「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/08/30
早稲田大学の理工学部応用物理学科を卒業しているんですよ
池上昌和調教師(美浦)

主な管理馬:
特になし

今週の主な登録馬:
パルティアーモ(新潟記念)
ソリッドグロウ(小倉2歳S)
デストゥリエーレ(札幌スポニチ賞)
トーセンウォーリア(札幌スポニチ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師N

池上昌和君のお父さんは、乗り役時代に、メジロアサマで天皇賞・秋を、トウショウボーイで皐月賞を勝つなど、引退した1988年までに、「重賞9勝を含む通算138勝」という実績を残していて、2018年の2月に調教師を引退した池上昌弘さんです。
ただ、昌弘さんのご両親が東京に住んでいて、昌和君はそちらで育てられていたことから、高校生になるくらいまで、お父さんが何の仕事をしているのか、詳しくは知らなかったそうです。
早稲田大学の理工学部応用物理学科に進んだ昌和君は、乗馬クラブに通っている時、馬を身近に感じるようになって、「競馬の世界に進みたい」と考え始めたそうで、大学を卒業した後はイギリスに行って、ケンブリッジの語学学校で英語を勉強しながら、隣町だったニューマーケットの厩舎で働いていたそうですね。
その後、アメリカにも行って、3年くらい海外で馬のことを勉強してから日本に戻って、2000年の10月に競馬学校の厩務員課程を出た後、お父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやっていました。
そして彼は、3回目の挑戦だった2014年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しています。
最初の年は、使った頭数が少なかったので「7勝・獲得賞金1億3554万円」という成績でしたけど、その後は、順調に勝ち星と賞金を積み重ねていましたし、一昨年は、22勝を上げて、稼いだ賞金は「3億5204万円」と、今までで一番の数字を残していたんですよ。
ただ、去年の賞金は「2億6248万円」という物足りない数字でしたし、今年も悪い流れは続いていて、先週までに稼いだ賞金が「2億0316万円」と、一昨年の同じ時期(8月25日【日】まで)の「2億3564万円」を下回っていますから、今の昌和君は、「早く巻き返したい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円の新潟記念にパルティアーモ、3100万円の小倉2歳Sにソリッドグロウ、1500万円の札幌スポニチ賞にデストゥリエーレとトーセンウォーリアと、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、どの馬も「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に昌和君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
それに、昌和君の厩舎は、重賞では、2015年のステイヤーズSに使ったカムフィーが2着に入ったのが最高で、まだ勝てていませんから、新潟記念のパルティアーモと小倉2歳のソリッドグロウには、「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。

2021/08/30
日本獣医畜産大学を出てから、ノーザンファームで働いとりましたな
斉藤崇史調教師(栗東)

主な管理馬:
ラーゴム(2021年きさらぎ賞)
クロノジェネシス(2020年有馬記念など)
サマーセント(2020年マーメイドS)
ラウダシオン(2020年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
ラーゴム(新潟記念)
トゥルーヴィル(赤倉特別)
スリーパーダ(小倉2歳S)
キャノンバローズ(古町S・西日本スポーツ杯)
ジェラルディーナ(筑後川特別)
レヴェッツァ(瓢湖特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

神奈川県出身の斉藤崇史君は、中学生の時に、同級生の影響で競馬が好きになって、高校生の時に、調教師を目指すと決めたそうですな。
そんで、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に通って、四年生の時には、もっと馬のことを勉強するために、半年くらいアイルランドに留学しとって、卒業した後は、2年ほどノーザンファームで働いとりました。
それから、2007年の6月に競馬学校の厩務員課程に入っとって、次の年の2月からは松永幹夫厩舎で厩務員を、7月からは調教助手をやっとったんや。
皆さんもよう知っとるように、松永厩舎に入ってから1年くらいの時に斉藤君は、レッドディザイアの担当になって、この馬が2009年の秋華賞を勝っとるし、ドバイとアメリカに遠征した時も一緒に行くっちゅうエエ経験をしとったんですわ。
2015年に調教師の試験に受かった彼は、2016年の3月に自分の厩舎を開業しとって、この年に「7勝・獲得賞金1億4086万円」っちゅう成績を残しとりました。
でもって、その後の3年間は、
2017年→17勝・獲得賞金2億9929万円
2018年→25勝・獲得賞金3億9086万円
2019年→24勝・獲得賞金5億9503万円
と書けば分かる通りで、賞金が「完全に右肩上がり」やったし、特に一昨年は、クロノジェネシスを使ったクイーンCで初めて重賞を勝つと、この馬を使った秋華賞で初めてのGI勝ちを飾っとります。
しかも去年は、ラウダシオンを使ったNHKマイルC、クロノジェネシスを使った宝塚記念と有馬記念を勝つなど、重賞を5勝もして、「34勝・獲得賞金13億5145万円」っちゅう、今までで一番の成績を残しとったんですわ。
せやけど今年は、先週までに稼いだ賞金が「6億1873万円」と、まだ去年の半分にも達しとらんのやから、きっと今の斉藤君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の新潟記念にラーゴム、1500万円の赤倉特別にトゥルーヴィル、3100万円の小倉2歳Sにスリーパーダ、1820万円の古町Sにキャノンバローズ(西日本スポーツ杯にも登録)、1500万円の筑後川特別にジェラルディーナ、1060万円の瓢湖特別にレヴェッツァと、全部で6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2021/08/30
「騎手課程第1期生」の中で初めて調教師になっています
岩戸孝樹調教師(美浦)

主な管理馬:
ラヴアンドポップ(2020年東京ジャンプS)
ゲットフルマークス(2008年京王杯2歳S)
フサイチアソート(2007年東京スポーツ杯2歳S)

