「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/11/01
東京農業大学で馬術部に入っていたんですよ
和田勇介調教師(美浦)

主な管理馬:
メイショウムラクモ(2021年レパードS)

今週の主な登録馬:
メイショウムラクモ(みやこS)
インペリアルフィズ(能勢特別・三陸特別)
サンズオブタイム(高湯温泉特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

東京都出身の和田勇介君は、中学生の時に、サクラバクシンオーが勝った1993年のスプリンターズSをテレビで見て、「自分も競馬の世界で働きたい」と思ったそうです。
最初、騎手を目指していた彼は、背が伸びてしまったため、その夢を諦めて、高校を卒業した後、北海道の新冠にある「上井農場」(2010年の中山大障害を勝ったバシケーンなどを生産)で働いていました。
そして、1998年のジャパンCを勝ったエルコンドルパサーなどを管理していて、2018年の2月に調教師を引退した二ノ宮敬宇(よしたか)さんが牧場に来た時、「大学に行って馬術部に入って、調教師を目指したらどうか?」と勧められて、そのアドバイスに従って、二ノ宮さんと同じ東京農業大学に進んで、馬術部に入ったんですよ。
大学を卒業してからは、2005年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から田村康仁厩舎で厩務員をやって、それから久保田貴士厩舎と中川公成厩舎で働いた後、2007年の2月からは、高橋裕厩舎で調教助手をやって経験を積んで、2016年の12月、8回目の挑戦で調教師の試験に受かっています。
試験に受かった後は、調教師になるきっかけを作ってくれた二ノ宮さんの厩舎で技術調教師になって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わった後、二ノ宮さんと小島太さんの管理馬を引き継ぐ形で、2018年の3月に自分の厩舎を開業しました。
開業した年の和田君は、「4勝・獲得賞金9064万円」という成績でしたけど、一昨年は「6勝・獲得賞金1億3226万円」、去年は「17勝・獲得賞金2億3194万円」と、順調に数字を伸ばしていましたし、4年目の今年は、メイショウムラクモを使ったレパードSで初めての重賞勝ちを飾るなど、先週までが「21勝・獲得賞金3億3331万円」という成績で、勝ち星と賞金のどっちも、もう今までで一番の数字になっているんですよ。
もちろん、今の和田君は、「この勢いを止めたくない」と考えている筈です。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のみやこSにメイショウムラクモ、1500万円の能勢特別にインペリアルフィズ(三陸特別にも登録)、1060万円の高湯温泉特別にサンズオブタイムと、賞金の高い特別レースに3頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。

2021/11/01
柴田善臣君とかが競馬学校の同期ですな
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
ソダシ(2021年桜花賞など)
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)

今週の主な登録馬:
スワーヴアラミス(みやこS)
ルビーカサブランカ(ノベンバーS)

担当者:調教師情報部 元調教師T

皆さんも知っとるやろうけど、須貝尚介君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、岩戸孝樹君とか、武藤善則君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとったんや。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の2月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリー(今のドバイターフ)を勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
ただ、その後の6年間は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
2019年→35勝・獲得賞金8億4034万円
2020年→36勝・獲得賞金9億0833万円
っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、今年の尚介君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、今年は、ソダシを使った桜花賞を勝つなど、先週までに33勝を上げて、稼いだ賞金は「9億8760万円」と、もう去年の数字を上回っとります。
もちろん、今の尚介君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のみやこSにスワーヴアラミス、1820万円のノベンバーSにルビーカサブランカと、賞金の高い特別レースに2頭を登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げるやろうな。

2021/11/01
愛知県の豊明市にある星城高校を卒業しとります
小崎憲(こざき・けん)調教師(栗東)

主な管理馬:
ワンミリオンス(2017年エンプレス杯など)
スマートファルコン(2011年東京大賞典など)
エーシンヴァーゴウ(2011年セントウルSなど)
エイシンドーバー(2007年京王杯SC)

今週の主な登録馬:
エクスパートラン(みやこS)
ニューモニュメント(みやこS)
シンボ(ノベンバーS)

