「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/09/13
白井寿昭さんの記事を見たのがきっかけで…
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ルペルカーリア(セントライト記念)
ディヴィーナ(木曽川特別・金山特別)
オヌール(ローズS)
アドマイヤビルゴ(ケフェウスS)
※ディヴィーナは、ローズSにも登録しているが、現時点では賞金不足により除外対象

担当者:調教師情報部 元調教師H

兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを13回も勝っとるし、他も入れたら重賞を49回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの5年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
と書けば分かる通りで、5年続けて10億円以上の賞金を稼いどったし、今年も勢いは続いとって、ワールドプレミアを使った天皇賞・春など、先週までに、重賞の4勝を含めて34勝を上げて、獲得賞金は「10億1328万円」と、去年の同じ時期(9月13日【日】まで)の「7億6009万円」を大きく上回っとるんですわ。
もちろん、今の友道君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のセントライト記念にルペルカーリア、1500万円の木曽川特別にディヴィーナ(金山特別にも登録)、5200万円のローズSにオヌール、2400万円のケフェウスSにアドマイヤビルゴと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、「どの馬も勝負懸かり」とワシは見とります。

2021/09/13
栗東市の出身なんやけど、競馬とは縁のない家庭で育ったんですわ
奥村豊調教師(栗東)

主な管理馬:
ディアンドル(2021年福島牝馬Sなど)
ロードブレス(2020年日本テレビ盃)

今週の主な登録馬:
プリュムドール(木曽川特別・ローズS)
ストゥーティ(ローズS)
ロードアクシス(ラジオ日本賞)
ザプラウドワンズ(鋸山特別・大府特別)

担当者:調教師情報部 元調教師F

奥村豊君は、栗東市の出身なんやけど、競馬とは縁のない家庭で育っとって、乗馬をやっとったのがきっかけで、馬に関わる仕事をしようと決めて、2001年から「ビッグレッドファーム」で働いとりました。
そこで馬のことを勉強した後、2003年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から、五十嵐忠男君(2005年の阪神ジュベナイルFを勝ったテイエムプリキュアなどを管理)の厩舎で厩務員をやった後、2004年の2月から調教助手をやって、2006年の4月から、藤岡健一君(2016年の高松宮記念を勝ったビッグアーサーなどを管理)の厩舎で調教助手をやって経験を積んどりましたな。
そんで、5回目の挑戦だった2014年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しとります。
彼と同じ年に受かった調教師は、池添学君、奥村武君、武井亮君、西村真幸君、松下武士君がいますな。
奥村君は、最初の年に「9勝・獲得賞金1億1363万円」という成績を残すと、その後も、
2016年→18勝・獲得賞金2億1141万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3143万円
2018年→18勝・獲得賞金3億6671万円
2019年→24勝・獲得賞金3億8013万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、一昨年は、ディアンドルを使った葵Sで初めての重賞勝ちを飾っとりました。
せやけど去年は、「21勝・獲得賞金3億6061万円」と、一昨年の数字を下回ってしもうたんで、今年の奥村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろう。
実際、ディアンドルを使った福島牝馬Sを勝つなど、先週までが「19勝・獲得賞金3億2116万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月13日【日】まで)の「17勝・獲得賞金2億6305万円」を上回っとります。
もちろん、今の彼は、「この勢いを止めたくない」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1500万円の木曽川特別にプリュムドール(ローズSにも登録)、5200万円のローズSにストゥーティ、2200万円のラジオ日本賞にロードアクシス、1500万円の鋸山特別にザプラウドワンズ(大府特別にも登録)と、4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるんやろうな。

2021/09/13
馬術の名門、明治大学に推薦で入ったんや
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
カテドラル(2021年京成杯AH)
ヴィクティファルス(2021年スプリングS)
サラキア(2020年府中牝馬S)
エアアルマス(2020年東海S)

今週の主な登録馬:
ヴィクティファルス(セントライト記念)
アンドヴァラナウト(ローズS)
レクセランス(ケフェウスS)
タンタラス(納屋橋S)
ゴールドティア(ジャングルポケットC)
ジェニーアムレット(金山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっていた馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
ちなみに、美浦で厩舎を開業しとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身やな。
そんで彼は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどりました。
それから去年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、特に去年は、エアアルマスを使った東海Sとサラキアを使った府中牝馬Sを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど今年は、先週までが「22勝・獲得賞金4億9823万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(9月13日【日】まで)の「26勝・獲得賞金5億2613万円」を下回っとるんやから、今の学君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のセントライト記念にヴィクティファルス、5200万円のローズSにアンドヴァラナウト、2400万円のケフェウスSにレクセランス、1820万円の納屋橋Sにタンタラスなど、全部で6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2021/09/13
親父さんは1991年のダービージョッキーなんや
安田翔伍調教師(栗東)

主な管理馬:
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念)
ワンダーリーデル(2019年武蔵野S)

今週の主な登録馬:
カレンルシェルブル(セントライト記念・ジャングルポケットC)
エンスージアズム(ローズS)

担当者:調教師情報部 元調教師I

安田翔伍君の親父さんは、同じ栗東で厩舎を構えとる安田隆行君ですな。
隆行君と言えば、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとって、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとかを育てとります。
それに隆行君は、一昨年、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っているうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入っとりました。
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとったし、一昨年は、ワンダーリーデルを使った武蔵野Sを勝つなど、「23勝・獲得賞金3億5386万円」と、順調に数字を伸ばしとったんですわ。
しかも、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとるし、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を6勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんでしょうな。
それに、その後も勢いが続いとって、去年は、オメガパフュームで平安Sを、キングオブコージで目黒記念を勝つなど、21勝を上げて、今までで一番多い「4億6223万円」の賞金を稼いどったし、今年は先週までが「19勝・獲得賞金3億5780万円」と、去年のペースを大きく上回っとるんや。
もちろん、今の翔伍君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のセントライト記念にカレンルシェルブル(ジャングルポケットCにも登録)、5200万円のローズSにエンスージアズムを登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とります。