「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/11/08
慶応大学の商学部を出てからサラリーマンになる予定でしたが…
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
ユーバーレーベン(2021年オークス)
シュネルマイスター(2021年NHKマイルC)
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
アユサン(2013年桜花賞)

今週の主な登録馬:
ソネットフレーズ(デイリー杯2歳S)
ウインマリリン(エリザベス女王杯)
ココロノトウダイ(福島記念)
マイネルファンロン(福島記念)
インターミッション(オーロC)
コンソレーション(相馬特別)
アルコディオーサ(磐梯山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2005年3月に廃止)で調教師をやっていた手塚佳彦さんの長男で、佳彦さんは、足利競馬場と宇都宮競馬場で29連勝したドージマファイターを管理していたことでお馴染みですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学の商学部を卒業する前には、大手飲料メーカーなど、いくつかの会社から内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになったそうです。
そして、手塚君の伯父にあたる、ライスシャワーの調教師としてお馴染みの飯塚好次(よしじ)さんに相談したところ、「それならJRAでやった方がいい」と言われて気持ちが決まったそうで、就職の内定を断って、当時、鵡川にあった西山牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていましたね。
競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しています。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も、2010年が19勝だった以外は、毎年20勝以上していますね。
それに、手塚君の厩舎は、ベルグチケットを使った1999年のフェアリーSで初めて重賞を勝っていますし、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSや、フィエールマンを使った2018年の菊花賞と一昨年と去年の天皇賞・春など、今までに、GIの8勝を含めて重賞を34勝もしています。
2017年は、セダブリランテスを使ったラジオNIKKEI賞を勝つなど、38勝を上げて、「6億8707万円」の賞金を稼いでいましたし、去年までの3年間も、
2018年→26勝・獲得賞金7億4821万円
2019年→33勝・獲得賞金8億3875万円
2020年→33勝・獲得賞金10億3416万円
という素晴らしい成績を残していて、中でも去年は、賞金が初めて10億円の大台に乗っていました。
そして今年は、ウインマリリンで日経賞とオールカマー、シュネルマイスターでNHKマイルCと毎日王冠、ユーバーレーベンでオークスを勝つなど、先週までに重賞の7勝を含めて42勝を上げていて、「調教師リーディング」は、46勝で1位の中内田充正君と4勝差の3位につけていますし、賞金は「12億4024万円」を稼いでいて、「12億1205万円」で2位の友道康夫君に「2819万円」の差を付けて1位なんですよ。
もちろん、今の手塚君は、「この勢いでガンガン稼いで、勝ち星と賞金の両方で1位になりたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のデイリー杯2歳Sにソネットフレーズ、1億0500万円のエリザベス女王杯にウインマリリン、4100万円の福島記念にココロノトウダイとマイネルファンロン、2500万円のオーロCにインターミッションなど、全部で7頭を賞金の高い特別レースに登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2021/11/08
ベルモントSを勝った馬の調教に乗っとったんや
中内田充正調教師(栗東)

主な管理馬:
グレナディアガーズ(2020年朝日杯FS)
リアアメリア(2020年ローズSなど)
ダノンファンタジー(2018年阪神ジュベナイルFなど)
ダノンプレミアム(2017年朝日杯FSなど)

今週の主な登録馬:
セリフォス(デイリー杯2歳S)
グランディア(黄菊賞)
スパークル(ユートピアS)
ダノンレガーロ(岸和田S)

担当者:調教師情報部 元調教師T

栗東トレセンから車で40分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパには競馬のことを教えてくれる学校があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとったんですわ。
それから、イギリスの「ウェストオックスフォードシャーカレッジ」で馬学と経済学を学んどって、在学中には、フランスに渡って、クリスティア・ヘッド厩舎で研修を受けとりました。
卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやったアメリカのロバート・フランケル厩舎で調教助手をやって、その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
10年くらい海外で勉強して、日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2011年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満厩舎で調教助手をやっとりました。
橋田厩舎は、1998年の宝塚記念を勝ったサイレンススズカや、1999年のダービーを勝ったアドマイヤベガや、2003年と2004年のエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴや、2005年の天皇賞・春を勝ったスズカマンボとかでお馴染みですな。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、中内田君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとって、藤原厩舎では、2012年の天皇賞・秋を勝ったエイシンフラッシュや、2013年のマイルCSを勝ったトーセンラーの調教を担当しとったんや。
そんで、開業して初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、その後の5年間は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円(調教師リーディング48位)
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円(同20位)
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円(同8位)
2018年→45勝・獲得賞金8億8644万円(同9位)
2019年→48勝・獲得賞金12億8505万円(同4位)
と書けば分かる通りで、右肩上がりで賞金を増やしとったし、中でも一昨年は、勝ち星と賞金のどっちも今までで一番の成績を残しとって、しかも、JRA賞の「最高勝率調教師」を受賞しとったんやから、ホンマに大したもんやで。
ただ去年は、グレナディアガーズを使った朝日杯FSとか、重賞を3つ勝ったんやけど、「36勝・獲得賞金7億7341万円(同13位)」っちゅう成績で、一昨年の数字を大きく下回ったんやから、今年の中内田君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
実際、先週までに46勝を上げて、「調教師リーディング」の1位になっとるし、賞金も「8億4595万円」を稼いで、去年の同じ時期(11月8日【日】まで)の「5億2624万円」を大きく上回っとるんですわ。
もちろん、今の中内田君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のデイリー杯2歳Sにセリフォス、1010万円の黄菊賞にグランディア、1820万円のユートピアSにスパークル、1820万円の岸和田Sにダノンレガーロと、4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2021/11/08
親父さんは一昨年のリーディングトレーナーですな
安田翔伍調教師(栗東)

