「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/05/24
笠松競馬場の近くで育ちました
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
ダノンプラチナ(2014年朝日杯FSなど)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
サトノレイナス(ダービー)
ダイワクンナナ(むらさき賞)
セリユーズ(葉山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを19勝、重賞を56勝もしていますし、一昨年は、アーモンドアイを使ったドバイターフで初めての海外G1勝ちを飾っていますね。
そして、去年までの3年間も、
2018年→45勝・獲得賞金16億0611万円
2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
2020年→44勝・獲得賞金15億9603万円
という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていましたし、今年に入ってからも勢いは続いていて、先週までに18勝を上げて、稼いだ賞金は「6億0527万円」と、去年の同じ時期(5月24日【日】まで)の「4億7701万円」を大きく上回っていますので、今の国枝君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにサトノレイナス、1820万円のむらさき賞にダイワクンナナ、1500万円の葉山特別にセリユーズと、賞金の高い特別レースに3頭を登録していますので、「どの馬も勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に国枝君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2021/05/24
親父さんはメイショウバトラーとかでお馴染みですな
高橋義忠調教師(栗東)

主な管理馬:
ワンダフルタウン(2021年青葉賞など)
レッドジェニアル(2019年京都新聞杯)
メイショウテッコン(2019年日経賞など)
ファインニードル(2018年スプリンターズSなど)

今週の主な登録馬:
ワンダフルタウン(ダービー)
スリーグランド(欅S)
クープドクール(葵S)
ファルヴォーレ(葵S)
ロードセッション(香嵐渓特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

高橋義忠君が、2011年に調教師を引退した高橋成忠(しげただ)さんの息子っちゅうんは、皆さんもよう知っとるやろ。
成忠さんは、乗り役時代に、ヒカルポーラで1964年の天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、エエ成績を残しとって、シーエースで桜花賞を勝った1967年には、騎手リーディング1位になっとったんや。
調教師になってからも、メイショウバトラーを使った2006年のプロキオンSや、メイショウサムソンを使った2007年の天皇賞・春と天皇賞・秋とか、重賞を16回も勝っとりましたな。
義忠君が、調教師になろうと思うようになったんは、もちろん、親父さんが乗り役や調教師をやっとったからやけど、元々、義忠君は飛行機が好きで、大学では、経済学を学びながらパイロットを目指しとったそうや。
けど、その前に、「色々な世界を見たい」と思って親父さんに相談したら、「海外で馬を見てきたらどうや?」と勧められたんで、イギリスに行っとりましたな。
向こうでは、英語の勉強をしながら、1998年と1999年のイギリスチャンピオンSを連覇したアルボラーダとかを育てた、マーク・プレスコット厩舎で馬のことを教わって、その奥深さに惹かれて「競馬の世界もエエもんやな」と思ったそうですわ。
日本に戻ってからは、1994年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から吉岡八郎厩舎で厩務員をやって、1996年の6月からは調教助手をやっとりました。
そんで、1999年の10月からは、成忠さんの厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2011年まで、ずっとそこで経験を積んどったし、その頃、親父さんの厩舎には、2001年のシンザン記念と2003年の新潟記念を勝ったダービーレグノや、さっき名前を出した、メイショウバトラーやメイショウサムソンがおって、こういう走る馬を何頭も間近で見てきたんですわ。
でもって、義忠君は、2011年の3月に自分の厩舎を開業したんやけど、決まったんが、その年の1月半ばやったんで、開業するまでの間は、2日に一回は飛行機で北海道に行って馬を集めとりましたな。
その甲斐があって、1年目に11勝を上げて「1億3982万円」の賞金を稼いどったし、2014年には、クリノスターオーを使った平安SとシリウスS、サンレイデュークを使った東京ハイジャンプと、重賞を3つも勝って、「31勝・獲得賞金6億2235万円」っちゅう成績を残しとったし、2018年には、ファインニードルを使った高松宮記念で初めてGIを勝つなど、26勝を上げて、「7億4942万円」っちゅう今までで一番の賞金を稼いだんや。
せやけど、一昨年と去年は、
2019年→22勝・獲得賞金4億7206万円
2020年→27勝・獲得賞金4億5460万円
と書けば分かる通りで、2年続けて2018年を大きく下回ってしもうたし、今年に入ってからも、ワンダフルタウンで青葉賞、サンレイポケットで新潟大賞典を勝っとるんやけど、先週までが「9勝・獲得賞金2億8113万円」っちゅう成績で、2018年の同じ時期(5月20日【日】まで)の「13勝・獲得賞金3億0650万円」を下回っとるんやから、今の義忠君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにワンダフルタウン、2200万円の欅Sにスリーグランド、3800万円の葵Sにクープドクールとファルヴォーレ、1500万円の香嵐渓特別にロードセッションと、賞金の高い特別レースに5頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。

