「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2021/04/26
GIの13勝を入れて重賞を81回も勝っとるんや
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
モズスーパーフレア(2020年高松宮記念など)
クリソベリル(2019年チャンピオンズCなど)
インディチャンプ(2019年マイルCSなど)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)

今週の主な登録馬:
アリストテレス(天皇賞・春)
デルマカトリーナ(バーデンバーデンC)
ファンタジステラ(バーデンバーデンC)
イメル(天満橋S)
ミッキーパディーラ(山陽特別)
デルマセイシ(矢車賞)

担当者:調教師情報部 元調教師I

音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの長男の田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った2018年の宝塚記念、インディチャンプを使った一昨年の安田記念とマイルCS、モズスーパーフレアを使った去年の高松宮記念とか、今までに、GIの13勝を入れて重賞を81回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
2011年から2015年までは、成績が伸び悩んどったんやけど、一昨年までの4年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
2019年→43勝・獲得賞金13億1710万円
と、立て続けにエエ成績を残しとりました。
けど、去年は「38勝・獲得賞金11億9437万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも一昨年までの4年間を下回っとったし、今年に入ってからも悪い流れが続いとって、ピクシーナイトを使ったシンザン記念や、アリストテレスを使ったアメリカJCCを勝つなど、先週までに13勝を上げとるんやけど、稼いだ賞金は「3億8755万円」と、去年の同じ時期(4月26日【日】まで)の「4億0424万円」を下回っとるんやから、今の音無君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の天皇賞・春にアリストテレス、1820万円のバーデンバーデンCにデルマカトリーナとファンタジステラ、1820万円の天満橋Sにイメル、1500万円の山陽特別にミッキーパディーラ、1010万円の矢車賞にデルマセイシと、6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、ワシが音無君やったら、どの馬も気合いを入れて仕上げますわ。

2021/04/26
2005年には、母校の慶応大学で講演会に出ていました
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
フィエールマン(2020年天皇賞・春など)
アジアエクスプレス(2013年朝日杯FSなど)
アユサン(2013年桜花賞)
アルフレード(2011年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
ウインマリリン(天皇賞・春)
ムスコローソ(バーデンバーデンC)
ビートザウイングス(姫川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師O

手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2005年3月に廃止)で調教師をやっていた手塚佳彦さんの息子で、佳彦さんは、足利競馬場と宇都宮競馬場で29連勝したドージマファイターを管理していたことでお馴染みですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学を卒業する前には、大手飲料メーカーなど、いくつかの会社から内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになって、就職の内定を断り、当時、鵡川にあった西山牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていましたね。
競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しています。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、その後は、2年目が10勝、3年目が15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2004年には30勝を上げていましたし、その後も、2010年が19勝だった以外は、毎年20勝以上していますね。
それに、手塚君の厩舎は、ベルグチケットを使った1999年のフェアリーSで初めて重賞を勝っていますし、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FS、フィエールマンを使った2018年の菊花賞と一昨年と去年の天皇賞・春など、今までに、GIの6勝を含めて重賞を28勝もしています。
2017年は、セダブリランテスを使ったラジオNIKKEI賞を勝つなど、今までで一番の38勝を上げて、「6億8707万円」の賞金を稼いでいましたし、去年までの3年間も、
2018年→26勝・獲得賞金7億4821万円
2019年→33勝・獲得賞金8億3875万円
2020年→33勝・獲得賞金10億3416万円
という素晴らしい成績を残していて、中でも去年は、今までで一番多くの賞金を稼いでいたんですよ。
そして、今年に入ってからも勢いが続いていて、ウインマリリンで日経賞を勝つなど、先週までに10勝を上げて、稼いだ賞金は「2億6713万円」と、去年の同じ時期(4月26日【日】まで)の「2億5686万円」を少しですが上回っていますから、今の手塚君は、「賞金の高いレースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1億5000万円の天皇賞・春にウインマリリン、1820万円のバーデンバーデンCにムスコローソ、1500万円の姫川特別にビートザウイングスと、賞金の高い特別レースに3頭を登録していますので、どの馬も勝負懸かりと考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

2021/04/26
ダイワスカーレットの厩舎で8年くらい働いとったんですわ
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
レイパパレ(2021年大阪杯など)
センテリュオ(2020年オールカマー)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)
シャイニングレイ(2014年ホープフルSなど)

今週の主な登録馬:
ディアスティマ(天皇賞・春)
ライトウォーリア(吾妻小富士S)
エリザベスタワー(スイートピーS)
ハギノピリナ(矢車賞)
ドナウエレン(しゃくなげ賞)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