主な管理馬:
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念)
ワンダーリーデル(2019年武蔵野S)

今週の主な登録馬:
クラヴェル(エリザベス女王杯)
オメガレインボー(武蔵野S)
ワンダーリーデル(武蔵野S)
ラストヌードル(岸和田S)

担当者:調教師情報部 元調教師I

安田翔伍君の親父さんは、同じ栗東で厩舎を構えとる安田隆行君ですな。
隆行君と言えば、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとって、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとかを育てとります。
それに隆行君は、一昨年、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っているうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入っとりました。
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
調教師の試験に受かった後は、親父さんの厩舎で技術調教師をやりながら、「社台ファーム」とかで研修を受けとりました。
そんで、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとったし、一昨年は、ワンダーリーデルを使った武蔵野Sを勝つなど、「23勝・獲得賞金3億5386万円」と、順調に数字を伸ばしとったんですわ。
しかも、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとるし、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を6勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんでしょうな。
それに、去年も勢いが続いとって、オメガパフュームで平安Sを、キングオブコージで目黒記念を勝つなど、21勝を上げて、今までで一番多い「4億6223万円」の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど今年は、先週までに23勝を上げとるんやけど、開業してから毎年勝っとった重賞をまだ勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「4億1248万円」と、去年の同じ時期(11月8日【日】まで)の「4億3205万円」を下回っとるんやから、今の翔伍君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のエリザベス女王杯にクラヴェル、3800万円の武蔵野Sにオメガレインボーとワンダーリーデル、1820万円の岸和田Sにラストヌードルと、4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2021/11/08
イギリスでアマチュア騎手だけのレースに乗ったことがあるんですよ
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
グランアレグリア(2021年ヴィクトリアマイルなど)
タワーオブロンドン(2019年スプリンターズSなど)
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)

今週の主な登録馬:
コントラチェック(福島記念)
ウインドジャマー(武蔵野S)
フォッサマグナ(奥多摩S)
レッドクレオス(奥多摩S)
ルナシオン(ユートピアS)
レッドルレーヴ(ユートピアS)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドなどを生産したことで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬の仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやっていました。
藤沢君がイギリスにいた時、ゴードン調教師から「将来のために、ジョッキーを経験しておいた方がいい」と言われて、アマチュア騎手だけのレースに乗せてもらったことがあるそうです。
日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていました。
そして、1983年からは、3冠馬のシンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
ちなみに、藤沢君はデビュー前のシンボリルドルフに調教を付けていたんですよ。
そうそう、彼はゴルフが大好きで、少し前には、調教の合間などに週3くらいでコースに出ていましたし、去年の12月4日(金)には、窪田芳郎オーナーが主催したゴルフコンペに、西山茂行オーナー、吉田照哉オーナーといった顔触れと一緒に参加していました。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、競馬ファンなら誰でもよく知っていると思いますけど、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、レイデオロを使った2017年のダービーと2018年の天皇賞・秋、グランアレグリアを使った一昨年の桜花賞と去年の安田記念とスプリンターズSとマイルCSと今年のヴィクトリアマイルなど、今までに、GIの33勝を含めて重賞を125勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1550勝」という素晴らしい実績を残していて、現役で2番目に勝ち星が多いのは、国枝栄君の「974勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
ちなみに、調教師の試験に受かったのは、国枝君の方が2年遅かったんですけど、獣医の免許を持っていて、筆記試験に出る内容が得意だった国枝君は、藤沢君に試験対策の勉強を教えていたんですよ。
藤沢君は、1995年から2006年までの12年間、賞金をずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいました。
それに、去年までの5年間も、
2016年→51勝・獲得賞金10億9272万円
2017年→44勝・獲得賞金14億2548万円
2018年→52勝・獲得賞金13億6944万円
2019年→46勝・獲得賞金13億1871万円
2020年→46勝・獲得賞金12億2636万円
と書けば分かる通りで、5年続けて10億円以上の賞金を稼いでいます。
でも、今年に入ってからは、先週までが「25勝・獲得賞金7億6530万円」という成績で、去年の同じ時期(11月8日【日】まで)の「38勝・獲得賞金9億8003万円」を大きく下回っていますから、今の藤沢君は、「早く巻き返したい」と考えているのでしょう。
それに、今年の9月22日(水)で70歳になった藤沢君は、来年の2月に定年を迎えますから、「いい結果を残して花道を飾りたい」とも考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円の福島記念にコントラチェック、3800万円の武蔵野Sにウインドジャマー、1820万円の奥多摩Sにフォッサマグナとレッドクレオス、1820万円のユートピアSにルナシオンとレッドルレーヴと、賞金の高い特別レースに6頭を登録していますので、どの馬も「勝負懸かり」と考えるべきでしょう。