今週の主な登録馬:
ジオグリフ(札幌2歳S)
アヴェラーレ(飯豊特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

岩戸孝樹君は、1982年に競馬学校の「第1期生」として騎手課程に入りました。
同期には、まだ現役で乗り役をやっている柴田善臣君や、今は調教師をやっている須貝尚介君や石橋守君や武藤善則君などがいます。
1985年に、山崎彰義厩舎から乗り役としてデビューした岩戸君は、1992年の1月から1998年の5月までフリーになっていましたけど、その後は引退するまで鈴木伸尋(のぶひろ)厩舎に所属していて、乗り役としての実績は83勝でした。
2000年の2月に調教師の試験に受かって、次の月に乗り役を引退した岩戸君は、定年で引退した山崎彰義さんの厩舎を引き継ぐ形で、2002年の3月に自分の厩舎を開業しています。
ちなみに、「競馬学校騎手課程・第1期生」の中で、初めて調教師になったのが岩戸君です。
開業した2002年は、レースに使った数が少なかったので、「7勝・獲得賞金9427万円」という成績でしたけど、その後は、
2003年→14勝・獲得賞金1億5052万円
2004年→14勝・獲得賞金2億2383万円
2005年→15勝・獲得賞金2億4939万円
2006年→13勝・獲得賞金2億4429万円
2007年→20勝・獲得賞金2億9571万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、2007年には、フサイチアソートを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めての重賞勝ちを飾っていましたし、次の2008年は、ゲットフルマークスを使った京王杯2歳Sを勝つなど、「20勝・獲得賞金3億1818万円」という、今までで一番の成績を残していました。
でも、それからは伸び悩んでいて、去年までの3年間も、
2018年→16勝・獲得賞金2億5047万円
2019年→16勝・獲得賞金2億3487万円
2020年→16勝・獲得賞金2億9372万円
と書けば分かる通り、物足りない数字に留まっていましたし、今年に入ってからも悪い流れが続いていて、先週までに稼いだ賞金が「1億7659万円」と、去年の同じ時期(8月30日【日】まで)の「1億9993万円」を下回っていますから、今の岩戸君は、「早く悪い流れを断ち切りたい」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の札幌2歳Sにジオグリフ、1500万円の飯豊特別にアヴェラーレと、2頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたので、私が彼でしたら、どっちも全力で仕上げますね。

2021/08/30
ヴィクトワールピサのドバイ遠征に帯同しとったんですわ
今野貞一調教師(栗東)

主な管理馬:
特になし

今週の主な登録馬:
ダークエクリプス(札幌2歳S)
ララメダイユドール(古町S・西日本スポーツ杯)

担当者:調教師情報部 元調教師S

今野貞一君は、奈良にある帝塚山大学に通っとった頃、知り合いに誘われたことがきっかけで、どんどん競馬が好きになって、その延長で体験乗馬をやってみたら、それがかなり楽しかったんで、「馬に関わる仕事がしたい」と考えるようになったそうやな。
ただ、そん時は20歳を超えとって、騎手になるのは年齢制限で無理やったから調教助手を目指したんやけど、競馬学校の厩務員課程に入るには、3年以上の牧場経験が必要やったんで、大学を出た後は、茨城県の牛久市にあった「プリンスホースパーク」と、栃木県の那須塩原市にある「鍋掛牧場」で働いとって、その後は、滋賀県甲賀市にある「信楽牧場」で4年くらい働いとりました。
そんで、2004年の3月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から大久保龍志厩舎で厩務員をやって、その1ヶ月後からは調教助手をやって、2006年の4月からは、宮本博厩舎で調教助手をやっとりましたな。
2010年、調教師の試験に受かった時は、まだ33歳やったんで、周りのみんなが「若いのに大したもんや」って感心しとりましたわ。
試験に受かってからの今野君は、「新しいことに挑戦したい」っちゅう考えで、技術調教師として角居勝彦厩舎に所属して、ヴィクトワールピサのドバイ遠征に帯同しとったし、世界を股に掛けて活躍しとった角居君の下で、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどりました。
で、今野君は、2012年の3月に自分の厩舎を開業しとって、その年にいきなり、「11勝・獲得賞金2億1519万円」っちゅう成績を残しとったし、それから2018年まで、
2013年→12勝・獲得賞金2億1925万円
2014年→18勝・獲得賞金2億8985万円
2015年→13勝・獲得賞金2億8947万円
2016年→16勝・獲得賞金2億9238万円
2017年→16勝・獲得賞金2億6106万円
2018年→27勝・獲得賞金3億9596万円
っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、特に2018年は、開業してから一番の勝ち星と賞金やったんや。
ただ、一昨年は「17勝・獲得賞金2億8201万円」と、2018年を大きく下回ってしもうたんで、去年の今野君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとったんやろう。
実際、去年は、「24勝・獲得賞金3億3914万円」っちゅう成績で、2018年の次にエエ数字を残しとったし、今年も勢いは続いとって、先週までに16勝を上げて、稼いだ賞金は「3億3817万円」と、もう少しで去年の数字を上回るんですわ。
もちろん、今の今野君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと勢いを付けたい」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の札幌2歳Sにダークエクリプス、1820万円の古町Sにララメダイユドール(西日本スポーツ杯にも登録)と、2頭を賞金の高い特別レースに登録しとるんやから、どっちもお釣りを残さずメイチに仕上げてくるとワシは見とります。
それに今野君は、重賞で、アールドヴィーヴルを使った今年のクイーンCとか、2着は今までに4回あるんやけど、まだ勝てとらんのやから、札幌2歳Sのダークエクリプスには、「初めての重賞勝ちをここで」っちゅう思いも込められとるんやろうな。