福島県出身の高野君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術も教わっとりましたな。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとって、一昨年の4月25日(木)に亡くなった和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬によう関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は2015年までに、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとったし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝っとって、2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝って、他の馬もよう走ったんで、開業してから一番の数字やったんや。
こうやってエエ成績を残せとるんは、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見とった経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
その後の3年間は、
2016年→18勝・獲得賞金3億7342万円
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
っちゅう形で成績が伸び悩んどったんやけど、一昨年は、今まで一番多い40勝を上げて、「7億9332万円」の賞金を稼いどったし、去年は29勝を上げて、2015年の次に多い「8億3063万円」の賞金を稼いどりました。
そんで、今年に入ってからも勢いが続いとって、レイパパレを使った大阪杯や、エリザベスタワーを使ったチューリップ賞を勝つなど、先週までが「11勝・獲得賞金3億5574万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(4月26日【日】まで)の「7勝・獲得賞金2億2121万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の高野君は、「この勢いを止めたくない」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の天皇賞・春にディアスティマ、2200万円の吾妻小富士Sにライトウォーリア、2000万円のスイートピーSにエリザベスタワー、1010万円の矢車賞にハギノピリナ、1010万円のしゃくなげ賞にドナウエレンと、5頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるんやろうな。

2021/04/26
飛行機が好きでパイロットを目指しとったんやけど…
高橋義忠調教師(栗東)

主な管理馬:
ワンダフルタウン(2020年京都2歳S)
レッドジェニアル(2019年京都新聞杯)
メイショウテッコン(2019年日経賞など)
ファインニードル(2018年スプリンターズSなど)

今週の主な登録馬:
ワンダフルタウン(青葉賞)
クリノオウジャ(魚野川特別)
クォリティタイム(山陽特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

高橋義忠君が、2011年に調教師を引退した高橋成忠(しげただ)さんの息子っちゅうんは、皆さんもよう知っとるやろ。
成忠さんは、乗り役時代に、ヒカルポーラで1964年の天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、エエ成績を残しとって、シーエースで桜花賞を勝った1967年には、騎手リーディング1位になっとったんや。
調教師になってからも、メイショウバトラーを使った2006年のプロキオンSや、メイショウサムソンを使った2007年の天皇賞・春と天皇賞・秋とか、重賞を16回も勝っとりましたな。
義忠君が、調教師になろうと思うようになったんは、もちろん、親父さんが乗り役や調教師をやっとったからやけど、元々、義忠君は飛行機が好きで、大学では、経済学を学びながらパイロットを目指しとったそうや。
けど、その前に、「色々な世界を見たい」と思って親父さんに相談したら、「海外で馬を見てきたらどうや?」と勧められたんで、イギリスに行っとりましたな。
向こうでは、英語の勉強をしながら、1998年と1999年のイギリスチャンピオンSを連覇したアルボラーダとかを育てた、マーク・プレスコット厩舎で馬のことを教わって、その奥深さに惹かれて「競馬の世界もエエもんやな」と思ったそうですわ。
日本に戻ってからは、1994年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から吉岡八郎厩舎で厩務員をやって、1996年の6月からは調教助手をやっとりました。
そんで、1999年の10月からは、成忠さんの厩舎で調教助手をやって、調教師の試験に受かった2011年まで、ずっとそこで経験を積んどったし、その頃、親父さんの厩舎には、2001年のシンザン記念と2003年の新潟記念を勝ったダービーレグノや、さっき名前を出した、メイショウバトラーやメイショウサムソンがおって、こういう走る馬を何頭も間近で見てきたんですわ。
でもって、義忠君は、2011年の3月に自分の厩舎を開業したんやけど、決まったんが、その年の1月半ばやったんで、開業するまでの間は、2日に一回は飛行機で北海道に行って馬を集めとりましたな。
その甲斐があって、1年目に11勝を上げて「1億3982万円」の賞金を稼いどったし、2014年には、クリノスターオーを使った平安SとシリウスS、サンレイデュークを使った東京ハイジャンプと、重賞を3つも勝って、「31勝・獲得賞金6億2235万円」っちゅう成績を残しとったし、2018年には、ファインニードルを使った高松宮記念で初めてGIを勝つなど、26勝を上げて、「7億4942万円」っちゅう今までで一番の賞金を稼いだんや。
せやけど、一昨年と去年は、
2019年→22勝・獲得賞金4億7206万円
2020年→27勝・獲得賞金4億5460万円
と書けば分かる通りで、2年続けて2018年を大きく下回ってしもうたし、今年に入ってからも、先週までが「6勝・1億4153万円」っちゅう成績で、2018年の同じ時期(4月22日【日】まで)の「11勝・獲得賞金2億7485万円」を大きく下回っとるんやから、きっと、今の義忠君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の青葉賞にワンダフルタウン、1500万円の魚野川特別にクリノオウジャ、1500万円の山陽特別にクォリティタイムと、賞金の高い特別レースに3頭を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるとワシは見とります。