「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/07/12
明治大学を卒業してから「ノーザンファーム」とアイルランドで働いとったんや
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
ヴィクティファルス(2021年スプリングS)
サラキア(2020年府中牝馬S)
エアアルマス(2020年東海S)
メラグラーナ(2017年オーシャンS)

今週の主な登録馬:
カイカノキセキ(函館2歳S)
カテドラル(中京記念)
エルデュクラージュ(ジュライS)
グラナリー(西部日刊スポーツ杯)
メメントモリ(雲仙特別)
ヴェントボニート(恵山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
そんで彼は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどりました。
それから去年までも、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、特に去年は、エアアルマスを使った東海Sとサラキアを使った府中牝馬Sを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
せやけど、今年は先週までが「15勝・獲得賞金3億3428万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(7月12日【日】まで)の「20勝・獲得賞金4億0830万円」を大きく下回っとるんやから、今の学君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の函館2歳Sにカイカノキセキ、3900万円の中京記念にカテドラル、2300万円のジュライSにエルデュクラージュ、1820万円の西部日刊スポーツ杯にグラナリーなど、全部で6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2021/07/12
初勝利が重賞っちゅう派手なデビュー週でしたな
武幸四郎調教師(栗東)

主な管理馬:
ハッピーアワー(2019年ファルコンS)

今週の主な登録馬:
メリトクラシー(函館2歳S)
ワールドウインズ(函館記念)
ミニーアイル(雲仙特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるやろうけど、武幸四郎君は、武豊君の弟で、現役で乗り役をやっとる秋山真一郎君、江田勇亮(ゆうすけ)君、勝浦正樹君、武士沢友治君、松田大作君や、去年の12月に調教師の試験に受かって乗り役を引退した村田一誠君とかと同じで、1994年に「第13期生」として競馬学校の騎手課程に入っとって、1997年に、親父さんの武邦彦厩舎からデビューしとったし、初勝利が重賞のマイラーズCっちゅう、派手なデビュー週でしたな。
その後も、ティコティコタックに乗った2000年の秋華賞や、ウインクリューガーに乗った2003年のNHKマイルCや、ソングオブウインドに乗った2006年の菊花賞や、メイショウマンボに乗った2013年のオークスとかを勝っとって、2016年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の2月に乗り役を引退するまでに、6つのGIを含めて重賞を28勝、全部で693勝っちゅう実績を残しとりましたわ。
乗り役を引退してからの幸四郎君は、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬の仕上げ方や、厩舎をやりくりする方法とか、色々なことを教わっとりました。
で、幸四郎君は、2018年の3月に自分の厩舎を開業しとって、同期は、高柳大輔君、武英智(ひでのり)君、田中博康君、林徹君、安田翔伍君、和田勇介君の6人ですな。
結局、2018年の幸四郎君は、「16勝・獲得賞金2億7735万円」っちゅう成績を残しとって、これは、同期の中で一番の数字やったし、一昨年は、ハッピーアワーを使ったファルコンSで初めての重賞勝ちを飾るなど、「14勝・獲得賞金2億9222万円」っちゅう、2年目としてはまあまあの成績を残しとりました。
で、開業3年目やった去年は、「28勝・獲得賞金4億6492万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも大きく伸ばしとったんですわ。
もちろん、今年の幸四郎君は、「去年の勢いを止めたくない」と考えとるんやろうし、実際、先週までが「19勝・獲得賞金3億0006万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(7月12日【日】まで)の「15勝・獲得賞金2億4022万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の幸四郎君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の函館2歳Sにメリトクラシー、4100万円の函館記念にワールドウインズ、1500万円の雲仙特別にミニーアイルと、賞金の高い特別レースに全部で3頭を登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

2021/07/12
テイエムプリキュアの厩舎で働いとりました
奥村豊調教師(栗東)

主な管理馬:
ディアンドル(2021年福島牝馬Sなど)
ロードブレス(2020年日本テレビ盃)

今週の主な登録馬:
ディアンドル(中京記念)
ロードアクシス(ジュライS)