2021/05/24
1927年から続く静内の名門牧場が実家なんですよ
伊藤圭三調教師(美浦)

主な管理馬:
ハヤブサマカオー(2017年兵庫ジュニアグランプリ)
スマートボーイ(2003年マーチSなど)
プリエミネンス(2002年エルムSなど)
ホワイトカーニバル(2002年フェアリーS)

今週の主な登録馬:
ゴールドギア(目黒記念)
ランドルーラー(葉山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

知っている方もいると思いますけど、伊藤圭三君の実家は、スズカマンボやサンビスタなどを生産したことで有名な、静内にある「グランド牧場」でして、1927年にここを作ったのは、彼のお祖父さんの幸太郎さんです。
今、静内と新冠に3ヶ所(合計71馬房)の繁殖場がある「グランド牧場」は、静内(109馬房)と岩手県の遠野市(60馬房)の2ヶ所に育成場があって、1985年からは、3代目で圭三君のお兄さんの佳幸さんが牧場の代表をやっています。
こういう環境で育った圭三君は、早い内から「自分も競馬に関わる仕事をしたい」と考えていたのでしょうし、実際、1986年からの11年間は、1992年のカブトヤマ記念を勝ったユーワビームなどを育てた小林常泰さんの厩舎で調教助手として経験を積んで、1997年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しました。
それから、彼の厩舎は、初めの年に、「12勝・獲得賞金1億9133万円」という数字を残していましたし、3年目だった2000年には、スマートボーイを使ったアンタレスSで初めて重賞を勝って、5年目だった2002年には、プリエミネンスを使ったエルムSなど、重賞の3勝を含めて、「28勝・獲得賞金5億4762万円」という数字を残していて、優秀調教師賞をもらっていたんですよ。
その後は数字が伸び悩んでいましたけど、去年までの5年間は、
2016年→16勝・獲得賞金2億8444万円
2017年→22勝・獲得賞金2億9807万円
2018年→17勝・獲得賞金3億2549万円
2019年→34勝・獲得賞金4億3376万円
2020年→33勝・獲得賞金4億8515万円
と書けば分かる通り、賞金が「完全に右肩上がり」になっていましたし、去年は、2002年の次に多い賞金を稼いでいました。
でも、今年は先週までが「11勝・獲得賞金1億7465万円」という成績で、去年の同じ時期(5月24日【日】まで)の「12勝・獲得賞金2億0275万円」を下回っていますから、今の圭三君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が5700万円の目黒記念にゴールドギア、1500万円の葉山特別にランドルーラーを登録していますので、私が彼でしたら、どちらの馬も全力で仕上げますね。
それに、圭三君の厩舎は、2017年に、ハヤブサマカオーで地方交流重賞の兵庫ジュニアグランプリを勝っていますけど、JRAの重賞は、スマートボーイを使った2003年のマーチSから、18年以上もご無沙汰していますので、目黒記念のゴールドギアには、「久々に重賞を勝ちたい」という思いも込められている筈ですよ。

2021/05/24
大阪府立大学で馬術部に入っとったんや
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
アドマイヤマーズ(2019年香港マイルなど)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)

今週の主な登録馬:
ヨーホーレイク(ダービー)
レッドジェネシス(ダービー)
アドマイヤポラリス(目黒記念)
ヒートオンビート(目黒記念)
アンコールブリュ(安土城S)
アメイジングタイム(白百合S)
ジュンライトボルト(むらさき賞)
エカテリンブルク(香嵐渓特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを13回も勝っとるし、他も入れたら重賞を49回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの5年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
と書けば分かる通りで、5年続けて10億円以上の賞金を稼いどったし、今年も勢いは続いとって、ワールドプレミアを使った天皇賞・春など、先週までに、重賞の4勝を含めて24勝を上げて、獲得賞金は「7億9967万円」と、去年の同じ時期(5月24日【日】まで)の「4億6830万円」を大きく上回っとるんですわ。
もちろん、今の友道君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにヨーホーレイクとレッドジェネシス、5700万円の目黒記念にアドマイヤポラリスとヒートオンビート、2500万円の安土城Sにアンコールブリュ、2000万円の白百合Sにアメイジングタイムなど、賞金の高い特別レースに全部で8頭を登録してきましたんで、「どの馬も勝負懸かり」とワシは見とります。