担当者:調教師情報部 元調教師H

小崎憲(こざき・けん)君は、乗り役を目指しとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで諦めたそうや。
そんで、1990年に愛知県の豊明市にある星城高校を卒業した後、少しの間は会社勤めをしとったんやけど、1991年の9月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から飯田明弘さんの厩舎で厩務員と調教助手をやっとったんですわ。
1997年の3月からは、森秀行君の厩舎で調教助手をやって経験を積んで、2006年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
そうそう、小崎君の長男の綾也(りょうや)君が、2014年に村山明君の厩舎から乗り役としてデビューしとりますな。
最初の年に、エイシンドーバーを使った京王杯SC、エイシンロンバードを使った武蔵野Sを勝つなど、いきなり16勝を上げた小崎君は、2年目には、「26勝・獲得賞金4億7069万円」っちゅう、今までで一番の成績を残しとって、その後も、3年目が24勝、4年目が25勝と、順調に勝ち星を積み重ねとったんですわ。
それに、2010年には、スマートファルコンを使った交流重賞・JBCクラシックで初めてG1を勝って、この馬は、地方で重賞を19勝もしとりましたな。
こういう風にエエ成績を残せとるんは、飯田明弘厩舎におった頃やったら、障害の重賞を3勝したリターンエースとか、森秀行厩舎におった頃やったら、アグネスワールドやエアシャカールやノボトゥルーとか、走る馬を間近で見とった経験をキッチリ活かせとるからなんやろ。
せやけど、その後は、スマートファルコンを地方のレースばかりに使っとったこともあって、JRAでの勝ち星が、
2011年→17勝
2012年→15勝
2013年→15勝
2014年→19勝
2015年→18勝
2016年→19勝
2017年→13勝
2018年→17勝
2019年→12勝
2020年→14勝
と書けば分かる通り、ずっと20勝に届いとらんのや。
そんで、今年も先週までが13勝と、このままのペースやと、また20勝に届かんのやから、今の小崎君は、「もっと勝ってペースを上げなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のみやこSにエクスパートランとニューモニュメント、1820万円のノベンバーSにシンボと、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、「どの馬も勝負懸かり」とワシは見とります。
それに、小崎君の厩舎は2017年に、ワンミリオンスを使ったエンプレス杯とか、地方交流重賞は勝っとるんやけど、JRAでは、エーシンヴァーゴウを使った2011年のアイビスSDから10年以上も重賞を勝てとらんのやから、みやこSのエクスパートランとニューモニュメントには、「JRAでは久々の重賞勝ちをここで」っちゅう思いも込められとるんやろ。

2021/11/01
オークスを21番人気の馬で勝っとりました
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
ピクシーナイト(2021年スプリンターズSなど)
モズスーパーフレア(2020年高松宮記念など)
クリソベリル(2019年チャンピオンズCなど)
インディチャンプ(2019年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
ダンビュライト(みやこS)
ラインオブソウル(もちの木賞)

担当者:調教師情報部 元調教師I

音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃に料理人を目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの長男の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った2018年の宝塚記念、インディチャンプを使った一昨年の安田記念とマイルCS、モズスーパーフレアを使った去年の高松宮記念とか、今までに、GIの14勝を入れて重賞を83回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
2011年から2015年までは、成績が伸び悩んどったんやけど、一昨年までの4年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
と、立て続けにエエ成績を残しとりました。
けど、去年は「38勝・獲得賞金11億9437万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも一昨年までの4年間を下回っとったんやから、今年の音無君は「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんでしょうな。
実際、今年は、ピクシーナイトを使ったシンザン記念とスプリンターズSや、アリストテレスを使ったアメリカJCCや、アサクサゲンキを使った小倉サマージャンプを勝つなど、先週までが「32勝・獲得賞金9億9936万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(11月1日【日】まで)の「29勝・獲得賞金9億5276万円」を上回っとります。
もちろん、今の音無君は「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のみやこSにダンビュライト、1010万円のもちの木賞にラインオブソウルと、2頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、ワシが音無君やったら、どっちも気合いを入れて仕上げますわ。