担当者:調教師情報部 元調教師H

奥村豊君は、栗東市の出身なんやけど、競馬とは縁のない家庭で育っとって、乗馬をやっとったのがきっかけで、馬に携わる仕事をしようと決めて、2001年から「ビッグレッドファーム」で働いとりました。
そこで馬のことを勉強した後、2003年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から、五十嵐忠男君(2005年の阪神ジュベナイルFを勝ったテイエムプリキュアなどを管理)の厩舎で厩務員をやった後、2004年の2月から調教助手をやって、2006年の4月から、藤岡健一君(2016年の高松宮記念を勝ったビッグアーサーなどを管理)の厩舎で調教助手をやって経験を積んどりましたな。
そんで、5回目の挑戦だった2014年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しとります。
彼と同じ年に受かった調教師は、池添学君、奥村武君、武井亮君、西村真幸君、松下武士君がいますな。
奥村君は、最初の年に「9勝・獲得賞金1億1363万円」という成績を残すと、その後も、
2016年→18勝・獲得賞金2億1141万円
2017年→22勝・獲得賞金3億3143万円
2018年→18勝・獲得賞金3億6671万円
2019年→24勝・獲得賞金3億8013万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、一昨年は、ディアンドルを使った葵Sで初めての重賞勝ちを飾っとりました。
せやけど去年は、「21勝・獲得賞金3億6061万円」と、一昨年の数字を下回ってしもうたんで、今年の奥村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、ディアンドルを使った福島牝馬Sを勝つなど、先週までに14勝を上げて、稼いだ賞金は「2億6460万円」と、去年の同じ時期(7月12日【日】まで)の「2億0378万円」を上回っとります。
もちろん、今の彼は、「この勢いを止めたくない」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の中京記念にディアンドル、2300万円のジュライSにロードアクシスと、2頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どちらの馬も気合いを入れて仕上げてくるんやろうな。

2021/07/12
調理師の専門学校に通っとったんやけど…
浜田多実雄調教師(栗東)

主な管理馬:
ルークズネスト(2021年ファルコンS)
バイオスパーク(2020年福島記念)
バビット(2020年セントライト記念など)
カワキタエンカ(2018年中山牝馬S)

今週の主な登録馬:
バイオスパーク(函館記念)
ラブリーハッチ(西部日刊スポーツ杯)
ウィッチクラフト(湯浜特別)

担当者:調教師情報部 元調教師T

浜田多実雄君は、高校を卒業した後、調理師の専門学校に通っとって、この学校が夜間やったんで、昼間は喫茶店でアルバイトをしとったんや。
そんで、大の競馬好きやったここのマスターに勧められて、調理師やなくて、競馬の道に進むことに決めたんですわ。
専門学校を卒業した浜田君は、三重県の員弁郡東員町(いなべぐん・とういんちょう)にある「三重ホーストレーニングセンター」で働き始めて、それから4年くらいここにおって、1997年の7月に競馬学校の厩務員課程に入っとりました。
次の年の1月に競馬学校を出た浜田君は、宝塚記念を勝ったスズカコバンや、エリザベス女王杯を勝ったタケノベルベットや、ダービーを勝ったフサイチコンコルドとかを育てた小林稔厩舎で厩務員になって、その年の6月から調教助手をやっとったんや。
そんで、小林さんが定年になった1999年からは、谷潔厩舎で調教助手をやって、2012年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「5勝・獲得賞金8287万円」っちゅう成績やったけど、次の年に「12勝・獲得賞金2億8790万円」と、一気に数字を伸ばすと、3年目の2015年には「21勝・獲得賞金3億8578万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残したんですわ。
けど、去年までの5年間は、
2016年→18勝・獲得賞金3億1070万円
2017年→12勝・獲得賞金2億8738万円
2018年→17勝・獲得賞金3億2481万円
2019年→15勝・獲得賞金2億5201万円
2020年→18勝・獲得賞金3億5448万円
っちゅう形で成績が伸び悩んどったし、今年に入ってからも悪い流れは続いとって、ルークズネストを使ったファルコンSを勝っとるんやけど、他の馬がそれほど活躍できとらんので、先週までが「3勝・獲得賞金1億1065万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(7月12日【日】まで)の「13勝・獲得賞金1億8811万円」を大きく下回っとります。
せやから、今の浜田君は、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えとる筈や。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円の函館記念にバイオスパーク、1820万円の西部日刊スポーツ杯にラブリーハッチ、1060万円の湯浜特別にウィッチクラフトと、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。