスタフとか、海外でG1を4勝もしとったんですわ。
せやけど今年は、パンサラッサを使ったドバイターフとか、海外で重賞を4勝もしとるんやけど、JRAでは、先週までが「15勝・3億9676万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(5月2日【日】まで)の「22勝・獲得賞金5億1627万円」を大きく下回っとるんやから、今の矢作君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のNHKマイルCにキングエルメス、5400万円の京都新聞杯にミスターホワイト(プリンシパルSにも登録)、1840万円の立夏Sにホウオウライジン、1840万円の三方ヶ原Sにタイセイモンストルとプリマヴィスタと、賞金の高い特別レースに5頭を登録してきましたんで、ワシが矢作君やったら、どの馬も全力で仕上げるやろうな。

2022/05/02
親父さんはヒカリデユールで有馬記念を勝っとりました
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
ソダシ(2021年桜花賞など)
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)

今週の主な登録馬:
プルパレイ(NHKマイルC)
スイーズドリームス(谷川岳S)
ファーストフォリオ(鞍馬S)
カヌメラビーチ(湘南S)
サトノアイ(湘南S)

担当者:調教師情報部 元調教師H

須貝尚介君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、岩戸孝樹君とか、武藤善則君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとったんや。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の2月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)を勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
その後の6年間は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
2019年→35勝・獲得賞金8億4034万円
2020年→36勝・獲得賞金9億0833万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったんやけど、去年は、ソダシを使った桜花賞を勝つなど、42勝を上げて、今までで3番目に多い、「11億7357万円」の賞金を稼いどりました。
せやけど今年は、ルビーカサブランカを使った愛知杯と、スワーヴアラミスを使った東海Sと、プルパレイを使ったファルコンSを勝っとるんやけど、先週までの成績が「13勝・獲得賞金3億8492万円」と、去年の同じ時期(5月2日【日】まで)の「20勝・獲得賞金5億8377万円」を大きく下回っとりますから、今の尚介君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のNHKマイルCにプルパレイ、2500万円の谷川岳Sにスイーズドリームス、2300万円の鞍馬Sにファーストフォリオ、1840万円の湘南Sにカヌメラビーチとサトノアイと、賞金の高い特別レースに5頭を登録してきましたんで、尚介君がどの馬もメイチに仕上げてくるとワシは見とります。

2022/05/02
一昨年と去年はサウジアラビアのレースを勝っとるんやけど…
森秀行調教師(栗東)

主な管理馬:
キャプテントゥーレ(2008年皐月賞)
ノボトゥルー(2001年フェブラリーSなど)
エアシャカール(2000年菊花賞など)
シーキングザパール(1997年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
ジャングロ(NHKマイルC)
ジャスパークローネ(橘S)
フォルツァエフ(立夏S)
スーパーウーパー(駿風S)
ディヴィナシオン(大日岳特別)
オレオレサララ(鞍ヶ池特別・咲花特別)
ダイシンピスケス(立川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、森秀行君は、1981年の2月から戸山為夫厩舎で厩務員をやって、この年の11月から調教助手をやっとりました。
戸山厩舎っちゅうたら、1968年のダービーを勝ったタニノハローモアとか、1992年の皐月賞とダービーを勝ったミホノブルボンなどを管理しとったことでお馴染みですな。
1993年、調教師の試験に受かった森君は、この年の5月に戸山さんが亡くなったんで、急遽、厩舎を引き継ぐ形で9月に開業しとります。
で、2ヶ月後には早くも、レガシーワールドを使ったジャパンCを勝って、周りをアッと言わせましたな。
それからも、シーキングザパールを使った1997年のNHKマイルCや、エアシャカールを使った2000年の皐月賞と菊花賞や、ノボトゥルーを使った2001年のフェブラリーSや、キャプテントゥーレを使った2008年の皐月賞とか、大きなレースで結果を残しとるし、2009年には、それまで渡辺栄さんと山内研二君の二人しか達成しとらんかった、「JRA全10場重賞制覇」を達成しとります。
ちなみに森君は、管理馬を海外のレースにどんどん挑戦させとって、1995年にはフジヤマケンザンで香港国際C(現在の香港C)を勝っとったし、その後も、1998年にはフランスの「モーリス・ド・ギース賞」をシーキングザパールで、2000年にはイギリスの「ジュライC」をアグネスワールドで、一昨年はサウジアラビアの「サンバサウジダービーC」をフルフラットで勝っとったし、去年もピンクカメハメハを使った「サウジダービー」を勝っとりますな。
2001年の森君は、「54勝・獲得賞金12億4585万円」っちゅう、開業してから一番の成績を残しとったし、2006年も、「48勝・獲得賞金12億0238万円」っちゅう、エエ成績を残しとりました。
せやけど、それからは伸び悩んどって、去年までの5年間も、
2017年→14勝・獲得賞金3億5125万円
2018年→18勝・獲得賞金3億9746万円
2019年→15勝・獲得賞金3億2025万円
2020年→21勝・獲得賞金3億7260万円
2021年→33勝・獲得賞金6億9150万円
と、昔の森厩舎を知っとる者やったら、誰が見ても物足りん数字が続いとったんや。
そんで今年も、先週までが「8勝・獲得賞金2億1066万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(5月2日【日】まで)の「9勝・獲得賞金2億6436万円」を下回っとりますから、今の森君は、「とにかく賞金の高いレースを勝たなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億3000万円のNHKマイルCにジャングロ、2000万円の橘Sにジャスパークローネ、1840万円の立夏Sにフォルツァエフ、1840万円の駿風Sにスーパーウーパーなど、賞金の高い特別レースに7頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。